はさみの練習は何歳から?はさみの練習方法【一回切り・幼児・2歳・4歳・100均】

はさみは製作の幅を広げてくれる欠かせない道具です。またはさみの練習には、「作品を工夫することを学び想像力を養う」というねらいが込められています。2歳頃から少しずつはさみの練習を始めましょう。安全に使用するための方法や刃を持たないなどのお約束ごとを伝えながら、指導すると良いですね。今回ははさみの練習方法やはさみを使う製作アイディア、はさみの選び方などを紹介します。これから子ども達にはさみの使い方を教える保育士さん必見です!

はさみの練習何歳から?

2歳ごろから

1歳児は手と指の力が弱いため器用に手を使うことが難しいため、はさみの練習は2歳を迎えてから行いましょう。2歳になると指使いが高度になり、細かい動きができるようになりますよ。しかし年齢は目安であり、子ども一人一人の発達に合わせてはさみを使うことに適しているか確認が必要です。今までどのくらい指先を使ってきたか、保育士さんの話をよく聞いて約束を守れるかの2点に気をつけましょう。指使いに不安が残る子どもには、指先トレーニングをして発達を促すと良いですね。手遊びを導入したり積み木などのおもちゃを利用して頻繁に手を動かすことがお勧めです。

保育士くらぶ

はさみの練習方法

はさみの使い方を知る

はさみの持ち方や使い方を知るところから始めましょう。最初にはさみの小さい穴に親指を、大きい穴に人差し指と中指を第一関節くらいまで入れて持ちます。手が小さい子は、大きい穴に薬指も入れると安定しますよ。またはさみを使用する時は必ず席に座り、肘を体につけ手首を机の上に乗せます。はさみを閉じたり開いたりしたり、持ち方を何度も練習してはさみに慣れましょう。慣れ始めたら実際に紙を手に持ち切る練習をします。紙を体の正面に持ち、紙ではなくはさみを動かして切ることを意識することが大切ですね。

1回切りから練習を始める

最初は1回で切れるような紙を用意して一回切りの練習をしましょう。紙は小さく細いものを使用するため、利き手ではない手の位置を意識して怪我のないよう進めます。一回切りができるようになったら、連続切りに進みます。事前に一回で切れる長さの印を紙につけて、目安をつけるとわかりやすいですね。その次に曲線や様々な形を切り抜きましょう。四角や丸ができるようになったら、三角や星形など複雑な図形を取り組むと楽しいですよ。

はさみの使い方を教える時のコツ

はさみを身近に感じてもらう

はさみの練習をする上で、はさみに興味を持ち身近に感じてもらうことが重要です。まずははさみに関する絵本の読み聞かせをして、はさみがどのようなものか知ってもらいましょう。人気の絵本を抜粋したので参考にしてください。絵本を読み終わった後に、はさみをどのような場面で使用するのか、はさみでできることを説明しましょう。また子どもたちに人気のあるクイズを利用して覚えてもらうこともできますね。このような導入を行うと、この後にするはさみの練習にも関心を持って取り組んでくれますよ。

はさみを使う際の約束を決める

はさみを使う前に、はさみを使う際のお約束ごとを決めましょう。

    はさみを使用するときの約束事

    ①必ず席に座って使いましょう。
    ②大人と一緒に使おうね。
    ③はさみを持ったまま歩かないでね。
    ④はさみを使ってものを切るときは、しっかりと手元を見てね。
    ⑥お友達や先生にはさみを渡すときは、ケースに入れてね。
    ⑤使い終わったら、すぐにケースにしまいましょう。早くお片付けしよう。

上記のような約束を決めて、何度も確認することが大切です。慣れてくると間違った使い方をしてしまう場合もあるので、使い方を振り返りましょう。

はさみの練習に適した製作アイディア

遊べるへびのおもちゃ

    主な材料
    画用紙・折り紙・はさみ・セロハンテープ・油性ペン(マジック)・のり

    作り方
    ①好きな色の画用紙を三等分に折る(正確ではなく大体で問題ない)
    ②折り目に沿って切り、3本のパーツを作る。
    ③はさみは途中で止めながら使うと綺麗に切れる(画用紙を切り終わらないように注意する)
    ④紙を持つ手を手前に引いて、切り進めると安定する。
    ⑤出来上がった画用紙を6.7cmずらして折り、真ん中に切り込みを入れる。
    ⑥折り目のずれている面を外にして、切り込みに合わせて折る。
    ⑦赤い折り紙でヘビの舌を作り、画用紙の内側に貼る。
    ⑧外側にヘビの顔を描くとヘビの完成。
    画用紙の内側にギザギザを描くとワニになる。さまざな動物で作ってみよう!

渦巻きのお花

    主な材料
    画用紙(好きな色・黄色・緑)・クレヨン・のり・ボンド

    作り方
    ①画用紙にお花の花びらを描く。
    ②黄色の画用紙に、黄色のクレヨンで渦巻をかく×2
    ③クレヨンの線に沿って切り込みを入れる。
    ④画用紙全体にのりを塗り、中心を抑えて画用紙を巻く(おしべの完成)
    ⑤花びらの絵の上におしべをボンドでとめる。
    ⑥緑の画用紙で葉っぱを作って、画用紙に貼ると完成!

電車

https://www.youtube.com/watch?v=K6-EjfSGb7M

はさみの練習を繰り返して上達をした後は、紙以外の材料を切ってみましょう。

    主な材料
    牛乳パック・ペン・セロハンテープ・カッター

    作り方
    ①牛乳パックの横に電車のような曲線を描く(両側)
    ②線に沿ってはさみで切り込みを入れる。
    ③牛乳パックの先端を折り、テープでとめる。
    ④底部分にカッターで切り込みを入れる。
    ⑤2つめの牛乳パックの四隅と底をカッターで切って開く。
    ⑥1番右部分を折り目に沿って切る。
    ⑦黒いペンで切り込む箇所に下書きをし、はさみで切り取る。
    ⑧7で余った切れ端を長方形に切り、底に貼る。
    ⑨4で作った切り込みに、平な牛乳パックを差し込む。
    ⑩牛乳パックに新幹線の絵を描き、裏に返し白い部分にも電車の絵を描く。
    新幹線と電車どちらも楽しむことができるおもちゃになる。
    ④と⑤のカッターを使う工程は保育士さんが行いましょう。

射的遊び

    主な材料
    紙コップ・輪ゴム・牛乳パック(厚紙でも◯)・トイレットペーパーの芯・針金(6~8cm)・カッター・カッティングマット・ニードル(キリでも◯)・はさみ・定規・セロハンテープ・両面テープ・ビニールテープ・木工用ボンド・洗濯ばさみ

    作り方
    ①牛乳パックを切り開き、円(発射板 直径5.2cm)と長方形×2(輪ゴム止め 縦1cm×横4cm)、大きめの長方形(持ち手 縦10cm×横4cm)をはさみで切り抜く。
    ②持ち手を半分におり、のりしろ部分に両面テープを貼って固定する。その上に発射板を取り付ける。
    ③紙コップの底に4cm× 1cmの穴をカッターで開ける。
    ④紙コップ底の縦穴の両側と持ち手の中心にニードルで穴を開ける。
    ⑤針金に輪ゴムを通して、紙コップの穴に通す。さらに針先を4で開けた持ち手の穴、反対側の紙コップの穴に通す。
    ⑥輪ゴムをテープで固定して、ビニールテープで全体を飾る。
    ⑦トイレットペーパーの芯で幅9mmの輪切りを3つはさみで切る。
    ⑧3つの輪を組み合わせて交差する箇所を木工用ボンドで接着する(洗濯ばさみを使い固定する)
    ⑨ビニールテープを幅9mmに切り、3つの輪に貼るとボールの完成。
    ③と④のカッターとニードルを使う工程は、保育士さんが行いましょう。

    主な材料
    ペットボトル・輪ゴム2本・ビニールテープ・カッター・キリ

    作り方
    ①ペットボトルにカッターで切り込みを入れて、はさみで半分に切る。
    ②キャップの中心にキリで穴を開ける×5
    ③半分に切ったペットボトルの前側と後ろ側、それぞれに竹串を通す穴をキリで開ける。
    ④キャップを通した竹串をペットボトルに通してから、反対側にもキャップを通す(ペットボトルの前側と後側)
    ⑤キャップからはみ出た竹串ははさみで切り落とし、竹串とキャップをボンドで固定する。
    ⑥ペットボトルの後ろ側の竹串に、輪ゴムを2本くくりつける。
    ⑦輪ゴムの先をペットボトルの飲み口に通して、輪ゴムを出す。これをキャップの穴に通す。
    ⑧ペットボトルの前と後ろをビニールテープで固定する。
    ⑨タイヤが滑らないように後ろタイヤに輪ゴムをつける。
    ⑩好きなテープやマジックで装飾をして完成
    ①、②のカッターとキリを使う工程は保育士さんが行いましょう。

ペットボトル空気砲

    主な材料
    ペットボトル・風船・トイレットペーパーの芯・折り紙・ビニールテープ・のり・カッター・はさみ

    作り方
    ①ペットボトルの底の部分をカッターで切る(底から2~3cm)
    ②切り口をビニールテープでとめる。
    ③風船の拭き口あたりを結び、1番膨らんでいるところをはさみで切る。
    ④風船をペットボトルの切り口に被せ、ビニールテープで固定する。
    ⑤トイレットペーパーの芯に下から3~4cmの切り込みをはさみで入れる(4~8等分の切り込み)
    ⑥ペットボトルの真ん中に、トイレットペーパーの芯を貼り付ける。
    ⑦ペットボトルにビニールテープを全体的に巻いて固定する。
    風船を引っ張って手を離すと、空気砲として遊ぶことができます!
    ①のカッターを使用する工程は保育士さんが行いましょう。

アーチェリー

    主な材料
    トイレットペーパーの芯2個・輪ゴム2個・ストロー・テッシュ・テープ・ペン・はさみ

    作り方
    ①トイレットペーパーの芯に、下から1cmの切り込みを2本入れる(前と後ろ両方)
    ②両側の切り込みを外側に折る。
    ③もうひとつトイレットペーパーの芯を用意して、切り込みを入れた芯の中に入れる。
    ④トイレットペーパーの芯が重なり合った部分に線を引き、切り込みを入れる。
    ⑤同じように両側の切り込みを外側に折る。
    ⑥また穴の向きを合わせて、2つの芯を重ねる。つなぎ目をテープで固定する。
    ⑦芯の上下に2本ずつ切り込みを入れる。
    ⑧2個の輪ゴムを繋げて、上下の切り込みに引っ掛ける。テープで固定する(弓矢の完成)
    ⑨ストローの蛇腹部分を切る。
    ⑩テッシュ2枚を使い丸めて、テープでとめる(ボール)
    ⑪ストローとボールをテープで繋げる。
    ⑫ストローの下をテープで補強して、その上から三角形に切る(切り込みは2つ)

    遊び方
    芯の穴に切り込みを入れた方のストローを入れて、反対側から出す。この時輪ゴムに引っ掛けて、指で輪ゴムとストローをつまみ離すと飛ぶ。

太鼓

    主な材料
    空き瓶×3(大きさを変える)・風船×3・割りばし・ウッドビーズ/食器洗い用スポンジ・ボンド・はさみ

    作り方
    ①風船の窄まっているところの上付近を切る。
    ②風船を広げて、小さな空き瓶の縁に被せる(角が風船で隠れるくらいまで)×3
    ③割り箸の先にウッドビーズを刺すとバチの完成
    ④食器洗い用スポンジを正方形に切って割り箸を刺して穴を空ける(ウッドビーズがない場合)
    ⑤穴が空いた部分にボンドを入れて割り箸を差し込む。
    バチで空き瓶を叩くと3種類の音を奏でることができますよ。

金魚すくい

    主な材料
    色画用紙・紙皿・ホッチキス・はさみ・セロハンテープ・のり・丸シール

    作り方
    ①様々な色の色画用紙を細長く切る(幅3cm)
    ②色画用紙をくるりと丸めて、ホッチキスでとめる。とめ方を変えると金魚の形が変わる。
    ③丸めた部分に切り込みを入れて、金魚の口を作る。
    ④円シールで目を作って、色画用紙に貼る(色鉛筆で描く◯)
    ⑤色画用紙の端を三角に切って、金魚の尻尾を作る。
    ⑥5で余った三角形の先端にのりを塗り、本体に貼る(金魚のひれ)
    ⑦紙皿に切り込みを入れて、中の丸い線に沿って切る。
    ⑧切り込み部分を重ねて、ホッチキスでとめる。
    ⑨切り取った丸いパーツを、半分に折り端を切る。8でホッチキスでとめた部分につけて完成。

はさみの選び方

年齢や手の大きさを考慮する

練習するためのはさみを選ぶときは、年齢や手の大きさを考慮しましょう。手にはさみのサイズが合っていないと、指を入れる穴が大きくて安定しないこともあります。また刃を開閉することが難しく、ものを切ることができません。子供用のはさみは刃渡りが4〜5cmのものが多いので、参考にしてくださいね。またパッケージに対象年齢が記載していることが多いので、確認をしましょう。

プラスチック製や持ち方をサポートするはさみを使う

最初のはさみには、プラスチック製や持ち方をサポートするはさみを選びましょう。子供用のはさみには金属製とプラスチック製がありますが、金属製は切れ味が良い分怪我の心配があります。一方プラスチック製は、切れ味が鋭くないので練習用に使用して、上達した後に金属製に変更すると良いですね。また持ち方をサポートするはさみを選ぶと、正しい持ち方をしっかりと身につけることができます。また利き手に合わせてはさみを選ぶことも重要ですよ。人気のはさみを抜粋したので参考にしてください。

まとめ

まずははさみに慣れることから始めましょう

はさみの練習をする前に、はさみに関する絵本やクイズで興味を持ってもらいましょう。その後に一回切りや曲線など練習を繰り返すと、徐々に慣れてきますよ。またはさみの練習をしても危なくないかという見極めは重要です。先生のお話を聞いて約束を守ることができるか、手の使い方が器用であるか確認をしましょう。紙や折り紙などの薄いものから、切りごたえのある牛乳パックなど様々な材料にチャレンジしてみると達成感がありますね。その際はぜひ今回紹介したアイディアを活用してください。

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