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2022年の十五夜は、9月10日の土曜日です。十五夜とは分かりやすくいうと、一年のなかで一番きれいな満月が見える日のことです。十五夜といえば、月やお団子、ススキ、うさぎなどが有名ですよね。そんな十五夜に向けて子どもたちと製作を行ってみてはいかがでしょうか。製作では身近な素材を活用することでエコにもなり、コスパも良いです。子どもたちと一緒につくることで、手先を使う訓練になる上に、協力することや物を大事にする気持ちも芽生えます。今回は、十五夜の製作についてまとめてみました。
0歳~1歳児におすすめの十五夜製作
ぽんぽんスタンプでお月見製作
【用意するもの】布(ガーゼがおすすめ)スポンジ(食器洗い用でOK)輪ゴム絵の具(白/団子用)色画用紙(黒・紺/背景用、茶色など/三方用、黄色/月用)
①色画用紙で台(三方)を作ります
②黒色の背景に貼り付けます
③スポンジを適当な大きさにカットします
④ガーゼでスポンジを包みます
⑤根元を輪ゴムで留めてスタンプにします
⑥白の絵の具をスポンジにつけます
⑦スタンプのようにピラミッド型になるように押していきます
⑧黄色の画用紙を丸く切り出します
⑨背景に貼り付けたら出来上がり!
2歳児におすすめの十五夜製作
足形でお月見製作
【用意するもの】絵の具 筆 水 絵の具パレット タオル 子供の椅子 丸シール 画用紙 折り紙 ペン はさみ のり
1足の裏にすばやく絵の具を塗って黒の画用紙に足型をつけます
2足拭き用のタオルでしっかりと足を拭き取ります
※絵具を足の裏に塗るときは椅子に座らせたり子供の膝に乗せるとやりやすいですよ
3太陽や風が通る場所で画用紙をよく乾かしましょう
4三方と月をのりで貼りましょう
5白の折り紙でうさぎちゃんの耳を作って足型の上に貼り付けます
6うさぎちゃんのお顔を描いていきましょう
7白い丸シールで餅を並べたら完成です!”
【年少】3歳児におすすめの十五夜製作
おりがみで作るススキ
【用意するもの】折り紙 ハサミ セロハンテープ
1まずは、半分に折ります。
2さらに半分に折っていきます。
31/4ぐらいの幅をはさみで切ります。
4切ったら半分に折っていたのを開きます。
5角から斜めに向かって 追っていきます。
6テープで止めたらススキの完成です!
一枚のおりがみで簡単にできるススキです。こちらのおりがみで作るススキは子どもたちの制作だけでなく、秋の壁面製作にも活用できますよ。”
【年中】4歳児におすすめの十五夜製作
手形で作るお月見製作
【用意するもの】台紙 手形用の画用紙 折り紙 月の型 うさぎのパーツ はさみ のり
1手形を取ります
2次に手形を切ります
3親指・小指を前に中指は後ろに折ります
4ウサギの耳のパーツを貼ります
5うさぎに顔を描きます
6折り紙を丸めてスズキの下の部分を作ります
7次にススキの上の部分を作ります
8できたパーツを組み合わせます
9月をはさみで切ります
10できたパーツを用意した台紙にはったら完成です!
【年長】5歳~6歳児におすすめの十五夜製作
手作りススキ
【用意するもの】色画用紙・トイレットペーパー・セロハンテープ・モール・ハサミ
1色画用紙に切り込みを入れます
2くるくると色画用紙を巻いてセロハンテープで留める
3茎の部分もくるくる巻いてセロハンテープで固定する
4穂先と柄を固定する
5トイレットペーパーの芯に色画用紙を貼り付ける
6(5)にモールで飾りつけを行います
7三本のススキの長さを変えてカットします
8ススキをさしたら出来上がり!”
十五夜とは?
一年のなかで一番きれいな満月が見える日
十五夜とは分かりやすくいうと、一年のなかで一番きれいな満月が見える日のこと。十五夜のお月見が広まったのは「平安時代」と言われています。古く昔に中国から日本へ伝わり、貴族の間に広がったのが十五夜のはじまりです。庶民に十五夜が広まったのは、江戸時代に入ってからであり、そのころは無事に稲を収穫できた喜びを分かち合って感謝する日という意味合いが強かったそうですよ。そして現在では、十五夜に満月を観賞したり、お団子やすすきを供えたりしてお月見を楽しむようになりました。
十五夜のお供えもの
十五夜のお供物で代表的なものがススキとお団子です。ススキは、お月見の時期は稲穂が実る前の時期であったことから、ススキを稲穂に見立てて飾るようになったと言われていますよ。鋭い切り口を持つススキは、魔除けや作物や子孫の繁栄を見守る月の神様の依り代としても考えられています。悪霊や災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味も込められていますよ。また、お団子は丸いお団子の形を満月に見立てて供えることで月に収穫の感謝を表しているとされています。十五夜では15個、十三夜では13個を、ピラミッドのように積んでお供えしましょう。
十五夜の導入の仕方
歌や手遊びで導入する
歌や手遊びで十五夜について興味を持たせてから製作に入るのもおすすめです。季節に合った歌をうたうことで、子どもたちも季節とのイメージを繋げやすくなります。また季節や行事への関心を子どもたちに促すことができますよ。歌や手遊びのねらいは、大人と子どもが適切なスキンシップやコミュニケーションをとることや手を動かすことで脳の発達を促してリズム感を養うことなどがあげられます。ぜひ歌や手遊びでまずは導入してみてはいかがでしょうか。
絵本の読み聞かせで導入する
お月見がテーマとなっている絵本の読み聞かせをしてみましょう。お月見が何をする日なのか、どうしてお団子やすすきを供えるのかといったことを物語を通して説明してあげましょう。そうすることで子どもたちもお月見がイメージしやすくなるかもしれませんね。読み聞かせには、子どもの感情が豊かになったり、想像力や言語力の向上、しつけが身についたりといったさまざまな効果があります。絵本で子ども達がお月見について興味を持つきっかけを作ってあげましょう。
ペープサートで導入する
ペープサートを作ってお月見について子どもたちに説明してみましょう。ペープサートは園児の注目を集めたいとき、今までやっていたことと違うことをするときに最適です。満月やお団子、うさぎやすすきなど、お月見に関わるものをキャラクターにしてオリジナルのペープサートを作ってみてはいかがでしょうか。ペープサートを使うことで、子どもたちは視覚的に楽しみながらお月見の由来や意味について知ることができますよ。”
十五夜製作のねらい
十五夜についての理解が深まる
十五夜の製作をしながら自然と行事についての理解が深まり、季節感を感じることができます。季節感を感じることは子どもたちがこれから生きていく上で大切な感性です。そのため、製作をすることだけではなく、行事についても理解が深まるように指導を行いましょう。出来上がった作品はぜひ保育室に飾りましょう。また、おうちに保育園で作ったおりがみを子どもが持ち帰ることで家でも季節を感じることができますね。
お月見をイメージして製作を行い想像力を養う
お月見のことをイメージして十五夜製作を行うことで、自然と子どもの想像力を養うことができます。完成図を頭に描いて製作を一から作り上げることで想像力が養われますよ。製作は、決まった型にとらわれずに子どもがイメージをどんどん膨らませながら楽しむことができます。そのため、想像力が養いやすいと言われているのです。想像力を養うことで、相手の気持ちを想像して尊重することができ、お友達とのコミュニケーションもとりやすくなりますよ。
色彩感覚が身に付く
製作の中には、絵の具を使ったりと色の変化を楽しめるものもあると思います。色を多く使う製作遊びでは子どもたちにとって冒険のようなもの。カラフルな色に触れて、視覚を働かることや色を知ることは子どもたちの新たな発見でありとても大切なことです。絵の具やペンによって色の変化を楽しむこともその1つ。自分で「どう塗ったら綺麗かな?」と考えることで色彩感覚が身に付き、色の使い分けができるようになります。子どもの時に色んな色に触れると、色に対する関心が高くなる事も期待できます。子どもたちが多くの色と出会えるようにカラフルな製作ができるといいですね。
十五夜製作を行う時のポイント
安全な環境で製作ができるようにしよう
小さい子どもは、危険な行動がまだ理解できない年齢です。製作遊びをするときは特に安全面は気をつけましょう。例えば、子どもが製作中に誤って口に入れてしまいそうなものは誤飲すると危険ですので気をつけましょう。また、目を離さないといった基本的なことも意識することが大切です。扱うものによっては子どものアレルギーチェックもきちんと行いましょう。保育士さんが常に子ども達の遊び場の安全管理を怠らないようにしましょうね。
子どもの好奇心を阻害しない
幼少期の時期は何でも「自分でやってみたい!」という意欲が出てくる時期。子どもの好奇心を大事にしてあげましょう。子どもに危険がないようにサポートしてあげることはとても大切なこと。しかし、保育士さんがサポートやりすぎてしまうとかえって子どものやる気が削がれてしまうことがあります。子どもへのサポートは加減が大事なのです。なんでも保育士さんがやるのではなく、危険なこと以外は基本的に子どもに任せるようにしましょう。
まとめ
製作をしながら十五夜の知識を深めよう
今回は、十五夜の製作のアイディアを年齢別でまとめてみました。いかがでしたでしょうか。十五夜について理解が深まりましたか。十五夜は本物のススキやお団子を用意するのもいいですが、製作として廃材を使って作るのもおすすめですよ。また、製作前に絵本の読み聞かせや歌、ペープサートなどで導入を行うことで、十五夜の行事に親しみを込めて製作を行うことができます。ぜひ今回ご紹介した十五夜製作のアイディアを参考に子どもたちと十五夜を楽しみましょう!
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