専業主婦は保育園利用不可?【理由・預け方・入園への流れなど】

保育園に預ける条件として共働きであることや病気で十分な保育ができないということが最低条件です。保育士不足や待機児童問題が深刻化してる中で保育園の入園は条件を満たしてる場合でも倍率が高く、とても大変。しかし、専業主婦の方でも、様々な事情により家で子どもを育てることが十分にできず、どうしても預けたいと考える方もいると思います。今回は、専業主婦が子どもを保育園に預けるにはどうしたらよいかについて詳しくご紹介します。

専業主婦だとなぜ保育園の利用ができないのか

運営目的によって子どもを預けることが難しい

保育園は預ける側の保護者の方が仕事に行く間や病気があり保育が必要な乳幼児を預かってもらうために利用する場所。保育園では、保育認定といって保護者による保育が仕事や病気で欠けていると判断されることで子どもを預けることができます。保育園は単に子どもを預かる場所ではなく共働き保護者に代わって保育することが主な運営目的です。そのため、専業主婦の方が保育園に子どもを預けることは難しいでしょう。

専業主婦は入園審査の点数に満たない

保育園には、入園審査があります。入園審査は点数制です。その点数は、家庭状況をポイント化したもの。入園審査の点数の高い順に入園することが可能です。基本的に、共働き家庭や家族の健康状態的に十分な保育をすることが難しいと判断された場合、点数を多く獲得することができます。そのため、健康状態が問題なく仕事もしてない専業主婦の方が点数を獲得が難しく、入園審査の点数に満たすことはとても厳しいと言えるでしょう。

専業主婦の保育園利用は印象が良くない

保育園は、保育士不足や待機児童問題が深刻化してる中で倍率が高いため、保育園の入園は条件を満たしてる場合でもまず入るのが難しいです。そのため、専業主婦が保育園を利用してることは他の保護者の方からの非難の声は避けられません。その非難の先は保育園側に向くこともあります。保育園はなるべくクレームが起こることは避けたいもの。保育園にとっても専業主婦の保育園利用は印象が良くありません。保育園側としても専業主婦のご家庭にはなかなか入園の内定を出しづらいのが現実です。

保育士くらぶ

保育園とはどのような施設?

保育園は0歳〜小学校入学前の子どもが通う施設

保育園の対象年齢は0歳から小学校に上がる前の6歳まで。保育園には、認可保育園と無認可保育園の2種類あります。認可保育園とは、児童福祉法に基づいて厚生労働省定めた基準(施設の広さや設備、職員数、管理体制など)をクリアした保育園のこと。都道府県知事や政令指定都市、中核市が設置を認可しています。一方、無認可保育園とは国の定める基準を満たしていない保育園のことです。専業主婦さんは無認可の保育園だと子どもを預けやすいですね。無認可の保育園は危険だと思われるかもしれませんが、そんなことありませんので安心してください。

保育園に通う大きなメリットとは

精神と金銭面での余裕ができる

保育園に子どもを預けることで精神的に余裕ができます。子どもを気軽に預かる場所があるだけで、気兼ねなく仕事に行けるようになり、一時的に育児のことを考えずに済みます。そのため、保護者の方は安心して働くことができ、金銭面でも余裕ができますね。また、いざというときは保育士さんという子育てプロに子どものことを相談できる点も精神的に安心するポイントでしょう。

子どもの生活リズムが整う

生活リズム良く過ごすことは、子どもの健やかな成長にはとても大事なこと。しかし、生活リズムを意識して過ごすのは難しかったり、子どもを寝付かせるのはなかなか大変。昼夜関係なく睡眠時間が多い赤ちゃんは、特に生活リズムに乱れが起きやすいです。保育園のスケジュールで生活をしていくうちに段々と子どもの生活リズムを整えることができます。保育園で生活リズムを整えることでご家庭での過ごし方もとても楽になるといったメリットがありますよ。

専業主婦でも子どもを保育園に預けるには

扶養内で仕事を探す

アルバイトやパートといった扶養内で気軽に働ける仕事を探してみるのはいかがでしょうか。仕事先が決まれば、専業主婦から兼業主婦になるため後ろめたさがなく保育園に預けることができます。扶養内で仕事を始めることが子どもを保育園に入りやすくなる最も簡単な方法です。まだ仕事を探してる最中の方は、求職活動・起業準備状況申告書兼誓約書を園に提出することで入園を申し込むことができますよ。まずは、求人サイトなどで扶養内で働ける仕事を探してみてはいかがでしょうか。

競争率が低い場所を狙う

保育園の入園条件は、場所によって異なります。都市部だと、住む環境や仕事の影響で人口が集まりやすく、保育園の競争率は特に激しい傾向があります。そのため、保育園の入園条件が比較的緩和されている競争率が低い場所を狙ってみてもいいかもしれませんね。自治体のホームページでは待機児童の数が掲載されています。ホームページから競争率が低い場所を確かめることができますので、ぜひ園選びの参考にチェックしてみてはいかがでしょうか。

入園時期をずらす

保育園入園のタイミングは基本的に4月です。4月は、3月で園児が卒業して定員に空きが出るために4月入園が多くなります。しかし、その分4月入園を狙う保護者の方々は多くなることでしょう。また、0歳から2歳までの乳児クラスは保育士の配置人数が多くなるため少人数制が多くて倍率が高いです。比較的3歳以降になると入園しやすくなります。そのため、入園の月や年齢をずらすのも保育園に入りやすくなる一つの案ですね。

認可外保育園に預ける

認可外保育園は、認可保育園以外の施設です。つまり、国の定める基準を満たしていないので認可外にあたるわけです。無認可の保育園は危険な保育園というわけではありません。むしろ理想の保育園の形を実現させるためにあえて認可を受けないという保育園もあります。認可外保育園は、専業主婦の方でも子どもを園に預けることができます。しかし、認可外保育園の保育料は認可保育園に比べて高くなってしまうため、ご家庭で認可外保育園に子どもを預けていいかをよく考えて決めましょう。

フリーランスを始める

アルバイトやパートなど扶養内であっても時間や会社の規則に縛られて働きたくないと思う方もいらっしゃると思います。そんな方はフリーランスでの仕事を探したり、内職を始めたり、個人事業主として自分で会社を設立してみてはいかがでしょうか。在宅勤務を検討してる人にもおすすめです。しかし、フリーランスで働くには基本的には何かしらスキルがないと難しいと言えます。上記に挙げた中で、一番リスクがないのは内職です。まずは、リスクがない内職から始めてみてはいかがでしょうか。

診断書の取得を考える

精神面で子どもを保育するのが辛いという方は、もしかしたら精神的な病気の可能性もあります。病院で病気と診断されることで診断書を取得することができます。診断書があることで、内定を決める側も事情が理解しやすく、保育園に入りやすくなります。しかし、診断書があるからといって絶対に保育園に入れるわけではありません。また、診断書の取得にはお金がかかりますので気をつけましょう。

減点されるポイントはないかチェックする

保育園の入園審査では、点数を減点されることはなるべく避けたいところ。減点を防ぐことで入園審査でのマイナスポイントを極力減らせます。意外なところで減らしてしまうこともあるので気をつけましょう。例えば、祖父母との同居していると減点されてしまうことがあります。祖父母が同居していることによって、祖父母が子どもを保育できる状態だと判断される可能性があるのです。祖父母の健康状態にもよりますが、保育園に入園する必要性がないと思われてしまうので保育園の入園を考慮するときは気をつけましょう。

保育園以外に子どもの預けられる場所

一時保育

一時保育ではら1日や時間単位で一時的に子どもを預けることができます。一時保育の利用対象者は、普段から園に在籍していない乳幼児です。そのため、一時保育には様々な事情で保育園に入れない子どもが集まってきます。子どもを預けられる年齢は施設によって異なるので注意が必要。一時保育を行なっている施設として、認可保育園や認定こども園などが挙げられます。一時保育は、仕事や急用以外にも保育から解放されてリフレッシュしたいときに少しだけ子どもを預けるといったこともできるのが嬉しいポイントですね。

ベビーシッター

ベビーシッターは、保護者が不在時に自宅に来て子どものお世話をしてくれる人のこと。専業主婦でも、気軽に子どもを預けることができます。しかし、ベビーシッターは資格が必要な仕事ではありません。保育士や幼稚園教諭の資格があればベビーシッターとして就職するのが有利になるため、中には資格を持っている方もいます。ですが極端に言えば、誰でもベビーシッターになることが出来るのです。そのため、保育園に比べると保育に関する専門性は低いと考えた方が良いです。

認定こども園

認定こども園は、都道府県によって認定された施設のことです。簡単に言うと、保育園と幼稚園で別々に定義されている教育と保育。その両方の特徴を兼ね備えているのが認定こども園なのです。認定こども園が設置された背景としては、待機児童問題を解消できるように共働きの家庭の増加による預け先の不足や、多様な働き方にも対応できるように設置されました。認定こども園なら、専業主婦の方でも問題なく子どもを預けることができるので後ろめたさもありませんね。

保育園の入園の流れ

保育園入園までの年間スケジュール

以上のことを踏まえて、それでも保育園に入園させたいと考えてる専業主婦さんに向けて入園の流れを記載します。保育園の入園の流れは以下の通りです。

保育園を見学

提出書類の準備(自治体に問い合わせる)

認定申請と入園申し込み

支給認定証の交付

利用調整会議

保育園の合否

内定通知が来た場合は面接と健康診断

入園・慣らし保育

申請・入園の申し込みの期限は大体入園希望の前月上旬が多いです。上記の流れはあくまで一発でスムーズに保育園が決まった際のものであり、内定通知が来ないこともあるので注意しましょう。

まとめ

専業主婦が保育園を利用するのは非常に困難

本記事では、専業主婦が子どもを保育園に預けるにはどうしたら良いかについてまとめてみました。専業主婦が保育園を利用することは非常に困難ということが理解できたと思います。どうしても安全な場所に子どもを預けたいと考えている方は、今回ご紹介した別の方法を検討しましょう。また、保育園に奇跡的に預けられたとしても他の保護者からずるい!と非難を受けることは避けられないでしょう。その点を頭に入れて子どもの預け先をどうするかを考えてみてはいかがでしょうか。

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