子どもに好かれる保育士はどんな人?【接し方・保護者・笑顔・方法】

子どもたちや保護者との付き合い方で悩み、もっと好かれたいと思ったことはありませんか?たとえば、子どもがなかなか心を開いてくれなかったり、お迎えのときに保護者との会話がぎこちなく感じたりする場面は、保育の現場ではよくあることです。この記事では、子どもに好かれる保育士の特徴、子どもや保護者に好かれるためのコツを紹介しています。子どもたちや保護者との付き合い方について知りたいと感じている方に、ぜひ読んでいただきたい記事です。ご参考にしてみてくださいね。

子どもに好かれる保育士の特徴は?

子どもたちの目線に立って考えられる

子どもに好かれる保育士に共通する特徴の1つは、子どもの目線に立って関わろうとする姿勢です。たとえば、おままごとやブロック遊びの際に、しゃがんで子どもの目を見て話しかけたり、一緒に遊びを楽しんだりすることが大切ですよ。上から指示を出すような関わり方ではなく、気持ちを共にすることで、子どもたちは安心して自分を表現できるようになります。保育士自身が笑顔で関わり、心から楽しんでいる様子は、子どもたちにとっても大きな安心材料になりますよ。

たくさん遊んでくれる

子どもに好かれる保育士の特徴は、たくさん遊んでくれることです。子どもをただ見守るのではなく、積極的に関わる姿勢が大切です。一緒に体を動かしたり、笑い合ったりすることで、距離がぐっと縮まりますよ。保育士が本気で遊ぶ姿は、子どもにとって安心感と喜びにつながるのです。どんどん遊びに参加し、時には新しい遊びを提案しましょう。また、トラブルが起きた際には丁寧に対応することで、より子どもたちとの仲を深められますよ。

笑顔が素敵

子どもに好かれる保育士の特徴の3つ目は、笑顔が素敵なことです。笑顔は相手に安心感を与える表情なので、子どもも自然と近づきやすくなります。たとえば、登園時に笑顔で声をかけると、緊張していた子どももホッとした様子を見せてくれます。そうした積み重ねが、子どもとの信頼関係を深める第一歩になりますし、子どもたちから話しかけられる機会も増えて、より丁寧に関われるようになりますよ。

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子どもにやってはいけない保育士の接し方

できないことを責める

子どもが何かを失敗したとき、口頭や態度で子どもを責めないように注意しましょう。大人にとっては簡単なことでも、子どもにとっては初めての挑戦だったり、まだ難しかったりする場合があります。そんなときに「なんでできないの?」や「前も言ったでしょ」といった言葉を投げかけると、子どもは自信を失い、自分を否定されたように感じてしまいますよ。できないことよりできたことに目を向け、子どもの挑戦や努力を褒めてあげましょう。

子ども同士を比べる

日々たくさんの子どもと接するうちに、子どもたちそれぞれの特性が見えてくることがあります。しかし、子どもに向かって、「〇〇ちゃんはできるのに」「〇〇くんの方が上手だね」のような、他の子どもと比較する言葉を投げかけてはいけません。こうした言葉は、子どもに劣等感や焦りを与え、自信を失わせてしまいますよ。子どもたちそれぞれに成長のペースがあり、得意なことや苦手なことも異なります。子ども同士を比較するのではなく、その子自身の頑張りや進歩に目を向けて認めてあげることが大切です。子どもの成長に目を向けた声かけが、子どもの自己肯定感を育み、前向きな気持ちを引き出します。

無表情や怒った顔で対応する

無表情や怒った顔で対応することは、子どもたちに不安を与えるので避けましょう。もちろん、子どもが危険な行為をしたときなど、注意しなければいけないタイミングではしっかり怒る必要があります。しかし、いつまでも怒りの感情を引きずったり、保育士自身の気持ちを子どもにぶつけたりしないように気をつけましょう。保育士は感情をコントロールし、落ち着いた対応を心がけることが大切です。また、叱った後はフォローを忘れず、子どもがなぜ注意されたのかを理解できるように、具体的かつ丁寧に伝えましょう。

子どもに好かれる保育士になるには?

たくさん子どもを褒める

子どもに好かれる保育士になるには、些細なことでも子どもを褒める習慣を身に付けることが大切です。普段から子どもたちをよく観察して、褒めてあげられそうな部分がないか探す癖をつけておくと、声がけがしやすくなりますよ。たとえば、靴をそろえて脱ぐごとができている、泣いている友達を励ますことができているなど、日常生活の中での行動を褒めてあげましょう。また、子どもがうまくできなかったときでも、頑張ろうとした姿勢や挑戦したことに目を向けて声をかけるようにしましょう。子どもは、結果だけでなく過程を認めてもらえることで、安心してさまざまなことに挑戦できるようになりますよ。

平等に子どもたちと接する

子どもに好かれる保育士になるためには、どの子にも平等に接する姿勢がとても大切です。つい甘え上手な子どもや積極的に話しかけてくれる子どもに意識が向きがちですが、控えめな子どもや自分の気持ちを表現するのが苦手な子どもにも、しっかりと目を向けていきましょう。保育士が、子どもたち一人ひとりの行動に気づいて適切な声をかけることで、子どもたちは見てくれていると実感できます。その積み重ねが、子どもたちの信頼につながり、安心して過ごせる環境をつくっていくのです。

自分の心に余裕を持つ

子どもに好かれる保育士になるためには、まずは自分自身の心にゆとりを持つことが大切です。自分の心が不安定だったり、時間や気持ちに余裕がなかったりすると表情がこわばりますよね。また、子どもの小さなサインを見落としてしまうこともあるでしょう。心に余裕を持つためには、日頃からのストレス発散が大切です。疲れを感じたら、休日はできるだけたくさん睡眠をとったり、趣味や運動に取り組んでリフレッシュしましょう。

名前を呼ぶ

保育中は、子どもたち一人ひとりの名前を呼ぶことを心がけましょう。名前を添えて声をかけるだけで、子どもは「集団の中でもきちんと自分を見てくれている」と実感し、保育士への信頼につながります。また、子どもの名前を呼ぶ行為は、保護者からの信頼獲得にも効果的です。会話の中で自然に子どもの名前を呼ぶことで、保護者は、自分の子どもをしっかり気にかけていると感じ安心しますよ。簡単な行動なので、意識してみましょう。

子どもに感謝を伝える

子どもたちの何気ない行動や言葉にも、感謝の気持ちを込めて「ありがとう!」と伝えることはとても大切です。感謝を伝えたことで、子どもたちが「感謝してもらえた」「見ていてくれた」と実感できると、保育士に信頼感を持ちやすくなりますよ。また、感謝の言葉を受け取ることで、自分の行動に自信を持ち、人の役に立てる喜びを知るきっかけになります。また、感謝を伝える側の私たち保育士も、自然と温かい気持ちになり、日々の保育に前向きな気持ちで向き合えるようになりますよ。

保護者に好かれる保育士になるには?

誠実な対応で信頼を得る

保護者から好かれる保育士になるために、誠実な対応で信頼を得ましょう。どんなに忙しい時でも、保護者の声に耳を傾けて丁寧に向き合う姿勢は、安心感を与える大きな要素となります。また、子どもの様子を正直に、ありのままに伝えることで「しっかり見てくれている」と感じてもらえます。嘘やごまかしのない対応は、時間はかかっても信頼を築く土台となりますよ。保護者と温かい関係を築くことは、子どもにとっても安心して過ごせる環境につながっていきます。

細やかな報連相

保護者に信頼され、好かれる保育士になるためには、日々の細やかな報告・連絡・相談がとても大切です。保育園での子どもの様子は、保護者にとって見ることができない分、保育士からの言葉が頼りになりますよ。たとえば「今日はお友だちと協力してブロックでお家を作っていましたよ」「おやつの時間にはにっこり笑顔でおかわりもしていました」など、小さな出来事や成長の瞬間を具体的に伝えることで、保護者は安心感を抱きます。子どもの姿をよく見ていることが伝わると、自然と信頼関係が築かれていきますよ。

保育園内のトラブル対応のコツ

泣いている子には優しく寄り添う

泣いている子への寄り添い方を紹介します。泣いている子どもがいたら、まずは寄り添いながら話を聞き、泣いてしまった原因を探りましょう。転んでしまったり、びっくりして泣いてしまっただけであればすぐに泣き止むことが予想されますが、自分の思い通りにいかなくて泣いている場合も多くあります。泣いてわがままを通そうとする子どもにあれこれしてしまうと、泣けば思い通りになると学習してしまいますよ。泣き止むのを待ち、泣いた原因を話してもらいましょう。

子どものケンカは双方の言い分を聞く

子ども同士のケンカに対応するときは、どちらかの味方になってしまわないよう、まずは落ち着いて両方の話をしっかり聞いてあげることが大切です。たとえば、一方が泣いていてもう一方が平然としていると、つい泣いている子どもをかばいたくなってしまうことがありますよね。でも、その気持ちに流されて、双方の話を聞かず一方的に泣いていない子どもを「悪い子」と決めつけてしまうと、子どもは「話を聞いてもらえなかった」と感じ、心を閉ざしてしまうことがありますよ。必ず中立な立場で対応しましょう。

保護者からの要望はまず感謝を伝える

保護者から要望を伝えられた時には、真摯に対応することが大切です。具体的には、まず事実を確認し、誠実な言葉で謝意を伝えることが基本です。その上で改善策を具体的に伝えることで、保護者の安心につながりますよ。「子どもがけがをして帰ってきた」「先生の対応が気になった」など、保護者の言葉の裏には不安や心配が隠れています。たとえば、外遊び中の軽いケガであっても、その後の対応や説明が不十分だと、不信感につながってしまうことも。要望や意見を伝えてくれたことに感謝を示し、対策を講じましょう。

忙しくても笑顔をキープするコツ

口角を上げるトレーニングが有効

忙しいときは疲れた顔になりがちですよね。疲れた顔は子どもたちに怖い印象を与えてしまいます。疲れていても笑顔をキープできると子どもたちに親しみやすさを感じてもらえますよ。笑顔をキープするには、割り箸を使ったトレーニングが効果的です。やり方は、割り箸を横向きに口にくわえるだけ。この時、口角が割り箸にくっつかないように注意しましょう。毎日空いた時間に鏡を見ながらこのトレーニングを行うことで、自然な笑顔を習慣づけられますよ。

まとめ

好かれる保育士は公平でポジティブ思考!

子どもからも保護者からも好かれる保育士の特徴は、公平な態度とポジティブな考え方を持っていることです。子どもたち一人ひとりの姿を丁寧に観察し、よいところは小さなことでもしっかり認めることが大切ですよ。そして、よくない行動があった場合には、優しさを忘れずに伝える姿勢も求められます。誰かだけを特別扱いせず、常に公平な態度で接することで、子どもたちの信頼を得ることができますし、日々の関わりの中でその姿勢が伝わることで、保護者からの信頼にもつながっていきますよ。子どもたちと真摯に向き合い、よりよい保育を実現しましょう。

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