【保育園の節分】鬼ごっこで遊ぼう!ねらいやメリットについても紹介!【保育園・外遊び・アイデア・導入・集団】

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保育園で鬼ごっこをするねらい&メリットは?

子どもの遊びに定番な鬼ごっこ

鬼ごっこと言えば、だれもが一度は経験したことがある定番の遊びですよね。鬼ごっこには、実は多くの種類があり保育園の遊びとしても活用できるのです。また、外遊びとしてだけでなく室内遊びとしても楽しめる他、子どもにとって多くのメリットをもたらす遊びです。製作遊びとは異なり、準備や後片付けなどの手間がかからない点も保育士さんにやさしい遊びかもしれません。さらに、これからやってくる節分ならではの遊びとしても活躍します。今回は、そんな鬼ごっこの種類やねらい、メリットについて紹介していきます。遊びのアイデアが知りたい保育士さん、節分遊びが知りたい保育士さん必見です!

コミュニケーション力が上がる

鬼ごっこをする上で、コミュニケーションは必須になります。どんな鬼ごっこをする際にも、誰が何の役割をするかを決めたり、遊びながら ”見つけた!” と発したりなどの会話が生まれます。また、夢中になりながら遊んでいるため意識的に話さなくても自然に会話が生まれる瞬間が多く、普段あまり話さない子どもでもコミュニケーションを取りやすいといった特徴もあります。鬼ごっこを実施する際は、なるべく会話が生まれやすいような環境やルール作りがカギとなってきそうです。

運動能力が向上する

鬼ごっこの醍醐味と言えば何といっても鬼から逃げるという ”スリル感” ですよね。そのために全力疾走したり、隠れたりなどをするのが特徴的な遊びです。逃げるために走るだけでなく、色々な障害物を潜り抜けたり飛び越えたり、、とにかく体を動かさざるを得ない状況です。乳幼児期に運動をすることはとても大切で、健康的な成長には欠かせません。体を動かす習慣を作るためにも、鬼ごっこという遊びが役に立つことがわかります。

判断力が身につく

鬼ごっこはただ走って鬼から逃げる遊びではありません。鬼から逃げる子どもも、鬼の子どももそれぞれが頭を使いながら遊ぶ必要があります。”こっちの方が近道だな” ”どっちの子を捕まえようかな” ”ここに隠れよう” など自然と判断を下しながら遊んでいます。そのため、予測したり観察するなどの状況判断力が磨かれます。

集団ルールを学べる

鬼ごっこは1人では遊べません。必ず、友達や保育士さんなど周囲の人と遊ばなければ成り立たない遊びです。また、その時その時でルールを設けることで、規則を守る大切さや強調性を学ぶことが出来ます。乳幼児期にこういった経験を積むことは、子どもたちにとって今後訪れる集団生活で活かされることとなります。鬼ごっこをしながら周囲の人とのかかわり方、ルールを守る大切さを学べることはとてもいい経験ですよね。

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【乳児向け】鬼ごっこの種類

シンプル追いかけっこ

誰かを鬼に決め、追いかけるシンプルな鬼ごっこです。乳児向けであれば、ルールを理解できない子も多いため鬼は保育士さんにすることがおすすめです。また、逃げる時間は10秒より長くとってもいいかもしれません。特にルール説明をする際は、口頭だけというより、保育士さん同士の実践でレクチャーすることが望ましいです。

☆ 基本的な遊び方

① じゃんけんで1人の鬼を決める

② 鬼が10数えている間に残りの人は出来るだけ遠くに逃げる

③ 数え終わった鬼が追いかけに行く

④ 捕まえる時には、タッチと声をかけながら肩をたたく

⑤ 捕まった人が次は鬼になる

くすぐり鬼

逃げる子どもを捕まえた時くすぐる遊びです。自宅で保護者と遊んだ経験がある子も少なくないかもしれません。「こちょこちょ~」と言いながら脇の下やお腹を優しくくすぐります。こちょこちょがくすぐったくて苦手な子も多いため、逃げる時に特別なスリル感を味わうことも出来そうです。現在のようなコロナ禍で実施する際は、特に感染対策に注意して行ってください。

手つなぎ鬼

「キャー」と悲鳴が上がる鬼ごっこというよりは楽しさの方が大きい鬼ごっこです。最初の鬼が1人でタッチをして捕まえるところまでは普通の鬼ごっこと同じです。しかし、タッチをされた子どもは鬼と手をつなぎ次のターゲットを探しに行きます。こうしてどんどん捕まえることで輪が広がっていきます。捕まるリスクが高い中で最後まで捕まらなかった人の勝ちです。乳児でも取り組みやすく、友達同士での仲が深まる点も非常にメリットが大きいですよね。

高鬼

ジャングルジムで遊ぶ子供達のイラスト

鬼が10を数えている間に高いところに逃げる鬼ごっこです。しかし、継続して高いところに居続けるのは不可能であるため、さらに10秒を数える間に低所を辿って他の高いところに逃げます。その際、鬼が捕まえることは可能で、いかにスムーズに高所に逃げるかがカギです。こうして10秒ごとにシャッフルタイムを設けながら実施するのが高鬼です。高鬼のポイントは、場所選びです。高い遊具や段差のようなところがなければ遊びが成り立たないので、室内よりも外が適している遊びです。また、秒数を長くしたり短くしたりする工夫があると面白いかもしれません。

【幼児向け】鬼ごっこの種類

ドッジ鬼

”ボール鬼” とも言われる鬼ごっこの紹介です。ルールは簡単で、肩を手でタッチする代わりにボールを投げて当てます。使用するのは柔らかめなボールで、大きい方が良いかもしれません。もし、自分に向かって投げられてもキャッチすることが出来ればセーフです。その際は、遠くに投げてボールを遠ざけます。ドッジボールに近い遊びで、少し難易度が高いかもしれません。コロナ禍の今、距離感を取りながら遊ぶことが出来る点もこのゲームのメリットと言えそうです。

こおり鬼

保育士さんの仲にも子どもの頃に遊んだことがある人も多いのではないでしょうか。定番鬼ごっこのうちの1つですよね。鬼を決め、10数えてから追いかける流れは同じですが、逃げてる子どもは捕まえられそうになった時に「こおり!」と言ってバリアをすることが出来ます。バリアをしてしまうと鬼から捕まらない代わりに、その場で動けなくなります。しかし、逃げている人が固まっているひとに「おゆ!」と言ってタッチしてあげると、また復活して自由に動けるようになります。

ドロケイ

ケイドロとも呼ばれる定番の遊びですよね。警察と泥棒に分かれて、警察が泥棒を捕まえるために追いかけます。捕まった泥棒は、牢屋に入ります。しかし、味方の生きている泥棒がタッチをしてくれればまた復活することかできます。警察も泥棒も同じくらいの人数で開始することが一般的です。そのため、最初に分かれた2組がそれぞれで作戦会議を立てて遊ぶといったこともよくあります。小学校に上がっても遊ぶことの多い鬼ごっこの一つなので、保育園時代にルールに慣れておくことはとても大切なことかもしれません。

バナナ鬼

こちらは馴染みのない方も多いのではないでしょうか。バナナ鬼はその名の通り、捕まったら体でバナナの表現をする鬼ごっこです。鬼を決め、おかけるところまでは一般的な鬼ごっこですが、捕まっても逃げている仲間がタッチ(皮をむく)をしてくれると復活が出来ます。その後、皮をむいてもらったバナナは自由に動き回れるようになります。全員をタッチしてバナナにすると鬼の勝ちとなります。

しっぽどりゲーム

幼いころに経験した人も多いことかと思います。全員が平等な形でスタートでき、ルールも簡単です。ズボンなど服にしっぽとなるひもを入れます。自分のしっぽは取られないようしながらも相手のしっぽを取りに行く勇気が必要な鬼ごっこです。しっぽを取られたら負けです。最後まで取られずに多くのしっぽを取った人が勝ちです。前述にあるように、この遊びはしっぽとなるひもが必要となります。縄跳びや、リボン、紙テープといった材料を用意しましょう。走りながらでも子どもが簡単に引き抜けるものかつ、破損の衝撃が少ないものを選ぶのがおすすめです。

影踏み鬼

この遊びで注意したいのが、天気です。影を踏んでこそ成り立つ遊びなので影が出来る日や時間を選んで遊ぶようにしましょう。また、鬼を決めずに進める方法と、鬼を決めて進める方法があります。鬼を決めない場合は、スタートと同時に一斉にお互いの影を踏み合います。一方の鬼を決めて実施する場合は、鬼以外の人が最初に日陰に隠れます。スタートと同時に日向に出て、鬼が影を踏むために追いかけます。影を踏まれた場合は負けとなり、鬼をチェンジします。

3色鬼

まず、子どもたちを3色にわけます。例えば、赤青緑にわけ、赤→青、青→緑、緑→赤というように追いかけることが出来ます。また、色ごとに陣地を決めその陣地から出たところを狙って捕まえると言った流れです。例えば、青チームが赤チームにつかまった場合、捕まった青チームの人は赤チームにされてしまいます。しかし、捕まっても「助けて!」と叫び、仲間がタッチをしに来てくれたら脱出成功です。いわゆるチーム戦の鬼ごっこのため、お互いに話し合って作戦を練ることが大切です。個人戦の鬼ごっこに比べ、協力や作戦が絡んでくるので盛り上がること間違いなしですね。

鬼ごっこをより楽しむポイント

ルールのアレンジをしよう

上記でいくつか紹介してきた鬼ごっこは、あくまで一般的なルールです。しかし保育園では、それぞれ異なる性格や成長度合いの子どもがいてその場その場で合わせることがとても重要となってきます。また、気温や天気などの天候、その時の子どもたちの人数によって臨機応変に対応する必要があります。時には、ルールが難しくて理解が出来ない子がいるかもしれません。保育士さんがオリジナルでアレンジしたり、調べたり、子どもたちとアイデアを出し合う話し合いで決めるなど様々な方法があります。その場その場でルールをアレンジして全員が楽しく取り組めるように工夫しましょう。

チーム鬼ごっこを取り入れよう

上記では、個々で逃げる鬼ごっこも多数紹介しましたが、中にはチームで取り組める鬼ごっこも紹介しました。特に、年中~年長クラスでは近づく小学校生活のためにも集団行動や協調性を育む必要があります。チームで取り組める鬼ごっこは、個々で逃げる形と比べ、作戦会議や話し合いなどコミュニケーションを取る場面が多くあります。また、誰かと同じ”チーム”となることで仲間の大切さや絆を深めることも出来ます。チーム鬼ごっこでは、仲間の協力で復活できることも多々あるので、積極的に取り入れてみることがおすすめです。

服装に注意しよう

鬼ごっこは走ったり隠れたりなど激しい運動を伴う遊びです。乳児クラスはもちろんのこと、年中年長クラスの子どもでも転んでしまうことは日常茶飯事です。鬼ごっこを実施する日は連絡帳や保護者の方へ口頭で伝えるなどをして服装に注意してもらうことがおすすめです。可能であれば、体操服のような運動着や長ズボンが好ましいです。万が一、実施当日にふさわしくない服装の子どもがいた場合には、園にある替えの服に着替えたり、別日に変更など臨機応変に対応することを忘れてはいけません。見落としがちな服装ですが、私服登園の多い保育園だからこそ注意していきましょう。

【一工夫】節分の鬼ごっこ

鬼のお面をつけてみよう

節分の遊びとして楽しむ鬼ごっこでは、鬼のお面をつけてみてはいかがでしょうか。鬼は豆まきで追いやるというイメージが強いですが、実際の鬼ごっこで鬼のお面を活用してみることでリアルさが増しますね。追いかける立場は逆転してしまいますが、節分の日の鬼つながりとしてつけてみてください♪

豆まき×鬼ごっこ

節分の日に定番な豆まきですが、鬼ごっこと合わせて遊んでみるとより楽しめます。追いかけてくる鬼役の保育士さんに向かって豆をまくというシンプルな遊びが出来ます。見事、退治出来たら豆まき成功などルールを決めてみても楽しいと思います。独自でアイデアを膨らませやすいので、各自豆まきと鬼ごっこを組み合わせたオリジナルの遊びを考えてみてはいかがでしょうか。

メリットばかりの鬼ごっこ

保育園で取り組める鬼ごっこを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。様々な種類がある他、年齢別に適する鬼ごっこが存在していることも分かりました。一見、単なる遊びのように思える鬼ごっこですが、発育効果などメリットが多く、楽しさと成長に欠かせない要素がたくさん含まれています。過ごしやすい気候になるこれからの時期に是非取り入れてみてくださいね。

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