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こんにちは!
保育士くらぶ編集部です。
保育士くらぶでは、保育現場で明日から使える最新トピックや保育士さんの転職、キャリアをサポートするコンテンツをお届けしています。
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はじめに
保育士には、様々な雇用形態が存在しており人それぞれ選び方が異なります。
今回は、その中でも正社員と派遣社員の2つの働き方に絞り、動画と共に紹介していきたいと思います。
働き方を考える際に参考にしていただけると嬉しいです。
雇用形態の重要性
保育士として働く方にとって、キャリアアップやワークライフバランスを考える上で雇用形態は、非常に重要な選択となります。
だからこそ、正社員か、派遣社員か、またその他の選択にするか、、慎重に考え自分に合った選び方をしていくことが大切です。
正社員と派遣社員の主な特徴
以下、簡単にそれぞれの主な特徴をまとめてみました。あくまで、一般的な基準を示したものであり、例外もあります。
・雇用期間が定められていない
・残業あり
・失業保険あり
・ボーナスや退職金がある
☑ 派遣社員
・雇用期間が定められている
・記載以外の残業等なし
・失業保険なし
・ボーナスや退職金は出ない
正社員のメリット
ここでは、正社員のメリットについて紹介していきます。
☆正社員のメリットデメリットについてまとめた保育士くらぶのYouTubeがあるため、こちらも是非ご参照ください。
① 雇用の安定性
特徴のところでも軽く触れていますが、正社員は雇用期間が設けられていないという特徴があります。
そのため、長く働くことができ、安定したキャリアを積むことが出来ます。また、スキルアップして主任職など役職を目指すこともでき、長期的なキャリアを見込むことが出来ます。
人員削減など、会社側で人員を調整する問題が生じた時、正社員の方は対象外になりやすいという特徴もあります。
安定しているので、先の心配を考えず長く働いていけることは大きなポイントです。
② 基本的に給与が高い
正社員は、その他の雇用形態の人たちよりも基本的に給与が高く、それが安定にもつながっていると言えます。
以下、保育士の平均年収です。(参照:平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書))
☆ 派遣社員 平均年収218.8万円
☆ パート社員 平均年収109.6万円
また、注目したいのは、基本的な給料だけでなく、昇給やボーナス、交通費です。スキルアップや役職が上がるごとに昇給しやすく、ボーナスや交通費といった福利厚生も受けとりやすいという特徴があります。
そして、正社員は社会的信用を得やすいことからローンを組みやすいというメリットもあります。
③ 責任のある業務を任せてもらえる
わかりやすい例を言うと、「担任のクラスを持ちやすい」ということがあります。正社員以外の場合、クラスの担任を持たずに様々なクラスを掛け持ちし、サポートを担うことが多いです。そのため、正社員は責任感を持ちながら1人1人の子どもと向き合うことができ、一層やりがいを得やすいという特徴があります。
雇用期間も途中で切れることがないため、子どもたちの成長を最後まで見守ることができるメリットもあります!
雇用に関しての心配もなく、安心して保育の仕事に向き合えるほか、責任感のある業務によりやりがいを得られるというのは大きいポイントです。
正社員のデメリット
続いては、デメリットについてです。先程はメリットについてまとめましたが、反対に良くない点はどんなところにあるのでしょうか。
① 業務負担の重さ
責任のある業務を行える一方で、負担が重くなりやすいことも特徴として挙げることが出来ます。正社員の人数が少ない、短時間のパート職員の割合が多い場合は負担が増すこともあります。
業務が残っている場合、それを最後まで行うのは正社員となるほか、保護者からのクレーム対応などにも責任をもって対処していくため精神的負担も否めません。
イベントの多さや、就業時間が長い保育園にとって正社員の業務は特に忙しいと言えますね。
② 環境を変えづらい
雇用期間の定めがないメリットがある一方で、区切りがないため退職を言い出しにくいというデメリットもあります。特に女性は、結婚、出産、育児、夫の転勤といったライフイベントが多く、悩まれる方も少なくないのではないでしょうか。
また、人間関係や残業の問題を、周囲に迷惑がかかるという理由から職場で発言しにくく、環境を変えづらいという現状もあります。子どもたちの担任を持っている場合などは、特に考えてしまうかもしれません。
③ 自力で就職先を探すことが困難
勤務できる保育園ならどこでもいいわけではありませんよね。就職先選びで最も大切なことは、自分に合った園選びです。そのためには、労働条件や業務内容、また人間関係を調べた上で考える必要があります。1つ1つの園に自ら足を運び、話を聞いたり調べ物をして、書類を出して面接を受けて、、、という流れで決まることが一般的です。
その一方で、人材派遣は派遣会社が派遣先から自分の希望に沿った園を提案をしてくれるため、勤め先を自力で探したり、入ってからのミスマッチが起きることもさほど多くはありません。
派遣社員のメリット
続いては、派遣社員のメリットについて紹介していきます。こちらもYouTubeに上がっているので、ご参照ください。
① 業務の責任が少ない
派遣として保育園で働く場合には、基本的に主担任などの重要で責任あるポジションを任されることが少ないです。
クラスの運営の他、行事の企画、会議の出席、保護者対応など、派遣社員が担わない所も少なくありません。派遣社員が主導になって物事を進める必要がないと言えます。
具体的には、正社員のサポートとしての立ち回りが多く、複数クラスに関わることが多いということです。子どもたちの基本的なお世話や、掃除や洗濯と言った雑務をすることが多いです。
しかし、保育園によっては人手不足や園の方針から、即戦力として期待されることもあり、正社員とさほど業務内容が変わらないことがあります。そういったことを未然に防ぐためにも、業務内容や園側の考えをよく聞き、しっかりと確認をしておくことが必要です。
① ワークライフバランスの保ちやすさ
正社員に比べ、仕事量が少ないことから残業などがなく、身体的負担が少ないこともメリットです。また、短時間勤務や固定曜日勤務などが可能であり、プライベートとの両立がしやすいことも特徴的です。
ライフプランに沿った働き方が実現しやすいので、結婚や出産育児を迎える女性たちの強い味方ともいえますね。
① 労働環境における相談のしやすさ
派遣社員は、勤め先の園に就職をするわけではありません。派遣会社の契約先である数多くの園から自分の条件に合った園を選択することが出来ます。ミスマッチが少ないという点で非常にメリットです。
正社員の場合は、直属の上司である園の同僚に仕事や人間関係についての悩みを相談しなければなりません。しかし、派遣社員であれば、派遣会社から職場に言ってもらうように働きかけることができるなど、自分だけで抱え込む必要がないというのも大きなポイントです。
契約期間が決まっているため、人間関係上で不満が出た際などにも、すぐに転職がしやすいこともメリットと言えますね。
派遣社員のデメリット
① 契約期間が決まっている
何事においても、基本的に正社員の方が優先となります。園内の人数調整などがある際に、派遣社員の方の更新が見送られることも少なくはなく、同じ場所で長く働くということが難しい環境となっています。勤め先の人間関係が良く、信頼関係も構築できた、、なんて時に期間切れで望まない移動になってしまうのは非常に辛いことです。子どもたちの成長も最後まで見守ることが出来ないデメリットもあります。
また特に、現在流行しているコロナウイルスの影響で、派遣社員はより厳しい状況に置かれていることかと思います。働き方について今一度、保育園の置かれている状況を把握したうえで決めていく必要がありますね。
② スキルアップしづらい
正社員の補助業務が主である派遣社員にとって、担任の経験が出来ないことや様々な業務の経験不足からスキルアップが難しくなってきます。
同じ職場で働きながらも、自分より年下であったり後から園に入ってきた正社員が昇進していく一方で、派遣社員である自分のキャリアは止まったまま、、といった心情を抱くことも少なくありません。
③ 正社員>派遣社員で給料が少ない
正社員の給料が安定している一方で、派遣社員の方々は給与が全体的に低いことが一般的です。
平成30年度東京都保育士実態調査結果(報告書)によると、正社員と派遣パート社員との間には平均的に給与の差が生じています。
☆ 派遣社員 平均年収218.8万円
☆ パート社員 平均年収109.6万円
また、正社員に比べて福利厚生が充実していないということは大きいデメリットと言えます。時給換算での計算が多く、有給や残業代がない分、完全に働いた分しか給料が発生しないということになります。
自分に合った雇用形態が大切
ここまで、正社員、派遣社員の特徴をそれぞれ紹介してきましたがいよいよまとめです。いずれにしても自身のライフスタイルに沿った雇用形態を選ぶことが大切です。それぞれの働き方に向いている人についてまとめてみました。
正社員に向いている人
☑ 同じ場所で長く働いていきたい人
☑ 安定した環境で、しっかりと給料を稼ぎたい人
☑ 子どもとより深く関わりたい人
派遣社員に向いている人
☑ 育児と両立してバランスよく働きたい人
☑ 職場の人間関係に悩まされた経験があり、同じ場所で長く働くことに自信がない人
☑ 夫の転勤や働き方に合わせて動きたい人
☑ 正社員として働く前に見定めたい人
最後に
いかがでしたか?同じ保育士という職業でも働き方は人それぞれであることがわかりましたね。
今回まとめていった雇用形態は、これから保育士になる方、保育士に復帰する方など様々な方が直面する問題かと思います。しかし、働き方に正解はなく、自分のライフスタイルに沿った形をとることが大切です。
また、保育士くらぶでは、無料の就活相談や就職先の紹介もしているので、是非チェックしてみてください。