11月には、文化の日や勤労感謝の日、七五三などたくさんの行事があります。秋も深まり、園庭の落ち葉や紅葉など季節の自然を楽しむ時期でもあるでしょう。保育園では、子どもたちの成長や日々の様子を保護者に伝えるためにおたよりを発行することが大切です。今回は、11月ならではの行事や季節感を盛り込んだおたより例文を、年齢別やテーマ別にわかりやすく紹介します。記事内の例文を参考に、子どもたちの成長と季節感が伝わるおたよりを作成してみましょう!
11月のおたより文例【行事やイベント】
文化の日
文化の日は、自由と平和を愛し文化をすすめる日とされています。ちょっと難しく聞こえますが、子どもたちにとっては絵本や歌、お友達とのやりとりも立派な”文化体験”。日常の中で育まれる小さな心の動きを、これからも大事にしていきたいです。
文化の日にちなんで、園では子どもたちの作品を並べて小さな展示会をしました。「これすごい!」「やってみたいな」と、お友達同士で声をかけあう姿がとても微笑ましかったです。
勤労感謝の日
11月23日は勤労感謝の日です。子どもたちと一緒に「いつもお仕事をしてくれている人は誰かな?」と話し合いました。お父さんやお母さんはもちろん、給食の先生やバスの運転手さんなど、たくさんの”ありがとう”が出てきました。
勤労感謝の日には、「お仕事ってなんだろう?」をテーマに絵を描きました。お店屋さんや消防士さん、看護師さんなど、子どもたちの想像する”働く人”はとても生き生きしていました。身近な人の頑張りに気が付くきっかけになれば嬉しいです。
子どもたちに勤労感謝の日について伝えるための方法など、詳しくは以下の記事も参考にしてみてくださいね。
七五三
七五三は子どもの成長を祝う大切な行事です。園では絵本を通して七五三のお話を紹介しました。「着物を着てみたい!」「神社行ったよ!」と目を輝かせる子どもたち。これからも健やかに育っていくことを、職員一同心から願っています。
「七五三でお参りしたよ」と話す子がいると、「ぼくも!」「わたしも!」と次々に声が上がり。千歳あめの話題で大盛り上がり。甘い飴を大事そうに思い出す表情が、とても可愛らしかったです。
絵本の日
11月30日は絵本の日。園でも絵本の時間が大人気で、子どもたちは「今日はどれ?」とワクワクした表情を見せています。ご家庭でもぜひ、好きな絵本を一緒に開いてみてください。膝の上で安心しながら聞く時間が、子どもにとって特別な思い出になりますよ。
絵本の日にちなみ、園ではみんなの好きな絵本を持ち寄って紹介しました。「これ面白いよ!」「こわいけど好き!」とお友達に伝える姿がとても微笑ましかったです。本を通して子ども同士の会話も広がっていましたよ。
紅葉
お散歩の途中で真っ赤な葉っぱを見つけた子が「りんごみたい!」と目を輝かせていました。黄色や茶色の葉も手に取り、「カレーの色みたい」と想像が広がります。紅葉の美しさを通して、子どもたちの豊かな発想に触れる時間となりました。
園庭に積もった落ち葉を集めて「落ち葉のシャワー!」と舞い上げる子どもたち。ひらひら落ちてくる葉っぱに大歓声が上がりました。秋ならではの自然遊びを通して、季節の変化を体いっぱいに感じています。
発表会の準備
12月の発表会に向けて練習が始まりました。最初はちょっぴり恥ずかしそうだった子も、お友達と声を合わせて歌ううちに笑顔が増えてきました。「もう1回やりたい!」と意欲を見せる姿から、本番への期待が高まっているのを感じます。
発表会の練習が始まり、セリフや振り付けを覚えることに夢中な子どもたち。「おうちでも練習してるよ!」と自慢げに話す姿もあり、頑張りを感じます。本番での生き生きとした表情を、ぜひ楽しみにしていてくださいね。
11月のおたより文例【年齢別】
0歳児
園庭で落ち葉や小枝に触れると、手や足で感触を確かめる子どもたち。触れるたびに笑顔が広がり、お友達の反応を見てニコニコ。小さな体で季節の変化を感じながら遊ぶ姿がとても可愛らしいです。
カラフルな布や音の出るおもちゃに夢中な子どもたち。ピコピコと音が鳴るたびに声を出して喜んだり、手を伸ばして触れたり。遊びを通して手先の動きや集中力が少しずつ育っているのを感じられる、笑顔あふれる時間です。
1歳児
絵本の日には、小さな手でページをめくる姿がたくさん見られました。「わぁ!」と声を出して絵を指したりめくるたびに笑顔になったり。絵を触ったり音を楽しんだりしながら、少しずつ物語の世界を感じています。
自分でスプーンや手を使って食べる練習中。「あーん」と口に運ぶ姿や、お友達の食べ方をじっと見つめる姿が可愛らしいです。少しずつ自分で食べる楽しさや達成感を味わい、日々の成長を感じられる時間となっています。
2歳児
赤や黄色の落ち葉を使ってペタペタ貼ったり、葉っぱスタンプで模様を作ったりしながら、子どもたちは「カサカサ!」「見て見て!」と楽しそう。秋ならではの素材に触れ、手先を使った遊びと季節感を同時に感じています。
食事や着替えの時間に、「自分でやってみる!」と意欲的に挑戦する子どもたち。少しずつできることが増え、できた喜びを職員と分かち合う姿は微笑ましく、日々の成長を感じられる時間となっています。
以下の記事では、11月の製作アイデアをたくさん紹介しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
https://hoikukyuujin.com/hoiku_club/33138
3歳児
文化の日にちなんで、好きな色や形を使って自由に絵を描いたり紙をちぎって貼ったりして楽しみました。「これはママ!」「こっちはぼく!」とおしゃべりしながら思い思いの表現を楽しむ姿に、想像力の豊かさが感じられました。
お友達の名前を呼んだり、「いっしょにやろう!」と誘ったりする姿が増えてきました。ときには意見がぶつかることもありますが、自分の気持ちを言葉で伝えようとする姿に成長を感じます。協力して遊ぶ楽しさが少しずつ広がっているようです。
4歳児
お散歩に出かけると、「この葉っぱハートの形!」「どんぐりがいっぱい!」と秋の自然に夢中な子どもたち。拾った葉っぱで遊んだり観察したりしながら、発見をお友達と共有し、会話や想像がどんどん広がっています。
劇の練習では、「ここで言うんだよ」「がんばろうね」とお友達同士で声をかけ合う姿が見られます。うまくいかない時も、励まし合いながら取り組む姿に成長を感じます。当日は、子どもたちの頑張りと成長をあたたかく見守ってくださいね。
5歳児
勤労感謝の日にちなんで、「おうちの人はどんなお仕事してるの?」と話をしました。「お料理つくる!」「お仕事がんばってるよ」と笑顔で話す姿に、家族への思いやりが感じられます。ご家庭でも、ぜひ一緒に”ありがとう”の気持ちを伝えてみてくださいね。
少しずつ小学校への期待を口にする子が増えてきました。「ランドセル何色?」「もうすぐ1年生だね」と嬉しそうに話す姿も。毎日の園生活の中で、自立心がぐんと育っています。ご家庭でも、お子さんの思いを受け止めながら入学への気持ちを高めていきましょう。
11月のおたより文例は他にも!
季節の挨拶
澄んだ空気に冬の気配を感じるようになり、園庭の木々も少しずつ葉を落とし始めました。子どもたちは色とりどりの落ち葉を拾って「きれい!」と見せ合ったり、風に舞う葉っぱを追いかけたりして、秋の自然を楽しんでいます。発表会の練習や戸外遊びなど、さまざまな活動に意欲的に取り組む姿も見られるようになりました。季節の変わり目を感じながら、1人1人の成長を温かく見守っていきたいと思います。
感染症対策について
朝夕の冷え込みが一段と強まり、少しずつ冬の訪れを感じる季節となりました。気温差が大きく、体調を崩しやすい時期でもあります。園では、手洗いやうがい、室内の換気などをこまめに行い、インフルエンザなどの感染症対策に努めています。ご家庭でも、十分な睡眠と栄養をとり、元気に過ごせるようご協力をお願いいたします。
保育園での感染症を対策するための方法について、詳しくは以下の記事も参考にしてみてくださいね。
保護者へのお願い
日ごとに肌寒さを感じるようになり、上着が欠かせない季節となりました。気温の変化が大きく、体調を崩しやすい時期です。登園時にはその日の気温に合わせた服装選びをお願いいたします。汗をかいた際に着替えられるよう、着替えの補充もご確認ください。
発表会に向けて、子どもたちは歌や劇の練習に毎日楽しみながら取り組んでいます。衣装の準備や持ち物の確認など、ご家庭でのご協力をお願いいたします。また、体調管理にも気を配り、元気に本番を迎えられるようご協力ください。
おたよりを書くときのポイントは?
保護者に役立つ豆知識を入れる
保育園のおたよりを作成する際には、保護者に役立つ豆知識を入れると良いでしょう。豆知識を入れることで、おたよりを情報提供の場として価値あるものにすることができます。家庭での育児や生活にすぐ役立つ情報を盛り込むことで、保護者にとっておたよりを読む意義が増しますよ。豆知識の具体例として、風邪を予防するための方法、旬の食材を使った簡単おやつレシピなどがあげられます。
保護者以外も読むことを意識する
また、保護者以外も読むことを意識することもおたよりを作成するときのポイントです。保育園のおたよりは家庭だけでなく、祖父母や親戚、時には地域の方も目にする場合があります。そのため、保護者だけでなく第三者が読んでも理解できる内容を意識すると良いでしょう。祖父母や地域の方が楽しめる情報や、子どもたちと楽しめる遊びを紹介することで、保護者以外も関わるきっかけを作ることができますよ。また、行事の写真や子どもたちの言葉を見せることで、園外の人でも園での様子を感じられます。
まとめ
おたよりを通して子どもたちの成長を伝えよう!
いかがでしたか?今回は、保育園で使える11月のおたより例文を年齢別やテーマ別にたくさん紹介しました。秋の自然や行事、発表会の準備や勤労感謝の日など、季節感や子どもたちの成長の様子を盛り込むことで、保護者に園での取り組みや日々の様子をより伝えやすくなりますよ。ぜひ紹介した例文を参考に、園ならではの子どもたちの姿をおたよりに反映させて、保護者とのコミュニケーションを深めてくださいね。