保育園用ズボンの選び方【おすすめ・7分丈・夏・男の子・女の子】

子供の保育園用ズボン、みなさんはどのように選んでいますか?自宅用ではあまり意識する必要のないことでも、保育園用となると気をつけなければならないことが多くあったりします。また、特定の種類のズボンを保育園側に禁止されるというケースも少なくないようですよ。今回は、そんなママさん達を悩ませる保育園用ズボンの選び方について、ポイント等を解説していきます。季節や性別によってズボンの選び方の観点は変わってくるので、しっかりと対応して準備ができるようにしましょう!

保育園におすすめ!子供用ズボン

ストレッチ素材やゆったりサイズのズボン

保育園に通う子供達は、室内外で1日中元気に動き回ります。走る、しゃがむ、跳びはねるなどの動作を1日のうちに何度も繰り返す子供達にとって、ズボンを履いたときの動きやすさはとても重要な要素です。特に、関節が位置する膝周り。ストレッチ性に優れていなければ、足を上手く曲げることができずに転んで怪我をしてしまいます。保育園で友達と活発に遊ぶ子供のことを考えて、ストレッチ素材の、サイズは少し脚を動かす余裕のあるものを選ぶようにしましょう。

紐や飾りのないシンプルなズボン

服屋さんへ行くと、チャックやリボンなどの付いたオシャレなズボンが沢山売られていますよね。しかしそれらのズボンは、子供がよく動き回る場では、怪我や事故を引き起こす原因になりかねないとても危険なものなんです。チャックやリボンのような飾りや、穴の空いたデニムなどは、何かの拍子に引っかかって事故につながる危険性が高いため、保育園用には向きません。保育園用のズボンを選ぶときには、引っかかりやすい飾りなどがないシンプルなものを選ぶとよいでしょう。

子供自身で着脱がしやすいズボン

保育園では、年齢が上がるにつれて、子供自身での着替えを求められる場面というのが増えてきます。子供が1人で着脱をしやすい衣服を選ぶ際に重要になるのは、フィット感や生地の硬さです。たとえばレギンスのような身体にフィットしすぎるもの。身体によく密着する素材では、脱ぐときに裏返りやすく、直しにくいものが多いようです。また、硬い生地や伸びすぎる生地でも、足を通した後で一度に上げにくいようです。足を入れて一度に最後まで履けるもの、裏返ることなくスムーズに脱げるもの。このようなズボンを選ぶことで、子供の達成感につなげることもできますね。

肌に優しい素材のズボン

子供の肌はとても敏感で繊細です。保育園で1日中ズボンを履くと、当然ながらズボンの生地は子供の肌に1日中触れることになります。子供の肌を守るためにも、ズボンの素材は肌に影響の少ないものを選びましょう。綿や麻のような天然素材のものを選ぶのがおすすめですよ。吸湿性や通気性、肌触りなど様々な面で優れた特徴があります。一方で麻のように、種別によっては硬さやチクチク感があるものもあります。天然素材のものを意識して選びつつ、実際に触り心地や履き心地を試してから購入するとよいでしょう。

ハンカチの入るポケット付きズボン

保育園を卒園した子供達は、すぐに小学校に通い始めます。そのため、年長くらいから小学校を意識した様々な準備をし始めることも多いようです。年長の子供には特に、ハンカチやティッシュを各自で持ち歩けるようなポケットがあるズボンを選ぶようにしましょう。ポケットは便利ではありますが、引っかかりやすい危険な部分でもあります。保育園用にポケットのついたズボンを選ぶ際には、ポケットのサイズや位置が比較的安全なものを意識して選びましょう。

値段の安いズボン

保育園で元気いっぱい身体を動かして遊ぶことが大好きな子供達は、室内にいてもズボンが汚れたり、破けたりするような遊び方をします。またトイレトレーニング中の子供は、遊び以外でもズボンを汚す場面が増えるので、複数の替えのズボンを用意しておかなければなりません。加えて子供の成長速度は速く、身体の大きさに合ったサイズのズボンが必要になるため、安価なズボンを多く用意しておく方がよいでしょう。ただし、値段だけを見て安いからといって何でも購入してしまうのは危険です。安い衣服が多く並ぶ海外のサイトでは、JIS規格が無視されたままの危険性の高い衣服が売られているケースもあります。決して値段だけで判断せずに、素材や安全性を確かめてから購入するようにしてくださいね。

腰回りのゴムが細いズボン

子供用ズボンとして腰回りにゴムが入ったものを選ぶべきだという認識がある保護者の方も多いかもしれませんね。しかし、ゴムの幅までもが重要であるということは案外見落とされがちです。せっかくゴムタイプのズボンを意識しても、ゴムの幅が太いものでは力が強く、子供自身の力で上まで引き上げて履くことが難しくなってしまいます。また、家では1人で履くことができたズボンも、保育園では汗や水が原因で肌に張り付いて上手く履けず、子供が泣いてしまうなんてことも。子供が動き回って汗をかきやすい保育園では普段よりもズボンが履きにくくなることを想定して、より履きやすさを重視したズボンを選ぶことが大切です。腰回りのゴムが細い柔らかめで履きやすいズボンを選びましょう。

保育士くらぶ

保育園によくあるズボンのルール

紐がついていないズボンにする

ズボンの中には、飾りや調節のために紐がついている種類のものが存在します。しかし多くの保育園では、紐が遊具などの突起に引っかかる危険性があることから、事故防止のために紐のついたズボンを禁止にしているようです。ズボンの紐はリボンのように結んでオシャレに見せられることに加え、腰回りや足下の緩さを自由に調節できるようにしてくれる大変優れたものですよね。見た目だけでなく機能も優れてはいますが、保育園での子供の遊び方や動き方を考えると引っかかりやすい部分は極力減らすことが望ましいです。

夏用の長ズボンを用意する

「夏なのに長ズボン?」と疑問に思った親御さんもいるでしょう。実は、暑い夏であってもズボンは長いものを用意するように求めている保育園も多くあります。その理由の1つは、防虫対策です。夏には蚊や蜂など、様々な種類の虫が地上に表れますよね。好奇心旺盛で危険な虫がいる場にも飛び込んでしまう子供の肌を守るためにも、ズボンで肌を隠すことが重要です。また、転んだときの怪我防止のためでもあります。あらゆる危険から子供の肌を守るために、夏でも長ズボンの用意は欠かせませんね!

スカートの禁止

主に可愛いものを好む女の子が履きたがるヒラヒラのスカートですが、これも禁止している保育園が多くあります。夏でも長ズボンを履く理由と同様に、素足が出ることによる摩擦や切り傷などの怪我や、虫刺されを防ぐためです。また、散歩や遠足で園外で活動するときにスカートを履いていると、風でめくれてしまう可能性がありますよね。園外にいる大人の中には、子供達のオムツや下着を性的な目で見てくる不審者もいるかもしれません。そのような危険性から守るためにも、保護者の方が側で見守れない環境での子供の履き物は、スカートではなくズボンを用意するようにしましょう。

ズボンに記名をする

保育園では集団の中で日々の生活を送ります。そのため園児の私物には各自で記名を行い、他の人からの誤った使用や紛失の対策をするように求められる場合がほとんどです。ズボンは衣服なのでひっくり返した裏側にあるタグに油性ペンで記名をしましょう。また裏面ではなく、あえて見えやすい場所に名前を記して目立たせてもよいでしょう。アイロンで接着するタイプの名前テープは、百円均一のお店などでもお手軽に入手できます。ズボンの正面部分に貼ると、ぱっと見ただけでも誰のものか判断しやすいようになりますよ。

夏にもおすすめな7分丈 レギンス選びのポイント

少し大きいサイズの7分丈にする

レギンスは生地がよく伸びるため、足の指がひっかかってズボンにうまく通らないことがあります。また乾燥機の影響で少しずつ縮んでいくため、ぴったりサイズではなく、1、2サイズ大きいものを選ぶようにしましょう。子供の履き物を選ぶときは、お腹周りの緩さや動きやすさ、着脱のしやすさなどを考慮して選ぶことが大切です。大人の力を借りずに着替えに挑戦し始めたり、イヤイヤ期に突入したりする1、2歳頃には特に必要な配慮なので意識するようにしましょう。

必要に応じて裾上げを行う

サイズ感が大きめのものを意識して選ぶと、どうしても丈まで長くなってしまいます。そこで7分丈のものを選ぶようにすることで、サイズにゆとりがありつつも足の長さにぴったりと合ったズボンやレギンスを選ぶことができますよ。しかしながら緩さがちょうど良い7分丈を選んでも、メーカーによっては長めの丈になっている場合もあります。裾を折り返すと、引っかかりやすい部分が生まれて履きにくさや事故につながってしまうので、裾上げを必要に応じて行い対処しましょう。

夏に購入するなら女の子用のコーナーへ

夏の時期に入ると、男子の服のコーナーにはハーフパンツばかりが並んでレギンスが見当たらないことがほとんどです。夏にレギンスを購入したいときには思い切って女子のコーナーへ行くと、夏でもレギンスが並んでいることが多いですよ。男子の場合は女子用でも抵抗なく履けるように、装飾や柄のないシンプルなデザインのものを選びましょう。女子用のレギンスにはポケットがなく、前後の見分けがつきにくいものもあるので、名前テープなどで印をつけるとよいですよ!

【季節別】おすすめの保育園用ズボン

【春夏】汗をよく吸収する長ズボン

外遊びの多い春夏の保育園では、怪我や虫刺され防止のために長ズボンを履くように言われることが多いです。夏場の長ズボンは特にも汗で蒸れやすいため、汗をよく吸収する綿素材のズボンがおすすめですよ。他にもメッシュ素材のような通気性のよい素材を選ぶのもおすすめです。ズボン内が蒸れたままで汗を放置するとあせもや肌荒れなどを引き起こすので、暑くても快適に履ける長ズボンを探しましょう。

【秋冬】暖かいストレッチ素材の長ズボン

寒さの厳しい冬には、熱を逃がしにくい裏起毛のズボンがおすすめです。防寒対策として生地の厚みが増したものを選ぶと、足を動かしにくくなってしまうかもしれません。ズボンの生地が薄い春夏の時期に比べて、生地のストレッチ性や膝周りの関節の動かしやすさなどをよく確かめてから購入しましょう。また胃腸の発達が未熟な子供達には、冷えによってお腹を壊さないように股上の深いズボンを選ぶと、腹巻き無しでもお腹周りの防寒ができますよ。

【男女別】保育園用ズボンのおすすめデザイン

【男の子】汚れが目立ちにくく動きやすいズボン

男の子は、服装などを気にせずに身体を大きく動かして遊ぶことを好みやすいです。そのため室内でおとなしく遊ぶタイプの子供に比べてズボンがとても汚れやすくなっています。ズボンは汚れることを前提とし、カーキや黒などの汚れが目立ちにくい濃いめの暗い色を選ぶとよいでしょう。また遊びの内容も、膝を引きずったり、勢いよく曲げ伸ばししたりといったズボンに負荷のかかるものが多いです。ズボンは、動きやすさに考慮しつつも、様々な遊びに耐えられるように膝などの関節部分が特に丈夫なものを選ぶと長持ちさせることができますよ。

【女の子】パステルカラーや花柄のズボン

女の子の中には、お絵かきやおままごとなどの派手な動きを行わない室内遊びを好む子供が多くいます。そのため、男の子に比べて汚れやすさに配慮する必要はあまりないでしょう。女の子は、可愛いリボンやヒラヒラのスカートなどを好むことが多いです。しかしながら飾りやスカートは、安全のために禁止をする保育園がほとんど。加えて、女の子が好みやすい有名な可愛いキャラクターがプリントされたズボンも、子供間でのトラブル防止などの観点から禁止にする保育園が多いようです。女の子には、パステルカラーのような可愛い色や、お花やリボンなどワンポイント付きの可愛い柄のものを選ぶのがおすすめですよ。

まとめ

ポイントをおさえて保育園用のズボンを用意しよう

いかがでしたか?子供自身での着脱のしやすさやトイレトレーニングなど、様々なことに考慮しながら保育園用ズボンは選ぶ必要があります。ズボンの履き心地によって子供の機嫌が左右されることもあるので、購入するズボンを選ぶ場にはなるべく子供と一緒に行き、本人に確かめてから買うとよいですね。今回ご紹介したポイントを抑え、子供達が保育園で快適に過ごし、思いっきり遊びを満喫できるようなズボン選びをしていきましょう!

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