乳児とわらべうたを楽しもう!季節別人気の9曲【0歳児・おすすめ・ねらい】

みなさんはわらべうたとはどのようなものだか知っていますか。わらべうたとは、日本の伝承童謡のことでわかりやすく説明すると、遊びや日々の生活の中で伝承された歌のことです。わらべうたは小さい子が真似しやすいことから古くから現代まで親しまれていますよ。わらべうたには、言語能力やリズム感の発達、コミュニケーションが取れる、自己肯定感の向上といった効果もあります。そんなわらべうたを保育で是非取り入れてみませんか。今回は、わらべうたとはどのようなものだか徹底解説します!

わらべうたとは?

遊びや日々の生活の中で伝承された歌のこと

わらべうたとは、日本の伝承童謡のこと。わかりやすく説明すると、遊びや日々の生活の中で伝承された歌のことです。わらべうたは、童謡と異なり古くから伝わってきた言葉で構成されており、歌詞が今ふうではなくて馴染みのない表現が多いのが特徴的。わらべうたは、どの曲も子どもたちが歌いやすいように構成されています。小さい子どもでも真似のしやすい現代でも人気なのがわらべうたなのです。

保育士くらぶ

わらべうたのねらいや効果は?

言語能力が発達する

わらべうたの歌詞は口真似がしやすいものであったり、言葉遊びなどそういったものを意識したフレーズが多くあります。そのため、わらべうたを繰り返し行うことで乳児の発語を促して言語能力の発達につながるのです。また、わらべうたのなじみやすい歌のリズムに乗せて乳児の子どもたちは自然と言葉を覚えられますよ。乳児の子どもがなかなか言葉を覚えてくれなくて困っている方はぜひわらべうたを取り入れてみてはいかがでしょうか。

リズム感が高まる

わらべうたにはリズムを取りながら遊ぶものもあります。そのため、子どもたちはわらべうたを楽しみながら自然とリズム感を高めることができます。周りと合わせることが苦手な子どもも繰り返しわらべうたを歌うことでリズム感を身につけることができますよ。リズム感を高めることは、子ども達の想像力や感性を養うことにもつながりますよ。例えば、海という夏のわらべうただと海の波をイメージしながら3拍子のリズムに乗って楽しく子どもたちは歌います。そうすることで、波をイメージしながらリズムに乗ることで想像力とリズム感両方を高めることができるのです。また、手遊びも一緒に行うことで更にリズム感が養うことでしょう。

わらべうたを楽しみながらコミュニケーションが取れる

保育で様々なわらべうたを取り入れることで周りのお友達と歌うことを楽しみながらコミュニケーションがとることができます。コミュニケーション能力を身につけることもできますね。コミュニケーション能力とは、日常生活で他者との意思疎通が問題なくできる能力のことです。コミュニケーション能力は、大人になるまでに身につけたい能力の一つです。わらべうたをご家庭でも活用することで、親子のコミュニケーションも捗りますよ。人との触れ合いを多くすることで、自分と他者との関係性を認識して社会性の向上にもつながりますね。

自己肯定感ややる気を高められる

わらべうたを通じて自分がいるというのを認識できるため、自己肯定感を高められます。自己肯定感とは、ありのままの自分を素直に受け入れられることができて、自分の価値観や存在を肯定できる感覚の事。自己肯定感を育てることで、自分に自信を持って活動することができるようになります。また、わらべうたを覚えることで「こんなふうに歌ったら気持ちがこもりそう」「新しい歌をどんどん覚えたい!」といった子どものやる気も高めることができますよ。

日本の文化や自然を大切にする

わらべうたは古くから伝わってきた言葉で構成されている昔からある歌です。わらべうたが作られた当時の日本について歌に刻まれています。子どもたちがわらべうたを歌うことで日本の古き良き文化や心を感じることができますよ。また、歌の中に盛り込まれている自然を大切にする心を表す歌詞をわらべうたで感じることで、自然を大切にする気持ちが子どもたちに生まれます。

わらべうたのメリット

いつでもどこでも誰でも楽しめる

わらべうたのメリットとして、いつでもどこでも幅広い年齢の子どもたちと一緒に楽しめることが挙げられます。もちろん乳児の子達でも覚えやすく歌いやすいですよ。未就学児の子どもたちには漢字にはかなを振って歌詞を覚えさせいましょう。保育だけでなくご家庭でもわらべうたは大活躍しますよ。保育の場面だと、絵本の読み聞かせの前、朝の会や帰りの会、食事の前など何かの活動前などが挙げられますね。

乳児におすすめのわらべうた・春

春よ来い

作詞:相馬御風 作曲:弘田龍太郎

おんも(表、外のこと)やじょじょ(ぞうり)といった昔の幼児言葉が使われているわらべうたです。今の子どもたちにはこういった言葉の意味はわかりません。子どもにわらべうたに使われている言葉の意味を聞かれたときは、ぜひ教えてあげてくださいね。 “

こいのぼり

作詞:近藤宮子 作曲:不詳

やねより たかい こいのぼり

おおきい まごいは おとうさん

ちいさい ひごいは こどもたち

おもしろそうに およいでる

5月のわらべうたといえばこいのぼりです。子どもの日に子ども達が元気に育ち、将来活躍してくれるようにという願いを込めて飾られているのがこいのぼりです。みんなが鯉のように元気に育つように心を込めて歌いましょう。”

乳児におすすめのわらべうた・夏

作詞:林柳波 作曲:井上武士

海は広いな 大きいな

月がのぼるし 日が沈む

海は大波 青い波

ゆれてどこまで続くやら

海にお舟を浮かばして

行ってみたいな よその国

夏の象徴の一つである海のわらべうたであり、海の壮大さを表現している曲です。波をイメージして3拍子のリズムに乗って楽しく歌うことで子どもたちのリズム感が養いますよ。”

花火

作詞:井上赳 作曲:下総皖一

ドンとなった花火だ きれいだな

空いっぱいに ひろがった

しだれやなぎが ひろがった

ドンとなったなんびゃく 赤いほし

いちどにかわって あおいほし

もいちどかわって きんのほし

みんな大好きな花火のわらべうたです。子どもたちみんなで歌って夏を感じましょう。”

乳児におすすめのわらべうた・秋

作詞作曲:文部省唱歌

出た出た 月が

まるいまるい まんまるい

盆のような 月が

隠れた 雲に

黒い黒い 真っ黒い

墨のような 雲に

また出た 月が

まるいまるい まんまるい

盆のような 月が

お月見の時にぴったりなわらべうたです。保育やご家庭でお月見を楽しむときに是非活用しましょう!”

虫の声

作詞作曲:不詳

あれ松虫が 鳴いている

ちんちろ ちんちろ ちんちろりん

あれ鈴虫も 鳴き出した

りんりんりんりん りいんりん

秋の夜長を 鳴き通す

ああおもしろい 虫のこえ

きりきりきりきり こおろぎや

がちゃがちゃ がちゃがちゃ くつわ虫

あとから馬おい おいついて

ちょんちょんちょんちょん すいっちょん

秋の夜長を 鳴き通す

ああおもしろい 虫のこえ

秋の虫といえば鈴虫を思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。2番の歌詞は元々、「こおろぎや」ではなく「きりぎりす」という歌詞だったそうですよ。”

乳児におすすめのわらべうた・冬

作詞・作曲者:不詳

雪やこんこ あられやこんこ

降っては降っては ずんずん積もる

山も野原も わたぼうしかぶり

枯木残らず 花が咲く

雪やこんこ あられやこんこ

降っても降っても まだ降りやまぬ

犬は喜び 庭かけまわり

猫はこたつで丸くなる

冬の季節の定番のわらべうたです。「ずんずん」や「こんこ」、「降りやまぬ」などといった昔ながらの言葉が歌に使われていますね。”

お正月

作詞:東くめ 作曲:滝廉太郎

もういくつねるとお正月

お正月には 凧あげて

こまをまわして 遊びましょう

はやくこいこいお正月

もういくつねるとお正月

お正月には まりついて

おいばねついて 遊びましょう

はやくこいこいお正月

お正月に是非歌いたい一曲です。おめでたい雰囲気の曲なので年明けにぴったりの1曲ですね。”

豆まき

おにはそと ふくはうち

ぱらっ ぱらっ

ぱらっ ぱらっ

まめのおと

おには こっそり

にげていく

おにはそと

ふくはうち

ぱらっ ぱらっ

ぱらっ ぱらっ

まめのおと

はやく おはいり

ふくのかみ

2月といえば節分です。節分といえば豆まきを保育でもする機会が多いのではないでしょうか。みんなで歌って節分を是非盛り上げましょう。”

わらべうたを乳児に導入するポイント

保育士さんはまずは歌ってあげよう

わらべうたをうまく導入するにはまずは保育士さんたちは一緒に歌ってあげることから始めましょう。ある程度年齢が上になった4歳や5歳くらいの子どもたちは周りの行動を見て保育士さんが何も言わなくてもわらべうたを自然と歌ってくれるかもしれません。しかし、乳児たちは周りと行動を合わせる協調性というものをまだ持っていません。乳児は大人の真似をすることで覚えていきます。そのため、保育士さんが乳児にスキンシップを行いながらわらべうたを歌ってあげましょう。

まとめ

わらべうたで子どもたちと触れ合おう!

今回は、日本の伝承童謡であるわらべうたを季節別でご紹介しました。いかがでしたでしょうか。わらべうたにはさまざまな効果やメリットがあることが分かったと思います。季節に合わせてわらべうたを選ぶことで子どもたちが季節感を感じたり、行事について関心を持ってくれるかもしれません。まずは保育士さんがお手本を見せて、子どもたちがうたに参加しやすくなる環境を整えましょう。 

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