あじさいは6月の上旬から7月の上旬に見ることができる、梅雨の風物詩ですね。あじさいの製作を行う前に、子供達とあじさいの観察をするとより親近感が湧きますよ。今回は年齢別にあじさい製作のアイディアを紹介します。0~2歳児は手の感覚や目で楽しめる作品を中心に、3歳児以上ははさみの練習にもなる作品を選びました。コンパスや硬いものを切る工程は保育士さんがお手伝いしましょう。人気なアイディアをまとめたのでぜひ参考にしてください。
【0~2歳】あじさい製作のアイディア
スポンジのスタンプで作るあじさい〜スポンジを触る感覚が楽しい〜
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主な材料
メラミンスポンジ(3cm×3cm)・輪ゴム・色画用紙・ハサミ・のり・絵の具
作り方
①メラミンスポンジに輪ゴムを十字に2周ずつ縛る(あじさいのスタンプを作る)
②色画用紙であじさいの花と葉のパーツを切り抜く。
③色画用紙の上にあじさいのパーツを貼る。
④スポンジに絵の具をつけて、あじさいの花にスタンプする。
⑤さらにデザインしたい場合は、色画用紙でかたつむりや雨のパーツを作り飾る。さまざまな色の絵の具を使っても可愛いですよ。
野菜スタンプで作るあじさい〜廃材を使って楽しもう〜野菜スタンプで作るあじさい〜廃材を使って楽しもう〜
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主な材料
画用紙・オクラ・クレヨン・スタンプ台
作り方
①オクラのヘタを事前に切る(保育士さんが行う)
②オクラのヘタを複数個用意する。
③オクラのヘタをスタンプ台に押して、あじさいの形になるように白い画用紙にスタンプする。
④スタンプした部分の下にクレヨンであじさいの葉っぱを描いて完成
オクラ以外にもピーマンやネギなど他の野菜でもスタンプが作れますよ。さまざまな野菜とスタンプの色を使ってアレンジしましょう。
ちぎり絵で作るあじさい〜紙を破る感覚が楽しい〜
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主な材料
色画用紙(水色・紫色) ・クレヨン ・折り紙(緑色/葉っぱ部分)・両面テープ(のり付けでもOK) ・のり ・ハサミ ・カッター
作り方
①水色の画用紙を半分に折り、真ん中で切る。
②さらに半分に折り、真ん中で切る。
③画用紙に赤、青、紫、白のクレヨンで色付ける。色付けながら色が混ざっている様子を楽しむ。
④色画用紙の裏に両面テープを貼る。
⑤はみ出た部分をカッターで切る。
⑥はさみで画用紙をはさみで短冊状に切る。さらにランダムに画用紙を切る。
⑦紫の色画用紙を一辺20cm~25cmに切る。
⑧紫の画用紙を雲形に切る。
⑨6で作ったパーツにのりまたは両面テープを貼って、紫の画用紙に貼り付ける。
⑩緑の折り紙を段々に折って、葉っぱの形に切る。
⑪緑の画用紙に葉っぱとあじさいのパーツを貼り付けて完成。
5のようなカッターを使う工程は保育士さんが行いましょう。
シャボン玉で作るあじさい〜液を吸い込まないように注意しよう〜
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主な材料
シャボン玉液・水彩絵の具・紙コップ・筆・ストロー・白い封筒・白い画用紙
作り方
①絵の具とシャボン玉液と水を1:1:1の割合で紙コップに入れる。好みで量を変える。
②絵の具液をストローを使ってブクブクと泡立てる。泡立てる量は容器からこんもりとはみ出すくらいが良い。
③できた泡をスプーンで掬って、白い封筒の上に載せる。
④様々な絵の具で泡を作り作品を作る。
封筒以外にも白い画用紙を使用して、画用紙をあじさい型に切るのも可愛いですよ。子供がシャボン玉液を吸い込まないように注意しましょう。
折り紙で作るあじさい〜壁面にも最適〜
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主な材料
折り紙・のり・画用紙・ハサミ・フォトフレーム
作り方
①折り紙を半分に折る。
②1枚だけ半分に折り返す。
③折り返した状態で、真ん中で半分に折る(白い面が上になる)
④同じように一枚だけ半分に折り返す。
⑤折り紙のペラペラしている部分をのりで貼り合わせる。
⑥フォトフレームを用意して、フレームに合わせて画用紙を切る。
⑦緑色の折り紙であじさいの葉っぱを切り抜き、蛇腹に折る。
⑧紫の画用紙で雲形を切り抜く。
⑨6で切った画用紙の上に、雲形画用紙とあじさいと葉っぱを乗せて貼る。
【3~5歳】あじさい製作のアイデア
すずらんテープで作るあじさい〜葉っぱは事前に用意しよう〜
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主な材料
画用紙・はさみ・ボンド・すずらんテープ
作り方
①画用紙をあじさい型に下書きして、切り抜く(折り紙の色は紫・水色・ピンク・黄色だと◎)
②黄緑色や緑色の画用紙に葉っぱの形をかき、切り抜く。
③赤、ピンク、黄色、青、水色、紫などの色のすずらんテープを用意する。
④すずらんテープを適当な長さに切ったら、3本ほどまとめて固結びをする。
⑤両端が同じ長さになるようにはさみで切る(結び目から2cmくらい)
⑥同じようにすずらんテープで3、4個作る。
⑦1で作ったあじさいの画用紙に、葉っぱとすずらんテープを貼り付けて完成。
すずらんテープを同じ長さに合わせる工程は難易度が高いため、保育士さんが行いましょう。
立体的なあじさい〜切って折るだけで簡単〜
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主な材料
折り紙・色画用紙 (紫陽花の土台)・はさみ・のり
作り方
①薄い水色の折り紙に円を下書きする。
②円の周りを花びらのように膨らませて切る。
③中心まで切り込みを入れる。
④切り込みの横をのりづけして重ねる(半立体になる)
⑤濃い水色の折り紙を4回折って、折り目をつける
⑥折り目に沿って切る(16個のパーツができる)
⑦濃い水色の折り紙を2回折り、四角を切り落とす。
⑧折り紙に人差し指と親指を置いて、縦に摘んで中央に集める。
⑨4で作った半立体の画用紙に、折り紙で作ったあじさいを貼って完成
花紙で作るあじさい〜華やかさが出る花紙を使う〜
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主な材料
お花紙(2色)・はさみ・木工用ボンド・輪ゴム・つまようじ
作り方
①お花紙を6枚重ねて、3等分に折って広げる。
②半分に折って広げる。
③両端を手前の線に向かって折る(5本の折筋ができる)
④お花紙を蛇腹に折っていく。
⑤蛇腹の真ん中を輪ゴムで留める。
⑥蛇腹の両端をはさみで切り落とす。
⑦蛇腹の折山(真ん中まで)に切り込みを入れる。
⑧一枚ずつお花紙を立ち上げる。
上に貼る花の作り方
①お花紙を3枚重ねて、角に合わせて斜めに折る。
②紙端に合わせて折って広げる。
③正方形の部分を半分に折り、さらに半分に折る。
④折り線に沿って折り畳み、蛇腹を作る。
⑤飛び出た余分な花紙を切る。
⑥全ての折り山を切り、短冊状にする。
⑦短冊状を半分に折り、さらに半分に折る。
⑧折山に沿って全て切り、3枚ずつ重ねる。
⑨正方形のお花紙を2回折り、端をあじさいの花びらの形になるよう切り落とす。
⑩あじさいの花びらの真ん中にボンドをつけて、あじさいの土台に貼り付ける。
⑪緑の折り紙を葉っぱの形に切り、花紙に貼り付ける。
風船で作るあじさい〜風船が割れないように注意しよう〜
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主な材料
風船(20cmほど)・半紙(新聞紙可能)・絵の具(紫色、白色)・色画用紙(ピンク色、紫色、緑色、クリーム色、青色)・輪ゴム・両面テープ・丸シール・油性ペン・洗濯のり・ハサミ・カッター
作り方
①風船を20cmほどに膨らませる。
②風船の留め口には輪ゴムを巻く。
③半紙を細かくちぎる。
④ちぎった髪を洗濯のりで風船に貼り付ける。
⑤乾いた後に絵の具を塗る。
⑥四つ折りの折り紙にあじさいの下絵を描く。
⑦あじさいを切り広げる。
⑧緑の色画用紙で葉っぱを作る。
⑨クリーム色と青色の色画用紙を使いかたつむりを作る。
⑩油性ペン・丸シールで飾り付ける。
⑪風船に両面テープでパーツを貼り付け完成!
かみコップで作るあじさい〜机に置けるコンパクトなサイズ〜
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主な材料
紙コップ(緑・茶色)・ペン(黒・紫・青)・はさみ・ボンド
作り方
①緑色の紙コップの真ん中に2本直線をかく。3cm幅で4本線を引く。
②線に沿って切る。緑色の紙コップが用意できない場合は、紙コップに色画用紙を巻く。
③切った部分を折り上げる。
④折り上げた部分を三角形に切り落とす。
⑤紙コップの底に紫と青色のペンで、あじさいを描く。
⑥茶色の紙コップを用意して、側面に緑の紙コップを貼り付けて完成
切り絵で作るあじさい〜はさみの練習にも〜
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主な材料
折り紙15cm×15cm 2枚(緑色・水色)・ペン・はさみ
作り方
①緑色の折り紙を三角形に半分に折る。同じようにさらに2回半分に折る。
②緑色の折り紙の上に、葉っぱのギザギザした形を下書きする。
③下書きした線に沿って切り込みを入れて広げる。
④水色の折り紙も同じように三角形に3回折る。
⑤水色の折り紙にあじさいの花を下書きして、切り抜く。
⑥葉っぱにあじさいの折り紙を貼って完成
あじさい時計〜知育おもちゃとして活用しよう〜
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主な材料
絵の具・ストロー・容器・新聞紙・厚紙・画用紙・紙皿・クーピーやクレヨン
保育士さんの用意
①厚紙にコンパスで大きめの丸を描く。
②緑の色画用紙に1と同じ大きさの円を描く(直径20cm)
③白い画用紙に直径10cmの円を描く。
④黄緑色の画用紙にカエルの顔を描く。
⑤色画用紙にあじさいの花びらを描く×4
作り方(子供達用)
①保育士さんが用意した3つの丸をはさみで切る。
②カエルの顔にクーピーで顔を描く。
③花びらに時計の数字を描く(3、6、9、12の数字)
④カエルと花びらをはさみで切る。
⑤容器に赤色の絵の具を出し、水の少量と食器洗剤を加える。ストローでしっかり混ぜる。
⑥容器の中の絵の具を泡がぶくぶくとなるまで吹く。
⑦白い画用紙の円形に泡をつけて、乾燥させる。
⑧7で作った円形に、カエルや花びらなど全てのパーツを貼り付ける。
⑨時計の針を描く。
⑩1と2で作った画用紙を2枚貼り合わせて、半分に折る。
⑪9で作った時計を10の画用紙に貼って完成
あじさい製作をするねらい
製作を通して梅雨を楽しむ
あじさい製作を通して梅雨の季節を楽しむことができます。梅雨は5月の下旬から7月の初旬や中旬にかけて、雨や曇りの日が多くなりますね。じめじめと蒸し暑く、外遊びができない季節ですが、このような季節こそお部屋で楽しむことができる製作を利用しましょう。梅雨の風物詩といえば、あじさい以外にもてるてる坊主、かたつむり、傘などが挙げられます。あじさい製作と同時進行で製作を行い、梅雨に向けて準備することも楽しいですよ。
あじさい製作をする時のコツ
製作前に梅雨に関する絵本を読む
あじさい製作を行う前に、梅雨はどんな天気なのか絵本を通して知ってもらいましょう。梅雨を通して雨の音を楽しんだり、あじさいを観察する主人公を見ていると梅雨に関心を持てそうです。絵本を選ぶ際は対象年齢と、わかりやすい表現を使っているかを確認しましょう。また読み聞かせを行う際は抑揚や、話す速度など抑えるポイントがあるので、前回紹介した記事も合わせて確認してみてください。今回梅雨に関する人気な絵本を抜粋したのでぜひ参考にしてください。
道具の使い方に注意をする
製作中に用いるはさみは2歳ごろから練習を始め、4歳ごろには基本の使い方ができるようになります。それまではさみの持ち方や手の置く位置など危ない場面も出てくるでしょう。そのような際に怪我をすることがないよう、はさみを使う前に使い方を改めて説明します。またキリやコンパスなど鋭利なものを使う工程は保育士さんがお手伝いすると良いですね。ぜひあじさい製作をはさみの練習の機会にも活用してくださいね。
まとめ
あじさい製作で梅雨を楽しもう
今回は年齢別にあじさい製作のアイディアを紹介しました。0歳から2歳児はシャボン玉やちぎり絵、3歳児以上ははさみの練習もかねて切り絵に挑戦してみると楽しいですよ。あじさい製作を行う際は、事前に絵本を読む以外にも図鑑や写真を参照してどのような作りになっているのか観察を行いましょう。作成後は教室に飾ると、じめじめした梅雨が楽しい季節に変わりますよ。ぜひアイディアを活用してあじさい製作を行ってみてくださいね。
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