絵本の読み聞かせの効果は?【いつから・効果・おすすめ・コツ・持ち方】

毎日の保育で欠かせない絵本の読み聞かせ。そんな読み聞かせには子どもの想像力を豊かに育てる力があると言われています。たとえば、動物たちが冒険するお話を聞きながら「次はどうなるのかな?」と話の先を想像する姿には、まさにその力が表れています。このように、読み聞かせの効果やコツを知ることで、いつもの時間がもっと楽しく、子どもたちの心に響く時間になるでしょう。この記事では、読み聞かせの効果や始める時期、気をつけたいポイントを解説しています。毎日の保育に少しの工夫をプラスしたいとき、ぜひ役立ててみてくださいね。

絵本の読み聞かせを始める時期は?

何歳からでもOK

絵本の読み聞かせは、何歳から始めても大丈夫です。中には「お腹の中にいるときから読み聞かせをしていました」という保護者の方もいるほど。早すぎる、遅すぎるという決まりはなく、保育士や保護者が「やってみたいな」と思ったときがベストタイミングです。ただし、0歳児に読み聞かせをする際には少し工夫が必要です。生まれたばかりの赤ちゃんはまだ視力が未発達で、淡い色はぼんやりとしか見えません。たとえば、白や黒、グレーなどコントラストの強い絵本を選ぶと、赤ちゃんの目にもわかりやすく興味を引きやすいですよ。こうした工夫を取り入れることで、初めての読み聞かせもきっと楽しい時間になります。

参考:Bausch + Lomb

保育士くらぶ

絵本の読み聞かせの効果

感情が豊かになる

絵本の読み聞かせの1つ目の効果は、子どもの感情が豊かに育つことです。読み聞かせは、子どもたちが絵本の世界観に入り込む時間です。保育士が登場人物になりきって声や表情を変えながら読むと、子どもたちの想像力がより広がりますよ。登場人物の気持ちや動きを感じ取ることで、子どもは嬉しい、悲しいといった感情を理解し、人の気持ちに寄り添う力を育んでいきます。その経験は、これから先の人間関係を築くうえでも大切な力になるでしょう。

想像力を育む

絵本の読み聞かせの2つ目の効果は、子どもの想像力を育てることです。絵本の世界には、現実では見られないような動物や風景、魔法のような出来事がたくさん登場します。その物語に触れることで、子どもたちは「もし自分だったらどうするかな?」と考えたり、登場人物の気持ちを想像したりしますよ。たとえば『ぐりとぐら』のお話を聞いたあとに「私も大きなカステラを作りたい!」と目を輝かせる姿には、まさに想像力が育っている瞬間が見られます。想像力は創造性や思いやりにもつながり、子どもが自分の世界を広げていく大切な力となります。

言語力が高まる

絵本の読み聞かせの3つ目の効果は、子どもの言語力を高めることです。絵本には、日常生活ではあまり耳にしない表現や言葉がたくさん登場します。たとえば「ふわふわ」「きらきら」「どろんこ」などの擬音語や擬態語を通して、子どもたちは言葉の響きやリズムを自然に覚えていきますよ。言葉の引き出しが増えることで、友だちや先生との会話もスムーズになり、自分の気持ちを素直に伝えやすくなるのです。反対に、言葉の数が少ないと「うまく言えない」「どう伝えたらいいか分からない」と感じる場面もあります。絵本の読み聞かせを続けることで、子どもたちは表現力や語彙力を育み、思いや考えを自信をもって言葉にできるようになります。

コミュニケーション能力が高まる

絵本の読み聞かせの4つ目の効果は、子どものコミュニケーション能力を高めることです。絵本を通して、子どもたちは登場人物の気持ちや会話のやり取りを自然に学びます。たとえば「どうぞ」や「ありがとう」といった優しい言葉の使い方や、相手の気持ちを考える大切さを物語の中で感じ取ることができます。また、読み終わった後に「この子はなんで泣いちゃったのかな?」と保育士や保護者が問いかけることで、子どもが自分の考えを言葉にする練習にもつながりますよ。こうしたやり取りの積み重ねが、相手の話を聞いたり自分の気持ちを伝えたりする力を育てていくのです。

自己肯定感が高まる

絵本の読み聞かせの5つ目の効果は、子どもの自己肯定感を高めることです。自己肯定感とは、ありのままの自分を受け入れ「自分には価値がある」と感じられる気持ちのことを指します。たとえば、「できたね」「がんばったね」と登場人物が褒められる場面を通して、子どもは「自分も頑張ればできるかも」と前向きな気持ちを育むことができますよ。こうした経験の積み重ねが、自信を持って行動できる力へとつながっていくのです。自己肯定感が高まると、他人の評価に左右されずに自分の考えを大切にできるようになります。その結果、友だちとの関係も穏やかになり、園での活動もよりスムーズに進むようになりますよ。

マナーを身につけられる

絵本の読み聞かせの6つ目の効果は、子どもがマナーを自然に身につけられることです。

・あいさつをする
・順番を守る
・片づけをする

など、大切な行動が物語の中には描かれています。子どもは登場人物の真似をしながら学び「この子みたいに人に挨拶してみよう」といった前向きな気持ちが生まれやすいです。しつけは叱ったり注意したりする場面もありますが、絵本を通すことでより柔らかく伝えることができますよ。ただし、子どもが興味を持てない絵本を無理に読ませると、本そのものが嫌いになってしまうこともあります。子どもが楽しめる絵本を選びながら、無理のないペースでマナーを身につけられるようにしていきたいですね。

子どものメンタルが安定する

絵本の読み聞かせの7つ目の効果は、子どもの心が安定しやすくなることです。読み聞かせの時間は、子どもを膝の上にのせたり、肩にそっと手を添えたりと、自然とスキンシップが生まれます。こうした温かい触れ合いは「今、ちゃんと自分を見てくれているんだ」と子どもに安心感を与え、緊張していた気持ちがゆっくりほどけていきます。さらに、絵本に出てくる登場人物が悲しみや怒りなどの感情を乗り越える場面に触れることで、子ども自身も気持ちの変化を受け止めやすくなります。毎日の読み聞かせを通して心がほっとできる経験を積むことで、子どものメンタルはより安定しやすくなっていきますよ。

絵本の読み聞かせのポイント

ゆっくり過ぎない速さで読む

絵本の読み聞かせの1つ目のポイントは、ゆっくり過ぎず、子どもが心地よく聞ける速さで読むことです。丁寧に読もうとして、ついスピードを落としてしまう方も多いのですが、あまりにゆっくりだと子どもたちは途中で飽きてしまい、集中が途切れてしまうことがあります。たとえば、簡単な繰り返し表現が続く絵本をゆっくり読みすぎると、テンポが崩れてしまい、お話の楽しさが半減してしまうこともありますよ。一方で、早口になってしまうと内容が理解しづらくなるため、これも避けたいところです。子どもたちの表情や反応を見ながら、無理なく聞き続けられる速さを探してみると、より楽しい読み聞かせの時間になりますよ。

楽しみながら読む

絵本の読み聞かせの2つ目のポイントは、大人が楽しみながら読むことです。物語の場面や登場人物の気持ちに合わせて、声の強弱やトーンを少し変えてあげると、子どもたちはぐっとお話に入りやすくなります。たとえば、怖い場面では少し小さな声にしてみたり、嬉しい場面では明るく元気な声を出したりすると、子どもたちの表情も変わってきますよ。もし、読み聞かせの途中で「静かにしてくれない」「集中してくれない」と感じる時は、もしかすると大人が十分に楽しめていないサインかもしれません。こちらが生き生きと楽しそうに読んであげることで、子どもたちも自然と引き込まれます。

子どもの顔を見て読む

絵本の読み聞かせの3つ目のポイントは、子どもの顔をしっかり見ながら読むことです。本だけに視線を向けるのではなく、子どもの様子を感じ取りながら読むと、子どもたちがページをめくるたびに目を輝かせたり、内容を理解したときに小さくうなずいたりする姿に気づけますよ。特に、読み聞かせにまだ慣れていない保育士にとっては、本を読みつつ子どもの表情も見ることは少し難しく感じるかもしれません。そんなときは、自宅で短い絵本を使って練習してみましょう。視線を配る余裕が少しずつ生まれてきますよ。

絵本を読み聞かせる際の注意点

子どもの年齢や興味にあった絵本を選ぶ

絵本を読み聞かせるときの1つ目の注意点は、子どもの年齢や興味に合った絵本を選ぶことです。たとえば、

・1〜2歳の子には色や形がはっきりした絵本
・3歳ごろにはどうぶつのお話や探し絵など少し物語性のある絵本

子どもが「これ読んで!」と手に取る絵本には、そのときの興味や気分が表れていることも多いです。無理に難しい内容を選ぶ必要はありません。子どもが安心して楽しめる1冊を見つけることで、読み聞かせの時間がより温かく、心に残るひとときになりますよ。

絵本に集中できる静かな環境で読む

絵本を読み聞かせるときの2つ目の注意点は、子どもが絵本に集中できる静かな環境を整えることです。周りがにぎやかだと、どんなに楽しいお話でも子どもの注意が散ってしまいます。読み始める前にテレビの音量を下げたり、タブレットの通知をオフにしたりすると、ぐっと集中しやすくなりますよ。また、窓を閉めて外の音を少し遮るだけでも効果があります。部屋が落ち着いた雰囲気になると、子どもは自然と絵本の世界に入り込みやすくなり、読み聞かせの時間がより心地よいものになります。

表情や声の使い方を意識して読む

絵本を読み聞かせる際の3つ目の注意点は、表情や声の出し方に少し工夫を加えることです。子どもは、大人が見せるちょっとした表情の変化や声色にとても敏感で、「あ、今ワクワクしている場面なんだ」と自然に受け取ってくれます。たとえば、驚く場面では目を少し大きく開き、優しいキャラクターが登場するときには柔らかい声で語りかけると、子どもはぐっと物語に引き込まれやすくなりますよ。無理に大げさにする必要はありませんが、ほんの少しの工夫で絵本の世界がより鮮やかに伝わりますので、ぜひ意識してみてください。

子どもの言動を遮らない

絵本を読み聞かせる際の4つ目の注意点は、子どもの言動を遮らないことです。ページをめくった瞬間に「僕も〇〇したことあるよ!」と子どもが思ったことを口にする場面もありますよね。そのときに「今読んでいるから静かにしてね」と遮ってしまうと、せっかく芽生えた興味や気付きが小さくなってしまうことがあります。子どものつぶやきは、その子なりに物語を理解しようとしているサインですので「そう思ったんだね」と優しく受け止めてあげると、安心して絵本の世界に浸ることができますよ。こうしたやり取りが、読み聞かせの時間をより豊かにし、学びにもつながっていくのです。

時間を決めて定期的に読み聞かせをする

絵本を読み聞かせる際の5つ目の注意点は、時間を決めて定期的に読み聞かせをすることです。読み聞かせは、たまに実施するよりも、継続して行うことで子どもも落ち着いて楽しむことができます。たとえば、お昼ごはんのあとに1冊読むなど、園の流れに合わせて決まった時間を作ると、子どもたちは自然と絵本の時間を楽しみにしてくれるようになりますよ。 特に、お昼寝前などに読むと、ゆったりと気持ちが整い、そのままスムーズに眠りにつきやすくなる子も多いです。

読み聞かせで子どもの集中力を維持させるコツ

聞き取りやすく落ち着いた声で読む

読み聞かせで子どもの集中力を維持させるコツは、聞き取りやすく落ち着いた声で読むことです。たとえば、寝る前にお話を読むときのような、安心できるトーンを意識すると、子どもも物語の世界に入りやすくなります。登場人物によって声を少し変えたり、気持ちを込めて読むと興味を引くこともありますが、あまりにも大げさに演じてしまうと、子どもがストーリーより声の演技のほうに気を取られてしまうこともあるため、気を付けてくださいね。

アドリブは入れない

読み聞かせで子どもの集中力を維持させる2つ目のコツは、アドリブをあまり入れないことです。たとえば、動物が登場する場面で「ワンワンだよ〜、かわいいね」などと言いたくなることがありますよね。ですが、あまり補足を増やしすぎると、物語の流れが途切れてしまうことがあります。もちろん、子どもが楽しそうに反応してくれるのは嬉しいのですが、脱線しすぎると絵本の世界に入りにくくなることも。そのため、基本は絵本に書かれている言葉を大切にしながら読み進め、子どもが物語そのものをじっくり味わえるように寄り添ってあげることが大切です。

途中で質問したり絵の説明をしない

読み聞かせで子どもの集中力を維持させる3つ目のコツは、途中で質問したり絵の説明をしないことです。たとえば「このあとどうなると思う?」「○○くんならどうするかな?」と、つい声をかけたくなる瞬間がありますよね。しかし、こうした問いかけが続くと、せっかく物語に入り込んでいた子どもの気持ちが外れてしまうことがあります。また、ページをめくりながら絵の細かい意味を説明したり文章を省略したりすると、流れが変わってしまい、子どもが混乱してしまうこともありますよ。まずは絵本そのもののリズムを大切にし、物語に集中できる時間をそっと支えてあげると、子どもたちは安心してお話の世界に入り込んでくれます。

感想を求めない

読み聞かせで子どもの集中力を維持させる4つ目のコツは、感想を求めないことです。絵本を読み終えたあと、子どもは心の中で「ここが面白かったな」「ちょっと怖かったな」など、自分なりの気持ちをゆっくり考えています。とくに2歳頃の子どもは、感じたことを言葉にするのが難しく「どうだった?」と聞かれても、上手く言えずにモヤモヤしてしまうこともあります。たとえば、2歳児さんに「このお話どう思った?」と尋ねても、ぽかんとしてしまう姿を見せるかもしれませんね。そんなときは無理に引き出そうとせず、そっと余韻を楽しませてあげることが大切です。

まとめ

絵本を読み聞かせて子どもを楽しませよう!

いかがでしたか?今回は、絵本の読み聞かせの効果について解説していきました。絵本の読み聞かせには、子どもの言葉や想像力を育てたり、気持ちの安定につながったりと、さまざまな良い効果があります。読むときは、子どもの年齢に合った絵本を選んだり、静かな環境を整えたりしながら、ゆったりとした時間を一緒に楽しむことが大切です。無理に感想を聞いたりせず、子どもが自然に感じたことを受け止めてあげれば、読み聞かせはより特別な時間になります。この記事を参考に、日々の保育やご家庭でも絵本を読み聞かせて、子どもたちと楽しいひとときを過ごしてみてくださいね。

おしえて!保育求人ガイド

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