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牛乳パックは、はさみを使い切り口を入れたり、テープで貼り付けることで様々なおもちゃを作ることができます。今回は牛乳パックとペットボトルのキャップなど手に入りやすい材料で作るおもちゃのアイディアを年齢別に紹介します。0~2歳は保育士さんが作り、3歳を過ぎた子どもとは一緒におもちゃを作りましょう。製作のアイディアに尽きてしまった保育士さんや保育実習を控えている人はぜひ参考にしてください。
【0歳〜2歳】牛乳パックで作るおもちゃのアイディア
飛ぶかえる
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主な材料
牛乳パック・定規・輪ゴム・色画用紙・のり・ペン・はさみ
作り方
①牛乳パックの底付近の角に穴を開けて、穴からはさみを入れて底を切り取る。
②牛乳パックをたたみ平たくし、先ほどの切り込みを真っ直ぐに切る。
③定規を使い、底に近い方から7cmに下書きを引き切る。
④3で作った細長い紙パックの中心4箇所に、縦に5mmほど切り込みを入れる。
⑤切り込みに輪ゴムをはめる。→仕掛けが完成
⑥白い画用紙でかえるの目を描き、下の部分を折り牛乳パックに貼り付ける。
牛乳パックを潰し開くと、かえるが飛ぶ仕組みになっている。
カチカチ音が鳴る楽器
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主な材料
牛乳パック・ペッツボトルのキャップ・マジックペン・ビニールテープ・両面テープ・セロハンテープ・はさみ・定規・カッター
作り方
①はさみを使い牛乳パックの四隅を切って開く。
②2枚の側面と1枚の側面の2パールに切り取る。
③1枚の側面のパーツを上下に丸く切る。
④2枚の側面のパーツを4つ折りし、両面テープで止める。
⑤3で作ったパーツの真ん中に、4のパーツの幅で切り込みを入れる。
⑥切り込みに4のパーツを奥まで差し込む。
⑦持て部分をビニールテープで巻く。
⑧全体的に模様を描く。
⑨ペットボトルキャップの底に両面テープを貼り、牛乳パックに貼る×4
コマ
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主な材料
牛乳パック・ペットボトルキャップ2つ・はさみ・定規・セロハンテープ・色ペン
作り方
①はさみを使い牛乳パックの四隅を切って開く。
②底から11cmのところに印をつけて切る×4
③切り口の端を斜めに切る。
④色ペンで牛乳パックに色をつける。
⑤牛乳パックの中心にペットボトルキャップをテープで貼る(取っ手)
⑥牛乳パックの後ろにもペットボトルキャップを貼る(おはじき・ボタンでも代用可能)
年齢に合わせてこまの羽部分に丸い穴を開けると回しやすくなる。
万華鏡
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主な材料
牛乳パック・黒い画用紙・透明かつ薄いプラ板×3・ビーズ・セロハンテープ
作り方
①プラ板を3枚並べセロハンテープでとめる。
②端にテープを貼り、三角柱になるよう貼り合わせる。
③小さい長方形のプラ板を3枚ならテープでとめる。
④同じく端にテープを貼り、三角柱になるよう貼り合わせる。
⑤2でできたに三角形のプラ板で蓋をする。
⑥5に4でできた小さな三角柱を被せ、テープでくっつける。
⑦三角柱にビーズなどのパーツを入れる。
⑧その上から三角形のプラ板で蓋をする。
⑨牛乳パックの四隅を切って開く。
⑩牛乳パックを裏返し3面分にのりをつけ、黒い画用紙を貼り合わせる。
⑪三角柱のプラ板を牛乳パックに包みテープでとめる。
⑫穴を開けた黒い画用紙を上から被せて、覗き穴を作る。
恐竜のパペット
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主な材料
牛乳パック・ペットボトルキャップ2こ・はさみ・セロハンテープ・折り紙・色ペン
作り方
①牛乳パックの真ん中に印をつける。
②牛乳パックを潰し平たくして、印をつけた部分を切る。
③切り口を整える。
④牛乳パックの注ぎ口の真ん中と端に印をつけて、3箇所を切る。(全体の長さに対して半分)
⑤切り込みに沿って上に折り、さらに半分に折り曲げる×2(恐竜の手)
⑥5に三角の切れ目を入れる。
⑦恐竜の手の反対側に尻尾を作る。
⑧残っている二面の上側を切る。
⑨二面に三角の切り込みを入れ恐竜の足を作る。
⑩恐竜の手がついている面に、1番上から手の付け根の真ん中に線を引く。
⑪線の上から2本切り込みを入れ、余った部分を切り取る。
⑫端も切り、折り目をつける→恐竜の体が完成!
⑬使用していない牛乳パックの真ん中を切る(両面)
⑭切り口を広げ、恐竜の口を作る。
⑮12の首と14の口をテープで貼り付ける。(表裏両方)
⑯ペットボトルキャップを使い、恐竜の目を作る。
⑰全体的に色紙をつけたり、歯などの装飾を加えて完成
6面のパズル
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主な材料
牛乳パック4つ・パズルに貼りたいキャラクターや動物の絵・定規・カッター・セロハンテープ・両面テープ
作り方
①牛乳パックを下から7cmに合わせてカッターで薄く印をつける×4辺
②つけた印のところまで、はさみで切り込みを入れ、1辺を残し他は全て切る。
③立方体を作るために、上蓋も7cmにして切る(のりしろ部分を残す)
④はめ込んだ部分にテープを貼る×4
⑤2つの立方体をテープで貼り合わせる。
⑥4るの立方体を並べ、左右をテープでとめる。
⑦作りたい絵を4分の1にきり、一面一面貼る。
⑧牛乳パックを閉じ違う面を出し、同じように作りたい絵を貼る(6面分全て貼る)
【3歳〜5歳】牛乳パックで作るおもちゃのアイディア
的あてゲーム
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主な材料
牛乳パック・輪ゴム・はさみ・ホッチキス
作り方
①牛乳パックの角に切り込みを入れ、底の部分を切り取る。
②牛乳パックの注ぎ口を開き潰し、折れ線に合わせて切る。
③どこか一辺の角を切り、牛乳パックを広げる。
④牛乳パックの真ん中を切り、一枚を使う。
⑤白い面を半分に山折りし、さらに半分に折る(反対側も)
⑥片方だけ端をホッチキスでとめる。
⑦もう一つの牛乳パックを好きな幅で切る→的になる。
⑧7に丸いシールや絵を描く。
まずは的を並べる。6でできたパーツの真ん中に輪ゴムを引っ掛け、後ろを広げるとゴムが飛ぶ仕組みになる。
ぽっくり
ぽっくりに足を乗せて紐を持って歩くと、バランス感覚を養うことができます。
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主な材料
牛乳パック6つ(2つしかない場合中に詰める段ボールなどを用意する)・紐・穴あけパンチ・カッター・セロハンテープ
作り方
①牛乳パックの底から7cmに印をつけ、上から印をつけたところまで切り込みをいれる。
②別の牛乳パックをじゃばら折りする×2
③1に2で作った牛乳パックを詰め込む。
④両端を折り、折り目がない一方を中に折り込む。不必要な部分は切り取る。
⑤両端に穴あけパンチで穴を開ける。
⑥子どもの身長に合わせて穴に紐を通す×2つ作り完成!
遊べる貯金箱
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主な材料
牛乳パック・ストロー・竹串・はさみ・黒色のマーカー・セロハンテープ
作り方
①牛乳パックの底から7cmのところにマーカーで印を引き、角から下に向かって切る。
②底がある牛乳パックを使い、角から下に向かって1.5cm切り込みを入れる×2
③2箇所の切り込みを繋げるようにして切る。
④横を斜めにするように切る。
⑤次に平たい牛乳パックを使い、折り目に添い切り4つのパーツを作る。
⑥うち1つのパーツを幅5mmで細長く切る。
⑦パーツの口部分から7mmずつ5回折り畳み、テープでとめる。
⑧追っていない白い部分が7cmになるよう切る。
⑨パーツの真ん中にストローを貼り付け、余分な部分を切る。
⑩竹串をストローに通し、ストローを下にして底がある牛乳パックに蓋をする。
⑪竹串をテープで固定する。
⑫別のパーツを使い、真ん中幅7cmのところで折る。
⑬余ったパーツで幅2cmほど切り目を作る×2
⑭かえるの目を描き、余白を折る。
⑮12に14で作った目を貼り付ける。
⑯かえるの顔と11と合体させる(4箇所テープでとめる)
変身する電車のおもちゃ
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主な材料
牛乳パック・ペン・セロハンテープ・カッター
作り方
①牛乳パックの横に電車のような曲線を描く(両側)
②線に沿って切り込みを入れる。
③牛乳パックの先端を折り、テープでとめる。
④底部分に切り込みを入れる。
⑤2つめの牛乳パックの四隅と底を切って開く。
⑥1番右部分を折り目に沿って切る。
⑦黒いペンで切り込む箇所に下書きをし、切り取る。
⑧7で余った切れ端を長方形に切り、底に貼る。
⑨4で作った切り込みに、平な牛乳パックを差し込む。
⑩牛乳パックに新幹線の絵を描き、裏に返し白い部分にも電車の絵を描く。
新幹線と電車どちらも楽しむことができるおもちゃになる。
射的
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主な材料
牛乳パック・割り箸・はさみ・セロハンテープ
作り方
①牛乳パックの四隅からはさみを入れ、切り開く。
②牛乳パックの真ん中を切る。
③底がついていない方の牛乳パックを、折り線に沿って折る。(白い面にする)
④横が15cm、縦が3.5cm、射的の柄になる部分を4.5cmにして切る。(銃の形になる)
⑤余った部分を線に沿って切っておく。
⑥使用していない牛乳パックの白い面を使い、射的のトリガーを作る。
⑦射的本体の真ん中に割り箸(1本のみ使用)を取り付ける。
⑧トリガーを本体に挟み、トリガー以外の場所をテープでとめる。
⑨5のパーツを使い、射的の柄を伸ばす。
⑩本体の後ろの角とトリガーが重なっていることを確認し、斜めに切る。
⑪割り箸の先端にはさみで窪みを作る(※保育士さんが手伝う)
割り箸の窪みから後ろの窪みにかけてゴムをかけ、トリガーを引くことでゴムが飛ぶ仕組みになる。
ガチャガチャのおもちゃ
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主な材料
牛乳パック×2・トイレットペッパーの芯・画用紙・クリアファイル・定規・はさみ・カッター・定規・ペン・鉛筆・セロハンテープ・両面テープ・のり・ボンド
作り方
①牛乳パックの四隅からはさみを入れ、切り開く。
②牛乳パックの注ぎ口を切る。
③牛乳パックのブロック(左から2つめと1番右)に、下から7cmにペッパーの芯を合わせて円をかく。
④左から2つめのブロック下に出口をかく。
⑤書いた線に沿ってカッターで切り抜く。
⑥別の牛乳パックを同じく切り開く。
⑦左のブロック2つに、下から11cmのところに線を引く。
⑧左から3つめのブロックは、下から10cmのところに線を引く。
⑨最後のブロックは、下から8cmのところに線を引く。
⑩ブロックごとに、引いた線に沿って切る。
⑪11cmに切った牛乳パックを横向きにし、右から1cm、4cm、13cmのところに軽く切り込みを入れる。
⑫つけた線通りに折り、テープでとめる×2
⑬横から見た時、面が広い方に両面テープを貼る。
⑭穴が空いた牛乳パックに、13で作ったパーツを貼り合わせる×2
⑮10cmに切った牛乳パックを横向きにし、右から1cmのところに軽く切り込みを入れて折る。
⑯8cmに切った牛乳パックを、太いペンなどを使い丸める。
⑰穴が空いた牛乳パックに、15のパーツを貼り付ける。
⑱出口部分に16で作ったパーツと12×7cmのパーツを貼る。
⑲トイレットペッパーの芯に15cmと4cmの印をつける。
⑳つけた印を線で繋げ、4cm×4cmの正方形をくり抜く。
㉑余っている牛乳パックにトイレットペッパーの芯の円を写し、少し小さく切る。
㉒円をくり抜いたトイレットペッパーの芯にはめて貼り付ける。
㉓トイレットペッパーの芯の上に0.5mm、下に1mmの切り込みを入れる。
㉔1mmの切り込みを内側に折る。
㉕ペーパーの芯・牛乳パックともに色画用紙を貼る。
㉖クリアファイルを貼る。
㉗牛乳パックの土台、回す部分(ペーパーの芯)を組み立てる。
㉘土台の後ろ側、底、ふたの内側に色画用紙を貼る。
牛乳パックを使うおもちゃの特徴
強度があり水遊びも最適!
牛乳パックを使う1番の強みは画用紙と比べて強度があることです。また水を弾く素材なため水遊びに活用することができますね。子どもがおもちゃを乱暴に扱ってしまったとしても、簡単に敗れることはなく長く遊ぶことができます。500mlの牛乳パックを使うと小さめのおもちゃができるので、子どもの手の大きさや成長に合わせて大きさを選びましょう。他にもジュースやお茶など紙パックのデザインを生かしたおもちゃも作ることができますよ。
製作をする上での注意点
誤飲に気をつけよう
改めて製作をする上での注意点を押さえましょう。万華鏡や楽器を作るときは小さなパーツを使用するため、乳児が飲み込まないよう注意が必要ですね。取れないようにボンドでしっかりと固定する、小さなパーツの使用を避けるなど材料から見直しましょう。また出来上がったおもちゃを使用しても問題ないか、保育士さんが確認をし場合によっては補強を施すことが大切ですね。衛生面にも配慮しこまめに消毒をすることも心がけましょう。
はさみなど道具の取り扱い方法
牛乳パック製作の多くははさみやカッターなどの道具を使用します。はさみを持って歩かない、使用しない時は刃閉じるなど道具の使用方法から扱い方まで説明をすることが大切です。道具を使い慣れている子どもであっても、危険な持ち方をして怪我をしないよう製作前に使い方を振り返りましょう。まだ道具に慣れていない子どもには、安全に配慮した道具を使用します。お勧めのはさみとカッターを紹介するのでぜひ参考にしてください。
まとめ
牛乳パックは捨てずに工作に使いましょう!
牛乳パックの使い道は多様で、廃材を使うため環境に優しいおもちゃを作ることができます。牛乳パックに絵を描くときは、水性ペンではなく油性ペンを使うようにしましょう。切ることに苦戦している子どもには、はさみの真ん中を使うことや手ではなく牛乳パックを動かすことを意識するよう伝えましょう。製作は楽しいだけではなく、達成感や物を大切にする心を育むことができます。そのような製作に、ぜひ牛乳パックを取り入れてみましょう!
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