福島県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

福島県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

福島県に移住する際に、利用できる補助金制度や生活支援といった移住支援制度があるのをご存じでしょうか。福島県には、白虎隊や八重の桜など大河ドラマにもなった歴史的な物語、鶴ヶ城(会津若松城)といった歴史的建造物があります。また、日本三大ラーメンのひとつでもある喜多方ラーメンや会津のソースカツ丼が有名です。観光地としても魅力的な福島県ですが、生活基盤とするにも最適な地です。今回は、福島県に移住し保育士として働きたい方のために、利用できる制度や、福島県の魅力をご紹介します。

福島県ってどんなところ?

福島県の基本データ

福島県の人口は、福島県現住人口調査結果データによると、約173万人です。13の市・31の町・15の村からなる県域はとても広く、47都道府県の中でも3番目の広さを誇ります。「浜通り地方」「中通り地方」「会津地方」の3地域に分けられ、県東部に位置する浜通り地方は太平洋に面し、海産物やマリンスポーツが人気です。県中央部に位置する中通り地方は、商業都市のある利便性の高い区域であり、県西部に位置する会津地方は、冬には降雪量が多いためウィンタースポーツが盛んです。福島県の3地域は上記のようにまったく異なる特徴を持つため、移住を検討している方は自分に合った地域を探すことから始めるとよいでしょう。

福島県の気候

福島県は東西に広く、奥羽山脈や阿武隈高地により3地域に分けられているため、同じ季節でも地域によって気候が異なります。会津地方は日本海側に位置し、盆地であるため夏は蒸し暑く、冬は雪が多く降ります。中通り地方は、日本海側と太平洋側の中間の気候ですが、夏になると全国的にも気温が高くなることで知られる福島市があります。浜通り地方は、太平洋側で温暖な気候であるため、冬でも雪はほとんど降りません。それぞれの地域ごとに、季節の移り変わりを楽しめるのも、福島県の魅力の一つです。

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保育士が福島県に移住して働くメリット

自治体独自の保育士就業支援がある

福島市では、認可保育施設で保育士の実地研修ができる「潜在保育士就労支援事業」を実施しています。保育士の資格を保有していながら、現場から離れていてブランクがあり不安な方や、保育士としての勤務経験がない方の就業をサポートしてくれるものです。公立または私立の施設において1日4時間、最長10日間の実地研修を受けられます。研修中は、私立の施設の場合は職員として、公立の施設の場合は福島市のパート職員として雇用されるため、給料をもらいながら研修を受けられることも魅力的です。移住する地域によって、独自の支援を受けることができますよ。

保育士の求人が多い

福島県で保育士として働くメリットの一つに、保育士の求人が多いことが挙げられます。背景には、女性の社会進出により共働きの世帯が年々増え、子供を保育施設に預ける方が増えたことにあります。福島県の調査(一目でわかる福島県の指標2019)によると、共働き世帯の割合は約28.6%と、全国的にみて高い傾向にあります。また、女性の労働力率が約49.5%と、県内在住の半数程度の女性が働いていることになります。福島県での保育士の需要は高く、今後も需要が高まることでしょう。そのため、求人が多く就職しやすい地域と言えます。

温泉地数が全国で5番目に多い

福島県は全国でも有数の温泉地で、温泉の数は県内各地に131箇所あり、全国でも5番目に多い数となります。会津地方の芦ノ牧温泉、中通りの飯坂温泉、浜通りのいわき湯本温泉など名湯と呼ばれる温泉地があり、一度は耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。効能は肩こり、腰痛、冷え性など様々あり、保育士の仕事で疲れた体を癒すことができるでしょう。また、郡山市にある磐梯熱海温泉近くの磐梯熱海駅前には、24時間無料で入れる足湯があり、温泉にゆっくり浸かる時間がなくても足湯だけ楽しむことができます。

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保育士が福島県に移住するデメリット

住む場所によっては冬への備えが必要

福島県の気候でも説明しましたが、福島県は住む地域によって気候が変わります。特に冬の気候に注意が必要です。会津地方では冬になると積雪があり、気温は氷点下になるので、暖房器具は必須です。暖房器具は、寒冷地仕様のエアコンか石油ファンヒーターがおすすめですが、エアコンの場合は気温が低く温まりにくいので、電気代が高くなる傾向があります。また、水道が凍らないよう水道管に電気ヒーターが巻かれている家庭が多く、停電でヒーターが停止した場合、水道管が凍結する恐れもあるので注意が必要です。

交通機関の利便性が低い

福島県の駅の数は大都市に比べて圧倒的に少なく、これまで移動手段を電車やバスをメインに生活していた方にとっては不便に感じる場合もあるかもしれません。居住地の近くに商業施設やスーパーマーケットがあれば、自転車や徒歩での買い物も可能ですが、駅から離れた場所にある場合も多いです。都市部でも公共交通機関は約1時間に1本のペースで、過疎地域に行くほど空き時間は長くなります。公共の交通機関の利便性が低いことから、これまで車を使用していなかった方も移住をする際には、車を所有することをおすすめします。

福島県への移住がおすすめな理由

歴史的な文化遺産が多い

福島県の中でも、会津地方は歴史的な観光地が多く存在します。大内宿は、茅葺き屋根という茅を材料にして作った屋根の古民家が数十軒立ち並んでいる宿場で、現在では一部の地域でしか見られない昔ながらの日本の町並みが見られます。そして、NHKの大河ドラマ「八重の桜」にも登場した鶴ヶ城も有名です。鶴ヶ城は日本で唯一、赤瓦をまとった城として知られています。また、例年1月中頃から3月にかけて本丸に雪が積もり、日本全国でも珍しい雪景色の城を見ることができます。休日に歴史あふれる街を巡るのも良いでしょう。

豊富な自然を生かした観光スポットがある

福島県は自然が多く、猪苗代湖の志田浜では白鳥と湖の景色が織りなす大自然の豊かさに圧倒されます。花見山公園や信夫山公園など花の名所も多く、春には満開の桜を見ることができます。夏には海水浴や湖水浴、秋には鬼婆で有名な安達太良山で山登り、冬にはウィンタースポーツと、自然環境を生かした体験が年中満喫できます。また、県内各地には温泉が湧き出ており、いわき市にある映画「フラガール」の舞台になったスパリゾートハワイアンズのように、温泉を利用した大型レジャー施設も有名です。福島に移住すれば、自然を生かした様々な観光スポットで楽しむことができますよ。

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福島県へ移住して働く注意点

車が無いと通勤が不便

福島県の中でも、人口の多い都市である郡山市やいわき市、福島市などの都市部で、駅の近くに居住地や就業場所がある方なら車は不要かもしれません。しかし、他の多くの地域では就業場所まで車移動が必要です。また、職務上の研修で研修実施場所へ行く際には、駅から離れている場合もあり、通勤する上で車は必需品といえるでしょう。時間帯によって混雑する場所や複雑な道路もあるので、通勤路を確認し、就業場所までの所要時間を調べておく必要があります。車の運転に慣れていない方は特に、就業前にあらかじめ運転して確認することをおすすめします。

冬場の通勤に注意が必要

前述した通り、地域によって差はありますが、冬場の会津地方は降雪量が多いため、通勤する際には注意が必要です。朝には雪かきをしてから出勤することも多く、気温が低く路面が凍結することから、渋滞することもしばしばあります。公共交通機関も遅れることがあるため、事前に天気予報をチェックしておくと良いでしょう。また、中通りや浜通りも、多少の積雪があります。雪が降った際には、道路が渋滞し公共交通機関が遅延するので、通常よりも通勤に時間を要することが予想されます。雪に慣れていない方は特に、時間に余裕を持って出勤すると良いでしょう。

注目の福島県の移住支援情報

福島市UIJターン保育士等就労支援補助金(福島市)

福島県の県庁所在地である福島市では、県外から転入し、福島市に保育士等で就労する方に対し、補助金を給付しています。保育所や認可こども園などに就労するために必要な経費として、20万円を上限としています。対象経費は、移転費用・住宅取得費用・被服費用・通勤用の車両購入費用などです。移住の際には、引っ越しや生活のための準備など支出が多くなるので、嬉しい支援と言えますね。

対象者

・交付対象施設に新たに雇用され就労開始後1年以内の方
・継続して1年以上の勤務(1日6時間以上かつ月20日以上の勤務に限る)できる方
・配偶者等の転勤を伴う転入でない方
・福島県外から本市に転入届を提出し、居住することとなった者であり、当該補助金の交付申請が転入後1年以内であること。また、転入時において、福島市を転出して1年以上経過している者又は福島市へ初めて住所を定める方
・前住所地及び現住所地において(市県民税・固定資産税・都市計画税・軽自動車税・国民健康保険税)その他これらに類する公租公課を滞納していない方
・福島市暴力団排除条例第2条第3項に規定する暴力団員等でない方
・その他県や市の移住支援補助金制度を使っていない方

補助金額

補助対象期間内に支払ったもの(1,000円未満の端数があるときは、当該端数を切り捨てるものとします。)とし、対象は次の通りです。

(注)1人につき200,000円を上限とします。ただし、補助金の交付は、1人につき1回限りとします。

・住宅取得費用
・住宅賃貸借費用
・移転費用
・移動費用
・被服費用
・通勤用車両購入費用など

必要書類

・UIJターン保育士等就労支援補助金交付支援申請書(指定様式)
・就労証明書(指定様式) ・誓約書(指定様式)
・UIJターン保育士等就労支援補助金請求書(指定様式)
・保育士証の写し ・転入費用等を確認できる書類の写し
・住民票の写し(福島市にて発行)
・前住所地で市税等に未納がないことの証明書(転入前の住所地にて発行)
・前号に掲げるもののほか市長が必要と認める書類

参考:福島市ホームページ

福島県県外保育士移住促進事業

福島県県外保育移住制度は、県外在住の保育士資格取得者か資格取得見込み者で、福島県内への就職や転職を検討されている方を対象とした支援制度です。就職活動に伴う交通費、ホテルや旅館の宿泊費を助成する制度です。福島県県外保育移住制度を使用することで、移住前の就職活動費用が抑えられます。

対象者

・県外在住のもので福島県内の保育所等へ就職を希望していること。
①県外の保育士養成施設卒業予定者(新卒者)。
②県外からの就職希望者(既卒者)。
・実習や就職活動等に要した費用に対し、本事業外の補助金・助成金等の交付を 受けていないこと。
・過去に本事業の交付を受けていないこと。

補助金額

福島県での実習や就職活動に要した交通費や宿泊料

・助成金の上限額は1人あたり3万円とする
・宿泊費は宿泊施設を利用した場合のみ対象
・女性費用の算出方法は、福島県社会福祉協議会の旅費う規定に基づく「

必要書類

・交付申請書
・活動証明書
・領収書(宿泊した場合)
・求職登録証

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福島県の保育士支援情報は「福島県保育士・保育所支援センター」へ

福島県保育士・保育所支援センターは、保育士の専門性の向上と質の高い人材確保のために、求人側と求職者をマッチングするコーディネーターとしての就職支援をしています。また、保育士再就職支援セミナーイベントも行っているため、保育士の仕事に不安や悩みがある方は、登録しておくと便利に活用できます。福島県に移住して保育士に関する情報を収集する際には、福島県保育士・保育所支援センターを利用することをおすすめします。

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福島県に移住して保育士として働くということ

福島県への移住は様々な苦労もあります

大都市から移住する方は、公共交通機関の不便さに不満を感じることも多いと思います。ほとんどの地域で車が必要になってくるため、運転免許証の取得が必須となります。冬には積雪や気温の低下により路面が凍結することから、スタッドレスタイヤやスノータイヤ、チェーンなども必要になるため出費も多くなります。しかし、移住地によって、冬に雪が降らない場合もあります。福島県は地域によって異なる性質を持っているため、福島県で暮らす場合は、住む地域の気候や性質をよく調べておくことが大切です。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

福島県は、政府統計総合窓口e-Statの刑法犯認知件数を見ると、比較的治安が良い県であることがわかります。また、地域柄、穏やかな性格の方が多いと言われていて、広大な土地でのびのびと育つ素直な子どもたちも多くいることでしょう。休日には、豊富な観光スポットにでかけることで気分をリフレッシュすることができるため、私生活を充実させることができます。沢山の魅力にあふれた福島県に移住し、保育士として働いてみませんか。

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福島県に移住した保育士さんのために「福島県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。

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よくある質問

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/