保育士の面接対策!よく聞かれる質問と回答例とは?【質問・逆質問・服装・自己紹介】

保育士の採用面接では、志望動機や保育観、自己PR、これまでの経験などを中心に質問されることが多いです。また、人柄や価値観を知るための質問もされます。面接前にしっかりと準備をしておけば、あらゆる質問にも落ち着いて対応できますよ。この記事では保育士の採用面接の流れ、聞かれる質問例とその答え方、逆質問のポイントなどを紹介しています。保育士の採用面接を控えている方は、ぜひこの記事を参考に対策をして、面接に臨んでくださいね。

保育士の採用面接の流れは?

自己紹介→質問→実技→逆質問

保育士の採用面接の流れは、自己紹介→質問→実技(保育園による)→逆質問と進んでいきます。一般企業の面接と異なり、園によっては実技がありますが、それ以外の流れは一般的な面接と同じです。また、服装なども一般企業の面接と同様に、スーツを着用し清潔感のある装いにしましょう。面接開始の5~10分前に現地に到着しておき、待ち時間中も見られている意識を持って姿勢を正して待機します。

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保育士が採用面接で聞かれる質問3パターン

①人柄を確認する質問

採用面接で聞かれる質問には、大きく分けて3つのパターンがあります。まず1つ目は、求職者の人柄を確認する質問です。「困難を乗り越えた経験を教えてください」や「長所と短所を教えてください」という質問は、人柄を知るための質問です。自分の人柄が分かる具体的なエピソードを伝えましょう。また、保育士という職業はチームワークや人とのつながりを重視されるため、チームで何かに取り組んだときのエピソードを用意しておくといいでしょう。

②志望動機や園への関心を確認する質問

「保育士になりたいと思ったきっかけを教えてください」や「当園に興味を持ったきっかけを教えてください」という質問には、志望動機や園への関心を確認する意図があります。志望動機を答えるときには、ありきたりな内容よりも自分にしか言えない内容を盛り込むのがポイントですよ。例えば、その園の理念を理解していること、共感していることを伝えましょう。もし園見学をしたことがあれば、その時のエピソードを話すと園への熱意が伝わりやすいですよ。園に関心があることをアピールしていきましょう。

③保育観や周りとの関わり方を確認する質問

「将来どんな保育士になりたいですか」や「チームで取り組む活動で担った役割を教えてください」という質問は、保育観や周りとの関わり方を確認するための質問です。このとき、面接を受ける園の保育観と自分の考えが必ずしも一致する必要はありませんが、園の考えと大きく離れた意見は避けましょう。自分の考えが園の方針と一致していることを示すといいですよ。周りとの関わり方について答える際は、協調性を裏付けるエピソードを用意しましょう。

保育観
【例】私の保育観は~です。御園の保育理念である○○という点と通ずるところがあるかと思います。

周りとの関わり方
【例】私は○○の活動でリーダーを務めました。普段からチームを引っ張る存在として活動することが多いです。リーダーを務めたことでチームの調整役として全体を見渡し、意見をまとめていく力を身に着けました。

保育士の採用面接で聞かれる質問例と答え方10選

自己紹介と自己PRをお願いします

「自己紹介と自己PRをお願いします」と質問された場合は、以下の内容を盛り込んだ自己紹介を行います。

①自分の名前、学校名など基本的な情報
②これまでの取り組み(経歴)
③意気込み

この質問は一番初めにされることが多く、第一印象やどんな人物かを探る目的のほか、アイスブレイクの目的がありますよ。第一印象はその後の面接に大きな影響を与えます。明るくはきはきと答え、面接官に良い印象を与えましょう。

長所と短所を教えてください

長所と短所を聞かれた場合は、自分の長所と短所に加え、それを裏付けるエピソードを答えましょう。長所は保育の仕事に関連するものを選び、短所は保育に直結するものは避けましょう。

【例】私の長所は責任感が強いところです。学生時代にはサークルのリーダーを任されました。子どもたちの命を預かる上で、長所を活かしていきたいです。
短所は心配性なところです。例えば、大学のプレゼン発表の際には、機材トラブルに備えて予備のパソコンや資料を用意しすぎてしまい、周囲から指摘されたこともありました。しかし、保育の現場ではミスを防ぐことにつながっていると感じています。

学生時代に力を入れたことを教えてください

学生時代に力を入れたことを聞かれた場合は、次の①~⑥の内容を盛り込んで分かりやすく取り組みを紹介しましょう。

①学生時代に力を入れたことの概要
【例】1年間保育園でのボランティア活動を行いました。

②活動の動機
【例】大学での学びを活かしたいと考えたのがきっかけです。

③活動中にどんな困難があり、どう乗り越えたか
【例】子どもが私のことをなかなか受け入れてくれず、近づくだけで泣いてしまうことがありました。安心してもらえる関わり方を考えました。

➃課題解決のために行った取り組み
【例】その子どもが信頼している保育士の関わり方をよく観察し、距離を取りつつ挨拶やアイコンタクトを続けました。

⑤取り組みの結果とそこから得た学び
【例】少しずつ信頼関係を築き、数ヶ月後には、子ども自身から「一緒に遊ぼう」と声をかけてくれるようになりました。

⑥入社後どう活かすか
【例】困ったときには1人で抱え込まず、周囲に相談しながらチームで支え合う姿勢も大切にしていきます。

リーダーシップを発揮した経験はありますか?

リーダーシップについて聞かれた場合には、協調性やみんなをまとめる力をアピールできるエピソードを話しましょう。「みんなを引っ張りました!」と言うだけでなく、チームで協力しながら目標を達成した経験を具体的に伝えることで、保育士としてのリーダー像と合致しやすくなりますよ。

【例】大学では地域の子ども向けイベントの企画運営に携わり、グループリーダーを務めました。企画のミーティングを重ねる中で、メンバーの意見がまとまらず不満の声が出てしまいました。そこで、週1回の全体ミーティングとは別に、小グループごとの打ち合わせ時間を設けて意見を出しやすい環境を作りました。その結果グループの雰囲気が改善され、意見交換が活発になったことで、イベントを無事成功させることができました。

保育実習で苦労したことはなんですか?

「保育実習で苦労したことを教えてください」と聞かれた場合は、自分が保育実習の中で力を入れたことについて具体的なエピソードを話しましょう。この質問では、自分なりに問題を見つけ、解決し、なにを学び取ることができたかを確認されています。自分の保育実習を思い返し準備してみましょう。

①どのような困難があったか
②どう工夫し、困難を乗り越えたか
③今後経験をどう活かすか

以上の構成で話すと伝わりやすいですよ。

保育業界を志した理由を教えてください

保育業界を志した理由について聞かれた場合は、具体的なきっかけとなった体験と、そこから芽生えた思いを話しましょう。この質問には、熱意や適性を確認する意図があります。

【例】私が保育士を志したのは、高校生のときに保育園でボランティアをした経験がきっかけです。子どもたちが楽しそうに遊び、先生に信頼を寄せている姿を見て、自分もそんな存在になりたいと強く感じました。保育実習では保育の大変さを知りましたが、この仕事を通じて一人ひとりに寄り添える保育士を目指したいと思うようになりました。今後は、保護者や周りの職員の方とも連携しながら、子どもたちにとって安心できる居場所を作っていきたいです。

幼稚園ではなく保育園を選んだ理由は何ですか?

幼稚園ではなく保育園を選んだ理由について聞かれた場合は、保育園の特性を理解した上で、自分の思いや目指す保育との一致を伝えることが大切です。例えば、「0歳からの発達に関心がある」「家庭的な関わりを大切にしたい」など、自分なりの保育観と関連づけて答えると説得力が増しますよ。幼稚園との違いをしっかり理解し、どちらが上か下かではなく、自分に合っているから保育園を選んだという前向きな表現が好印象です。

何歳児クラスを担当したいですか?

「何歳児クラスを担当したいですか?」という質問は、採用後の人員配置のため聞かれる質問ですが、業務のイメージがつかめているか確認する意図もあります。正直に自分の希望を伝えて問題ありませんが、自分の適性と結び付けて話しましょう。

【例】3歳児クラスを担当したいと考えています。保育実習でも3歳児と関わる機会があり、子どもと一緒に考えたり気持ちに寄り添うことの大切さを学びました。どのクラスを担当することになっても問題なく対応できます。

これからどんな保育士になりたいですか?

これからどんな保育士になりたいかを問う質問には、具体的な取り組みの方法や経験を結び付けて回答しましょう。

【例】一人ひとりの子どもの気持ちや成長のペースに寄り添いながら、その子らしさを大切にできる保育士を目指しています。保育実習先の保育園で、子ども一人一人に寄り添った保育のやり方を学んだことで、このように考えるようになりました。具体的には、子どもたちの発達や興味関心を記録し、それをもとにした個別対応や環境づくりを実践していきたいと考えています。また、月ごとの成長記録をつけて振り返る習慣をつけたいと思っています。

今後のキャリアプランについて教えてください

今後のキャリアプランについて聞かれた場合、短期的な目標、長期的な目標をそれぞれ答えると伝わりやすくなります。

【例】今後のキャリアプランとしては、まずは保育士として基本的なスキルをしっかり身につけ、子どもや保護者、職員から信頼される保育士になることが短期的な目標です。3年目くらいまでには、子どもの発達や個別対応についてより専門的に学び、得意分野を活かした保育を深めていきたいと考えています。ゆくゆくはリーダーや主任保育士として、後輩の指導や園全体の保育の質向上にも関わっていけるよう、少しずつ視野を広げていきたいです。

新卒採用の面接で見られていること

保育観や人柄と学ぶ姿勢

新卒採用では、これまでの取り組みに基づいて保育観や人柄、学ぶ姿勢をアピールしましょう。子どもとの関わり方、保育の方法などの保育観が園の方針と合っているかどうかが重要です。また、保育はチームで行うため、協調性や柔軟な対応力といった人柄も見られます。さらに、経験が浅い新卒だからこそ、学ぶ意欲や素直さが評価のポイントになります。失敗を恐れずに努力する姿勢を、これまでの経験とあわせて伝えられるように準備しておきましょう。

中途採用の面接で見られていること

過去の保育経験や適応力

中途採用の面接では、即戦力として働ける人材を求める傾向があります。特に、これまでの保育経験や園に適応することができる人柄かどうかを見られていますよ。保育経験に関する質問には、自分のこれまでの取り組みやスキルを、できる限り具体的に話せるように準備しておきましょう。また、前の職場をやめた理由を聞かれることがあります。ネガティブな理由がある場合でもポジティブな言葉で言い換えて話しましょう。

逆質問のポイントは?

ポジティブな印象で終わる質問をする

面接の最後に、「何か質問はありますか?」と逆質問の時間を用意される場合があります。「ありません」と答えてしまうと意欲がないと思われてしまう可能性があるため、いくつか質問を準備しておきましょう。逆質問のポイントは、ポジティブな印象を与える質問をすることです。あまりに踏み込みすぎた質問やマイナスな質問は評価が下がる原因になってしまいます。園で働くことを前向きに想像させるような質問がベストです。

まとめ

万全の事前準備で自分の長所をアピールしよう!

保育士の面接では、求職者の人柄や保育への思いが問われる質問が出ます。特に、自身の長所や学生時代に力を入れたことは、自分の強みを伝えるチャンスです。事前にエピソードを整理し、具体的な行動や学びを交えて話せるよう準備しましょう。志望動機と自身の経験、園の方針がつながるように意識しながら内容を整理しておくことで、より説得力のあるアピールができます。万全な準備で、自信を持って採用面接に臨みましょう。

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/