身近な日用品である洗濯バサミ。洗濯を干す際に使用するのが一般的ですが、少し工夫をするだけで、子どもたちが夢中になって遊べる魅力的な教材へと変身します。つまんだりはさんだりといった動きは指先の力を育て、手指の巧緻性を高めることにもつながるでしょう。この記事では、洗濯バサミを利用したさまざまな遊びや製作のアイデアを紹介します。子どもたちの年齢や発達に合わせて活動を選び、ぜひ日々の保育に取り入れてみてくださいね。
洗濯バサミの遊びアイデア【導入編】
つなげて遊ぶ

ただ単に洗濯バサミをつなげていくだけでも、子どもたちにとっては立派な遊びになります。持ち手側に挟んでいったり、挟む部分同士を組み合わせたりと、つなげ方は工夫次第でさまざま。長くつなげていくうちに鎖のようになり、さらに増やせば大きな円や腕輪のような形にもなります。指定された個数をどちらが速くつなげられるか、お友達とタイムを計って挑戦するのも盛り上がりそうですね。
引っ張って遊ぶ

缶やタッパー、厚手の紙などに洗濯バサミをたくさん挟み、子どもたちに1つずつ引っ張って取ってもらう遊び方もあります。しっかり指先に力を入れてつまみ、ぐっと引く動きは、手指の発達を促すよい刺激になります。洗濯バサミが外れた瞬間に鳴る「パチン!」という小気味よい音も楽しく、子どもたちは何度も挑戦してみたくなるでしょう。繰り返し挑戦することで、力加減やコツをつかめるようになりますよ。
色合わせ
カラフルな色のバリエーションがある洗濯バサミを活用すれば、色合わせ遊びも楽しめます。たくさんある中から同じ色の洗濯バサミ同士を見つけてつなげたり、同じ色のシールが貼ってある場所に洗濯バサミを挟んだりして遊ぶことができます。制限時間内により多くの組み合わせを作れた方の勝ち、という競争形式にするとより楽しめそうですね。色をよく見て選ぶことで、観察力や集中力が育まれます。
形を作る

子どもたちの想像力を活かし、洗濯バサミをつなげてさまざまな形を作ってみてもよいでしょう。まっすぐ長く伸ばしてヘビのように見立てたり、丸くつなげて冠やネックレスにしたりと、発想次第で作品はどんどん広がります。星やハート、乗り物などをテーマにして挑戦するのも楽しいですね。お友達と協力して大きな作品づくりに取り組めば、相談する力や協同性も育まれます。完成した形を見せ合いながら、工夫したところを伝え合う時間も大切にしたいですね。
動物に変身

ライオンのたてがみやゾウの鼻、ハリセンボンの針などを洗濯バサミで表現することで、動物に変身遊びをすることができます。あらかじめ、洗濯バサミをつける部分を除いた台紙(ライオンの顔だけ、ハリセンボンの体だけなど)を用意し、足りない部分を子どもたちにつけ足してもらいましょう。どこに、どのくらい挟むかを考える中で、観察力や想像力が育まれます。完成した後は鳴き声をまねたり動きをつけたりして、ごっこ遊びへ発展させるのも楽しそうですね。
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洗濯バサミの遊びアイデア【応用編】
洗濯干し

横に張ったひもに、洗濯物に見立てた厚紙などを挟む洗濯干しごっこは、子どもたちの手先をしっかり鍛えられる遊びです。ハンカチや靴下よりも薄い厚紙の方が扱いやすく、まだ手指の力が十分でない子どもたちでも取り組みやすいでしょう。洗濯物を片手で押さえながら、もう一方の手で洗濯バサミを開閉するという両手の連動性を養うことができます。数を数えたり、色別に分けたりと発展させれば、より楽しく活動できますよ。
くだもの狩り
洗濯バサミに吊るした果物を引っ張って取ることで、保育園の中でも果物狩り気分を味わうことができます。はじめに、模造紙や画用紙で作った大きな木を壁に掲示し、枝の部分に洗濯バサミを固定します。そして、りんごやぶどう、みかんなどのイラストを描いた紙を洗濯バサミで挟み、子どもたちに収穫してもらいましょう。ねらいを定めて手を伸ばし、しっかりとつまんで引く動きは指先の力を鍛えることができますよ。
グラグラバランスゲーム

グラグラバランスゲームとは、順番に洗濯バサミをつけていき、バランスを崩して倒してしまった人の負けというゲームです。洗濯バサミとペットボトルのみで遊ぶことができるため、即席のパーティーゲームにもなりますよ。
- 洗濯バサミ
- ペットボトル(500ml以上)
- よく洗ったペットボトルの口に洗濯バサミを1つつける。
- 順番に1つずつ洗濯バサミを増やしていく。
- バランスを崩し、ペットボトルを倒してしまった人の負け!
トントン相撲

洗濯バサミは、トントン相撲にも使うことができます。
- 洗濯バサミ
- 厚紙
- ハサミ
- 色ペンなど
- 厚紙に人や動物の絵を描き、脚に見立てた洗濯バサミを挟む。
- 土俵の円を描いた空き箱の上に2体を並べる。
- 「はっけよいのこった」の合図に合わせて空き箱を指先でトントン叩く。
- 最後まで倒れずに残った方の勝ち!
洗濯バサミを挟む向きや数によって強さが変わるため、子どもたちそれぞれが工夫を凝らした人形を作ってみてくださいね。
指力チャレンジ
この遊びは、人差し指以外の指と親指を使って洗濯バサミをつまめるかに挑戦する発展的な活動です。基本のつまみ方に慣れた年齢の子どもたちを対象に取り入れてみましょう。中指や薬指、小指と親指を組み合わせる動きは最初は難しく、思うように力が入らないこともありますが、繰り返し挑戦することで少しずつ指先の力が育っていきます。どの指までできたかお友達と見せ合ったり、回数を競ったりすると、意欲もさらに高まりそうですね。
洗濯バサミを使った製作アイデア
ストロー輪ゴム鉄砲
- 洗濯バサミ
- 折り曲がるストロー(2本)
- 輪ゴム
- テープ
- ストロー2本の折り曲がる部分を合わせ、ストローの両端をテープで巻いてとめる。
- ストローの折り曲がる部分を引っ張って曲げる。
- 下から洗濯バサミを入れ、金具部分をストロー2本で挟む。
- ストローと洗濯バサミが接している部分にテープを巻いて固定する。
- 洗濯バサミの口を開き、上側の口とストローにテープを巻いて固定する。
- 短めに切ったテープでストローの先端の穴をふさぐ。
- 輪ゴム鉄砲の完成!
- 洗濯バサミの口に輪ゴムを挟み、ストローの先端にかける。
- 洗濯バサミを開くと…輪ゴムが発射!
歩く動物
- 洗濯バサミ(2個)
- 画用紙
- 丸シール
- クリップ
- タコ糸
- ハサミ
- ペン
- セロハンテープ
- 好きな動物の絵を画用紙に描き、ハサミで切り取って目と鼻をつける。
- 洗濯バサミを動物の下側に挟み、動物の足にする。
- スリップを机にセロハンテープで貼る。
- ③のクリップにタコ糸を通す。
- 洗濯バサミの持ち手部分の穴にタコ糸を内側から通す。
- 完成!タコ糸を右左と順番に引っ張ると動物が前に進む!
セミの鳴き声
- 洗濯バサミ(2個)
- 紙コップ
- タコ糸(40㎝)
- ストロー
- 割り箸(1本)
- 画用紙
- ボールペン
- ハサミ
- ボンド
- 色ペンなど
- 紙コップの底の中心にボールペンで穴を開ける。
- ①で開けた穴にタコ糸を通す。
- 1.5㎝の長さに切ったストローを②のタコ糸に通して結ぶ。
- 割り箸の先端にボンドを塗り、0.5㎝幅に切った画用紙を巻き付ける。
- タコ糸の先を割り箸に結びつける。
- 洗濯バサミを紙コップの左右につける。
- 色ペンなどで紙コップにセミの絵を描いたら完成!
- 割り箸を持って紙コップを振り回すとセミの鳴き声が鳴る!
首振りサンタクロース
- 洗濯バサミ
- 紙コップ
- 厚紙
- 画用紙
- つまようじ
- カッター
- ハサミ
- キリ
- ボンド
- 紙コップの底に3㎝×5㎜の切り込みを入れる。
- 1.5㎝×5㎝に切った厚紙の中心に穴を開ける。
- 先端をカットしたつまようじを②の穴に差し込みボンドでとめる。
- 画用紙などで作ったサンタの顔を厚紙に貼り付ける。
- 紙コップの切り込みに、厚紙のサンタを貼った逆側を差し込む。
- 差し込んだ厚紙に洗濯バサミを挟んで重りにする。
- 紙コップに装飾をしたら完成!
洗濯バサミで遊ぶときの注意点
指をはさまないように注意する

子どもたちが洗濯バサミで遊ぶときに注意すべきことがいくつかあります。1つ目は、指をはさまないように注意することです。特に、強く開閉したり、お友達の手元に急に近づけたりすると、思わぬけがにつながることがあります。活動前には、洗濯バサミの正しい持ち方や開き方を丁寧に伝え、安全に扱う約束を確認しておきましょう。保育士がそばで見守り、必要に応じて声をかけることで、安心して楽しく遊ぶことができます。
年齢や発達に合わせて洗濯バサミを選ぶ
2つ目は、年齢や発達に合わせて洗濯バサミを選ぶことです。バネが強すぎるものは小さな子どもには扱いにくく、無理に力を入れて指を痛めてしまうことがあります。0~2歳児には軽い力で開閉できる大きめのもの、年齢が上がるにつれて少し硬めのものへと段階的に取り入れるとよいでしょう。子どもの手の大きさや握力に合ったものを選ぶことで、安全に楽しみながら指先の力を育てることができます。
遊んだ後はすぐに片付ける

3つ目は、遊んだ後はすぐに片付けることです。床に落ちたままになっていると、誤って踏んでしまい、足の裏を痛める原因になります。小さな洗濯バサミでも、体重がかかると強い痛みを感じることがあり、ケガにもつながります。特に裸足で過ごすことの多い保育室では注意が必要。遊び終わりの合図とともに、みんなで数を確認しながら片付ける習慣をつけるとよいでしょう。楽しく遊ぶためにも、最後まで責任をもって片付けることを大切にしたいですね。
まとめ
洗濯バサミを使った遊びに挑戦してみよう

いかがでしたか?今回は、洗濯バサミを利用した遊びアイデアや製作アイデアをたくさん紹介しました。洗濯バサミは準備や片付けがしやすく、日常の保育の中に気軽に取り入れやすい点が魅力です。遊び方を少し変えるだけで、感触遊びや数、色への興味、お友達とのやりとりへと発展させることもできるでしょう。子どもたちの姿に合わせてアレンジしながら、活動の幅を広げてみてくださいね。






















