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愛知県には、独自の移住支援制度が用意されていることをご存知ですか?愛知県名古屋市は、東京都区群と大阪市に次いで日本三大都市の一つに数えられる大都市であり、移住に関するサポートも充実しています。また、愛知県は平均収入が全国第2位となっており、移住後の収入が安定しやすいというメリットがあります。優良企業の多い自治体でもあり、県の財政が豊かで非常に暮らしやすい地域だと言えるでしょう。今回は、愛知県に移住した場合のメリットやデメリット、利用できる制度についてご紹介します。
愛知県ってどんなところ?
愛知県の基本データ

愛知県は日本の中央部に位置し、面積は約5,173平方キロメートルです。人口は、745万6,470人と中部地方にある県の中でダントツに多く、2023年の段階では全国で第4位となっています。また、県庁所在地の名古屋市は、中部地方でも最大の人口を有しています。主な観光地として、国の特別史跡に指定されている名古屋城や、三種の神器の一つである草薙剣を祀った熱田神宮など、全国的にも人気のスポットがあります。また、トヨタ自動車を始めとする大企業の拠点が多数あり、経済的にゆとりのある県だと言えます。
愛知県の気候

愛知県は太平洋側気候に属しており、夏は非常に蒸し暑く、冬は乾燥した晴れの日が多い点が特徴として挙げられます。晴れの日が多いとは言え、伊吹おろしと呼ばれる乾燥した冷たい風が吹くことで、北日本並みに気温が下がる日もあります。また、冬季の気圧配置によっては岐阜県から雪雲が流れ込み、愛知県西部では局地的な大雪になることも多々あります。渥美半島と知多半島南部は、黒潮の影響もあり、四季を通じて比較的穏やかな気候と言えます。愛知県の南側は、太平洋に面している関係で、梅雨時や台風の際には大雨になることがあります。

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保育士が愛知県に移住して働くメリット
給与が高い傾向にある

愛知県は、保育士の給料相場が全国平均と比べると多少高い水準にあります。厚生労働省の賃金構造基本統計調査によると、令和5年度の全国における保育士の平均年収は約406万円で、愛知県が約401万円でした。つまり、全国平均とほぼ同じという結果が出ています。安定した収入を得ながら保育士として働きたい人にとっては、愛知県は非常に適していると言えるでしょう。また、全体的な平均年収も全国6位という高レベルで、中部地方ではダントツです。理由としては、日本の優良企業が多く集まっており、工業も盛んであるといった点が挙げられます。家族での移住を考えている方にとって、魅力的な環境と言えるのではないでしょうか。
交通の便がいい

愛知県は日本の中心に位置しています。そのため、国内の主要地域へのアクセスが非常にいい点もメリットと言えます。愛知県には、新幹線の駅が名古屋駅を含めて3箇所あります。また、在来線や地下鉄が発達しているため、県内各地への移動も便利です。さらには、中部国際空港(セントレア)と県営名古屋空港の2箇所空港があり、空の便も快適です。2016年には新東名高速道路が愛知県内を全通し、都市高速ネットワークも充実。2034年にはリニア中央新幹線が開通予定のため、ますます愛知県へのアクセスは便利になる状況にあります。
都会過ぎず自然環境もある

愛知県名古屋市は日本三大都市の一つでありながら、東京や大阪ほど都会過ぎないというメリットがあります。もちろん、名古屋市内は大都会ですが、東京のような混雑を感じることがありません。自然環境が豊かで、豊田市では森や川を満喫することができ、知多半島に行けば海も堪能できます。また、少し足を伸ばせば三重県や岐阜県が近いため、伊勢や高山といった地域に気軽に行くことができます。仕事は街でしっかりとこなしながらも、休日は近隣の大自然でリフレッシュできるのは愛知県ならではのメリットと言えるでしょう。

保育士が愛知県に移住するデメリット
夏の暑さが厳しい

愛知県の一部の地域には、夏の暑さが厳しいといったデメリットがあります。特に、岡崎市や豊田市は非常に暑くなりやすく、全国的にも有名な地域です。理由は、フェーン現象にあります。愛知県には、鈴鹿山脈を吹き降りる高温の風が流れ込むため、他の地域よりも気温が上昇しやすくなるのです。加えて、吹き降りた風が大都市である名古屋市を通過することにより、さらに空気が温められた状態で岡崎市や豊田市といった愛知県の東側の地域へと流れ込みます。その結果、夏の気温がかなり高くなる傾向にあります。
交通事故が多い

愛知県には、2003年〜2018年まで16年連続で、交通死亡事故死者数が全国でワースト1位という記録があります。特に日没前後に事故が多くなることから、愛知県警では17時〜19時を「魔の時間」として注意を呼びかけています。交通事故ゼロに対する取り組みや取り締まり強化が功を奏して、2019~2024年にはワーストを脱却しましたが、未だに交通事故が多いことは否めません。愛知県は自動車の保有台数が全国1位でもあり、道路の広さが特徴的でスピードを出しやすいといった傾向があります。
愛知県への移住がおすすめな理由
家賃が安い

総務省統計局の「小売物価統計調査」によると、愛知県は賃貸住宅における面積あたりの家賃水準が東京と比べると60%以下で、非常に安い傾向にあります。平均地価も東京よりも低いため、東京と同条件の家を建てた場合でもかなりお得にマイホームを得ることができます。また、住宅の敷地面積で比べても東京の約1.8倍となっており、東京よりもゆったりと暮らすことができます。さらに、月極駐車場の賃料に関しても、東京の約25%程度とかなり安い傾向にあり、マイカー通勤でも安心と言えるでしょう。
経済的な豊かさがある

愛知県には、自動車や航空宇宙に関わる産業や、ものづくり産業も集まっています。優良企業が非常に多く、世界屈指の産業集積地といっても過言ではありません。製造品出荷額が44年連続(1977~2021年)で日本一を記録しており、産業力は誇れるものがあります。その他、農林水産業も盛んで、野菜や畜産部門も全国トップクラス。内閣府の「県民経済計算」によると、一人当たりの県民所得は全国3位となっています。産業力が高く経済的な基盤があるため、愛知県では豊かに暮らせる可能性が高いと言えます。
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交通マナーが悪い

愛知県の中でも名古屋市と外縁部である地域で多く見られるのが、いわゆる「名古屋走り」と称されるマナーの悪い運転です。もちろん一部の人に限られた運転ではありますが、愛知県の交通事故件数が多いのも、運転マナーの悪さが影響していると言われています。愛知県警でも、交通事故件数が多い要因を「運転モラルの低さ」としており、取り締まりを強化したり、交通安全教室を開催したりといった対策に乗り出しています。自動車通勤をする場合には、注意したい点と言えるでしょう。
レジャースポットが少ない

愛知県は、東京や大阪ほどレジャースポットが豊富ではありません。名古屋市には都会的な箇所も見られますが、全体的には大きな田舎といった印象は否めません。愛知県の北東部は未だ開発が進んでおらず、不便な地域も多くあります。そもそも愛知県は、産業や経済で発展した土地でもあり、観光名所がさほど多いわけではありません。大都市である名古屋市の印象だけで、都会のようなレジャースポットがたくさんあることをイメージして移住すると、拍子抜けしてしまう可能性があります。
注目の愛知県の移住支援情報
愛知県移住支援事業

東京一極集中を解消し、地方の働き手不足に対応するために設けられた制度。東京23区から愛知県へ移住する人に対して、県および各市町村における予算の範囲内にて、移住支援金を支給しています。保育士に限らず受けられる制度で、UIJターンを希望する人にとっての経済的なサポートとなります。
対象者
(1)の要件を満たす者のうち、(2)~(5)の要件を満たす者
(1)移住等に関する主な要件
(ア)〜(エ)に全て該当すること。
(ア)移住元に関する要件
住民票を移す直前の10年間のうち、通算5年以上、かつ直近の1年以上、東京23区に在住、又は東京圏(条件不利地域※1を除く)に在住し東京23区へ通勤※2していたこと。 ※3
ただし、東京圏のうちの条件不利地域以外の地域に在住しつつ、東京23区内の大学等へ進学し、東京23区内の企業等へ就職した者については、通学期間を修業年限を上限(ただし、高等専門学校は2年を上限)として本事業の移住元としての対象期間とすることができる。
※1 過疎地域の持続的発展の支援に関する特別措置法(令和3年法律第19号)、山村振興法(昭和40年法律第64号)、離島振興法(昭和28年法律第72号)、半島振興法(昭和60年法律第63号)又は小笠原諸島振興開発特別措置法(昭和44年法律第79号)の指定区域を含む市町村(政令指定都市を除く。)をいう。 ※2 雇用者としての通勤の場合にあっては、雇用保険の被保険者としての通勤に限る。 ※3 在住期間と通勤期間は合算できるものとする。
(イ)移住先に関する要件
以下の事項すべてに該当すること。
ア 別表1 [PDFファイル/200KB]の市町村へ転入していること。
イ 移住支援金の申請日から5年以上、継続して居住する意思を有していること。
ウ 移住支援金の申請時において、転入後3か月以上1年以内であること。
(ウ) 世帯に関する要件
ア 申請者を含む2人以上の世帯員が移住元において、同一世帯に属していたこと。
イ 申請者を含む2人以上の世帯員が申請時において、同一世帯に属していること。
ウ 申請者を含む2人以上の世帯員がいずれも、支給申請時において転入後3か月以上1年以内であること。
(エ) その他の要件
以下の事項全てに該当すること。
ア 愛知県暴力団排除条例(平成22年10月15日愛知県条例第34号。以下「条例」という。)に規定する暴力団員又は暴力団もしくは暴力団員と密接な関係を有する者でないこと。
イ 日本人である、又は外国人であって、永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等、定住者、特別永住者のいずれかの在留資格を有すること。
ウ その他愛知県又は居住する市町村が移住支援金の対象として不適当と認めた者でないこと。
(2) 就職に関する主な要件
(ア)一般の場合
以下の事項すべてに該当すること。
ア 勤務地(就業場所)が東京圏以外の地域又は東京圏内の条件不利地域に所在すること。ただし、別表1 [PDFファイル/200KB]の市町村のうち下線を付した市町に転入した場合は勤務地(就業場所)も転入先の市町内に所在すること。
イ 転入日時点で満50歳以下であること。
ウ 就業先が、愛知県又はその他の都道府県が移住支援金の対象としてマッチングサイトに掲載している求人であること。
エ 就業者にとって3親等以内の親族が代表者、取締役などの経営を担う職務を務めている法人への就業でないこと。
オ 週20時間以上の無期雇用契約に基づいて(ウ)の対象法人等又は愛知家に害の都道府県が運営するマッチングサイトにおいて移住支援金対象としている法人等に就業し、申請時において当該法人等に就業していること。
カ 求人への応募日が、マッチングサイトに(ウ)の求人が移住支援金の対象として掲載された日以降であること。
キ 当該法人に、移住支給金の申請日から5年以上、継続して勤務する意思を有していること。
ク 転勤、出向、出張、研修等による勤務地の変更ではなく、新規の雇用であること。
(イ)専門人材の場合
プロフェッショナル人材事業又は先導的人材マッチング事業を利用し、別表2[PDFファイル/201KB]に掲げる市町村に転入した者は、次に掲げる事項の全てに該当すること。
ア 勤務地(就業場所)が東京圏以外の地域又は東京県内の条件不利地域に所在すること。ただし、別表1 [PDFファイル/200KB]の市町村のうち下線を付した市町に転入した場合は勤務地(就業場所)も転入先の市町内に所在すること。
イ 週20時間以上の無期雇用契約に基づいて当該法人等に就業していること。
ウ 当該就業先において、移住支援金の申請日から5年以上、継続して勤務する意思を有していること。
エ 転勤、出向、出張、研修等による勤務地の変更ではなく、新規の雇用であること。
オ 目的達成後の解散を前提とした個別プロジェクトへの参加等、離職することが前提でないこと。
(3)テレワークに関する要件
別表3[PDFファイル/201KB]に掲げる市町村に転入し、次に掲げる事項の全てに該当すること。
ア 所属先企業等からの命令ではなく、自己の意思により移住した場合であって、移住先を生活の本拠とし、移住元での業務を引き続き行うこと。
イ デジタル田園都市国家構想交付金(デジタル実装タイプ(地方創生テレワーク型))又はその前歴事業を活用した取組の中で、所属先企業等から当該移住者に資金提供されていないこと。
ウ 所属先企業において、週20時間以上の無期雇用契約に基づいて、雇用保険被保険者として就業していること。
(4)関係人口に関する要件
愛知県における市町村や地域の人々と関わりを有する者(関係人口)のうち、別表4[PDFファイル/201KB]に掲げる市町に転入し、転入先の市町が個別に定める要件に該当すること。
(5)企業に関する要件
愛知県(スタートアップ推進課)が別に実施する「あいちスタートアップ創業支援事業」における「起業支援金」の交付決定を受けていること。
(6)返還要件
次のいずれかに該当する場合、原則として移住支援金を返還することとなります。
・虚偽の申請その他の不正な行為等により移住支援金の支給決定を受けたことが明らかになった場合
・移住支援金の申請日から5年以内に移住先の市町村から転出した場合
・移住支援金の申請日から1年以内に離職した場合(「就業」で受給した場合のみ)
・別表1 [PDFファイル/200KB]の市町村のうち下線を付した市町に転入した受給者が、移住支援金の申請日から1年以内に別の市町村の勤務地へ移動(転勤等)となって場合(「就業」で受給した場合のみ)
・起業支援金の交付決定を取り消された場合
補助金額
世帯の場合 1世帯につき100万円
単身の場合 1人につき60万円
(※1回しか申請できません)
犬山市働きて定住促進サポート事業補助金(犬山市)

愛知県犬山市の定住人口増加を図り、空き家の発生を抑えるために、犬山市が独自で設けている制度。犬山市内にて働いている人に対して、犬山市内で暮らすための住宅購入や、新築等に係る費用の一部が補助されます。保育士だけではなく、定住を考える人にとってメリットのある制度と言えます。
対象者
犬山市内の事業所で1年以上勤務し、市外に1年以上継続して住んでいること。
なお、申請者又はその配偶者のいずれかが40歳以下
補助金額
上限20万円(多子世帯に該当する場合は20万円を加算)
必要書類
【交付申請】
補助金交付申請書
源泉徴収票の写し
市内の事業所で1年以上勤務していることを雇用者等が証明する書類
世帯が、市外に継続して1年以上居住していることを証明する書類
補助対象事業費の内訳が分かる書類
補助対象に応じた図面等
調査承諾書
1年以内に婚姻をする誓約書
実績報告までに犬山市ファミリーシップ・パートナーシップ宣誓者となることの誓約書
フラット35の金融商品を活用する書類
その他市長が必要と認める書類
【完了実績報告】
完了実績報告書
契約書関係
図面等
写真
支払の関係書類
住所異動後の住民票の写し
建物登記簿謄本(写し)
建築基準法等の証明書類
一部が転入できない場合の理由書
軽微な計画変更の内容がわかる書類
宣誓者であることを証明する書類
その他市長が必要と認める書類
【補助金請求】
補助金交付請求書
交付請求書の口座確認
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愛知県の保育士情報は「愛知県保育士・保育所支援センター」で!
愛知保育士・保育所支援センターは、保育士の人材確保対策を目的として、2013年6月3日に開設されました。保育士資格を持ちながらも保育士として働いていない人へ向けた再就労支援や、求職者と雇用側のニーズ調整が主な業務です。保育士資格を持つ人や保育士資格取得を希望する人からの相談も受けています。利用可能時間は、月〜金(祝日を除く)の9時〜17時までです。愛知県への移住を決め、保育士として働きたい人は活用することをおすすめします。

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愛知県に移住して保育士として働くということ
愛知県への移住は様々な苦労もあります

愛知県でも名古屋市近辺は都会ですが、その他の地域はそこまで大きな都市ではなく、地域によってはかなり田舎となります。都会を想像して移住してみたら、思ったような街ではなかったということもあり得ます。想定外の展開とならないためにも、移住前にしっかりと下調べをする必要があります。とはいえ、住みやすさは全国的にみてもトップクラスです。経済的豊かさもあり、自然もある恵まれた環境の中での保育士の仕事は、より一層充実することでしょう。
移住することでかけがえのない体験も出来ます

愛知県は、名古屋城や熱田神宮など全国でも有名なスポットがあり、観光地を満喫することができます。また、経済的に豊かで家賃が安いため、非常にゆったりとした生活が望めます。さらに、都市部から少し足を伸ばせば大自然を楽しめるのも、愛知県に移住するからこそできる体験だと言えます。子育て環境が充実している愛知県は、出生率が全国平均より高いです。給与水準が高く、働きやすい愛知県で保育士として働いてみませんか。
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愛知県に移住した保育士さんのために「愛知県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。

よくある質問
移住して保育士として働いている人は多いですか?
はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。
他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?
ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。
具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?
はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!