赤ちゃんとの添い寝はいつからできる?【ベッド・よく寝る・ガード・布団】

「赤ちゃんと添い寝したいけど、いつ頃からしてもいいんだろう?」このような悩みをお持ちの方は多いのではないでしょうか。赤ちゃんとの添い寝で、窒息などの事故が起こっていることを耳にすると不安になりますよね。この記事では、赤ちゃんと添い寝をしても良い時期や、添い寝をする際の注意点などを詳しく解説していきます。赤ちゃんとの添い寝を考えている方は、是非この記事を参考にしてみてくださいね!

赤ちゃんとの添い寝はいつから?

生後1ヵ月以上で首がすわる頃から

赤ちゃんとの添い寝は安全面を考えると、生後1ヶ月以上で首がすわってから始めるのがおすすめです。なぜなら、生後間もない赤ちゃんは寝返りが打てないため、顔が寝具に埋まってしまっても、自分で体勢を変えることができず窒息してしまうリスクが高いからです。首がすわれば、ある程度自分で頭を動かすことができるようになるので、窒息のリスクが低くなりますよ。ただし、首がすわっていても添い寝には危険があるので油断せずに、注意しましょう。

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赤ちゃんと添い寝する方法

親の布団やベッドで一緒に寝る

赤ちゃんと添い寝する1つ目の方法は、親の布団やベッドで一緒に寝ることです。親と一緒の布団で寝る際は、首がすわっていても窒息のリスクがあります。たとえ首がすわっていたとしても、大きな布団やクッションなどが顔に覆いかぶさってしまうと、自力で抜け出すことができません。一緒のベッドで安全に添い寝をしたい場合は、ベッドインベッドを使用することをおすすめします。ベッドインベッドは赤ちゃんの周りに壁があり、パパママの寝返りやお布団の重さから赤ちゃんを守ることができます。もし、ベッドインベッドを使用せずに添い寝したい場合は、赤ちゃんが寝ついたら、赤ちゃん用のスペースに移動させるようにしましょう。

親の布団と赤ちゃんの布団を並べて寝る

赤ちゃんと添い寝する2つ目の方法は、親の布団と赤ちゃんの布団を並べて寝る方法です。布団で寝る場合は、赤ちゃん用の布団を用意してあげましょう。ベッドとは違い布団は落下事故の危険がありません。ですが、柔らかすぎる敷布団は、赤ちゃんの顔が沈み込み窒息するリスクがあるため、ほどよく硬い敷布団を選ぶことが重要なポイントです。布団で寝る際は赤ちゃん用の布団を用意し、親も赤ちゃんも安心して添い寝できるようにしてくださいね。

親のベッドとベビーベッドを並べて寝る

赤ちゃんと添い寝する3つ目の方法は、親のベッドとベビーベッドを並べて寝る方法です。親のベッドとベビーベッドを並べて寝るのは、添い寝の中でも、一番赤ちゃんの安全を確保できます。なぜなら、ベビーベッドは寝ている間の転落事故を防ぐことができるからです。ベビーベッドは、赤ちゃんが寝ている間に転落するのを防ぐために設計されています。また、親のベッドとベビーベッドを並べることで、夜間の授乳やおむつ替えもスムーズに行うことができますよ。この方法で添い寝する場合は、ベビーベッドの柵をしっかりと固定して、赤ちゃんが落下するリスクをなくすことが重要です。

赤ちゃんと添い寝する際の注意点

広めで硬いマットレスを使用する

赤ちゃんと添い寝をする際は、広めで硬いマットレスを使用するようにしましょう。なぜなら、柔らかいマットレスは赤ちゃんの体が沈み込みやすく、窒息のリスクが高まるからです。硬めのマットレスを選ぶことで赤ちゃんの体が沈み込みにくくなり、安全に眠ることができますよ。また、赤ちゃんが寝返りを打っても大丈夫なように、広めのマットレスを用意しましょう。大人用の布団やベッドを使用する場合は、赤ちゃん専用のスペースを確保して添い寝してくださいね。

ベッドインベッドを使用する

赤ちゃんと添い寝する際は、ベッドインベッドを使用することをおすすめします。ベッドインベッドは赤ちゃん専用の小さなベッドで、赤ちゃんの安全なスペースを確保できます。これにより、赤ちゃんが親の寝返りに押しつぶされるリスクを減らし、窒息や圧迫などの事故の発生を防ぎます。また、赤ちゃんの寝返りや移動による落下なども防ぐことができるため、より安心して添い寝をすることができますよ。

周りに物を置かない

赤ちゃんと添い寝する際は、周りに物を置かないようにしてください。なぜなら、赤ちゃんが寝返りを打ったり体を動かしたりした際に、周囲に置いたものが顔に覆いかぶさったり絡まったりして、窒息事故につながる可能性があるからです。添い寝をする際には、赤ちゃんの周囲に物を置かないようにして、安全を確保しましょう。特に、以下のようなものは置かないようにしてください。

・ぬいぐるみ
・毛布
・おもちゃ
・紐状のもの
・大人用の枕

隙間を作らない

赤ちゃんと添い寝する際は、布団と布団の間に隙間を作らないようにしましょう。なぜなら、寝返りなどで動ける赤ちゃんの場合、頭や顔が隙間に挟まってしまい、窒息や思わぬ怪我をしてしまうことがあるからです。

気を付けるべき隙間
・ベッドの柵とマットレスの隙間
・ベッドと壁の隙間
・布団と布団の隙間

布団やベッドを並べる際には、しっかりと隙間をなくし、赤ちゃんが安全に眠れるように工夫しましょう。隙間を埋める際は次のような工夫をしてください。

・布団同士をくっつける
・隙間パッドを使用する
・バスタオルなどを隙間に詰める

一番端に寝かせる

兄弟姉妹がいる家族が全員で布団に寝る際は、赤ちゃんを一番端に寝かせ、その隣にママやパパが寝るようにしましょう。子どもは寝返りをたくさん打つため、上の子が誤って赤ちゃんの上に転がってしまうことがあります。両親のどちらかが赤ちゃんと上の子の間で寝ることで、赤ちゃんを守ることができます。赤ちゃんを端に寝かせる際は、ベッドガードや壁などを利用して、赤ちゃんが落ちないように対策することも重要ですよ。

あおむけに寝かせる

赤ちゃんと添い寝する際は、あおむけに寝かせてください。なぜなら、うつ伏せ寝や横向き寝は、窒息などのリスクが高くなるからです。添い寝をする際は、親と同じ布団やベッドで寝かせる場合でも、必ず赤ちゃんを仰向けに寝かせましょう。また、赤ちゃんがあおむけで寝ることは、乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らす効果もあると言われていますよ。

乳幼児突然死症候群(SIDS)とは?
寝る前までは元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく寝ている間に突然亡くなってしまう病気です。日本での発症頻度はおよそ出生6,000〜7,000人に1人とされ、生後2か月から6か月の赤ちゃんに多いとされています。

参考:https://www.gov-online.go.jp/useful/article/201710/2.html

大人用の掛布団を使用しない

赤ちゃんと添い寝する際は、大人用の掛布団は使用しないでください。その理由は2つあります。1つ目の理由は大人用の布団は、赤ちゃんにとっては重たく、顔に覆いかぶさってしまった場合に窒息のリスクがあるからです。2つ目の理由は、赤ちゃんにとって大人用の布団は暑く、体温調節がしにくいからです。赤ちゃんと安全に添い寝するために、赤ちゃん専用の軽くて通気性の良い掛布団やスリーパーを使いましょう。

親が寝込んでしまわないようにする

赤ちゃんと添い寝する際は、親が寝込んでしまわないようにしてください。なぜなら、親が深く寝込むと、無意識のうちに赤ちゃんに覆いかぶさったり、赤ちゃんを押しつぶしてしまう危険性があるからです。添い寝をする際には、適度に意識を保ちながら、赤ちゃんの安全を確保することが重要です。もし深く眠る可能性がある場合は、赤ちゃんをベビーベッドに移動させるなど、安全面に気をつけてくださいね。

赤ちゃんと添い寝するメリット

赤ちゃんが安心感を感じられる

赤ちゃんと添い寝する1つ目のメリットは、赤ちゃんが安心感を感じられるという点です。親の温もりや心音を感じることで、赤ちゃんはリラックスし、安心して眠ることができます。特に新生児期は、親とのスキンシップが赤ちゃんの情緒安定に大きく影響を与えますよ。この安心感は赤ちゃんの健全な発育に重要な役割を果たし、親子の絆をさらに深めることができます。また、添い寝をすることで、赤ちゃんは夜泣きが減ったり、ぐっすり眠れたりすると言われていますよ。これは、親にとっても嬉しいメリットですね。

赤ちゃんの体調の変化に気付きやすい

赤ちゃんと添い寝する2つ目のメリットは、赤ちゃんの体調の変化に気付きやすいという点です。添い寝をすることで、赤ちゃんの呼吸や体温、寝返りなど細やかな変化にもすぐに気付くことができます。これにより、発熱や体調不良などの初期症状を早期に発見し、迅速に対応することが可能になりますよ。親が近くにいることで、赤ちゃんも安心感を得られ、より安定した睡眠が期待できるため、健康管理の面でも大きなメリットとなります。

授乳しやすい

赤ちゃんと添い寝する3つ目のメリットは、授乳しやすいという点です。夜中に赤ちゃんが泣いたら、すぐに授乳することができます。起きて抱っこして授乳するよりも、横になったまま授乳できるので、お母さんも体への負担が軽減されますよね。また、赤ちゃんも安心して授乳できるため、睡眠のリズムが整いやすくなります。このように、添い寝はお母さんと赤ちゃんの両方にとって良い効果があるのです。

赤ちゃんと添い寝するデメリット

ベッドから転落する危険がある

赤ちゃんと添い寝する1つ目のデメリットは、ベッドから転落する危険があるという点です。赤ちゃんは自分で自由に体を動かすことができないため、親が寝返りを打ったり布団がずれたりした際に、転落してしまう可能性があります。特に親が深く眠っている間に起こると、赤ちゃんが転落したことに気づかず、取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。そのようなことを避けるためにも、赤ちゃんも親も安心して眠れるような環境を作りましょう。

転落するのを防ぐための対策
・ベッドガードを使用する
・敷布団にする
・親と赤ちゃんの間に十分なスペースを確保する
・壁のそばで寝かせる
・夜中はできるだけ目を離さない

窒息のリスクがある

赤ちゃんと添い寝する2つ目のデメリットは、窒息のリスクがあるという点です。親が寝返りを打った際に、赤ちゃんに覆いかぶさってしまうことや、寝具が赤ちゃんの顔にかかることが原因で、窒息事故が発生する可能性があります。特に、柔らかいマットレスや枕、重たい布団は赤ちゃんの呼吸を妨げるリスクが高いため注意が必要ですよ。安全に添い寝をするためには、適切な寝具を選び、赤ちゃんの周りに危険な物を置かないなどの対策が必須です。

親の眠りが浅くなる

赤ちゃんと添い寝する3つ目のデメリットは、親の眠りが浅くなるという点です。赤ちゃんがそばにいると、親は無意識に赤ちゃんの動きや状態を気にしてしまい、深く眠ることは困難です。また、赤ちゃんが夜中に動いたり泣いたりすることで、頻繁に目が覚めてしまうこともあります。これにより、親の睡眠の質が低下し、疲労が蓄積されやすくなります。親が寝不足になると、赤ちゃんのお世話にも支障をきたしてしまう可能性があるので、以下のような対策をしましょう。

・昼間に十分な睡眠をとる
・寝る前のカフェイン摂取を控える
・添い寝を毎日行うのではなく、週に数回程度にとどめる

まとめ

赤ちゃんが安心して眠れる環境を作って添い寝しよう!

いかがでしたか?今回は、赤ちゃんとの添い寝について詳しく解説しました。赤ちゃんとの添い寝は、生後1ヵ月以上で首がすわる頃から行うようにしてください。また、赤ちゃんとの添い寝は、窒息などのリスクが伴います。このような事故を避けるために、隙間をなくしたり固いマットレスを使用するなどの対策を徹底してくださいね。この記事を参考にして赤ちゃんが安心して眠れる環境を作って添い寝をしましょう。

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