手作り楽器のアイデア11選【ペットボトル・紙コップ・ねらい・注意点】

子どもたちと一緒に手作り楽器を作ることで、ものを作る楽しみを味わうと共に手先の扱いや集中力を養うことが出来ます。楽器を作った後は楽しく遊ぶことが出来るため、楽器作りは子どもたちにとっても取り組みやすい学習手段ですよ。今回は、手作りの楽器は何を作ればよいのかわからないという方に向けて、手作り楽器のアイデアをまとめました。今回の記事を参考にして、子どもたちと楽しく楽器作りが出来れば幸いです。

叩いて演奏する手作り楽器

カスタネット

牛乳パックを利用することでカスタネットを作ることができます。画用紙や絵によって自分好みのカスタネットに出来ますので、子どもたちは楽しみながら作成を行えますよ。

    主な材料
    ・牛乳パック
    ・ペットボトルのふた
    ・色画用紙
    ・針金モール

    作り方
    ①適度な幅に切った牛乳パックに好きな色の画用紙を貼り、好きな絵を描く。
    ②2枚を合わせて針金モールで結ぶことで、指にはめる箇所を作成する。
    ③カスタネットの内側両面にペットボトルのふたを貼り付けて完成。

タンバリン

タンバリンは叩くことで鈴が鳴る楽しい楽器です。作成後は、子どもたちと一緒に歌を歌いながら奏でてみましょう!

    主な材料
    ・チーズの箱などの丸い箱(ふたでも可)
    ・鈴(6個)
    ・針金モール

    作り方
    ①針金モールを6等分にカットし、それぞれ鈴に通しておく
    ②丸い箱(ふたでも可)に6つ穴をあけ、鈴に通した針金モールを穴に通して結ぶ
    ③6つの穴全てに結びつけて完成。

ペットボトル太鼓

ペットボトルを利用することで太鼓を作ることが出来ます。打楽器といえば太鼓ですので、ぜひ作ってみてください。

    主な材料
    ・ペットボトル
    ・色付きビニールテープ
    ・風船
    ・色マジック
    ・割り箸
    ・アルミホイル(10×10cm)

    作り方
    ①ペットボトルの底をカッターやハサミで切り取る。
    ②切り口にかぶせるように色つきビニールテープを貼る。
    ③風船の膨らむ部分を残してハサミで切り、ペットボトルに風船の膨らむ部分をかぶせる。
    ④色付きビニールテープで補強し、好きな絵を描く。
    ⑤割り箸にアルミホイルを巻きつけてバチを作り完成。

でんでん太鼓

昔懐かしいでんでん太鼓は片手で鳴らせる楽しい楽器です。幼い子どもでも扱いやすいので、ぜひ取り入れてみてくださいね。

    主な材料
    ・チーズの容器
    ・折り紙
    ・ボタン2個
    ・タコ糸2本(各15cm)

    作り方
    ①チーズの容器に折り紙を貼って装飾する。
    ②容器の両端に紐を通す小さい穴を開ける。
    ③ボタンにタコ糸を通して結び、そのタコ糸を容器の穴に通す。
    ④余ったタコ糸は容器の裏側でテープで固定し、容器のふたをする。
    ⑤容器の下に穴をあけて割り箸を通し、持ち手を作って完成。

ギロ

牛乳パックを利用してギロを作ることが出来ます。工程が少なく簡単に作ることが出来るため、子どもたちとも気軽に制作に取り組めますよ。

    主な材料
    ・牛乳パック
    ・曲がるストロー(7本)
    ・割り箸
    ・色画用紙
    ・クレヨン

    作り方
    ①牛乳パックの大きさに合わせて、絵を描いた色画用紙を貼る。
    ②ストローを牛乳パックの幅に合わせて短く切り、等間隔で貼り付けて完成。
保育士くらぶ

振って演奏する手作り楽器

カチカチ鳴子

振って演奏する手作り楽器を作りたいときはカチカチ鳴子をおすすめします。少し作るのが難しいですが、手先の扱いの学習になるため余裕があればチャレンジしてみましょう!

    主な材料
    ・牛乳パック
    ・色つきビニールテープ
    ・ペットボトルのふた(4個)

    作り方
    ①牛乳パックを短く切り、四隅を丸く切り取って半分に折る。
    ②残った牛乳パック2面を1/4の幅にするため2回折る。
    ③①の折り目に切り込みを入れて②を差し込み、ビニールテープで補強する。
    ④好きな絵を描き、ペットボトルのふた4個を③の内側に取り付けて完成。

シャカシャカマラカス

マラカスは、シャカシャカと他とは違った音が鳴るため演奏していて楽しい楽器です。工程が少ないので気軽に制作に取り組めますよ。

    主な材料
    ・ビーズ
    ・ガチャポンの空カプセル(2個)
    ・トイレットペーパーの芯
    ・色つきビニールテープ

    作り方
    ①色つきビニールテープでトイレットペーパーの芯を装飾する。
    ②空カプセルを自由に装飾し、なかにビーズを入れて閉じる。
    ③①の両端に②を取り付けて完成。

紙コップのベル

紙コップを利用することでベルを作ることが出来ます。とくにクリスマスの時期などに作るのがおすすめですよ。

    主な材料
    ・紙コップ
    ・色画用紙
    ・鈴(2~3個)
    ・テグス
    ・針金モール
    ・カラーの丸シール
    ・リボン

    作り方
    ①紙コップに色画用紙や丸シールで装飾する。
    ②紙コップの底の中心に穴を開ける。
    ③鈴をテグスでまとめ、針金モールに固定する。
    ④②の内側から③を通し、リボンなどで飾り付けをして完成。

吹いたり弾いたりする手作り楽器

発泡トレイのギター

弾いて演奏する楽器とえばギターですよね。実はギターは手作りで作成することが出来ます。子どもたちと一緒にセッションするとより楽しく遊ぶことが出来ます!

    主な材料
    ・発泡トレイ(2個)
    ・輪ゴム
    ・割り箸2本(各10cm)
    ・色付きビニールテープ
    ・キッチンペーパーの芯

    作り方
    ①発泡トレイの大きさに合わせて円を描き、カットする。
    ②割り箸をビニールテープで穴の上下に貼り付ける。
    ③トレイを重ね合わせ、ビニールテープで貼り合わせる。
    ④②の割り箸の上にくるように輪ゴムをかけ固定する。
    ※固定の具合で音が変わるため、自由な強さで固定してください
    ⑤キッチンペーパーの芯の片端に8等分の切り込みを入れて、その部分を広げる。
    ⑥⑤を本体に取り付けて、自由に装飾して完成。

ストローラッパ

ストローを利用することでラッパを作ることが出来ます。少し難しいですが、鳴らせると楽しい楽器ですのでチャレンジしてみましょう。

    主な材料
    ・色画用紙
    ・ストロー(8cmくらい)
    ・シャボン玉用のストロー
    ・装飾用のシール

    作り方
    ①ストローの片端2cm程度をしっかり潰し、もう片方をシャボン玉用のストローに取り付ける。
    ②色画用紙を直径30cmの半円に切り取り、三角すいの形にする。
    ③①と②を取り付けて、テープでしっかりと固定する。
    ④好きなシールで装飾して完成。

ストロー笛

    主な材料
    ・色画用紙
    ・ストロー(1本)

    作り方
    ①ストローを5cmに切る。
    ②ストロの先を潰して平らにする。
    ③潰した箇所を左右対称になるように斜めに切って完成。

手作り楽器を制作するねらい

ものを大切にするようになる

手作り楽器を制作するねらいの一つは、ものを大切にするようになることです。材料を用意して自分で作った楽器は、世界に1つだけの唯一の楽器です。そのため、子どもにとってその楽器は大切なものとなるでしょう。幼いうちから大切なものを持つ機会を与えてあげることで、子どもたちはその後もものを大切にするようになりますよ。ものを大切にする人は、周りの人からも大切にされる人になります。手作り楽器の制作は、将来的に子どもたちの人間性の成長につながるのです。

手先の扱いを学習する

手作り楽器を制作するときは細かい動作を要します。例えば、紙を小さく折ったり形に合うように貼ったりする動作などが挙げられるでしょう。これらには普段子どものみで遊ぶときは使わない手先の動きを要しますので、手先の扱いを学習する良い機会となりますよ。もちろん刃物を扱うときは危険ですので、はじめは大人が担当するようにしてくださいね。子どもが成長して、刃物の扱いに慣れてきたら任せてみるようにしましょう。

集中力を養う

集中している子ども

手作り楽器を作るときは細かい動作を要しますが、それに伴い高い集中力が必要になります。集中して作成に取り掛からなければ、うまく作れなかったり思いもよらぬ怪我をしてしまったりする恐れがありますよね。手作り楽器を制作するなかで、目の前のことに集中して取り組むという機会を得ることが出来ますよ。手作り楽器は作ったあとに遊ぶことが出来るため、そのことがモチベーションとなり楽しく集中することが出来ると思います。ぜひ積極的に取り入れてみてくださいね。

手作り楽器を制作するときの注意点

刃物の扱いに気をつける

はさみと折り紙

手作り楽器を制作する時は、刃物の扱いには十分に注意しましょう。紙を切るときや穴をあける時はハサミやカッターなどの鋭い刃物が必要になります。子どもが幼かったり、まだうまく扱うことが出来ない場合は、無理をせず大人たちが刃物を使用してください。とはいっても、子どもたちは自分でやりたいという気持ちが強いです。怪我をしてしまってからでは遅いので、刃物の扱いは慣れるまでは無理をしないように促しましょう。

細かな部品の誤飲に気をつける

手作り楽器の材料のなかに、ビーズや鈴などの小さくて細かい部品があります。子どもはそのような細かい部品を口に入れてしまう恐れがありますので十分に注意しましょう。4~5歳児は誤飲をする危険はそれほどないですが、周りに0~1歳児がいるときは気をつけてください。もし小さな部品を扱うことが怖いという場合は、その部分をもっと大きな部品で代用できないか工夫してみるのも一つの手です。もしくは細かい部品を扱う楽器の制作はせずに、安全に作ることが出来る楽器を制作する選択肢をとりましょう。

衛生面に配慮する

子どもの手を消毒している

また、手作り楽器を制作するときは衛生面に気をつけてください。牛乳パックやトレイを利用するときは、よく洗って消毒を欠かさないようにしましょう。とくにこのご時世は衛生面により気をつける必要があります。子どもたちが触れるものでもあるので、材料は清潔にしたうえで制作に取り組みましょうね。また、ラッパや笛のような吹いて演奏する楽器は口をつける機会があるため、1つの楽器を共有しないように注意。そして、子どもたちの手の消毒もこまめにしてあげましょう。

まとめ

子どもたちと一緒に楽しく楽器を作ろう!

笑顔の子ども

いかがでしたでしょうか。今回は手作り楽器のアイデアや手作り楽器を制作するねらい、制作するときの注意点をご紹介しました。主な材料や作り方もご紹介していますが、詳しくは添付の動画をご覧いただき、細かな部分はご自由にアレンジしていただければと思います。手作り楽器はものを作る楽しみを感じると共に、手先の扱いや集中力を養うねらいがあります。刃物の扱いや衛生面などに配慮したうえで、世界で1つだけの楽器を子どもたちと一緒に楽しく制作しましょう!

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