秋の運動遊びを保育で楽しもう!【室内・体動かす・ゲーム・年齢別・2歳児】

子どもたちが大好きな運動遊び。運動遊びは、0歳児や1歳児といった低い年齢からでも十分に楽しめます。また、また室内でも遊べるので気温の高い日や雨の日に子どもたちと一緒に楽しめるのも嬉しいポイントですね。保育で行う運動遊びはただ子ども達と遊ぶだけでなく、子どもの成長を促進するためにどのような運動遊びを行うべきかを考えて行う事も大事です。では、どのような運動遊びを行うのが適切なのでしょうか。今回は保育で使える簡単な運動遊びのアイディアをまとめてみました!

秋におすすめの運動遊び

マット運動

まずは、マットの上でコロコロしたり、ハイハイしたりといった簡単なものからはじめてみましょう。マットの上でコロコロすることは、平衡感覚を鍛えるのにはもってこいの遊びです。ですが、やりすぎは目が回り気分が悪くなってしまうことがあるので注意が必要。マット遊びにはマットの感触を楽しみながら体を動かして遊ぶことができるといった大きなメリットがあります。怪我の予防として、マットが滑らないように滑り止めシートを敷いておくことをおすすめします。

秋の自然に触れて遊ぶ

自然遊びは、生き物や季節の変化を感じながら自然と触れ合う遊びです。秋ならではの自然に触れて遊ぶことで、季節感を感じたり、葉っぱの色の移り変わりに気付いたりと子どもにとっていい効果が期待できます。自然遊びの中で子どもの感覚を刺激してあげましょう。子供の感覚を刺激することで、どんどん自然遊びに興味を持ちます。生命の大切さも知ることができますね。メリットが多い自然遊びですが、外に落ちてる物によっては危険なものもありますので子ども達が遊んで大丈夫かを確認してから遊ばせるようにしましょうね。

ボール遊び

ボール遊びの最大のメリットとしては運動能力の向上がとても期待できることです。あまり大きすぎず、柔らかいボールを使用しましょう。1歳児はまだ遊びのルールをうまく理解できません。まずは、ボールをコロコロ転がしてみたりとルールがない遊びを提案してみるのはいかがでしょうか。保育士さん細心の注意を払って子ども達に怪我がないよう遊べるように心がけたいですね。

かくれんぼ

かくれんぼは、鬼を決めて、鬼に見つからないように隠れるといったシンプルで小さい子でも楽しめる遊びです。鬼は一人と限定せず、何人も鬼がいたり、時間制限を設けたりするとさらにかくれんぼが楽しくなるでしょう。また、かくれんぼをするときは園の外には出ないように子ども達に注意喚起を行いましょう。子どもが園の外で迷子になり行方不明になってしまっては大変です。隠れる場所は必ず園の中に限定するようにしてください。

真似っこゲーム

何の真似をしているのかを当てるシンプルなゲーム。前に出て、動物を始めとした身の回りのものを再現した動きをします。他の人は、その姿を見て何の真似をしているのか当てます。まずは、保育士さんがお手本を見せてあげると導入がしやすいですよ。慣れてきたら、子どもたちが真似っこする側に回っても面白いかもしれませんね。動物、有名人、アニメの人気キャラなどお題を決めるとなお楽しめますよ。

ダンスや体操

ダンスや体操は全身を動かすので、効率よく運動遊びを取り入れることが出来ます。また、ダンスをいきなり行うのではなく最初は体操から取り入れ体をほぐし、徐々に動きを大きくしていきましょう。保育士さんが声掛けをしながら行うことで導入がしやすくなりますよ。運動だけでなく子どもたちのリズム感を養うことが出来るので、是非取り入れたい運動遊びの一つですね。

新聞遊び

新聞紙遊びは身近にある素材で手軽にできる遊びです。まずは新聞紙という素材に子どもを慣れさせることから始めましょう。子どもが新聞紙に慣れた後に、下記でご紹介する新聞紙で玉入れを行ってみてください。 

① 子どもたちは新聞を破り、丸めてボールをたくさん作る。 ② 保育士はカゴを持って立つ。
③ 子どもたちはボールをカゴに投げ入れて競争する。 

保育士が移動して、子どもたちは追いかけながら玉入れをするなどの工夫をする事でさらに新聞紙遊びが楽しくなるでしょう。1歳児の子どもは、ねらい通りに物を投げるのがまだ難しいので、カゴはなるべく横に広くて口が大きいものを使いましょう。

遊具で遊ぶ

ブランコやすべりだい、鉄棒などといった園に設置されている遊具を子ども達の好きに遊ばせましょう。遊具の種類によって子ども達は自分の得意不得意を見極める力も養うことができます。遊具の種類によって、夏場はとても熱くなり子どもが火傷をしてしまうことも予想されます。事前に遊具が子ども達が触れて問題ない温度かを確認してから遊ばせましょう。遊具の対象年齢や一度に乗って大丈夫な人数も確認しましょう。実は、遊具を使った遊びは稀に死亡事故が起きてしまうことがあるのです。子どもたちを監視することや一緒に遊んだりしてその場で何かがあってもすぐに対処できるように心がけましょう。

ロープ遊び・縄跳び

最初は軽くロープ遊びから行ってみましょう。長縄で、跳ぶ・くぐる・歩く・わたるといった簡単な遊びを行うのです。もちろんうまくできなくても大丈夫。ゆっくり子どものペースで行いましょう。また、ロープ遊びは縄跳び保育の導入になります。ロープ遊びができるようになると年齢が上がった時に縄跳びがスムーズに飛べるようになります。まずは、ロープに興味を持って頑張って取り組むことで少しでもなわとびに対しての抵抗をなくすことができるかもしれません。慣れてきたら縄跳びに挑戦してみましょう!上手く飛んだり上達することももちろん大事なのですがなによりも子ども達が楽しくなわとびに取り組めることが大事ですよ。

保育士くらぶ

運動遊びのねらい

運動神経や体力の向上

最近、コロナ禍で外に出ることが少なくなり子どもの体力低下に更に拍車がかかっています。保育でも子どもの体力作りを目的に様々な取り組みをすることが大事になってきます。保育で跳び箱を用いることで子どもは柔軟性や瞬発力、バランス力といった身体能力の向上が期待できるでしょう。身体能力の向上は子供の体力アップにもつながります。保育で運動習慣が身につくことによってご家庭でも運動するようになったら尚良いですね。

遊びの中でルールを身につけられる

お友達と一緒に遊ぶ楽しさを学んで、ルールを遊びの中で覚えるといったことが求められます。室内遊びの中でも特に集団遊びはルールを設けて遊ぶものが多いです。そのルールを正しく理解して遊ぶには、周りのお友達とコミュニケーションをうまく取れるようになることが大事になります。自我が芽生えるこの時期だからこそ、遊びの中で他のお友達のことも考えて遊べるようになることはとても重要なことだといえるでしょう。

自立心が芽生える

子どもがやりたい遊びを自ら選ぶことで自信を持たせたり、自分が何に興味を持っているかを自覚することができます。子どもが自分でやりたいことを選んで自信を持たせることは遊びだけでなく、日常の中でも同じです。子どもが積極的に自分から行動するように見守り、子どもが主体的にする行動を認め、それに対してちゃんと反応を返してあげましょう。また、改訂版保育所保育指針・幼稚園教育要領でも幼児期の終わりまでに育ってほしい10の姿として自立心は定義されています。子どもの自我の芽生えは自主性や独立心の第一歩です。子どもの自立心を育てるために過度に保育士さんは干渉をせず見守ってあげることが大事ですよ。

運動遊びの注意点

安全面に気をつける

小さい子どもは、危険な行動がまだ理解できない年齢です。1歳児が遊びをするときは特に安全面は気をつけましょう。子どもが誤って口に入れてしまいそうなものは使用を避けたり、誤飲すると特に危険なものは極力扱わないようにしましょう。また、目を離さないといった基本的なことも意識することが大切です。扱うものによっては子供のアレルギーチェックもきちんと行いましょう。外で遊ぶときは虫刺されにも注意したいですね。保育士さんが常に子ども達の遊び場の安全管理を怠らないようにしましょうね。

こまめに休憩をとる

遊びに夢中になっていると休憩を取るのを忘れがちです。こまめに休憩時間を設けるようにしましょう。大体1時間ほど遊んだら休憩を取ることをおすすめします。水分や塩分の補給も忘れずに行いましょう。まだ幼い子は自分の体調を上手に把握できないうえに、体調の変化をうまく伝えられません。保育士が子どもの体調不良のサインを見逃さないようにすることが肝心です。保育士さんは子ども達の健康状態を常に配慮をして、思いっきり遊びを楽しめるように心掛けるようにしましょうね。

不審者に気をつける

運動遊びの中でも外で遊ぶものは不審者にも気を付けなければいけません。危険を察知したら、防犯ベルやスマホなどで知らせたり、近隣に助けを求めるといった行動を起こすことも重要です。再犯防止のため、不審者が出たときは念のため警察に連絡する事をおすすめします。日頃からできる対策として、マニュアルを作成して職員全員が緊急時に連携を取れるようにしておきましょう。日頃からできる対策を怠らない事で、万が一不審者が出た時にスムーズに動くことができるのです。

なんでも褒める

些細なことでもとにかく褒めて伸ばすことを意識しましょう。子どもは褒められることで認められた気持ちになり嬉しくなります。「またやってみよう!」と自分からチャレンジしたり物事を前向きに取り組んだりするのです。結果だけでなく、頑張った過程を褒めてあげましょう。過程まできちんと褒めてあげることで、子どもの自己肯定感を高めることにも繋がります。保育士さんが保護者に子どもが頑張った姿を伝えることでママやパパにも褒められて子供はとてもいい気分になるでしょう。

まとめ

子どもたちと秋の運動遊びを楽しもう

今回は、保育園や幼稚園で取り組める運動遊びについて幅広くご紹介しました。いかがでしたでしょうか。子どもは運動遊びを通して、さらに大きく成長することが出来ます。また、保育士さんが子供の遊びに介助するポイントとして、安全面に気をつける事とサポートをしすぎない事を心がけましょう。本記事でご紹介した運動遊びのアイディアや注意点を日々の保育にぜひ取り入れてみましょう。

※本サイトは全国の保育園・幼稚園で働いてる人、これから保育士を目指す方への情報提供を目的としています。掲載された情報をご利用いただいた結果、万一、ご利用者が何らかのトラブル、被害、損失、損害等が発生したとしても、当社は一切責任を負いませんのでご了承ください。

よくある質問

保育士くらぶにはどんな記事がありますか?

保育士くらぶには現役の保育士・幼稚園教諭や保育士を目指す学生さんにとって手遊びや保育内容など今日から役立つ保育のネタをご紹介しています。こちらのトップページより色々な記事をお楽しみください。

保育士くらぶの最新の記事はどこから見られますか?

最新の記事はこちらの保育士くらぶトップページよりご覧ください。月間12本~15本の記事をアップしています。保育で使える季節の遊びや歌、連絡帳の書き方などもご紹介しています。

保育士くらぶのオリジナル動画はどこから見られますか?

保育士くらぶのオリジナル動画はこちらの保育士くらぶyoutubeチャンネルでまとめて見ることが出来ます。保育士くらぶyoutubeチャンネルでは保育で使える歌や遊び、制作以外にも転職のコツや求人の探し方も解説しています。

保育士くらぶ

ABOUTこの記事をかいた人

保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/