書写検定とは?難易度や合格のコツを紹介!【過去問・レベル・合格率・申し込み・正式名称・結果】

みなさんは書写検定というものを知っていますか?書写検定は、数多くある検定の中でも書写の能力を測るものです。履歴書にも書くことのできるスキルとして、多くの社会人が挑戦しています。書写検定には毛筆検定と硬筆検定の2種類がありますが、ここでは主に硬筆検定についての説明をしていきますよ。この記事を読むことで級ごとの難易度や合格率、合格のコツについて知ることができるでしょう。書写検定を受ける予定のある人はもちろん、字をきれいに書けるようになりたい保育士さんなどもぜひ参考にしてみてください。

書写検定とは

毛筆と硬筆の技術を審査する検定

書写検定とは、毛筆と硬筆の技術を審査する検定です。一般財団法人の日本書写技能検定協会が主催している検定で、合格によって指導者として書道塾などを開くことができます。文部科学省も後援しており、合格すれば履歴書に書くこともできますよ。試験内容は実技と理論に分かれており、ただ文字をきれいに書くだけでは受かりません。草書や文字の歴史に関する知識などが求められることもあります。毛筆検定と硬筆検定ではそれぞれ内容が異なるので、自分に合った方を受けるのがおすすめです。

保育士くらぶ

書写検定の種類

硬筆書写技能検定

書写検定の中でも、硬筆の技術を測るのが硬筆書写技能検定です。実用的かつ多くの人が受けるのは硬筆検定であり、合格すれば履歴書に書くこともできます。保育士さんや学校の先生などは、普段から字を沢山書きますよね。そのような職業においては、持っておくと良いスキルの1つとも言えるでしょう。試験内容としては、毛筆検定と違って速書きが求められるのが特徴です。その他にも、級によってははがきの本文や横書きの掲示文を書くこともあります。

毛筆書写技能検定

毛筆の技術を主に測るのが、毛筆書写技能検定です。毛筆と聞くと、普段はあまり使わないイメージを持つ人も多いですよね。確かに普段の生活で毛筆を手にする人は少ないかもしれません。一方で、小学校や中学校では書道の授業でも毛筆を扱うことも多く、毛筆のスキルを活かせる場面も沢山あります。硬筆よりも扱いにくいため、初めての場合は書道教室に通うのもおすすめですよ。硬筆と比べて、自由な書体や表現が求められるのも特徴の1つだと言えます。

書写検定のレベルと合格率

【6級・5級】小学生レベルで9割以上の合格率

硬筆検定の6級・5級の難易度は小学生レベルに相当します。難易度が高くないことから合格率は9割以上で、受験者のほとんどが合格すると言えますね。書写の初歩的な技術を求められており、小学生で習うひらがなや漢字の書き方、筆順の知識が必要です。書写検定の中では最も簡単な級で試験時間も短いため、気軽に受けることができます。初めて検定を受ける人や、レベルにこだわらず確実に級を取りたい人にはおすすめですよ。

【4級・3級】中高生レベルで8割前後の合格率

硬筆検定の4級・3級の難易度は中高生程のレベルだと言えます。6級や5級よりも合格率は少し下がり、8割前後の人が合格すると言えるでしょう。基礎的、一般的な技術や知識が求められ、実技では速書きの項目が加わってきます。また、3級では草書の読みや漢字の部分の名称の知識を身に着ける必要がありますよ。6級や5級と比べて難易度も上がるため、合格のためにはある程度の準備をしてから臨むことをおすすめします。

【準2級・2級】一般社会人レベルで6割の合格率

準2級と2級になると、難易度は一般人レベルに相当します。ここでいう一般人とは、社会人として硬筆の技術および知識をある程度持っている人のことを指します。合格率は6割程度なので、3級や4級の時と比べてぐっと下がることがわかりますね。速書きや草書の読みは準2級、2級でも出題されますが、加えて文字の歴史や漢字の字体についての知識が求められます。実技面では、楷書に加えて行書の技術も必要とされますよ。

【準1級・1級】草書のスキルが必要なレベルで1~2割の合格率

準1級と1級の難易度は、硬筆検定の中でも最も難しいレベルと言えるでしょう。硬筆書写の高度に専門的な技術かつ知識が必要とされます。合格率も1~2割と決して高くはありません。実技では、今までの級とは違って自由作品の項目が加えられます。そのため、文字を正しく書くだけでなく、和歌や漢詩に関する知識、技術も必要です。理論面では草書に加えて古典の読みが出題されたり、書道史における作者や作品の知識が求められたりしますよ。2級までと比べてレベルが格段に上がるので、十分な準備をしてから受験するようにしましょう。

何級を受けるのがおすすめか

2級や3級から受けるのがおすすめ

書写の硬筆検定には6級から1級がありますが、自分で受ける級を決めることができます。初めて受験する人は、2級や3級から受けるのがおすすめですよ。ほとんどの人が合格する4級以下と比べて難易度は上がりますが、しっかりと準備をすれば合格することができるレベルだからです。履歴書などには6級から記載することができますが、3級以上の級を持っていることで自分の実力をしっかりとアピールすることもできるでしょう。

合格のコツ

自分に合ったレベルを受ける

合格のためには、まずは自分に合ったレベルを受けることです。今まで一度も書道を習ったことが無かったり、書写の知識や技術に自信がなかったりする人は、あせらずに下の級から受験しましょう。一方、ある程度自信がある人はわざわざ下の級から受ける必要はありません。書写検定は級によって難易度と出題内容が異なるため、まずは自分のレベルを把握することから始めましょう。受験までの期間で自分がどこまで準備できるのか、逆算して受ける級を決めるのがおすすめです。

本番で使うペンで練習する

書写の硬筆検定に受かるためには、本番で使うペンで練習することも大切ですよ。硬筆検定では、受ける級によって使用する筆記用具が細かく決められています。例えば、6級や5級は全ての問題を鉛筆で書くように指定がされています。また、つけペンや万年筆は他の級では使用可能でも4級では使ってはいけません。筆ペンや先が四角いマーカーなどは全ての級で使用が認められていないので注意が必要です。普段練習で使っていた筆記用具が本番では使えなかった、ということにならないように普段から本番で使うもので練習するようにしましょう。

書くスピードを意識する

4級以上を受験する人は、書くスピードを意識しながら練習することも大切です。硬筆検定では、4級以上では速書きの項目が出題されます。いくらきれいに整った字を書くことができでも、書くのに時間がかかってしまっては合格することができません。まずは字形を整える練習を行うことも大切ですが、慣れてきたら書くスピードにも意識を向けるようにしましょう。特に、普段から字を書くスピードに自信がない人は積極的に速書きの練習を行うようにしてください。

過去問を利用する

過去問を利用することも、合格への近道となります。書写検定を主催する日本書写技能検定協会のホームページでは、各級の問題例と回答例を無料でダウンロードすることができますよ。力試しをしたい人や、具体的にどのような問題が出るのか知りたい人は利用するのがおすすめです。また、公式の過去問や参考書もホームページから入手することができます。過去問を繰り返し解くことで問題形式にも慣れ、本番に落ち着いて受験することができますよ。

通信講座を利用する

書写検定に合格するためには、通信講座を利用することもおすすめです。特に、硬筆検定の準2級以上を受験する場合は独学での合格が難しい場合もあります。プロの指導を受けることで、より専門的な知識や技術を身に着けることができますよ。普段は忙しくて教室に通う時間がない人でも、通信講座であれば自分のペースで受講することができます。独学での勉強に不安がある人や、合格に必要なスキルを確実に身に着けたい人にはおすすめです。

書写検定が保育に生かせる理由

お便りや連絡帳を手書きで書ける

保育士さんが書写検定を持っていると、お便りや連絡帳を書くときに役立ちます。保護者とのやり取りで使用する連絡帳はもちろん、園からのお便りも手書きで出す保育園もありますよね。手書きの文字は、印刷した文字と比べて温かく優しい印象を与えることができるからです。そんなときに書写検定を持っている保育士さんがいるととても助かります。きれいで整った字を速く書けるようになることで、業務もはかどりますよ。

保護者に良い印象を与えることができる

書写検定を持っていることで、保護者に良い印象を与えることができます。保護者の人は、連絡帳などを通して保育士さんの文字を見る機会がありますよね。そのときに保育士さんの字が読みにくかったり、漢字が間違っていたりすると良くない印象を持たれてしまうかもしれません。一方で、書写検定を持っているとそのような心配を減らすことができます。保護者から好印象を得るために、字をきれいに書くスキルはあった方が良いと言えるでしょう。

子供に正しく綺麗な字を教えることができる

書写検定のスキルを持っていることで、子供に正しくきれいな字を教えることができます。保育園に通う子供の中には、まだ字の読み書きができない子も多くいますよね。一方で、小学校に入学前の子供など、字の読み書きに興味がある子供もいるでしょう。そんなときに、書写検定を持っていることで自信を持って教えることができます。子供は大人が書く文字を真似して覚えるので、整った字を書くスキルは保育に必要だと言えますね。

就職や転職でアピールできる

書写検定を持っていることで、保育士さんの就職や転職の場面でアピールすることができます。上記で説明した通り、書写検定を持っている保育士さんというのは保育園にとっても沢山のメリットがあるからです。他の人とは異なる資格を持っているということで、魅力をアピールすることもできますよ。これから転職を考えている人や、保育園への就職を考えている人はぜひ書写検定の取得を考えてみて下さい。

まとめ

書写検定にチャレンジして保育に生かそう

ここまで書写検定について、検定の種類や難易度、合格のコツや受験のメリットを紹介してきました。書写検定は、政府からも認められている書写の技能を証明する検定です。級によって合格率は異なりますが、しっかりと準備して臨めば多くの人が合格することができます。大人としての教養はもちろん、保育におけるメリットも沢山ある検定ですよ。これから保育士になることを考えている人はもちろん、今保育士として働いている人もぜひ受験を考えてみてください。

よくある質問

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