【2021年最新版】保育士の面接「逆質問」どう乗り越える?例文からポイントまで徹底解説!

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そもそも逆質問とは?

面接の最後に設けられる逆質問

面接を受けるとほとんどの確率で設けられるのが逆質問の時間です。大抵は、面接の終わり際に「質問はありますか?」といった形で面接官から言われます。そこまでの時間は、面接官が志望者に対し質問を投げかけてきますが、逆質問では反対に志望者が面接官に聞きたいことを質問することが出来ます。そこで志望者は、面接の中で気になったことを聞いたり、あらかじめ考えた内容を聞いたりなど人によって様々です。

逆質問の意図

逆質問はただ設けられているのではありません。どのような意図があるのでしょうか。

① 志望者の熱意を見ている

志望者がどれくらい質問を準備し、どのくらい本気で望んでいるのか確かめるためです。逆質問は最後に設けられるので気を抜いたり諦めていると力が発揮できないですよね。面接官にとって、志望者の最後まであきらめない姿勢ややる気を見るベストなタイミングなのです。

② 適応力や柔軟性などのコミュニケーション能力を見ている

逆質問は、考えたことだけを聞くわけにはいかない場面もあります。面接中に解決した問題を再度聞いてしまうと、話を聞いていなかったこととなりマイナスイメージにしかねません。そのため、逆質問ではその場に応じた臨機応変な質問が出来る必要があります。逆質問一つで、コミュニケーション能力として見られるのでとても気をつけなければなりませんね。

③ お互いのミスマッチを防ぐため

面接者にとっても志望者にとっても入社後にギャップが生じては気持ちよく働くことが出来ません。早期退職やトラブルも生じやすくなります。そのため、逆質問という受け答えの場を通じて双方で確認をすることがベストでもあります。

ないこともある?

面接の最後の時間に設けられると話してきましたが、まれにないこともあるそうです。その際、考えられる原因として挙げられるのは以下の点です。当然、以下の点以外の原因もあり得ます。ちなみに①に関しては、事前に各園の面接情報のリサーチ次第で確認することが出来るかもしれませんね。

① そもそも逆質問の時間を設けていない

② 時間が押してしまった

③ ここまでの面接を通して採用する可能性が低い

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逆質問が重要な理由

自身を最大限にアピールできる

一番のポイントは、自分自身ややる気を最大限にアピールできる点といえそうです。質問をぶつけることや自分の思いを伝えることで、「ここで働きたい」「頑張りたい」という意思が面接官に伝わりやすいですよね。面接は、能力や経歴だけでなく、やる気や本気度、モチベーションの高さなども十分に見られています。そのため逆質問は、最後の一押しポイントとして自身の魅力を最大限に伝える場として適しています。

見極めに役立つ

面接は、面接官が志望者を見極めるだけでなく、志望者が面接官やその企業(保育園)を見極める場でもあるのです。つまり、面接を受けながら面接官の話している内容に疑問や不信感を持てば、志望者が逆質問の時間を利用して疑問を解決することが出来ます。他にも、園の方針やシステムなど面接中の会話で知ることも少なくないため、入社後のギャップを減らすためにも逆質問の時間は必要です。わからないことやその場で解決したいこと、伝えておきたいことなど確認の意味を込めても逆質問の時間ではきちんと質問をすると良いですね。

逆転できる可能性も

逆質問での対応の仕方によっては、面接の評価を上げたり不採用を逆転することが出来るかもしれません。例えば、面接中に「この人微妙だな」と思われていたとしても、逆質問が素晴らしかった場合、「この人、やる気がすごいな」と思われて逆転採用に繋がることもあります。しかし逆質問は本来、面接とは切り離して考えることが一般的であり、入社後のギャップを減らす主旨で行われています。そのため、いくらアピールしても必ずしも結果に直結するとは限りません。あくまで、「可能性がある」という意味で述べています。

【意図別】逆質問回答例

【やる気のアピール】

・貴園への入社前に、自主的に取り組んでおいた方がいいことは何かありますでしょうか。

・貴園に入社させていただいた後には、○○に積極的に取り組んでいきたいと思っております。どのように

・貴園は現在○○に取り組まれており大変共感しているのですが、○○に取り組んだ理由を教えていただきたいです。

入社後のビジョンややる気が見える質問内容ですね。3つ目の質問は、一見興味関心の面が強く感じられますが、その園で取り組んでいる内容に関心がある=私も取り組みたいという意味に繋がるので意欲が感じられます。

【経験・特技のアピール】

・学生時代には○○に精力的に取り組んできたので、貴園でも活かしていきたいと考えているのですが、このスキルを活かせる場面はあるでしょうか。

・学生時代に学童のアルバイトをしており、製作を通して子供たちに笑顔を与えていました。貴園での製作活動について教えていただきたいです。

・幼少期から運動をすることが大好きで部活動の経験も活かしたいと考えているのですが、貴園では体育活動にどのくらい力を入れているでしょうか。

自身が学生時代や幼少期に取り組んできたことや得意としていることを積極的にアピールする質問です。ただ得意なことを述べるのではなく、○○をしてきたから○○を活かせるというようにつなげることが大切です。スキルや経験は、自分から積極的に広げていきましょう。

【確認したいことがあるとき】

・貴園は育休産休制度が充実していると拝見しましたが、育休を取っている方の具体的な例を教えていただきたいです。

・私は、出産後もキャリアアップをしていきたいと考えているのですが、貴園では女性が働きやすい職場作りとして取り組まれていることはありますか。

・貴園で役職に就くための条件やキャリアプランがありましたら教えていただきたいです。

本来は聞きにくい労働条件の内容や待遇面も、このように入社後のビジョンや意欲を併せて示すことで伝えやすくなります。

【用意していた質問が使えないとき】

・貴園の○○という理念に大変感銘を受けました。この理念を体現していると感じられる瞬間や場面について教えていただきたいと思います。

・先程、面接の中でおっしゃっていた○○という制度について気になったのですが、詳細を教えていただけないでしょうか。

・貴園で特に活躍されている方の特徴を教えていただきたいです。

聞きたいと思っていたことが面接中の会話で解決してしまうことも少なくありません。そんな時おすすめなのが、どんなときにも使える質問を用意しておくことです。また、事前に用意しなくても、面接官が話していた内容を拾って深堀することもおすすめです。そのためにも、面接官の話はよく聞いておきましょう。

逆質問の注意点

「特にないです」は最もNG

逆質問の時間が来たけど特に思いつかないので、「特にないです」「わかりません」というのはとても危険です。「逆質問」を設けてくれるという面接官の好意を踏みにじる言動で失礼に当たる他、やる気や誠意が感じられず不採用につながる可能性も高いです。その保育園に就職したいと少しでも考えるのであれば、逆質問は避けては通れない道といえそうです。必ず用意して挑むようにしましょう。

調べて分かる内容は聞かない

ネットや園のパンフレットを見ればすぐにわかるような簡単な質問はしてはいけません。例えば、「一クラスに子どもたちは何人くらいいるのですか?」「年間のイベントはどのくらいの頻度であるでしょうか。」などの質問が挙げられます。こうした質問は、事前のリサーチ不足と判断される他、意欲がないとみなされてマイナスイメージをもたらすことが多いです。面接を受ける際にはその保育園の情報を隅々まで調べて挑むことが大切ですね。

ネガティブな質問は避ける

面接官の気分が下がるような質問は避けましょう。例えば、「ネットにこのような情報が載っていたのですが、本当でしょうか」や「なぜ入園者数が減っているとお考えですか?」などが挙げられます。面接を受ける園やその職員などに対するネガティブな意見は、自分自身の評価を下げているのと一緒です。気になったとしても、逆質問では聞かないようにしましょう。

「はい」「いいえ」で終わる質問は避ける

逆質問では、面接官の回答が一言で終わってしまうような質問を避けるべきです。例えば、ただ「○○はありますか?」「○○は何人ですか?」と聞くような質問が挙げられます。面接官との会話が広がらない他、やる気が感じられずマイナス評価に繋がりやすいです。「はい」や「いいえ」など単純な回答で終わってしまうような質問や聞き方は避けましょう。

労働条件をストレートに確認しない

就職活動をしていれば最も気になるであろう労働条件ですが、逆質問の場で単刀直入に確認することはふさわしくありません。福利厚生などの待遇面だけで見ていると思われかねないため印象が良くないためです。また、事前に募集要項で確認出来る内容も少なくないので注意です。しかし、お互いのギャップをなくすという意味で非常に重要でもあるので、聞きたいときには理由を絡めて聞くように工夫するとよいです。例えば、「子どもがいるため○○が出来るとありがたいのですがそういった制度はあるでしょうか」「結婚や出産をしても働き続けたいのですが」といった自身の考えや経験を具体的に示すことが大切ですね。

受身な姿勢の質問は避ける

意外とやりがちなのが、「○○のようになることが出来ますか」「どのような研修を受けられますか?」「能力を伸ばしてくれる環境でしょうか?」「○○ですがだいじょうぶでしょうか」といった受身な質問です。やる気を伝える面接のはずが、かえって面接官を不安にさせてしまい印象がとても悪くなります。自身がなさそうな発言、主体性に欠ける発言は避けましょう。

逆質問をする際の+α

自身の考えを踏まえた上での逆質問

上記でも、ただ単純な質問をするのではなく、そこに理由や考えを付けることが大事だと述べました。長すぎる質問もよくないですが、質問内容に仕事に対する考えや熱意が感じられると面接官の心も動かされやすいです。例えば、「私は○○と考えているのですが~」といった表現があります。自分の意見をきちんと持ち、発信力があることも分かりますよね。面接官にとっても、質問の答えを話しやすくなりプラスに働くことが多いのでおすすめです。

なぜその質問をするのか意図が明確であること

せっかく逆質問をしても、「適当に考えたな」「今、思いついたことを言ったな」「意図が全く分からない、なぜその質問をしたのか」など面接官に疑念を持たれては意味がありません。また、面接に全く関係のない個人的な質問や業務内容に興味がなさそうな質問は絶対にNGです。質問をする際は、自分が何でこの質問をしようと思ったのか意図を明確にして挑むようにしましょう。ポイントとしては理由や根拠を示すことです。時間によっては質問が出来ないこともありますが、最低でも2~3個はこうした質問を用意しておく必要があります。

企業理解が出来ている

意外と落とし穴なのが、逆質問で明るみになってしまう企業理解不足です。自分から行う逆質問だからこそ注意が必要で、逆に言うと企業理解がしっかり見えると非常に印象がいいです。逆質問を考える際には、特に企業の最新の情報に注意しましょう。一度だけ調べて終わりにするのではなく、面接の前日や当日も確認するようにしましょう。

きちんと準備をして逆質問も乗り越えよう

いかがでしたか?ここまで多くの注意点やポイントについて紹介してきましたが、事前にきちんと準備をしておけば問題ないのが逆質問の良いところです。面接では、面接官から様々なことを聞かれ想定もしてなかった質問に苦しむこともあるかと思います。しかし、逆質問では疑問点や熱意など自分が伝えたいことを自由に伝えることが可能です。それを利用することで逆質問を乗り越え、面接を突破しましょう!

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