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島根県では、県を挙げてUターンやIターンを促進しており、移住を希望する方は様々な補助制度が利用できます。山陰地方に位置する島根県は、雄大な自然があり、神々の集う場所として有名です。縁結びの神として知られる出雲大社や、世界遺産に指定されている石見銀山など、島根の魅力を堪能できるスポットが県内各所にあります。今回は、島根県へ移住を検討されている方に、島根県の基本情報から移住時の補助制度まで詳しくご紹介します。ぜひ参考にしてください。
島根県ってどんなところ?
島根県の基本データ
日本海に面した島根県は、面積のおよそ8割が森林で占められている、緑豊かな土地です。日本海沖にある隠岐諸島も島根県に含まれます。人口は666,211人(令和2年12月1日現在)で、年々減少しています。島根県の観光地といえば、日本一の縁結び神社として有名な出雲大社があります。近年、縁結びのためにお参りに来る女性旅行客が増えています。また、世界遺産の石見銀山や世界ジオパークに認定された隠岐諸島など、豊かな自然と歴史に触れることのできる観光スポットが多々あります。
島根県の気候
島根県は、年間を通して曇りや雨の日が多いです。年間の平均気温は12度から15度と、太平洋側と大きく変わることはありませんが、冬は早ければ11月から雪が降る場合があります。日本海沿いにある松江市の月間平均降雪量は、多い月で37cmです。飯南町や奥出雲町といった山間部ではさらに多くの雪が積もります。山間部の地域を中心に、島根県では8つの地域が豪雪地帯に指定されています。豪雪地帯では、年間の降雪量が平均50cmを超え、冬の最低気温は氷点下5度以下と厳しい寒さになるので、寒さに弱い方は気を付けてください。
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保育士が島根県に移住して働くメリット
保育士のニーズが高い
平成29年の就業構造基本調査結果によると、島根県の働く女性の割合は81.2%で全国1位です。そのため、保育所のニーズがとても高く、島根県は保育士の人材確保を急務としています。また、出生率も1.68と高く、全国3位の数字です(令和元年時点)。令和2年には、2年連続の待機児童数ゼロを達成しています。しかし、隠れ待機児童の人数はいまだ100人を超えるため、今後も保育士ニーズの高い状態が続いていくと考えられます。島根県は保育士の有効求人倍率が2.12と高く(令和2年7月現在)、数字からも保育士のニーズの高さが伺えます。保育士のニーズが高いため、就職しやすく、長く勤めやすい環境と言えるでしょう。
大自然の中で生活できる
島根県への移住の魅力といえば、雄大な自然の中での暮らしです。土地の8割を森林で占める島根県は、とても緑豊かで、都会での暮らしに慣れた方に癒しを与えてくれるのではないでしょうか。日本海沖にある隠岐諸島は、2013年にユネスコが定める世界ジオパークに認定されています。ジオパークとは、大地の公園という意味で、地球から学びと遊びを得られる場所のことを指します。島では大自然を肌で感じられる様々なアクティビティを体験することができます。トレッキングツアーや海中展望船など、大人から子供まで幅広く楽しめます。
魅力的な温泉地がたくさんある
県内各地に温泉地があることも、島根県の魅力のひとつです。島根県には、10を超える温泉地があります。中でも有名なのが、玉造温泉です。玉湯川を挟んで川沿いに広がる温泉街は、夜になると街灯の明かりも手伝って風情ある雰囲気が広がります。また、玉造温泉は「うるおい日本プロジェクト」が主催する、温泉総選挙2016で環境大臣賞を受賞しています。美肌効果が高い玉造温泉に、仕事で疲れた体を癒しに行ってみてはいかがでしょうか。県内には、玉造温泉の他にも魅力的な温泉がたくさんあります。自分に合う温泉を探しに、県内各所の温泉地を巡る旅が楽しめます。
保育士が島根県に移住するデメリット
県内・県外への交通の便が整っていない
島根県に移住した際のデメリットに、交通の便が悪いことが挙げられます。鳥取県から山口県にかけて、日本海沿岸を通る山陰道は、未だ全線開通していません。島根県内の高速道路共用率は78%で、100%になるにはあと数年かかる予定です(令和2年4月1日現在)。県外への交通機関の利便性については、令和元年の島根県政世論調査で、42.9%の島根県民が不便だと回答しています。しかし、島根県内には3つの空港があり、日本各地とアジア諸国への便があります。陸路での移動は時間がかかって嫌だという方は、空路を使うと快適に移動できます。
豪雪地帯の指定があるほど降雪量が多い地域がある
島根県内でも、日本海沿岸の地域と山間部の地域では、降雪状況が大きく違ってきます。日本海沿岸の松江市では、例年12月に初雪が観測されます。12月の降雪量を合計すると平均16cmですが、1月になると平均37cmになります。山間部の邑南町では、早ければ11月から積雪があります。降雪量が最多となる1月は、平均106cmも積もります。夜の間に雪が降ると、出勤前に雪かきが必要です。また、積雪の影響で道が混む恐れがあるので、いつもより早めに家を出た方が良いでしょう。特に、山間部の地域は、豪雪地帯に指定されるほど雪が深い場所なので、移住する際は注意が必要です。
島根県への移住がおすすめな理由
一人暮らしや子育てが安心してできる
島根県は、刑法犯と交通事故の発生件数が少ないので、安心して一人暮らしや子育てをしたいという人に移住をおすすめします。警視庁が公表している都道府県別刑法犯の認知件数をみてみると、令和元年の件数は2,310件と、全国で3番目に低い数字になっています。また、交通事故の件数は927件で、全国で2番目に低いです。犯罪発生率が低く、交通事故発生件数も少ない島根県は、一人暮らしをしたいけど安全性に不安がある女性や、安全な環境で子供を育てたい人にぴったりです。
急な病気にも対応できる
島根県は診療所の数が多く、県民が安定的に医療を受けることができるので、高齢の家族や幼い子供を持つ方の移住先としておすすめできます。人口10万人あたりの一般診療所数は106.3件で、全国2位の多さです。病院の数自体は突出して多いわけではありませんが、人口が少ないため、ひとりひとりが十分な医療を受けることができます。また、病床数や医療施設に従事する医師の数も、全国平均を上回っています。子供が急に熱を出して困ったときでも、かかりつけの診療所に診せることができるので、小さな子供を持つ親も安心して暮らすことができます。
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日常生活は車がないと不便
県庁所在地である松江市内の場合は、市内を循環するバスがあります。電車に関しては、松江市と出雲市間に一畑電車が走っていますが、路線は一本道なので市内各所へのアクセスはありません。そのため、日常生活では車が無いと不便に感じることが多いです。島根県は地域によって差があるものの、12月から雪が降るので、スノータイヤや車の雪下ろしに使用するスノーブラシを用意しておくと良いでしょう。山間部の豪雪地帯に移住する場合は、タイヤチェーンも用意しておくとより安心です。
近所・地域の人との付き合いが都会ほど希薄でない
近所や地域の人との距離が近いことに、苦手意識のある方は注意が必要です。人口が少ない島根県は、今でも小さな集落が数多く存在します。田舎の魅力といえば、近所づきあいが密接であったり、地域のネットワークが強固であったりする点です。しかし、近所づきあいが薄い都会から来た人にとっては、地域の結束感が煩わしく感じる場合もあるのではないでしょうか。地域によっては季節ごとの行事が多く、休日に手伝いに行かなければならないことがあります。人づきあいが苦手な人は、事前に地域の雰囲気について調査すると良いでしょう。
注目の島根県の移住支援情報
保育士に対する就職準備金貸付
保育士資格を所有している方のうち、現在離職中の方や新たに保育士として勤務したい方を対象に、就職準備金を貸付する制度です。2年勤続した場合、準備金の返還が全額免除されます。準備金は400,000円まで貸付可能なので、引っ越し費用や自動車代の一部に充てることができます。島根県で定住を検討している方は利用してみてはいかがでしょうか。
対象者
(1)保育士登録後1年以上経過した方(保育士登録が行われてからの期間が1年未満の 方のうち、養成施設の卒業若しくは保育士試験の合格から1年以上経過した方も含 みます。)
(2)以下に掲げる施設・事業を離職後1年以上経過した者又は当該施設・事業に勤務経験のない方
①認可保育所及び幼保連携型認定こども園
②家庭的保育事業、小規模保育事業、事業所内保育事業
③幼稚園
(3)対象施設(以下「保育所等」という)に新たに勤務する方(保育士として週20時間以上の勤務が必要です)。
補助金額
400,000円以内
必要書類
①送付文書(様式第9号)
②就職準備金借入申込書(様式第11号)
③保育士登録証の写し
④保育士として週20時間以上の勤務をすることが確認できる書類
⑤保育士登録後の職歴がわかる書類
⑥借入申込者の住民票の写し
保育料の一部貸付
未就学児の子供がいる保育士が新たに保育所に勤務する場合や、出産休暇・育児休暇から復帰して復職する場合に保育料の一部を貸付できる制度です。2年勤続すると、貸付金の返還が全額免除になります。保育料の負担を軽くすることができるので、島根県で保育士として働きたいけど、未就学児の子供がいる方におすすめの制度です。
対象者
(1)未就学児をもつ保育士であって、島根県内の対象施設(以下「保育所等」という。)に新たに勤務する方
(2)島根県内の保育所等に雇用されている未就学児をもつ保育士であって、産後休暇又は育児休業から復帰する方
※(1)及び(2)のいずれも週20時間以上勤務する方が対象です。
補助金額
保育料の半額(上限:月額27,000円、1,000円未満切り捨て)
必要書類
1.共通
①送付文書(様式第9号)
②未就学児をもつ保育士に対する保育料の一部貸付借入申込書(様式第8号)
③保育士登録証の写し
④保育士として週20時間以上の勤務をすることが確認できる書類保育料の金額が確認できる書類
⑤保育料決定通知書の写等
⑥借入申込者の住民票の写し
2.産後休暇又は育児休業から復帰する方の場合
①産後休暇又は育児休業から復帰することが確認できる書類(様式第10号)
島根県への移住保育士向けのおすすめ求人
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島根県の保育士情報は「島根県福祉人材センター」で!
島根県福祉人材センターは、島根県内で就職を希望している保育士を対象に、相談窓口を設置しています。ホームページでは、島根県内の保育所情報を閲覧できます。定期的に保育士相談会を開催したり、SNSで保育士求人情報を配信したりしています。希望すれば、保育所の見学が可能です。また、見学する際は人材センターの方に同行してもらうこともできます。島根県で保育士として就職したいけど不安や悩みを抱えている方は、一度相談してみてはいかがでしょうか。
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島根県に移住して保育士として働くということ
島根県への移住は様々な苦労もあります
島根県は陸の孤島と呼ばれるほど交通の便が悪く、田舎のため、都会のように目新しいものはありません。冬には雪が降り、雨や曇りの日が多く、特に太平洋側から移住する人にとっては慣れない環境でしょう。しかし、待機児童ゼロの維時や隠れ待機児童減少のために、島根県は保育士資格を持つ人材を強く求めています。慣れない環境への移住は苦労も多いですが、島根県では保育士の勤続年数が全国平均値を上回ります。一度就職すれば、安定して勤続することができると考えられます。
移住することでかけがえのない体験も出来ます
たくさんの自然に囲まれた島根県でしかできない体験をしてみませんか。島根県では、日本全国の神々が集う旧暦10月に、神聖な行事が数多く執り行われます。一般的には神無月と呼ばれる旧暦10月ですが、島根県では神在月と呼ばれます。澄んだ空気に触れて、仕事の疲れやストレスを癒してみてください。県内には、家族や友人同士で楽しめる観光スポットやアクティビティが充実しています。仕事も遊びも満喫できる島根県で、保育士の道をぜひ探してみてください。
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島根県に移住した保育士さんのために「島根県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。
よくある質問
移住して保育士として働いている人は多いですか?
はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。
他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?
ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。
具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?
はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!