滋賀県に保育士が移住して働くには?【補助金・支援金情報も】

目次

保育士として滋賀県に移住する場合、様々な支援制度があることをご存じですか?子どもを大切にし、保育士の役割が重要視されている滋賀県では、保育士が働きやすい環境が整備されています。滋賀県は日本のほぼ中央に位置し、日本一大きな湖「琵琶湖」があることで有名ですね。首都圏からは新幹線で2時間ほどの距離ですが、大阪や京都、名古屋へのアクセスは良好で「ほどほど田舎、ほどほど都会」を楽しめる土地です。今回の記事では、滋賀県に移住して保育士をするメリットやデメリット、支援制度について詳しく紹介しますので、是非参考にしてくださいね。

滋賀県ってどんなところ?

滋賀県の基本データ

滋賀県の総人口は、2020年4月時点で約142万人です。県庁所在地である大津市の人口は約34万人で、県人口全体の1/4ほどを占めています。面積は約4,017平方キロメートルで、そのうち琵琶湖が占める割合は、1/6に相当する約670平方キロメートルです。市町村合併が進んだ結果、13市6町となり、村が一つもないことが特徴です。琵琶湖の周りは平地ですが、平地の周囲には伊吹山や鈴鹿山といった山々があり、変化に富んだ美しい自然に恵まれています。また、古くから通商が栄え、歴史の舞台ともなってきた滋賀県。彦根城や比叡山延暦寺などもあり、文化面でも魅力たっぷりの土地です。

滋賀県の気候

滋賀県の年平均気温は14.7度で、東京よりは若干低くなっています。琵琶湖が県の中央にあり、県北と県南ではまったく気候が違うのが特徴です。琵琶湖の北側は福井県に近い気候で、山間部では1mの積雪になることがあります。一方、琵琶湖の南側では、雪が積もることはほとんどなく、温暖な気候です。年間の降水量は、県中央の彦根市で1,571ミリメートル。内陸に位置するため、台風被害が出ることはあまりありません。隣県の京都市は、夏暑く冬は底冷えすることで有名ですが、滋賀県は琵琶湖の影響で、極端な温度変化がないのが特徴です。

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保育士が滋賀県に移住して働くメリット

保育士の求人が多く、平均年収が高い

滋賀県における保育士の有効求人倍数は3.34倍で、保育士不足が深刻な状態です。また、滋賀県での保育士の平均年収は395万円で、全国平均より10%以上高くなっています。求人が多く給与が高いのは、滋賀県で保育士として働くメリットです。また、滋賀県の出生率は、千人当たり9.1人と全国2位の高い水準。妊娠中または子育て世帯への支援サービスを提供する「淡海(おうみ)子育て応援団」という制度があります。子どもを大切にしている滋賀県は、保育士としてやりがいのある仕事ができる環境です。滋賀県に移住して、保育士の仕事に就くことを考えてみる価値は、大いにあるのではないでしょうか。

暮らしやすい

「ほどほど田舎、ほどほど都会」が、滋賀県のキャッチフレーズ。大阪や京都へのアクセスが電車で30分程度と便利で、東京へも新幹線を使えば2時間程度で行くことができます。琵琶湖の北側には豪雪地帯がありますが、南部は積雪もほとんどなく、冬でも穏やかな気候です。また、人口10万人当たりの百貨店・総合スーパー数が2,133店で全国2位、大型小売店数が12.5店で全国5位と、買い物に便利。JRや私鉄の駅周辺は都会的ですが、ちょっと離れると、のどかで美しい田園風景や森に囲まれた暮らしを楽しむことができます。ゆったりとした生活を送りたい方にはおすすめですよ。

自然環境が豊か

滋賀県に海はありませんが、日本一大きな琵琶湖があるので、開放的で美しい景観を楽しみながら暮らせるでしょう。県面積の1/6を占める琵琶湖は、まさに滋賀県民にとって心のオアシス。琵琶湖一周235キロメートルを自転車で巡る、「ビワイチ」というアクティビティが人気です。もちろん、一周全部を回らなくても大丈夫。途中で文化遺産を訪れたり、ご当地グルメを楽しんだり、自分のペースで参加できるルートもあります。他にも「エコツーリズム」プログラムが沢山あり、農作業や信楽焼きを体験することができますよ。休日には、自然豊かな場所に出かけてみてはいかがでしょう。

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保育士が滋賀県に移住するデメリット

地域に馴染むのに苦労する

滋賀県は日本の真ん中にあり、独特の文化を持つ地域です。古くからの住民が多く、地域での行事やしきたりを大事にする風習があります。地域での草刈りや清掃などの共同作業も多く、最初は戸惑うことがあるでしょう。また、真面目で堅実な県民性なので、あいさつや時間に厳しいのも特徴。さらに、正義感が強く口うるさい面もあります。人付き合いが面倒くさいと思うかもしれませんが、思い切って飛び込んでみましょう。一旦受け入れた後は、気さくで面倒見が良く、頼れるのが滋賀県民の特徴です。

生活費が高い

総務省統計局のホームページによると、滋賀県は平成28年の消費者物価指数が総合で14位となっており、生活費が高い県と言えます。特に、教育費が全国3位で、全国平均に比べ9%程度高いのが特徴です。また、保健医療費は全国11位、被服及び履物費は12位と高い水準。水道光熱費は26位ではあるものの、全国平均を上回っています。さらに、賃貸住宅一部屋当たりの家賃は、46,092円で全国13位と安くはありません。食料に関しては全国平均よりわずかに低いのですが、他の生活費全般にお金がかかることがデメリットとなっています。

滋賀県への移住がおすすめな理由

琵琶湖を楽しめる

滋賀県と言ったら、なんと言っても琵琶湖。琵琶湖しかない、と言われることがありますが、琵琶湖の楽しみ方は沢山あります。まず、滋賀県民の誇る夏の風物詩に「びわ湖花火大会」があります。広い琵琶湖の夜空に上がる花火は圧巻です。また、夏には海水浴ならぬ「湖水浴」が楽しめます。海水のようにベタベタせず、波が少ないので、泳ぎやすいのがメリットです。そして、是非おすすめしたいのは、船に乗って楽しむ琵琶湖クルーズ。湖の中に大きな朱塗りの鳥居がある白髭神社や、パワースポットである竹生島を訪れるコースがあります。自転車で琵琶湖を周遊する「ビワイチ」に参加して、陸から琵琶湖を満喫するのもおすすめです。

歴史的な建物や文化財が豊富

滋賀県は、昔は近江と呼ばれ、歴史の舞台となってきたことでも有名です。大津京という都が置かれたこともありますし、「ひこにゃん」で有名な彦根城、豊臣秀吉が建てた長浜城もあります。近江八幡市には、復元された安土城の一部が展示されている「安土城天主信長の館」があります。歴史好きなら一度は訪れたいですね。また、滋賀県にある国宝や重要文化財の数は、全国4位の873件。博物館や神社仏閣巡りが好きな方におすすめです。そして、京都の観光地として有名な比叡山延暦寺は、実は滋賀県にあります。日本一長いケーブルカーに乗って比叡山を訪れ、その後京都観光も楽しんでみてはいかがでしょう。

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滋賀県へ移住して働く注意点

地域差が大きい

真ん中に大きな琵琶湖がある滋賀県は、東西南北4つの地域に分けられ、それぞれ気候や地域性が異なります。県庁所在地の大津市や草津市は、琵琶湖の南である湖南エリアにあたり、京都に近く都会的です。彦根市のある湖東エリアは、古い町並みや水郷が残る、のどかな地域。高島市のある湖西エリアは、湖西線が主な交通の足となっていますが、天候に左右されることが多いのが難点。長浜市のある湖北エリアは、京阪神に最も遠く、交通が不便なだけでなく、豪雪になる場所があります。移住先を選ぶ際には、地域による違いを考慮することが必要です。

県内での生活には自家用車が必要

滋賀県は大阪や京都に近いので、遊びや買い物には便利ですが、県内で仕事や買い物をするには、自家用車がないと不便を感じるでしょう。JRや私鉄の駅周辺には商店街もありますが、他の地域では郊外型のショッピングセンターが多いので、自動車がないと行くことができません。また、郊外型施設は主要道路である国道沿いに集中している上、片側1車線なので、休日には常に渋滞してしまうのが難点。さらに、湖北エリアは電車やバスが少ない上、雪が積もるので、自家用車には冬用の装備が必要です。

注目の滋賀県の移住支援情報

滋賀県移住支援事業

東京及び首都圏から滋賀県に移住して就業する場合に、一定の条件を満たせば移住支援金がもらえる事業です。支援金の申請先は市町村となります。対象は、彦根市、甲賀市などに限られています。一番保育士の求人が多い県庁所在地の大津市は、対象外となるので注意してください。年度によって対象市町が変更になる可能性があるので、移住を検討する際には、県のホームページで確認することをおすすめします。

対象者

移住に関する条件
①または②のいずれかを満たし、③と④に該当する方
①移住直前の10年間で通算5年以上東京23区に在住していた方
②移住直前の10年間で通算5年以上東京圏(条件不利地域を除く)に在住し、東京23区に通勤していた方
※ただし、①②とも、直近の1年以上は東京23区に在住または通勤していたことが必要
③申請時に移住後3カ月以上1年以内であること
④移住先の市町に申請日から5年以継続して居住する意思がある方

就業に関する条件
①から③のすべてを満たす方
①移住支援金の対象求人として、都道府県のマッチングサイトに掲載された求人に応募し、週20時間以上の無期雇用契約に基づいて就業した方
②申請時に就業してから3カ月以上在職していること
③申請後5年以上継続して就業する意思のある方

補助金額

2人以上の世帯の場合は100万円
単身の場合は60万円

必要書類

彦根市の例(市町によって違うこともあるので要確認)
①移住支援金交付申請書
②就業証明書
③移住に関する要件が確認できる移住対象者の住民票の写し
④移住支援金の振り込み口座通帳の写し
⑤移住をする前の勤務先、雇用期間及び雇用保険の被保険者であったことを確認できる書類
⑥誓約書
⑦同意書
⑧その他市長が必要と認める資料

長浜市保育士等宿舎居住支援事業(長浜市)

長浜市外から転入し、長浜市内の保育施設に就業した場合、住居に関する助成金がもらえる事業です。保育士本人が住居を借りた場合は家賃に対し、保育士を雇った保育施設等が宿舎を借上げた場合は、借上げ費に対しての助成を受けられます。長浜市に移住して働く際には、とても助かる事業ですね。ただし、令和5年3月31日までの期間限定事業です。

対象者

保育士個人に支援金が支給されるのは、公立施設に勤務する場合のみです。法人施設勤務の場合は、法人が借上げた宿舎についての支援金支給になりますので、各施設への確認が必要となります。公立施設勤務の場合の対象者は、以下のすべてを満たした方になります。
①勤務開始日が令和4年4月1日までの方
②週30時間以上の常勤の方
③採用内定日現在の住民登録が長浜市以外であり、勤務開始日までに長浜市に住民登録を行った方

補助金額

毎月の賃料及び共益費の3/4(上限4,200円/月)

必要書類

長浜市教育委員会事務局幼児課(電話0749-65-8607)に電話して問い合わせるか「長浜市保育士等宿舎居住支援事業補助金要綱」を取り寄せ、必要書類を確認してください。

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滋賀県の保育士情報は「滋賀県保育士・保育所支援センター」で!

滋賀県は子供の数が多く、保育士が不足しているので、保育士や保育所の支援に力を入れています。一般社団法人滋賀県保育協議会が運営している「滋賀県保育士・保育所支援センター」では、保育士人材バンクの運営、セミナーの開催といった事業を行っています。また、広報活動に力を入れており、SNSや動画サイトを活用しているのが特徴。現場で頑張っている保育士へ、感謝の言葉を贈る「ありがとうクラウドファンディング」という、ユニークな取り組みを行っています。

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滋賀県に移住して保育士として働くということ

滋賀県への移住は様々な苦労もあります

滋賀県には昔から住んでいる方が多いので、地域住民の繋がりや行事を大切にする文化があります。道路や河川、集会所の草刈りや清掃作業といった共同作業が多いので、負担に感じることがあるでしょう。また、移住してすぐの時期は、地域の方々の目が気になるかもしれません。最初は戸惑うことが多いと思いますが、積極的に地域行事に参加し、交流してみましょう。保育士は地域にとって大切な仕事です。子どもたちや保護者の方々との信頼関係があるので、すぐに地域にも受け入れられるでしょう。

移住することでかけがえのない体験も出来ます

滋賀県への移住では、なんと言っても、琵琶湖という素晴らしい自然を満喫できるのが魅力です。四季折々の変化を楽しみながら通勤したり、休日を過ごしたりすることでリフレッシュできます。滋賀県には大きな都市はありませんが、歴史や文化の色濃く残る魅力的な場所がたくさんあるので、街歩きが趣味になるかもしれません。出生率が全国2位と高く、保育士不足の滋賀県では、保育士の存在はとても貴重で、給与面でも優遇されています。そんな滋賀県に移住して、保育士の仕事をしてみませんか。

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滋賀県に移住した保育士さんのために「滋賀県移住保育士相談窓口」を開設しています。住居のこと、職場のこと、保育内容についてなど保育士移住コーディネーターが無料でご相談に応じます。いきなり移住して働くハードルは高いものです。一度、職場見学してみませんか?オンラインでの面接も可能ですよ。

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よくある質問

移住して保育士として働いている人は多いですか?

はい。多くの方が移住して保育士として働いています。約100名程度の方が2020年の1年間でアスカを通して移住して保育士として働いています。アスカを通じて移住した保育士さんのインタビューはこちらからご覧ください。保育士のお仕事は全国共通なので、移住しても働きやすいでしょう。

他の都道府県の保育士移住情報も知りたいのですが?

ご覧いただいてる都道府県以外の移住の情報はこちらのページからご覧いただけます。離島にスポットをあてた記事や移住した保育士さんのインタビュー記事もございます。合わせてご覧になってください。

具体的にいつ移住するか決めていないのですが相談に乗ってくれますか?

はい。もちろん、具体的に移住できる時期が決まっていなくてもご相談に乗ります。こちらの相談窓口よりお申し込みください。移住に最適な時期や移住までにかかる時間もアドバイスいたします!

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/