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こんにちは!保育士くらぶ編集部です。
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毎日書く保育日誌に頭を悩まされていませんか?
保育士さんのお仕事は、子どもの相手をする保育業務ばかりではありません。
イベントの計画・準備や実行、園の清掃、保護者対応、職員会議…
そんな保育士さんのたくさんある業務のうちでも、毎日記入しなければいけない連絡帳や保育日誌は特に大変だという声を良くお聞きします。
また、日誌作成が残業の原因となっているといった声もありますね。
今回はその中の、保育日誌に焦点を当ててみました。
保育日誌を書くのが苦手な保育士さんや、これから保育士になるけれど今から保育日誌が書けるのか不安という保育士予備軍の方は、ぜひチェックしてみて下さい。
保育日誌とは?
保育日誌とは、日々の保育の状況やその日にあった事、園児の様子、保育者の思いなどを記す保育の記録です。
保育のねらい・計画と共に、保育に欠かせない大切なものです。
保育日誌のねらいは、日々の保育業務を記録することで、課題や問題点を見つけ出したり、保育計画の参考にしたり保育方針を決める一助にしたりすることです。
保育日誌の書式やフォーマットは、各施設によって異なりますが、おおむね次のような項目が記入されます。
・園児の出席・欠席状況、欠席の理由
・園児の健康状態
・その日のカリキュラム・行事
・保育のねらいや実際の保育内容
・園児のその日の様子
・保護者への連絡事項
・反省点や気づいた点など
残業は避けたい!効率的な保育日誌の書き方とは?
保育日誌を付けるタイミングとしては、1日の業務が終わってからという保育士さんが多いと思います。
準備をせずに、保育日誌と向き合うと何を書いていいのかわからなくて結局残業になってしまう、そんな方も多いのではないでしょうか。
いきなり書こうとすると情報の整理ができていないため、スラスラ日誌を埋めるのは難しいですよね。
保育士さんが仕事中にも無理なく保育日誌に取り組めるようなステップを考えてみました。
効率的に保育日誌を作成したい方は、ぜひ一読ください!
①定型化したテンプレートを決めておく
先輩保育士さんの記録や、日誌の項目などを参考にし、自分でテンプレートを決めておくと効率的に内容が整理できます。
テンプレート、というと難しく感じるかもしれませんが、「日誌に書く要点のリスト」をあらかじめつくっておくと良いです。
あらかじめチェックする要点を決めておくことで、情報の整理がしやすくなります。
②テンプレートの項目をメモする
保育日誌を書くには、園の環境や園児の様子などの情報を集めなければなりません。
連絡帳の記入に関しても同様ですが、保育業務の合間や休憩時間に、園児の様子や起こったことをメモしておくと良いでしょう。
業務中にメモするのが難しい場合は、項目を覚えておき環境や園児の様子と比べて感じたことを記憶しておくなどすると、保育日誌がスムーズに作成できます。
③テンプレートとメモを元に保育日誌を作成する
メモした内容を基に起こった事柄などを時系列に沿って簡潔にまとめ、保育士が気づいた点、改善点などを折々に挟み保育日誌を作成しましょう。
【例文あり】保育日誌の書き方①0歳児&1歳児
それでは、年齢別に保育日誌の記入の仕方、コツをご紹介します。
0歳児は、その日の体調や機嫌、ミルクや離乳食の量といった事柄がまず重要です。
その上で、「今日はこんなことができた」、「感情表現が豊かになった」といった成長も記載しましょう。
1歳児も、まだまだ健康に関することが大切です。
また、運動能力の成長が著しい時期ですので、小さな変化にも気を付けておきましょう。
<例文>
散歩に行く準備をしていると、靴を履こうとしたり帽子をかぶろうとしたり、自分でやろうとする子どもがチラホラ見受けられ、成長を実感しました。
【例文あり】保育日誌の書き方②2歳児&3歳児
2歳児は、行動範囲も広くなり興味を抱く対象もどんどん増えていく時期です。
いろいろなものの名前を憶えたり、使い方が分かりはじめたりして、活動的になります。
乳児の頃よりお友達とも少しずつ関われるようになっているので、よく観察することが必要です。
3歳児は、食事や着替え、トイレなどの基本的な日常生活がほとんど自分でできるようになります。
お友達との関わりも多くなるため、ケンカやトラブルも増えていきますから注意が必要です。
<例文>
散歩に出かけた公園でバッタを発見。みんな興味津々であっちにもいた、こっちにもいると次々に発見。良く見ようと押し合いになってケンカが始まるも、みんなで一緒に見ようねと話しかけると、ちゃんと場所を譲って仲良く見学できました。
【例文あり】保育日誌の書き方③4歳児&5歳児
4歳児になると、着替えや食事などの生活習慣は自分でできるようになります。
先生やお友達とのコミュニケーションの取り方もうまくなり、協力していろいろできるようになります。
5歳児は、保育園の最年長ですので年齢の低いクラスの子どもたちの面倒を見る子どもも出てきます。
また、少ない職員で担当するため目が届かなくなる可能性もあるので、注意して見ておきましょう。
<例文>
園庭の遊具を使う順番でもめていたのですが、口を出さず見守っていたら、子どもたちで話し合いを始め、じゃんけんで決めることになった。大人からの問題提起ではなく自分たちで解決までできるようになったことに感心しました。
保育日誌、こんなポイントにも注意です!
フォーマット
保育日誌は手書きの園、パソコンで作成する園、さまざまあると思います。
中には、パソコンで作成しプリントアウトしたものを掲示して、保護者も閲覧するという施設もあるようです。
職員だけにしか見られない物だとしても、読みやすく丁寧に書くのは当然ですし、特定の園児や保護者の噂や悪口などは絶対書かないようにしましょう。
文章表現
子どもに「~させた」「~してあげた」といった表現を使わないように気を付けましょう。
また、語尾の文末表現を だ・である調 / です・ます調 で統一する、主語がぶれないようにするなど、基本的な文書作成ルールも忘れないようにしましょう!
保育日誌のまとめ
自分なりのルールやコツをつかんで、ある程度決まった形をつくれるようになれば、保育日誌の作成はかなり楽になるのではないでしょうか?
保育日誌は、子どもたちの日々の成長の記録となるだけでなく、トラブル・緊急時の備忘録として活用されることも。
保育に携わる上で大切な業務のひとつなので、負担にならずスムーズに作成できるよう対策しましょう!
よくある質問
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