香川県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

香川県に移住して保育士として働く場合、様々な移住支援や補助金制度を受けられることはご存じでしょうか?香川県は山や海、近くには瀬戸内海の島々がある自然が豊かなところです。また、のんびりとした心温かい人が多く、住みやすさを感じられます。香川県は別名で「うどん県」とも呼ばれるほど、コシがしっかりとした讃岐うどんが美味しいことで有名です。うどん以外にも骨付鳥やオリーブを使ったグルメも美味しいですよ。今回は、香川県へ移住したときのメリットや利用できる制度についてお話します。

香川県ってどんなところ?

香川県の基本データ

香川県は四国地方の北東部に位置しており、面積は1877平方キロメートル。都道府県の中で最も小さな県であることが特徴です。また、香川県の人口は909,977人(令和7年6月1日現在)であり、県庁所在地である高松市の人口は、416,252人(令和7年6月1日現在)となっています。香川県には多くの有名な観光スポットがあり、こんぴらさんの愛称で知られている「金刀比羅宮」や、お庭の国宝とも言われている「栗林公園」があります。さらに、瀬戸内海に浮かんでいる島々では、アートや大自然に触れられることも特徴の1つです。

香川県の気候

香川県は瀬戸内式気候に属しており、高松市の平均気温は16.3度と温暖で、晴れの日が多くあります。年中、安定的な気候であることも住みやすい理由の1つです。一方で、雨が少ないことも特徴であり、特に夏には一段と降水量が少なくなります。昔から農業用水をため池に貯めていて、節水しながら暮らしてきた過去もあるほどでした。したがって、ため池の多さは兵庫県・広島県に続いて全国3位であり、14,000箇所以上あります。また、県土の総面積に対するため池の密度は、香川県が全国1位です。

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保育士が香川県に移住して働くメリット

都会と田舎の二面性を持っている

高松市は「瀬戸の都」とも呼ばれており、国の機関や企業の支店が多くある四国の主要都市の1つになります。高松市を含め、その他県内の主要エリアでも、大型のショッピングモールや飲食店が充実しているので、便利だと感じられるでしょう。また、田舎の地域でも鉄道やバスが通っていることから、田舎に住んでいても、主要エリアへ足を運びやすいことも特徴の1つ。便利な一面があるのに加えて、山や海、近くには島があり、大自然も味わうことができます。都会と田舎の二面性を持っていることから、移住生活初心者の方でも安心して暮らしていけますよ。

瀬戸内海の島々でアートや大自然に触れられる

香川県は瀬戸内海に面しており、瀬戸内海には直島・小豆島・男木島・女木島というように数多くの島があります。県内の各エリアの港からフェリーが出航しているので、島へのアクセスは抜群。瀬戸内海の島々は、3年ごとに「瀬戸内国際芸術祭」が開催されていることから、国際的にも注目されています。また、直島には「地中美術館」があり、気軽にアートに触れることができますよ。さらに、小豆島では「エンジェルロード」「オリーブ公園」「二十四の瞳映画村」の観光地が有名です。休日には島を巡りながら、アートや大自然に触れる旅をしてみてはいかがでしょうか。

自然災害がきわめて少ない

香川県は災害が少ないことも特徴なので、安心してのんびりと暮らすことができます。過去に起きた自然災害のデータをもとにしている「災害に強い都道府県ランキング」では、3位圏内に入るほど。台風が香川県を通過することはありますが、四国山脈や讃岐山脈が雨風をさえぎっていることで、被害が抑えられています。「災害のリスクを少しでも減らしたい」と考えている方には、香川県は特におすすめの移住先になります。災害が少ないことから、県民性はのんびりとしている人が多いと言われていますが、防犯意識は常にもって生活することが望ましいです。

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保育士が香川県に移住するデメリット

新幹線が通っておらず、交通の便が 良くない

香川県には高松空港があり、空の便での交通アクセスが便利な一方で、新幹線が通っていないことがデメリットの1つ。東京や大阪から鉄道を使って香川県へ行く方法は、まず東京や大阪から岡山県まで新幹線に乗り、岡山駅からJRに乗り換えて香川県に入るという方法なので時間がかかります。したがって、「都市部から鉄道を使って香川まで移動したい」という方は不便さを感じることがあるでしょう。車や高速バスを利用すると、中国地方からは瀬戸大橋、本州からは明石海峡大橋・鳴門大橋を通って香川県に入ることができます。移住した際、県外への移動が不便となるのはデメリットと言えるでしょう。

雨が少ないので渇水になることも

晴天が多く雨が少ないことから、水不足問題には長年悩まされてきた香川県。ときには、一般家庭で使用する水が断水になることもありました。地元の新聞では、ダムの貯水率が常時掲載されているほどです。県内では長年、「渇水に強いまちづくり」を目指してダムの建設やため池の利用というような対策が行われています。一般家庭でも、水不足から断水が起こるリスクを受け入れた上で、日ごろから節水をしたり、対策を考えたりしておくことが大切になります。香川県では県民が一体となって、水不足問題に取り組み続けています。

香川県への移住がおすすめな理由

移住・定住支援対策が整っている

中には、見知らぬ土地にいきなり移住をすることに抵抗がある方もいるでしょう。香川県では、「移住・交流コーディネーター」が配置されており、移住する上での相談や就職相談を随時行っています。また、コーディネーターを通じて、「お試し香川暮らし体験」ができることも魅力的で、島を含んだ県内市町で6つのエリアにお試し体験施設があります。香川県への移住を検討しており、「移住のイメージを膨らませたい」と考えている方は、まずはお試しで香川県で暮らしてみてはいかがでしょうか。移住後の生活がさらに明確になること間違いなしです。

おいしいうどん屋がたくさんある

香川県には多くのうどん屋があり、うどんを求めて来る観光客で日々賑わっています。中には、完売後にはすぐにお店を閉めてしまうお店も。香川県に住んでいると、すぐにお店まで足を運ぶことができ、いつでも美味しいうどんが手軽に食べられますよ。うどんが好きな方は、休日にうどん屋巡りを楽しんでみることもおすすめの過ごし方の1つ。さらに、県内にはうどん作りを体験できる場所もあるので、本場のうどん作りを学んでみるのも楽しそうです。うどん県ならではの過ごし方を満喫してみてくださいね。

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香川県へ移住して働く注意点

通勤に車の運転が必要な可能性がある

香川県は、JR・私鉄である琴電・市営バスというような公共交通機関が充実していますが、住むエリアによっては車が必要となります。香川県への移住を検討している方は、車を所持し運転できる状態にしておくか、車の運転が必要のない都会の地域に住むことをおすすめします。ペーパードライバーの方であれば、田舎のエリアは車の運転がしやすいので、移住を機に車に乗り始めてみるのもおすすめです。通勤だけでなく生活する上でも車があると、なお移動が便利になりますよ。ぜひ検討してみてくださいね。

田舎独特な雰囲気がある

休日に行く場所が大体限られていることから、「ショッピングモールで保護者や園児と会う」という話をよく耳にします。したがって、「休みの日は仕事から離れてリフレッシュしたい」という方は少し注意が必要です。また、小さな町で働くと、様々な噂話の対象になることがあり、特に移住者であれば目立つ可能性があります。他の方から噂話を聞かされて、疲れてしまうことも考えられます。住んでいる町に対して、ときには閉塞感を感じることがあるでしょう。心からリラックスできる時間を確保することが、移住生活を送る上で大切になります。

注目の香川県の移住支援情報

東京圏移住支援事業補助金

東京圏移住支援事業補助金(香川県)は、東京23区に住んでいる方や、東京圏から23区へ通勤している方が香川県に移住し、県内で就業や起業をした場合に受けられる制度です。「地方での新しい暮らしを始めたい」「子育て環境を整えたい」という方におすすめの支援で、世帯構成や子どもの人数によって補助額が大きく変わるのも特徴ですよ。高松市・丸亀市・琴平町など、香川県内の複数の市町が対象となっており、申請や相談は移住先の市町で行います。補助額や対象要件は自治体ごとに異なるため、詳細は希望する市町の窓口にお問い合わせくださいね。

対象者

予算上の理由等により支援金の交付が不可(今年度の受付終了等を含む)となる可能性があるため、必ず事前に移住予定先の市町の窓口までお問合せください。


1~4のすべてに該当する方が対象となります

1.住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、東京23区に在住又は東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住し、東京23区への通勤をしていたこと(就職前の東京23区内の大学等通学期間も対象)

2.住民票を移す直前に、連続して1年以上、東京23区に在住又は東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住し、東京23区内への通勤をしていたこと(就職前の東京23区内の大学等通学期間も対象)

3.転入先の市町に移住支援金の申請日から5年以上、継続して居住する意思を有していること

4.次の(ア)~(オ)の就業等の要件のいずれかを満たす方
(ア)県が本事業の対象とする就業先としてワクサポかがわ(外部サイトへリンク)に掲載している求人に就業する方(申請時点で当該法人に就業中であること)
(イ)専門人材として、香川県プロフェッショナル人材戦略拠点が実施するプロフェッショナル人材事業又は国が実施する先導的人材マッチング事業を利用して就業する方(申請時点で当該法人に就業中であること)
(ウ)所属先企業等からの命令ではなく、自己の意思により移住した者であって、移住先を生活の本拠とし、移住元での業務を引き続き行う方
(エ)本県への移住前から市町や地域の人々と関わりを有する者であって、市町が個別に本事業における関係人口と認める方
(オ)起業等スタートアップ支援補助金(地域課題解決型)(外部サイトへリンク)交付要領に基づく交付決定を受けた方

補助金額

2人以上の世帯の場合:100万円(※1)
単身世帯の場合:60万円(※1)
【子育て加算】18歳未満の世帯員1人につき、100万円(※2)を加算


(※1)高松市については、2人以上の世帯の場合:80万円、単身世帯の場合:50万円

     丸亀市については、2人以上の世帯の場合:90万円、単身世帯の場合:50万円

(※2)丸亀市、観音寺市、三豊市、まんのう町については、18歳未満の世帯員1人につき、30万円

申請方法

申請書と必要書類を添えて、市町移住・定住担当部署に申請してください。

予算上限や要件が市町によって異なる場合がありますので、必ず事前に移住先の市町へ確認をお願いします。

以上の内容は概要を示したものであるため、本事業の詳細については「移住支援金支給条件詳細」(ワード:29KB)をご確認ください。

三豊市保育士等確保・定住促進事業補助金(三豊市)

香川県の三豊市に移住して保育士として働く場合、移住補助金を受け取ることができます。保育士等確保・定住促進事業補助金とは、保育士等の確保と市内への定住を促進することを目的として市で創設された制度です。「香川県三豊市に移住して、これから保育士として働き続けたい」と考える方にはおすすめの制度です。

対象者

市外に住所を有し、市内の保育施設等及び幼稚園での就労を目的として、転入する予定の方で、保育士、保健師、看護師または准看護師等の資格をお持ちの方。ただし、ひとり親の方は、市内に住所を有する方も対象になります。上記の方のうち、下記のすべての条件を満たしている方が対象となります。
・市の区域内に転入すること。ただし、ひとり親の方は転居でもよい。(住民登録すること)
・市税等を滞納していないこと。
・申請日の6か月前までの間に、市内の保育施設等で就労していないこと。
・引越し日から14日以内に住民登録(転入または転居により住所を定める)を有すること。
・転入または転居により住所を定めた日から3か月以内に就労をしていただくこと。
・補助金の交付を受けた日から、市内の保育施設等で継続的に5年以上勤務し、市外へ転出しないこと。

補助金額

転出元から転入先までの交通費、引っ越し費用など300,000円を限度とします。

必要書類

・交付申請書・引越しにかかる費用の領収書の写し
・引越しにかかる費用の明細書の写し
・保育士等の資格を有することが分かる書類の写し、または資格取得見込みであることが分かる書類の写し
・住民票の写し・市内に在住のひとり親の方は、ひとり親家庭であることを確認できる書類等の写し(「児童扶養手当証書」、「ひとり親医療費受給者証」等の写し)
・他に同様の補助を受けた場合はそれを証明する書類の写し
・債権者登録申出書

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香川県に移住して保育士として働くということ

香川県への移住は様々な苦労もあります

県民の独特な方言や会話の雰囲気から、「地元民の中になかなか馴染めない」と感じる方もいるででょう。しかし、慣れてくると、のんびりとした話し方や県民性の良さを知ることができますよ。移住する前には、香川県の移住定住支援制度を利用し、自分が住む予定の地域や働く場所はどういう環境なのか、1度足を運んで見ておくことをおすすめします。事前に知っておくことは、移住後のストレスを減らすことに繋がってくるからです。移住先で孤立してしまうことを防ぐためにも、少しずつ地域に馴染んでいき、心地よい人間関係を作ってみてください。温かくて素敵な出会いがあるはずです。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

温暖な気候で人が心温かいことから、実際に香川県に住んでみると「住みやすくて心地良い」と感じられますよ。また、田舎の地域においても、交通網や生活の基盤が整っているので、どのエリアに住んでいても安心して移住生活を送ることができます。さらに、美味しいグルメが豊富で、中でもうどんの美味しさにはまってしまうこと間違いなしです。休日にはうどん屋巡りや島巡りを満喫することもできますよ。香川県に移住してアートや大自然に触れながら、あなたが望んでいる「心が豊かになる暮らし」を送ってみませんか。

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よくある質問

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/