保育園の朝の会で歌う、朝の歌。歌うことによって、子供たちも先生も楽しい気分で1日を始めることができますよね。そんな歌の時間をより楽しむために、朝の歌のレパートリーを充実させてみませんか?今回の記事では、保育士の方に向けて朝の歌を10曲紹介しています。それぞれの曲の楽しみ方やおすすめポイントを詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。また朝の歌のねらいや、歌う時のポイントについてもまとめています。こちらも合わせてチェックしてくださいね。
保育園の朝の会で使える朝の歌といえば
はじまるよはじまるよ
作詞作曲 不詳
歌の最初ではじまるよという歌詞が繰り返されるこの曲は、1日のはじまりにぴったり。またこの曲は、手遊びのための歌でもあります。一曲の中に以下の5つの手遊びが用意されていますよ。
- 歌詞:いちといちでにんじゃだよ
左右の人差し指を立てる。左の人差し指を右の手のひらで握る。 - 歌詞:にとにでかにさんだよ
手をピースの形にし、人差し指と中指をくっつけたりはなしたりする。 - 歌詞:さんとさんでねこのひげ
人差し指と中指、薬指を立ててほっぺたにくっつける。 - 歌詞:よんとよんでたこのあし
親指を手のひらにつけ、残りの指先を下に向ける。手を左右に揺らす。 - 歌詞:ごとごでてはおひざ
手を広げ太ももに付ける。気を付けの姿勢をする。
せんせいとおともだち
作詞 吉岡 治 作曲 越部 信義
せんせいとおともだちは、先生と子供たちで一緒に楽しみながら歌うことができる一曲。下記の3つの歌遊びを楽しむことができますよ。全ての子供たちが先生との関わりを楽しむことができるよう、輪になって歌うのがおすすめです。
- 1番 先生と子供たちで握手
- 2番 先生と子供たちではおはようの挨拶
- 3番 先生と子供たちでにらめっこ
おはよう!
作詞作曲 福田翔
ぱっとげんきにぐっとパワーがあふれてくるよという歌詞のように、一日を元気にスタートさせるのにぴったりな歌です。また歌詞には動物のオノマトペがたくさんふくまれています。以下の6種類の動物が登場しますよ。
動物 | オノマトペ |
にわとり | こけこっこー |
サル | うっきっきー |
ぞうさん | ぱおーん |
ごりら | うほっほ |
うさぎ | ぴょんぴょんぴょん |
たぬき | ぽんぽこぽん |
それぞれの動物をイメージした振付をつけても良さそうですね。2分程度の長い歌なので、年長さんの朝の歌におすすめです。
朝のごあいさつ
作詞 高すすむ 作曲 渡辺茂
おはようみなさんのあいさつからはじまる一曲。今回紹介する朝の歌の中では最も歌詞が短い歌なので、長い時間集中することが難しい年齢の子供たちにも挑戦してもらうことができますよ。乳児さんの初めての一曲にぴったりですね。また朝のごあいさつを毎朝の定番ソングとして取り入れ、他の朝の歌と合わせて歌うのもいいでしょう。
123でおはよう
作詞作曲 不詳
動画では、保育士の方が歌詞に合わせてジェスチャーをつけて歌っています。それぞれの番で以下のような掛け声や動きをつけることができますよ。
- 歌詞:てをたたこう
歌詞の後に、パンパンと2回手を叩く - 歌詞:あしならそう
歌詞の後に、ドンドン2回足で地面をける - 歌詞:おおきなこえだそう
歌詞の後に、わ~っと大きな声を出す - 歌詞:ちっちゃなこえだそう
歌詞の後に、しーっと小さな声を出す - 歌詞:てをつなごう
歌詞の後に、ぎゅっぎゅと声を出しながらお隣のお友達の手を握る
歌詞に続いてみんなでリズムを合わせて音を鳴らしたり、声を出したりするのは楽しそうですね。
きょうのてんき
作詞作曲 不詳
きょうのてんきは手遊びの歌。この曲を歌いながら、子供たちと一緒に今日の天気を確認しましょう。天気によって歌詞が異なり、その日の天気に合わせたバージョンのものを歌います。動画では晴れと曇り、そして雨の日の3つのバージョンが紹介されていますよ。その日の天気に合わせた保育士さんからのコメントや、ジェスチャーも紹介されていますので参考にしてみてください。
あさのうた(せんせいおはよう)
作詞 増子とし 作曲 本多鉄麿 編曲 いちごくらぶ
思わず口ずさみたくなるリズミカルなメロディーが特徴的です。各番の最初にあるせんせいおはよう、みなさんおはようの歌詞は、先生と子供たちで分担して歌ってもいいですね。またこちらは40秒程度で歌うことができる短い歌なので、年少さんにもチャレンジしやすい一曲です。各番の歌詞におはようがそれぞれ5回ずつ登場するため、おはようの発音を練習するのにぴったりですよ。
わらっておはよう
作詞 佐藤智子 作曲 浅野ななみ
オノマトペの歌詞に合わせて、体を動かしながら歌いましょう。以下のような動きを取り入れることができますよ。
- パチパチパチパチの歌詞にあわせて4回手を叩く
- トコトコトコトコ の歌詞に合わせて4回足踏みをする
- わっハハハ の 歌詞合わせて大きな声で笑う
30秒程度で歌い終わるため、乳児さんにも挑戦しやすい一曲です。
あさだよおはよう
作詞 佐倉智子 作曲 おざわたつゆき
各番の最初には、みなさんおはようのあいさつ。それにつづいて、動物の鳴き声が登場。1番はことりのピッピッピという鳴き声、2番ではこいぬのワンワンワンという鳴き声が登場しますよ。こちらは30秒程度で歌い終わる短い歌になっています。また歌詞は繰り返しの部分がほとんどなので、乳児さんから歌うことができますよ。
朝一番早いのは
作詞 阪田寛夫 作曲 越部信義 編曲 いちごくらぶ
早朝から働く大人たちを題材にした朝の曲です。1番はパン屋さん、2番はパン屋さんといったように、番ごとに違うお仕事が登場します。子供たちが新しい職業を知るきっかけにもなる一曲ですね。よいこらしょっといった掛け声や、じゅっじゅといった発音するのが楽しい擬音語も歌詞に取り入れられていますよ。また歌詞にはたくさんの言葉が使われているため、年長さんの朝の歌におすすめです。
朝の歌が載っているおすすめの楽譜集
年齢別12か月こどものうた154―カンタンに弾けてゴージャスに聴こえるピアノ伴奏譜
こちらの楽譜集に収録されている朝の歌は以下の3曲です。
- せんせいおはよう
- はじまるよはじまるよ
- せんせいとおともだち
曲ごとに対象年齢が載せられているため、クラスに合った歌を簡単に選曲することができますよ。また本の初めには月ごとのおすすめ定番ソングが載せられています。朝の歌のレパートリーがなくなったときには、こちらから曲を選ぶのもいいでしょう。指番号やドレミの表記もあり、初心者さんに安心の一冊です。
これなら弾ける!保育のうたピアノ伴奏160
こちらの楽譜集に収録されている朝の歌は以下の4曲です。
- あさだよおはよう
- 朝一番早いのは
- 朝のうた
- わらっておはよう
こちらの楽譜集にも、曲ごとに対象年齢が記載されています。またピアノ初心者向けの曲や季節の歌、行事の歌など豊富なカテゴリーが用意されています。場面ごとに合った歌を見つけることができますよ。楽譜には指番号とドレミのフリガナはもちろん、それぞれの曲を伴奏をする際のポイントも載せられています。練習の際は参考にしてみてくださいね。
保育園の朝の会で朝の歌を歌うねらい
気持ちのいい1日をスタートさせるため
歌を歌うことや音を聴くことは、それ自体に心を生き生きさせたり、体をリラックスさせたりする効果があります。そのため朝に歌を歌うことで、気持ちよく1日をスタートさせることができますよ。また朝のあいさつも、気持ちよく1日をスタートさせるために欠かせない重要なコミュニケーション。今回紹介した歌の中には、おはようといったあいさつの歌詞が多く含まれています。歌を歌いながらあいさつを練習することもでき、一石二鳥ですよ。
朝の緊張や眠気を解く
寝ぼけまなこを擦りながら登園してくる子供たち。朝の歌を歌うことで、そんな子供たちの眠気を解くことができます。効果的に眠気を覚ますために、動きや歌声を大きくすることを意識してみてくださいね。また中には緊張しやすく、人前では肩に力が入ってしまう子供もいます。そのような子供のために、身振り手振りの入った朝の歌を活用しましょう。固まった身体をほぐし、リラックスを促すことができますよ。
保育園での活動へのスムーズな流れを作る
朝の歌を歌うことで、これから始まる一日の活動へのスムーズな流れを作ることができます。子供たちの緊張や眠気を解くこと。加えて表情筋をほぐすことや、声を出しやすくすることにも朝の歌は効果的です。そのため朝の歌を歌うことで、心身ともに活動への準備を整えることができます。加えて合唱は、皆で声を合わせる共同活動の一つ。お友達や先生との集団生活への導入としても有効です。毎朝朝の歌を歌うことで、スムーズに活動へとスイッチを切り替える習慣をつけましょう。
朝の会で朝の歌を歌うときのポイント
楽しく簡単に歌えるものを選ぶ
特に年少さんクラスの朝の歌には、難易度の低い朝の歌を使うようにしましょう。一曲の歌唱時間が短く、歌詞に含まれる言葉の種類が少ない歌がおすすめです。今回紹介した朝の歌の中では、あさのうたや、あさだよおはようがこれにあたります。年齢が上がるにつれて、少しずつ難易度をあげるのもいいでしょう。年長さんには少し長めで、新しい単語に多く触れることができる歌がおすすめです。今回紹介した123でおはようや、朝一番早いのはといった曲にぜひチャレンジしてみてくださいね。
歌に合わせて体を大きく動かす
先述したように、朝の歌には緊張や眠気を解くねらいがあります。このねらいを達成するために、歌に合わせて身体を大きく動かすことを意識しましょう。身振り手振りの多い歌を使えば、朝の歌の時間は体操の時間にもなります。また身振り手振りのついていない歌は、先生がオリジナルで振り付けをしてもいいですね。また先生が見本となって大きく身体を動かすと、子供たちの身体の動きも大きくなっていきますよ。
まとめ
朝の歌で元気に一日のスタートをきろう!
今回の記事では、保育園で子供たちと楽しむことができる朝の歌を10曲紹介しました。それぞれの曲に歌詞に合わせた振り付けや、発音するのが楽しいオノマトペなどの工夫が施されていますよ。また朝の歌には子供たちの緊張や眠気を解き、スムーズに活動をスタートするねらいがあります。1日の始まりの合図として、ぜひ今回紹介した歌を保育園の朝の会に取り入れてみてくださいね。
参考文献
荒金英里子・川出富貴子 『音を聴くこと、歌を歌うことによるリラクセーション作用ー身体的および心理的変化ー』(2009) 川崎医療福祉学会誌 Vol.19 No.1 105-111 川崎医療福祉学会
よくある質問
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