保育士におすすめの食育資格8選【種類・メリット・独学・通信講座】

食への問題を改善する為に2005年に食育基本法が設立されました。幼稚園や保育園では、食育を学ぼうという取り組みが盛んに取り入れられています。食育資格を取得していることで実際に子ども達に食育を指導する際に学んだことを活かすことができますよ。しかし、食育に関する資格は種類がたくさんあります。そのため、どの食育資格を受けようかとても迷いますよね。今回はそんなお悩みを解決すべく、おすすめの食育資格や食育資格を取得するメリット、勉強法、通信講座についてをまとめました。

食育とは何か

食の知識を身につけて健康的な食事を実践できる力

食育とは、食の知識を身につけて健康的な食事を実践できる力のこと。食べることはつまり生きることであり、心と体の発達に近接に関係しています。幼い頃から発達に沿った豊かな食の体験を積み上げる事で、生涯にわたって元気でいきいきとした暮らしを送る基礎となる食を営む力を育てることができますよ。食育は、子どもたちが成長していく上で食は重要な役割を果たしているのです。

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保育で役立つ食に関する資格8選

食生活アドバイザー

食生活アドバイザーは、一般社団法人FLAネットワーク協会が認定している生活の視点から食を捉え広く活用できる食の知識を身につけられる資格です。子供たちに健やか食生活が送れるようアドバイスができる専門家として活躍できます。2級、3級と分かれており、両方の資格を併願で受験する事が可能ですよ。公式サイトにチャレンジ問題が載ってあります。食生活アドバイザーを受ける前にまずはチャレンジ問題に挑戦してみてはいかがでしょうか。

食育アドバイザー

食育アドバイザーとは、日本能力開発推進協会 (JADP) が運営する食育に関する資格です。食育アドバイザーの資格を取得することで食に関する専門的な知識を得て、健康的な食生活を実践することができるスペシャリストになることが可能ですよ。受験するには、まずは認定講座を受け、認定講座を修了後にご自宅で受けるといった流れになります。ご自宅で気軽に受けられるのは嬉しいポイントですね。

幼児食ベーシック

幼児食ベーシックとは、日本幼児食協会が認定する幼児期の食育や栄養、食物アレルギーや食品添加物についての基礎知識があることを認める資格。幼児食ベーシックの取得方法は、日本幼児食協会認定ベーシッククラスを3時間受講し、3ヶ月以内にレポート提出を行います。そのレポートを日本幼児食協会が採点し考査し、一定水準以上の成績を収めたものが資格を取得することができるのです。

食育インストラクター

食育インストラクターとは、健康管理や食習慣について専門的な知識、技術を習得できるNPO日本食育インストラクター協会が認定する民間資格。食育の第一人者と言われている服部幸應さんが監修しています。食育インストラクターは、レベルによってプライマリー、4級、3級、2級、1級の5段階で資格を認定しています。プライマリーは指定の通信教育講座を修了することで取得可能なのでとても取りやすいですよ。

食育実践プランナー

食育実践プランナーは一般社団法人日本味育協会認定の資格。食育実践プランナーでは、食育に関する知識と調理の実践力や指導力を身につけることができます。具体的な資格の内容は、子どもが食べやすい調理の工夫や食事や配膳のマナー、旬食材やおいしい食材の選び方などが出題されます。健康的な食生活についての正しい知識を身につけることで、保育だけでなく幅広い現場で知識を活かすことができますよ。

食育スペシャリスト

食育スペシャリストは、食に関する深い知識や企画力、プレゼンテーション力があることを認定される資格です。食育スペシャリストはNPO法人みんなの食育が認定している民間資格です。調理師、栄養士など食育の現場で活躍しているプロが取得する場合が多いようですが、保育の現場でもこの資格の需要が高まっていますよ。食育スペシャリストは、ヒューマンアカデミーにて開講している食育スペシャリスト講座を修了することで資格を取得できます。最短3日で取得可能なのでぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

フードインストラクター

フードインストラクターとは、NPO法人みんなの食育が認定する民間資格。野菜編、畜産編、穀類編、魚編、くだもの編の5つの食材別に学ぶことができます。資格の取得方法は、指定の通信講座を受けて野菜編、畜産編、穀類編、魚編、くだもの編のそれぞれで4回の実践課題レポートを提出します。すべての実践課題レポートで合格点を取ることでそれぞれの資格を取得することができますよ。

管理栄養士

管理栄養士は、栄養士は医療機関や福祉施設、学校や企業などの食に関することを管理する栄養のプロになれる国家資格です。国家資格は就職や転職活動にとても有効で、信頼性がとても高いです。管理栄養士の資格を得るには、管理栄養士養成課程か所定の専門課程を修得して卒業して栄養士としての資格を取得するのが条件。管理栄養士の合格率は、2018年以降の5年間で60%台で推移しています。管理栄養士の資格は更新手続きの必要がありません。そのためしばらく職を離れても、資格を活かして職場復帰しやすいところも大きなメリットですね。

食育資格を持つことのメリット

食に関する正しい知識を身につけられる

食の知識を正しく身につけることで、保育だけでなく、日々の自分の食生活にも活かすことができます。栄養のバランスを考えて食事をすることで免疫力を上げて病気を予防し健康に生きることができます。食育の知識をしっかり学ぶことで、よりよい体づくりができるでしょう。成長途中の子どもたちは、体の基礎を作るためにも栄養バランスがとても大事になっていきます。食に関する知識を身につけることで、子どもたちの食事の栄養管理もできるようになりますよ。

食事のマナーを指導できる

食事のマナーを子どもたちに指導することは、日々の保育でよくあること。食育資格を取得することで箸やお皿の持ち方、食器の並べ方、食事の時の正しいマナーなどの知識が身につきます。こういった食事のマナーを食育資格で学んぶことで子どもたちに適切に指導することができますよ。園で食育の指導をして家庭でもマナーが守れるように子どもがなれば保護者の方にも喜ばれてとてもいい気持ちになりますね。

食文化を子ども達に伝えることができる

保育園や幼稚園で季節にあった食事を用意する事で、食の楽しみが広がります。食育資格を学ぶ中で、伝統的な和食文化に触れたり、旬の食材を知ることができますよ。また、行事食は厚生労働省の楽しく食べる子どもに~保育所における食育に関する指針の旬の食材から季節感を感じるに繋がります。子どもたちに行事や季節の移り変わりを感じてもらうためにも、行事食を学んで保育現場で提案できるようにしたいですね。

就職や転職に活かすことができる

食育に注力を入れている保育園や幼稚園では意外と多いです。食育資格を持っていることで、採用率も上がります。特に国家資格を所有することで採用率は更に上がりますよ。また、持ってる資格は多ければ多いほど、就職や転職活動に活かすことができます。自分の大きなアピールにもなりますね。しかし、「就職のために資格を取得した」と伝えるのは「心からのその分野に興味があるわけではないのかな」と思われるかもしれません。その点は気をつけましょう。

食育計画表を作るときに役立つ

食育計画表とは、食育の知識を活かして年間の食育の目標やねらいを計画する表のこと。園全体と各クラスで分けて、発達に応じた計画を立てていきます。その計画表通りに実行したのちに、保育士同士で空き時間に振り返りをして改善点があれば改善を行い、次の食育に繋げていきます。食育資格を勉強する中で、食物アレルギーや行事食などの食の知識を理解しておくことで食育計画表を作成するときに役立てることができますよ。

独学で食育資格は取得可能?

基本的に難易度が低いため独学でも可能

食育資格は、基本的に難易度が低いため独学でも可能です。独学でも十分に知識を身につけることができます。独学で勉強する場合は、自分でテキストを購入する必要性があります。通信講座に頼らずにテキスト代のみだとお金がかからず済むところは大きいメリットですね。しかし、国家資格や認定した教育機関での講習や課題を修了することが必要なものに関しては独学で取得することができませんので注意しましょう。

食育資格の勉強のコツ

覚えたらすぐにアウトプット

覚えたことを覚えっぱなしでは頭に定着しません。重要なのは、覚えたらすぐにアウトプットすること。まずは、テキストをひたすら読み込みます。重要事項や覚えにくいことはノートに自分の字でまとめておき、何度も見直すとより記憶が定着しやすくなります。大抵、テキストには確認問題が章の最後についていますから、読み込んだらすぐ確認問題を解いてみましょう。間違えたらまた戻って確認します。この繰り返しを独学で勉強するときに重点的に行いましょう。

過去問を解きまくる

テキスト全体の内容が覚えられたら、次は過去問をどんどん解いていきましょう。間違えたところはテキストに戻って確認、過去問を解く、間違えたらテキストで確認する。この3ステップの繰り返しで苦手分野を克服しましょう。過去問や予想問題集は、実際に資格を受けるときの予習や自分の苦手分野の発見に役立てることができます。まずは、自分が受ける食育資格の過去問のテキストを購入してみて勉強してみてはいかがでしょうか。

独学が難しい方は通信講座もおすすめ!

通信講座は在宅でも気軽に勉強できる!

前述では独学の勉強方法についてまとめましたが、独学で勉強するのが難しい、モチベーションが上がらないという方は通信講座に頼ってみるのをおすすめします。通信講座は、とにかく勉強面でのサポートが手厚いこと・自分のペースで進めることが大きなメリットとして挙げられます。テキストは合格するために徹底的に研究されて作られているので効率よく勉強することができます。試験対策のアドバイスも貰えますよ。ただし、市販の対策本よりお金がかかってしまうところがデメリットなのでその点はよく考えて利用したいですね。

まとめ

食育資格を取得して日々の保育に役立てよう!

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今回は食育資格について詳しくまとめてみました。いかがでしたでしょうか。受けてみたいと思う食育資格は見つかりましたか。食育は、健康的な生活をすることでとても大事なものです。食育資格を取得することで保育はもちろん。ご家庭や他の職業といったさまざまな場面で役立てることができます。食育資格で食についての知識を深めることでスキルアップすることもできますよ。資格を多く取得するほど、就職や転職活動の大きなアピールにもなります。難易度や学びたいことを加味して、自分に合った食育資格を選んでみてはいかがでしょうか。

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