手作りおもちゃは子どもと一緒に作ることで、ものを作ることの楽しみや達成感、おもちゃを大切に思う心を育てます。それだけではなく知育おもちゃは楽しく学習ができますね。手作りおもちゃを作りたいけどアイディアが思いつかない保育士さんや、保育実習を控えている実習生さんはぜひ参考にしてください。まだ道具が使えない年齢の子どもは手の感覚や音で楽しめるおもちゃを作り、道具が使える年齢の子どもとは一緒におもちゃを作りましょう。
【0歳〜2歳】手作りおもちゃのアイディア
無限ティッシュボックス
乳児はティッシュ箱からティッシュを引き出す動作を好みます。しかし実際にティッシュを引き出されてしまうと大惨事になってしまいますね。そこで無限ティッシュボックスを作りいたずら行動をおもちゃに移して楽しんでもらいましょう。
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主な材料
ティッシュの空き箱・手ぬぐい・ガーゼ(ハンカチや布切れでも可)
作り方
①手ぬぐいで空ティッシュ箱を包む。
②ガーゼやハンカチを用意し、角を結びできるだけ多く繋げる。
③最後にティッシュ箱に入れ先端を出しておく。
センサリーバック
センサリーバックとはジェル入りのバッグに様々なものを入れて作り、視覚や触覚、聴覚を刺激するおもちゃです。
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主な材料
食品用ジッパー付き袋・メラミンスポンジ・ベビーオイル・洗濯のり・保冷剤・水性ペン・食紅・ボタン・グリッター・おはじき・目玉・ルームブレス・梱包用テープ(透明テープ)・養生テープ・タッパー・メラミンスポンジ・はさみ
作り方<洗濯のりを使って作る方法>
①ジッパーのロゴをメラミンスポンジで消す。
②ジッパーのつまみ部分を切る。
③ジッパーを折り返し、タッパーに入れる。
④洗濯のりを少しずつ量を確認しながら入れる。
⑤ボタンやグリッターなど好きな材料を入れる。
⑥ジッパーの底から口に向けてゆっくり空気を抜き閉める。
⑦ジッパーの口の部分を梱包用テープで止めて完成!
牛乳パックで作る変わり絵シアター
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主な材料
牛乳パック2つ・はさみ・定規・ペン
作り方
①牛乳パックを縦の線に合わせて切り開く。
②底部分と三角になっていた部分を切り、これを2つ作る。
③牛乳パックを半分に折る。定規を使い3分割になるよう測り印をつける。
④線を引いた部分(2箇所)に切り込みを入れる。
⑤一方の牛乳パックは半分に切り、半分に折る。
⑥5で作ったパーツを牛乳パックの左側の切り込みに差し込む。
⑦牛乳パックを裏返し、5で作ったもう一つのパーツを切り込みに差し込む。
⑧真ん中を折りたたみ、さらに真ん中を開いた部分に絵を描く。
⑨端を引っ張り開くと絵が変わる仕組みになる。
ビジーボード
ビジーボードとは穴がたくさんあいたパンチングボードに、子どもが興味を持ってくれそうな物を取り付けて作る知育おもちゃです。
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主な材料
A4のパンチングボード4枚・拘束バンド・ボンド・接着剤・ひも・両面テープ・おもちゃの部分(名札、ビタット(おしりふきの蓋)、ジッパー・ハンドミラー・ジェルインテリアステッカー・ゴム・電卓・ハンドスピナー・お絵かきボードなど)
作り方
①ビジーボード2枚を接着剤で貼り付ける×2
②ボードに取り付けるパーツを並べて配置を決める
③名札を紐に通し、穴に差し込む。
④ビタットの後ろに両面テープを貼り貼り付ける。
⑤ジッパーを拘束バンドでくくる。
⑥鏡をボードに貼り付け、鏡の上にジェルインテリアステッカーを貼る。
年齢に合わせておもちゃを付け替えることもできます。
紙コップを使う手作りおもちゃ
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主な材料
紙コップ(2個)・色画用紙(花用/ネコの顔用)・ストロー・丸シール・セロハンテープ・ペン型クレヨン/カラーペン・のり・ハサミ・カッター
作り方
①片方の紙コップの底にカッターで十字に切れ目を入れる。
②画用紙で花と葉っぱを作り、花の中央に丸シールを貼る。
③2を切れ目を入れていない紙コップに貼る。
④画用紙でネコの顔を切り、カラーペンで顔をかく。
⑤4を切れ目のある紙コップに貼る。
⑥切れ目にストローを差し込む。
⑦ストローの先をもう一つの紙コップ内にテープで貼り付け固定する。
【3歳〜5歳】手作りおもちゃのアイディア
クリアファイルを使う飛行機
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主な材料
クリアファイル・ストロー2本・ビニールテープ・両面テープ・セロハンテープ・ペン・はさみ・定規
作り方
①2本のストローを同じ長さにする。
②両端と真ん中をテープで留める。
③ストローの端3cmに印をつける。
④印の上にビニールテープで巻きつける。(ストローの縦が1cm8mmになるまで)
⑤クリアファイルを線に沿って切り広げる。
⑥丸く穴が空いていない方のクリアファイルで前の羽と後ろの羽を作る。
(前の羽22cm×6cm・後ろの羽10cm×6cm)
⑦3でつけた印に合わせて上の羽をつける。
⑧ストローの1番端に合わせてはる。
空きボトルを使うけん玉
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主な材料
R1ボトル×3(ペットボトルも可能)・カッター・はさみ・タコ糸(80cm)・ビニールテープ
作り方
①2本のボトルを用意しキャップを外す。
②ボトルの出っ張り部分にカッターで切り込みを入れ、はさみで回しながら切る。
③上のパーツの切り口にビニールテープを貼る×2
④3の飲み口部分をビニールテープで繋げる。
⑤ボトルの下を切る。
⑥ボトルのキャップ2つの裏側をビニールテープで貼る。
⑦6に80cmの紐を2周して巻き付け、その上にビニールテープを貼る(5周)
⑧4の真ん中に2周ほど紐で巻き付け、テープで固定する。
⑨もう一つボトルを用意し、5のパーツとそこ部分を貼り合わせる。
⑩9の切り口をビニールテープで貼る。
⑩8と10のパーツを組み合わせてビニールテープで繋げると完成!
空き箱を使う楽器
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主な材料
チーズの空き箱・色画用紙・マスキングテープ・鈴・キリ
タンバリンの作り方
①チーズの空き箱に好きな色の画用紙を貼る。
②チーズの空き箱のふちにマスキングテープを貼る。
③ふたの側面にキリで穴を8箇所あける。
④紐に鈴を通し、空き箱の穴に取り付ける×8
⑤空き箱の蓋が取れないようテープで補強して完成
主な材料
牛乳パック・はさみ・ビニールテープ・ペットボトルの蓋×2・両面テープ・緑の画用紙
カスタネットの作り方
①牛乳パックを潰しながらはさみで切り、細長いパーツを作る。
②細いパーツの周りに緑のビニールテープを、中を赤いビニールテープを貼る。
③2つのペットボトルのキャップを内側に貼り付ける。
④緑の画用紙でかえるの目玉を作り、3のパーツに貼り付ける。
ティッシュ箱を使う動く車
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主な材料
ティッシュ箱・ストロー2本・ペットボトルの蓋×4・色画用紙・竹串×2・テープ・カッター・キリ・ボンド
作り方
①ティッシュ箱に好きな色の画用紙を貼る。
②ティッシュ箱の縦幅に合わせてストローを切り、ティッシュ箱に貼る。
③ティッシュ箱の三分の一の所まで切り込みを入れる。
④切り込みを入れた部分を折って起こす。
⑤折り曲げた部分をテープで固定する。
⑥画用紙を使いティッシュ箱に装飾を施す。
⑦キャップにキリを使い中心に穴を開ける×4
⑧開けた穴にボンドをつけ、竹串を蓋に差し込む。
⑨ストローに通し、反対側も同じように取り付ける×2
水遊びに使える手作りおもちゃ
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主な材料
スポンジ×4・輪ゴム・はさみ
スポンジボール作り方
①はさみを使い、網からスポンジを取り出す×4
②スポンジを細長く切る(1つに対して4本)
③細長いスポンジを好きな形に並べる
④スポンジを輪ゴムで結ぶ。
主な材料
ペットボトル・赤いビニールテープ・キリ
タコさんシャワー作り方
①ペットボトルの周りに赤いビニールテープを巻きつける(下は貼らない)
②ビニールテープを4枚重ねてタコの足を作り、ペットボトルに貼る×8
③ペットボトルの底にキリで穴を5個開ける。
④タコの顔を描き完成!
蓋を開け閉めすることで水がでます。
手作りおもちゃの特徴
手作りおもちゃの材料
まずは手作りおもちゃの材料を用意しましょう。ペットボトルや牛乳パック、ラップの芯、トイレットペーパーの芯、フェルトの切れ端、梱包材のプチプチなどの廃材が大活躍します。すぐに捨てるのではなく、おもちゃを作るために取っておきましょう。また手作りするための道具は、材料を切るためのはさみ、貼り合わせるためののりやテープが必要です。はさみに慣れていない子どもには、安全に配慮したはさみを使いましょう。
製作する時の注意点
おもちゃを製作する時の注意点を確認しましょう。0~1歳の子どもはどんな物でも口に入れたくなってしまう年齢です。好奇心が強く、口周りが発達段階にあるからこそ起きる現象です。五感が発達する4,5歳になると危険性が低くなりますが、それまでは特に誤飲をしないか注意しましょう。壊れないように補強を施し、飲み込めるほどの小さなパーツを使わないようにするなど工夫が必要ですね。衛生面にも配慮し、こまめに消毒をするなど子どもが快適におもちゃで遊べるようにすることも大切です。
手作りおもちゃを製作するねらい
集中力が身に付く
手作りおもちゃを製作することで集中力が高まります。製作は作る過程がわかりやすくゴールも見えるため集中して取り組むことができます。また様々な道具を使い、作業の幅も広いので飽きることが少ないでしょう。しかし子どもたちが途中で作業を諦めてしまわないよう、年齢に合わせたおもちゃを選択することは大切です。大人の力を借りながらでも最後まで自分でできたという達成感を味わうことができるでしょう。
コミュニケーション力が高まる
次におもちゃを製作することでコミュニケーション力が高まります。製作途中でわからない部分が出た時にお友達に聞く、お友達に相談してアイディアを広げるなどコミュニケーションを取る場面が多いです。特に5歳児は自分で様々なことができるようになるため、お手伝いを控えましょう。大人が関わるのではなく子どもたちだけで問題解決や工夫を凝らすことは重要です。子どもたちの成長を見守りながら製作を進めましょう。
おもちゃを大切にできるようになる
自分で作った世界に一つだけのおもちゃを子どもは大切にします。完成に至るまでの過程を知っているためおもちゃへの愛着がより湧きますね。物を大切にすることを学ぶと、物を投げたり乱暴に扱うなど危険行動が減ります。それだけではなく物を大切にする気持ちは、人間関係に影響を与えると言われてます。手作りおもちゃを通して何かを大切にすることや丁寧に扱うことを学ぶことで、子どもの心の成長を促しましょう。
まとめ
子どもたちとおもちゃを作って楽しく遊びましょう!
おもちゃを製作することではさみなどの道具の使い方が身につき、物を大切にする気持ちを育てます。工作を作って終わりにするのではなく、遊ぶことができる手作りおもちゃは子どもたちが気に入ること間違い無いです。天候問わず作ることができるので、梅雨にももってこいですね。わかりやすく手順を説明し、道具の使い方に気をつけて製作を進めましょう。廃材や100円ショップなどで入手しやすい材料を使い、思い出に残るおもちゃを作ってみてください。
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