手作りで簡単!お店屋さんごっこ【ねらい・保育園・1歳・2歳・3歳・4歳・5歳】

お店やさんごっこは子どもの楽しみであるだけでなく、子どもの発達を手助けしてくれます。例えば、お店やさんごっこを遊ぶことで想像力を働かせたり、コミュニケーション能力を育んだりといった効果があります。また、手作りでお店やさんごっこをすることでエコになったり、お金があまりかからないというメリットもありますよ。本記事ではお店やさんごっこのねらいや製作の仕方、導入方法、注意点などを徹底解説します!

お店屋さんごっこのねらいは

豊かな想像力や発想力を育む

お店やさんごっこでは、子どもたちは自分自身が買い物に行ったり、人形などに配役を与えて演じますよね。「どう演じたらそれっぽくなるかな?」「この人形はどんな動きをするだろう?」と子どもは豊かに想像力を働かせます。一見、ただ目の前の遊びを楽しんでいるように見えるかもしれません。しかし、考えながら演じることで、子どもの想像力や発想力が育まれます。ごっこ遊びは、決まった形に囚われることがない遊び。そのため、自然と子供の豊かな想像力と発想力を養うことができるのです。

社会性を学ぶことができる

お店やさんごっこは、日々の生活の中で見ている大人の真似をすることやルールや決まり事に従うことで協調性を身に付けることができます。子どもが成長すると、ひとり遊びからお友達と2人以上で遊ぶことでお友達とやりとりすることが増えてくることでしょう。遊ぶ人数が増えるごとにトラブルが起きないように工夫が必要です。お友達と価値観を共有したり、全員が平等に楽しめるようなルールを決めなければいけません。そんな時、協調性を身につけることで自分のことばかりでなく他人の気持ちを考えて動くことができるのです。

コミュニケーション能力が身につく

幼少期は、人間形成の基礎が作られる非常に大切な時期。そのため、コミュニケーション能力は幼少期に身につけたい能力の一つ。お店やさんごっこでは、1から自分たちで設定を考えてお友達同士で想像を膨らませ、それを共有しながら遊びます。ごっこ遊びの中でお友達とコミュニケーションを取ることで今後の人間関係を良好に築くことができるかもしれませんよ。保育士さんは、お友達のみんなとどうお店やさんごっこを遊んだらよいかを促すようにしてあげましょうね。

言語能力が発達する

お店やさんごっこは1人で遊べるものではありません。2人以上で遊ぶ時に相手とのコミュニケーションツールとして言葉が重要な役割を果たします。話し相手が増えることで子どもの会話が上達し、言葉の選び方や人の話を聞く能力の発達に繋がるのです。自分が言いたいことを上手く伝わりやすく言語化する能力は社会に出てからもとても役立つ能力です。コミュニケーション能力は、幼い頃に身につけておきたいものですね。

記憶力が高まる

お店やさんごっこは、大人が普段やっている仕草、テレビの中で見たものなどを見立てて遊びます。記憶力がないと仕草やテレビで見たものを演じるという行為はできませんよね。記憶力というものは、インプットとアウトプットの繰り返しで身につけるもの。日々の生活で見たものをインプットし、ごっこ遊びの中でそれを見立てて自分なりに演じてアウトプットするのです。そうすることで、子どもはお店やさんごっこで自然と記憶力を身につけられることができます。

保育士くらぶ

1歳児の簡単!手作りお店屋さんごっこ

かき氷屋さんごっこ

【用意するもの】紙コップ 新聞紙 コーヒーフィルター ストロー 絵の具(好きな色でOK)空の卵パック セロハンテープ マスキングテープ 飾る用のシール

①新聞紙を丸めて紙コップに詰める。

②コーヒーフィルターを被せて形を整える。

③セロハンテープで紙コップに固定する。

④水で溶いた絵の具を何色か用意する。

⑤ストローを指で押さえて絵の具を吸い取る。

⑥コーヒーフィルター上に絵の具を垂らして着色する。

⑦いろいろな色を垂らして着色する。

⑧紙コップのすき間にストローを刺す。

⑨マスキングテープやシールで飾りつけをして完成。

2歳児の簡単!手作りお店屋さんごっこ

サンドイッチ屋さんごっこ

【用意するもの】フェルト 百均のジョイントマット 布用強力表面テープ ハサミ 布ボンド 油性ペン ビニールテープ 磁石 ケチャップ用のボトル 画用紙(メニュー表用)

①フェルトを四角形に四枚切る 

②百均のジョイントマットを同じサイズに切る 

③布用強力表面テープを表面に貼る 

④フェルトを両面に貼る 

⑤細長く切った茶色のフェルトをマットの側面に布ボンドで貼る 

⑥食パンの出来上がり 

⑦ハムとハンバーガー大きく丸く切る 

⑧バターは四角 チーズは三角形に切る

⑨卵とトマトは不格好でもOK 

⑩レタスを切ったら油性ペンで模様を書く 

⑪ケチャップはカラー紐を のボトルの高さ❌二倍で切る

⑫紐の片方に磁石などで重しをつける(作動中の子どもの誤飲に注意) 

⑬紐の片方に磁石などで重しをつける 

⑭重しを下にしてボトルに入れて口の細い先端部分を切ったら口の下から紐を通す 

⑮ひもをまっすぐ伸ばして少し切る 

⑯先端を二回結ぶ 

⑰ボトルにビニールテープを貼る 

⑱ケチャップの完成 

⑲メニュー表を作れればさらに遊び方が広がります

3歳児の簡単!手作りお店屋さんごっこ

ケーキ屋さんごっこ

【用意するもの】スポンジ ピック ポンポンボール 丸型ディスプレイスタンド ケーキ用シート ボンド

①スポンジを半分にはさみで切ります 

②ボンドでかざりを乗せます 

③しっかりとれないように固定しましょう 

④ここにピックをさすとよりケーキっぽくなります 

⑤ディスプレイスタンドにケーキ用のシートを上に敷きます 

⑥作ったケーキをディスプレイスタンドにのせたら完成です

4歳児の簡単!手作りお店屋さんごっこ

たこ焼き屋さんごっこ

【用意するもの】スポンジを赤いマジックを塗ったもの 新聞紙 折り紙(黄色)折り紙(赤、緑)キリ はさみ 入れ物 水のり 絵の具(茶色)たこ焼きの入れ物 つまようじ

①スポンジを赤いマジックで塗ったものをいくつか用意して新聞紙で包みます。

②同じものを9つほど用意します。

③新聞紙の上から黄色の折り紙で包みます。他のも同じように包みます。

④赤と緑の折り紙を細かく刻みます。

⑤水のりに茶色の絵の具を混ぜます。

⑥たこ焼きの上にハケで塗っていきます。

⑦赤と緑の折り紙を上からかけます。

⑧入れ物にたこ焼きを盛り付けます。

⑨最後につまようじをさしたら完成です。

つまようじを子どもが口に入れないように遊びましょう。つまようじの使用が不安な場合は、危険性がないもので代用するといった工夫をしましょう。例えば、茶色い折り紙や段ボールでそれっぽく作るといった工夫をするといいですね。

5歳~6歳児の簡単!手作りお店屋さんごっこ

クレープ屋さんごっこ

【用意するもの】フラワーペーパー 紙皿 でんぷんのり 袋 軽量粘土 絵の具 絞り袋 テープ 画用紙や折り紙 ハサミ

クレープ生地の作り方

①でんぷんのりを紙皿に付けていく

②水をちょっとつけて伸ばしながらつける

③フラワーペーパーを両面に貼り付ける

④はみ出たところははさみで切っていきクレープ生地の完成

生クリームの作り方

①軽量粘土を袋に入れる

②水を少し入れてチャックを閉める

③柔らかくなるまで手で揉んでいく(※柔らかくならないときは水を足すこと)

④柔らかくなったら絞り袋に移して生クリームの完成

チョコソースの作り方

①袋の中にでんぷんのりと絵の具を入れる

②揉みながら混ぜていく

③袋の角をはさみでちょっと切る

④チョコソースの完成

クレープの作り方

①作った生地にクリームをのせる

②チョコソースをのせる

③クレープ生地をまく

④外れないようにテープで止める

⑤画用紙などで作ったフルーツをつけて完成

お店やさんごっこの導入の仕方

保育士がお手本を見せる

まずは保育士さんがお手本を見せてあげましょう。子どもたちに製作物の見本を作ってあげることから始めるのです。子どもたちは、保育士さんや周りの大人の真似をすることで成長していきますよ。小さい子どもたちは意思疎通や頭で考えて自ら行動を取ることがうまくできない子も多いです。したがって子どもの成長にとって真似をすることは重要かつ保育士さんはそれを意識した行動を取る必要があります。

お店屋さんごっこで遊ぶ時の注意点

安心して遊びや製作をしよう

子どもはまだどんな行動をしたら危険かということがまだはっきりわかっていません。製作をしていく中でどれだけ保育士さんが気をつけていてもヒヤリハットは時に起きてしまうもの。そのため、子どもたちが安心して遊べる場を作ってあげましょう。製作の中には、細かい部品を使う時もあります。子どもは細かい部品を口に入れてしまう恐れがありますので十分に注意しましょう。

製作は子どもが使って安全な道具を使おう

はさみと折り紙

はさみやカッターなどの刃物は特に0歳から2歳ごろの子どもが使うのは難しいです。子どもが難しいと思う作業は先生たちで行うなどといった工夫を行いましょう。子どもが危険な行為をしそうだと気づいた時にすぐに言葉かけを行うことが大事です。また、子どもが使って安全な道具を使うことも大切です。例えば、子ども用のハサミや洗濯で落とせるサインペンなどといった子どもが安心して使えるものを用意しましょう。

子どもの世界観を壊さない

例えば、子どもがごっこ遊びの中で演じている姿を見て、現実と全然違うこともあるかもしれません。しかし、そこで子どもが考えていることを否定したり、適当な言葉で返すことは絶対にやってはいけないことです。また、ルールや設定を保育士さんが破ってしまうことも絶対してはいけないことです。子どもの自己肯定感や遊びに対してのやる気を下げてしまうかもしれません。子どもの世界観だけは壊さないように気をつけましょう。  

まとめ

子どもと手作りお店屋さんごっこを楽しもう

今回は、手作りお店やさんごっこについてまとめてみました。いかがでしたでしょうか。本記事で、お店やさんごっこは子供のいろんな能力が発達することが理解できたと思います。お店やさんごっこは日々の生活に活かすことができる子どもの成長におすすめな遊びです。まずは、お店やさんごっこに最適な環境作りをしましょう。また、手作りで子どもたちとお店やさんごっこの製作を行うときは誤飲や怪我に注意したり、みんなが楽しく製作できてるか気を配ることが大切です。一緒に遊ぶ時は世界観を壊さないように注意して子どもたちと楽しく遊びましょうね!

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保育士くらぶ

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