保育園でできる!遊びのアイディア17選【室内遊び・外遊び・遊びの注意点】

子どもたちの成長にとって大切な遊び。毎回同じ遊びをしていたら子どもたちも飽きてしまいますし、興味の幅を広げることもできません。そのため、保育士さんはたくさんの遊びのアイディアを頭に入れておくことが必要になります。本記事では、保育で楽しめる遊びやねらい、注意点についてご紹介します。子ども達一人一人の発達に合わせた遊びを取り入れることで更にその効果は大きくなるでしょう。遊びのアイディアに困ってる方は是非参考にして、園で取り入れてみてはいかがでしょうか。

室内でできる保育の遊び

手遊び

手や身体を動かす手遊びは、道具に頼らず簡単にでき、日々の保育が楽しくなります。子ども達は、歌いながら指を動かすことリズム感や手先の器用さ、コミュニケーション能力を育む効果もあります。また、手遊び歌は活動前後の切り替えや、園児をまとめたいとき、注目を集めたいとき、活動の導入といったさまざまな場面で活躍しますよ。手遊びは、表情を豊かに聞き取りやすい大きさでお手本になれるように行うことがコツです。

おりがみ

小さな子どもでも簡単に折れるおりがみをみんなで折ってみてはいかがでしょうか。おりがみは指先の神経を発達させ器用さが身に付くだけでなく、集中力や思考力など子供の様々な能力を鍛えることができる遊びです。折れる折り紙の種類を増やし、楽しみながら取り組めそうですね。折り紙の中にも難易度が様々あるため、一人一人発達レベルに合わせたおりがみを取り組めるとなお良いでしょう。

お絵描き遊び

お絵描き遊びは心の発達や脳の成長にも大きく役立ちます。お絵描きでたくさんの色を触れることで、美的センスを養うことができますよ。小学生になると、図工の時間に絵を描くことが増えてきますよね。園でお絵描き遊びを取り入れることで絵を描くことに慣れて絵の描き方や美的センスを子供たちに身につけることができますよ。お絵描きに正解はありません。まだまだ小さい子たちが上手く描けないのは当たり前の事です。お絵描き遊びをする時は、子ども達が描く絵に対して指導するのはNGです。だんだんとお絵描きが上手くなる様子を見守りましょう。

つみき

つみきあそびは、子どもたちが自由に積み木を積んで楽しむことができ、イメージしながら積んでいくため想像力が養われます。口に入れないように積み木の素材や大きさには注意しましょう。お友達とつみき遊びを楽しむことでコミュニケーション能力を養うことができ、完成したときに達成感も一緒に味わうことができます。崩れてしまってもどうして崩れてしまったのかを考えてやり直しすることで、思考力も養うことができますよ。

感触遊び

感触遊びとは、触れる・つかむ・ちぎる・丸めるといった触り心地を楽しむ遊びです。感触遊びは、寒天や小麦粉など身近なもので簡単に遊ぶ事ができます。ただし、子供達の中には感触遊びが苦手な子もいるということを頭に入れておきましょう。感触遊びの大きなねらいとして、大脳を刺激して五感を養う事ができる事と感触の変化を楽しむ事ができる事が挙げられます。感触遊びで使う寒天や小麦粉は子供によってはアレルギーの危険性もあるので取り扱う際には注意しましょう。

マット運動

まずは、マットの上でコロコロしたり、ハイハイしたりといった簡単なものからはじめてみましょう。マットの上でコロコロすることは、平衡感覚を鍛えるのにはもってこいの遊びです。ですが、やりすぎは目が回り気分が悪くなってしまうことがあるので注意が必要。マット遊びにはマットの感触を楽しみながら体を動かして遊ぶことができるといった大きなメリットがあります。怪我の予防として、マットが滑らないように滑り止めシートを敷いておくことをおすすめします。

指先遊び

指先遊びは、0歳児でも簡単にできる遊びです。なぐりがきをしたり、シールを貼ったり、ボタンをはめたり外したりして遊びます。0歳児の子達は、保育士さんと一緒に指先遊びを楽しみましょう。指先を使うことで、遊びの中で子供の集中力を養うことができたり、手先を動かす練習が出来ます。また、身体面でも能力面でも非常に役立つのがこの指先遊びの特徴。乳幼児期から積極的に取り入れることで、成長に欠かせないこれらの要素を早くから身に着けることが出来ますよ。シールやボタンなどを誤飲しないように保育士さんがしっかり見守って遊びに取り組みましょう。

フルーツバスケット

フルーツバスケットとは、子どもから大人まで楽しめる椅子取りゲームの一種です。保育園や幼稚園でも雨の日などで外遊びができない日に行われる事もある定番の遊び。基本的なルールをもとに遊ぶのであれば、3歳児くらいから遊ぶことは可能です。アレンジの仕方では2歳児くらいから楽しむこともできますよ。まずは、保育士さんがお手本を見せると遊びのイメージが伝わりやすいですよ。さらに、子ども同士で教え合うことで協調性が高められたり、より仲良くなるきっかけも与えられますね。

リトミック

リトミックとは、音楽に合わせて体を動かす音楽教育のこと。音を体で感じることができるリトミックは、幼児教育に最適と言われており多くの園で取り入れられています。リトミックは、能力の発達だけでなく、お友達と活動する楽しさを感じられるため協同性の向上に繋がります。また、音楽やリズムに触れながら、子供達の想像力や感性を養うこともできます。音楽と身体表現を組み合わせたリトミックも室内でできる遊びの一つ。ぜひ室内遊びに取り入れてみてはいかがでしょうか。

手作りおもちゃ

手作りおもちゃは、廃材を使えばエコになり、材料費が節約できコスパが良いなどのメリットがあります。道具を選ぶ時には、子ども達が安心して制作活動ができる道具を選びましょう。子供達と一緒につくることで、協力することや物を大事にする気持ちも芽生えますよ。子どもたちの発育や情緒発達にも良い効果があります。おもちゃを手作りする際の注意点は安全性の高い文房具を使うことや園児の発達に合わせた支援を心がけましょう。

ごっこ遊び

ごっこ遊びとは何かになったつもりになる遊びの一種です。3歳ごろになると前に存在しない物や身近にある物を別のものに見立て想像を膨らませて遊ぶ見立て遊びからごっこ遊びに変化します。幼少期のごっこ遊びは一番身近な社会である家庭を模倣しはじめ、自身が経験したことや見聞きしたことを演じるままごとが多いのが特徴。友達とイメージを共有しながら、ルールの設けて対象になりきるためにいろいろ工夫をするようになるのです。

保育士くらぶ

外でできる保育の遊び

おにごっこ

鬼ごっこは、外で行うことができる定番の遊び。準備や後片付けなどの手間がかからない点も保育士さんにやさしい遊びですね。鬼ごっこのメリットとして社会性や運動能力の向上、集団ルールを学ぶことができる といった大きなメリットがあります。ルールもシンプルなため幅広い年齢の子どもが簡単に遊ぶことができます。ルールをアレンジすることでより鬼ごっこを楽しむことができますよ。是非公園で鬼ごっこを取り入れてみてはいかがですか!

かくれんぼ

かくれんぼは、鬼を決めて、鬼に見つからないように隠れるといったシンプルで小さい子でも楽しめる遊びです。鬼は一人と限定せず、何人も鬼がいたり、時間制限を設けたりするとさらにかくれんぼが楽しくなるでしょう。また、かくれんぼをするときは公園の外には出ないように子ども達に注意喚起を行いましょう。子どもが園の外で迷子になり行方不明になってしまっては大変です!隠れる場所は必ず園の中に限定するようにしてください。

砂・泥遊び

砂場遊びや泥遊びは、感覚を育てたり、運動能力が上がったり、社会性や協調性が身についたりと子どもに様々なメリットをもたらすおすすめの遊びです。砂場や泥の中にはゴミなどといったものも含まれていることもあるので、定期的にメンテナンスすることが大事です。子ども達が遊ぶ前に砂場で遊んで問題ないかを保育士さんがチェックすることが大事ですよ。また、遊んだ後は爪の中までしっかり石鹸で洗うようにしましょう!

自然遊び

自然遊びは、生き物や季節の変化を感じながら自然と触れ合う遊びです。園で今の季節でしか味わえない自然遊びを楽しみましょう。自然に触れることには、子供達の感覚を刺激する効果があります。自然遊びの中で子供の感覚を刺激してあげましょう。子供の感覚を刺激することで、どんどん自然遊びに興味を持ちます。生命の大切さも知ることができますね。また、季節によって葉っぱの種類の変化を楽しむことで子供は自然の移り変わりも学ぶことができます。メリットが多い自然遊びですが、外に落ちてる物によっては危険なものもありますので子ども達が遊んで大丈夫かを確認してから遊ばせるようにしましょうね。

ボール遊び

ボール遊びの最大のメリットとしては運動能力の向上がとても期待できることです。あまり大きすぎず、柔らかいボールを使用しましょう。まだ、遊びのルールをうまく理解できない子どもにはボールをコロコロ転がしてみたりとルールがない遊びを提案してみるのはいかがでしょうか。保育士さん細心の注意を払って子ども達に怪我がないよう遊べるように心がけたいですね。

園内の遊具で遊ぶ

ブランコやすべりだい、鉄棒といった園に設置されている遊具を子ども達の好きに遊ばせましょう。遊具の種類によって子ども達は自分の得意不得意を見極める力も養うことができます。また、遊具の種類によっては夏場はとても熱くなり子どもが火傷をしてしまうことも予想されます。夏場に遊具遊びをする時には、事前に遊具が子ども達が触れる温度かを確認してから遊ばせましょう。

保育での遊びのねらいは?

遊びの中で自然とルールが身につく

お友達と一緒に遊ぶ楽しさを学んで、ルールを遊びの中で覚えるといったことが求められます。室内遊びの中でも特に集団遊びはルールを設けて遊ぶものが多いです。そのルールを正しく理解して遊ぶには、周りのお友達とコミュニケーションをうまく取れるようになることが大事になります。自我が芽生えるこの時期だからこそ、遊びの中で他のお友達のことも考えて遊べるようになることはとても重要なことだといえるでしょう。

自分が好きな遊びを見つけることができる

子供がやりたい遊びを自ら選ぶことで自信を持たせたり、自分が何に興味を持っているかを自覚することができます。子供が自分でやりたいことを選んで自信を持たせることは遊びだけでなく、日常の中でも同じです。子供が積極的に自分から行動するように見守り、子供が主体的にする行動を認め、それに対してちゃんと反応を返してあげましょう。子供の自立心を育てるために過度に保育士さんは干渉をせず見守ってあげることが大事です。

遊ぶ中で注意したいこと

安全面に気をつける

子ども達の身を守ってあげられるのは周りの大人達です。子ども達が遊ぶ場では、ヒヤリハットといって事故になってもおかしくない一歩手前の出来事を防ぐ必要性があります。誤飲すると危険そうなものは極力扱わないように道具選びを行いましょう。また、目を離さないといった基本的なことも意識することが大切です。ある程度年齢が上がった子どもには、自主性に重んじてサポートをしすぎないようにする事と遊びで使ったものの収納方法を教えてあげましょう。外で遊ぶときは虫刺されにも注意したいですね。

季節に合った服装で遊ぶ

季節に合わせて適切な格好で遊ぶようにしましょう。 夏場は必ず帽子をして、日焼け対策として薄着でも袖のある上着を着用させましょう。男の子は特に暑くなると服を脱ぎたくなってしまうかもしれません。しかし、どんなに暑くても公共の場で上半身裸の状態は避けるようにしてください。冬はある程度厚着も必要ですが、外遊びで汗をかいてそのあと冷えてしまうと風邪をひきやすいので注意しましょう。靴も必ずスニーカーなどの運動靴を着用し、サンダルなどの脱げやすい履物は怪我をしやすいので避けるようにしましょう。適切な格好で遊ぶことで子ども達は安心安全に公園で遊ぶことができますね。

子どもたちが楽しめてるかを把握する

保育士さんは子ども達が遊んでいる姿をただ単に見守っているだけではなく、子ども達が楽しく遊べているかにも気を配ることが大切。子ども達の中には運動が得意な子も、苦手な子もいると思います。子ども一人一人に合わせてどんな遊びをするかということも考慮して遊びを選ぶことが大事ですね。なるべくどの子ども達が公平に楽しめるような遊びができるように保育士さんがちゃんと仕切ってあげましょう。

まとめ

子どもたちが遊びを楽しめる配慮を心がけよう!

本記事では、保育でできる遊びのアイディアをご紹介しました、いかがでしたでしょうか。子供は遊びを通して自然とルールを身につけられることがわかりましたね。今回ご紹介した遊びは保育士さんが安全管理を心がけることでどれも安心して子ども達が遊べるものになっています。子ども達の年齢が上がる事で自分たちでトラブルを解決できるように徐々になってきますが、状況に応じて保育士さんが介助するようにしましょう。子ども達が怪我がなく安心して楽しむことができる環境づくりをしましょうね。

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