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宮城県には、保育士人材の確保のために様々な支援制度があります。地方に移住を考えている保育士の方は、移住先の候補として宮城県を選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか。杜の都と呼ばれる仙台市は、豊かな緑と都市が融合した人口100万人以上を超える政令指定都市です。日本三景の一つに数えられる松島があり、観光スポットとして全国的な知名度があります。県内の平野部では特に稲作が盛んで、ひとめぼれやササニシキといったブランド米が多く産出されています。太平洋に面していることから多くの漁港があり、1県に複数の特定第3種漁港を持つ県は全国でも宮城県だけです。都市と自然双方の魅力あふれる宮城県で、保育士として働くメリットやデメリット、そして充実した支援制度について紹介します。
宮城県ってどんなところ?
宮城県の基本データ
宮城県は、日本の首都東京から約300キロメートル北東、東北地方の中心に位置しています。総面積は7282平方キロメートル、総人口は233万人となっています。宮城県内の自治体は14市20町1村であり、県庁所在地の仙台市は人口100万人を超える政令指定都市です。観光地として代表的なものに松島があります。俳聖松尾芭蕉を魅了した松島は、日本三景の一つです。他にも、天候や太陽の光により1日に湖の色が変化し五色沼と呼ばれる蔵王の火口湖「お釜」、秋に見事な紅葉を見せてくれる渓谷「鳴子峡」があります。
宮城県の気候
宮城県の気候は太平洋側気候に分類され、平野が広がる東部と山地が多い西部に大きく別けられます。東北地方の中で、一年を通し最も穏やかな気候の中で暮らせるのが宮城県です。夏は酷暑が少なく、冬の降雪量は東北地方で最も少ない地域です。宮城県で降雪量が多いのは、西部に分類される栗原地方や大崎地方です。西部は奥羽山脈を越える季節風の影響を受け、比較的降雪量の多い地域となっています。特に、大崎市の旧鳴子町は、特別豪雪地帯に指定されています。宮城県に移住する場合は、東部と西部の気候の特色に注意しましょう。
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保育士が宮城県に移住して働くメリット
有効求人倍率が高い
宮城県における保育士の有効求人倍率は、4.38倍(平成30年11月時点)となっています。つまり保育士の求職者1人あたりに対し約4つの求人募集があります。厚生労働省は、待機児童の解消に向けて「子育て安心プラン」に基づき、保育の受け皿を確保できるよう取り組んでおり、宮城県でも保育士の確保が喫緊の課題となっています。求人倍率や行政の取り組みを見ても、宮城県は保育士が不足している状態にあります。宮城県に移住して保育士の仕事に就けないということは、まず考えられないでしょう。
都市と自然を同時に楽しめる
人口100万人を超える仙台市は、東北地方を代表する都市です。仙台市は県の中心部に位置しており、県内のどの地域からでも簡単にアクセスができます。仙台駅の真正面には、ハピナ名掛丁やクリスロードといった商店街が続いており、アパレルショップや飲食店が並んでいます。地方ながら、大都市的な生活を味わえる仙台市から一歩出ると、のどかな田園風景や海、山が広がっています。仙台市内で暮らすことは便利ですが、周辺の自然豊かな地域に住むこともおすすめです。都市と自然が調和した宮城県に移住すれば、コンクリートに囲まれた都会での生活とは違った生活が実現します。
移住支援制度がある
宮城県には豊富な移住支援制度があります。県内の地域によって種類は異なりますが、移住・定住を検討している方々に対し支援制度が整っています。宮城県で第3位の人口を誇る、大崎市の例を挙げてみましょう。大崎市では、移住支援専用ホームページの運営を行っています。田舎体験・自然体験事業の主催や支援、移住希望者就労支援などの取り組みをしています。注目の制度として、住宅新築・購入支援があります。最高1,900,000円の支援金が出るので、本格的な移住を検討されている方にとって心強い制度となっています。宮城県では、大崎市以外でも様々な支援制度が整っており、安心して移住計画を検討できます。
宮城県の保育士移住コーディネーターに相談してみる保育士が宮城県に移住するデメリット
交通の便が悪い
宮城県に移住するデメリットとして、首都圏とは違いバスや電車といった公共交通機関の本数が少ないことがあげられます。地下鉄は仙台市を中心とした南北線と東西線の2路線のみで、市外の住民は利用することができません。県内の仙台市以外の地域では、公共交通機関のダイヤが1時間に1本しかない場合もあります。バスや電車での移動をメインにすると、待ち時間が長く時間のロスが生じるため、県民にとって車移動が必須となっています。宮城県に移住する場合、バスや電車での移動に不便を感じてしまうでしょう。
地震への準備が必用
都市と緑が調和し気候的に穏やかで住みやすい宮城県には、地震が多いというデメリットがあります。2011年の東日本大震災では甚大な被害を受け、被災地は現在も復興の過程にあります。宮城県沖地震は30年に1度は起こると言われており、移住する人は地震への準備が必用になってきます。地震の被害を受けやすい海沿いに住むことはおすすめできませんし、耐震性のある住居選びも必用になります。また、震災によって土地や家賃の価格が高騰しているので、移住の際は支援制度の利用も積極的に検討しましょう。
宮城県への移住がおすすめな理由
生活環境が良い
首都圏に比べ、人口密度が低いことも宮城県の魅力です。隣家との距離が長く、近隣住民とのトラブルは滅多にありません。仙台市以外の地方にも、大型のショッピングモールが多数進出しており、買い物に困ることはありません。交通量が少ないので、お年寄りや小さな子供も安心して外出できます。仙台市には、国分町という東北でも随一の歓楽街がありますが、市外には大規模な歓楽街はありません。車移動が主な交通手段なので飲み歩く人が少なく、治安の良さは宮城県に移住するメリットになるでしょう。
「地産地消」の取り組みで美味しい食材が沢山ある
宮城県には、豊富な食材が揃っています。ひとめぼれやササニシキといったブランド米をはじめ、気仙沼の牡蛎や仙台牛といった知名度のある食材が数多くあります。平成20年4月にスタートした「食材王国みやぎ地産地消の日」という取組があり、県民に県産食材の認知度と消費拡大をすすめています。宮城県内の至るところに道の駅があり、各々で地域ごとの食材を取り扱い販売しています。地元で採れた、新鮮な食材を食べるという「地産地消」を推進していることも、宮城県の大きな魅力です。
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車移動は必須
東北地方の中心的都市である宮城県とはいえ、交通の便は首都圏より格段に劣っています。地下鉄は仙台市を中心とした南北線と東西線の2路線のみです。仙台市外に出ると、電車のドアが1か所しか開閉しない電車「ワンマンカー」があり、乗り降りに戸惑うこともあります。電車のダイヤは1時間に1本しかない場合もあり、首都圏とは比較にならない不便さがあります。出来るだけ時間のロスなく行動したいのならば、電車移動より車移動をおすすめします。もし、宮城県に夫婦で移住を考えているのならば、各々が車を持たなくてはならないでしょう。首都圏では電車やバスで充分な生活も、宮城県では全く異なることを念頭に移住しなくてはいけません。
近隣住民との付き合いの重要性
人口密度が低く、隣家との距離が長い宮城県では、近隣住民とのトラブルは首都圏に比べ多くありません。しかし、地域住民との付き合い方は生活をする上で大切になってきます。地方特有の閉鎖的な考え方は依然として残っており、馴染むための工夫が必要です。地域の集まりやイベントには出席するようにし、住民との親交を深めましょう。変わったものや目立つことを受け入れがたい空気もあるので、移住したばかりの時は派手な行動や服装はしない方が良いですね。周囲を気にしない個人主義的な考えの方は、先ず移住先の文化や風土に馴染むことから始めましょう。
注目の宮城県の移住支援情報
保育士再就職準備金貸付事業
宮城県に移住して保育士として働く場合、保育士再就職準備金貸付事業という制度を利用することができます。保育士資格を有し、現在保育士として勤務していない方の再就職の準備に必要な費用を貸し付けてくれる制度です。資金があまりない状態で移住を検討している方に適した制度です。
対象者
次の全てを満たす保育士資格を有する方が対象となります。
① 保育士登録を行った方。ただし、養成施設卒業生の場合は卒業後、6か月以上経過した方
② 以下の施設若しくは事業を離職した方(県内の施設若しくは事業である場合は離職後、6か 月以上経過した方)又は当該施設若しくは事業に勤務経験のない方 イ 児童福祉法第7条第1項に規定する保育所及び幼保連携型認定こども園 ロ 児童福祉法第6条の3第9項に規定する家庭的保育事業 ハ 児童福祉法第6条の3第10項に規定する小規模保育事業 ニ 児童福祉法第6条の3第12項に規定する事業所内保育事業 ホ 学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条に規定する幼稚園
③ 他都道府県が実施する当該貸付金を借り受けていない方
④ 県内の別表対象施設に、新たに保育士として勤務する方 (保育士として週20時間以上の勤務が必要です。)
⑤ 保育士養成校在学期間に保育士修学資金の就職準備金を借りたこ とがない方
補助金額
400,000円以内(1人1回限り)
必要書類
①保育士修学資金(再就職準備金)借入申請書
②保育士修学資金等貸付事業における個人情報の取扱同意書
③申請者の世帯全員の住民票の写し
④連帯保証人の住民票の写し
⑤保育士登録証の写し並びに採用証明書
移住支援金制度
移住支援金制度とは、宮城県に移住して保育士として働く以外の方でも移住支援金が受け取れる制度です。東京23区在住者、或いは東京圏から東京23区への通勤者の移住は、最大1,000,000円が支給されます。宮城県への移住を考えている東京23区在住者、及び東京23区への通勤者で、資金的に余裕のない方に適した支援金制度です。
対象者
①東京23区に在住していた又は通勤していたこと(直近10年間のうち、通算5年以上かつ直近1年以上)
②宮城県に転入する方
③「みやぎ移住ガイド」に掲載されている対象求人に新規就業し、又は「みやぎUIJターン起業支援補助金」の交付決定を受けたこと
④「みやぎ移住サポートセンター」に登録していること
⑤支援金申請後、5年以上継続して居住する意志がある方
補助金額
世帯移住で1,000,000円、単身移住で600,000円
必要書類
(1)東京23区に在住していた方
①移住支援金交付申請書
②移住支援金の交付申請に関する誓約事項
③就業証明書(移住支援金の申請用)
④住民票を移す直前の10年間のうち,通算5年以上在住の証明書類(移住元での住民票の除票の写し等)【※世帯申請の場合は,申請者を含む世帯全員分】
⑤身分証明書の写し(写真付きで本人であることが確認できるもの)
⑥移住支援金の振込先の預金通帳又はキャッシュカードの写し
(2)東京23区以外の東京圏から東京23区の法人等へ通勤していた方
①移住支援金交付申請書
②移住支援金の交付申請に関する誓約事項
③就業証明書(移住支援金の申請用)
④住民票を移す直前の10年間のうち,通算5年以上在住の証明書類(移住元での住民票の除票の写し等)【※世帯申請の場合は,申請者を含む世帯全員分】
⑤身分証明書の写し(写真付きで本人であることが確認できるもの)
⑥移住支援金の振込先の預金通帳又はキャッシュカードの写し
⑦東京23区で勤務していた企業等の就業証明書,退職証明書,離職票のいずれか(移住元での在勤地,在勤期間及び雇用保険の被保険者であったことを確認できる書類)
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宮城県への移住情報は「宮城県保育士人材バンク 」で!
宮城県保育士人材バンクは、県内の保育に関するあらゆる情報を発信しているサイトです。保育士に関する相談窓口として、宮城県保育士・保育所支援センターへの案内も設置されています。宮城県では、これから保育士を目指す人や再就職を考えている方へのサポート体制が万全です。また、宮城県各地で、定期的に「保育所のおしごと相談会」を開催しており、専門のコーディネーターが保育士一人一人の不安や悩みの相談にあたっています。宮城県に移住して保育士として働く場合は、宮城県保育士人材バンクにアクセスしてみましょう。
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宮城県に移住して保育士として働くということ
宮城県への移住は様々な苦労もあります
東北地方の中心部に位置する宮城県は、首都圏から遠い分、閉鎖的な印象を持たれている方も多いのではないでしょうか。冬の寒さが厳しく、交通の便は首都圏ほど発達していません。遠方から宮城県に移住するためには、勇気ある決断が必要になってきます。仙台市から離れた地方に行けば行くほど、伝統的な習慣が多くあり、最初は戸惑うことも出てくるでしょう。宮城県に移住する場合は、事前に県内東部と西部の気候の違いや、地域によって異なる交通機関の利便性を確認しておきましょう。移住先が具体的に決まったら、お祭りや催し事など、住む地域の文化に目を通しておくことも大切です。
移住することでかけがえのない体験も出来ます
宮城県の魅力は、都会と自然のバランスが優れていることです。人口100万人を超える仙台市もあれば、漁港で有名な石巻市、のどかな田園風景が広がる大崎市もあります。県西部には奥羽山脈がそびえ、東部には太平洋が広がっています。「大都会に住み、毎日満員電車に揺られ仕事をするのは嫌だ。しかし、あまりにも田舎過ぎる場所で仕事はしたくない。」と考えるなら、宮城県への移住がおすすめです。都会のせわしない喧騒の中ではなく、のどかな自然と人々に囲まれながら保育士の仕事をしてみませんか。
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宮城県に移住した保育士さんのために「宮城県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。
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具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?
はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!
移住して保育士として働いている人は多いですか?
はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。
他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?
ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。