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秋には読書の秋、食欲の秋といろんな秋がありますね。もちろん、お月見やハロウィン、運動会といった行事も目白押しですよ。そんな秋は製作をぜひ保育やご家庭で作成して子どもたちと楽しんでみてはいかがでしょうか。製作では身近な素材を活用することでエコにもなり、コスパも良いです。子どもたちと一緒につくることで、手先を使う訓練になる上に、協力することや物を大事にする気持ちも芽生えます。では、秋の製作にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は、簡単にできる秋の製作のねらいや作り方、ポイントについて紹介します!
秋の製作のねらいは?
秋の季節感を感じることができる

秋の製作には、秋の食べ物やお月見といった行事など季節感を感じられる製作がありますね。季節感を感じることは子どもたちがこれから生きていく上で大切な感性です。また、どんぐりや落ち葉といった秋にしかない自然のものをぜひ製作に取り入れてみましょう。そうすることで、さらに季節感が出る製作を作ることができますね。出来上がった作品はぜひ保育室に飾りましょう。また、おうちに保育園で作ったおりがみを子どもが持ち帰ることで家でも季節を感じることができますね。
自分のイメージを表現することで想像力が養う

想像力とは、目には見えないものを思い浮かべる力のこと。自分たちで考えて製作を行うことで子どもは「どうしたら見本通りになるかな?」「ここをこうしたらこうなるんだ」などと豊かに想像力を働かせながら製作を行います。このように想像力を掻き立てながら製作を行うのもねらいの一つです。完成図を頭に描いて製作を一から作り上げることで想像力が養われますよ。想像力は大人になってからも様々な場所で発揮ができますので、ぜひ幼少期に身につけたい能力ですね。
感覚や感触を楽しむ

子どもは発達段階によって手で何かを握ったり動かしたりすることも出来るようになったり、大人の呼びかけに表情で反応出来るようになります。子どもたちにとって製作は手で何かを掴むことにより感覚や感触を得ることが出来るものです。幼少期の子どもは積極的にいろいろなものに触れてみることはとても大切。子どもたちがものを触って楽しめるだけでなく、発育効果に期待できるといった点からも製作に取り組む意味があると言えますね。
達成感を感じることができる
達成感を得ることは、子どもの自信や自己肯定感のアップにつながります。子どもは完成図を頭で描き、時には失敗しながらも製作物を完成させることで達成感を得ることができますよ。最後まで製作物を作りあげたときに子どもは達成感や失敗してもやり抜く力を身につけるのです。子どもがやり抜く力を遊びの中で自然と身につけることで、日常でも諦めずにやり抜くことができるかもしれませんね。
集中力が身につく

集中力とは一つの物事に集中して取り組むことができる力のことです。製作は作る過程がわかりやすくゴールも見えるため集中して取り組むことができます。同じ作業を繰り返すのなら、集中力が高い方が効率よくできますよね。子どもの集中力が続くには保育士さんの声かけも重要ですよ。子どもが製作に集中してるところに「何を作っているの?」とちょっとした声かけをするだけで集中力が削ぎれてしてしまう原因になりかねます。大人でも何かに集中してる時に話しかけられると集中力が削ぎれてしまうことありますよね。製作に没頭しているときは、子どもにできるだけ話しかけないようにしてあげましょう。
0歳~1歳児におすすめの秋の製作
タンボでイチョウ製作
【用意するもの】木の描かれた画用紙・ガーゼ 1枚・脱脂綿 1枚・絵の具・輪ゴム
1脱脂綿を丸めてガーゼを輪ゴムでとめる
2木の絵を描いた画用紙と水で溶いた絵の具を用意する
3丸い方にさっき1で作ったのを画用紙にポンポンして行くとイチョウの樹が完成
4色々なものを作ってみよう!
工程が少ないので0歳~1歳の子どもでも簡単に製作を行うことができますよ。
まだまだ手先が器用に扱えない子どもでもこの製作は簡単に絵の具でお絵描きできます。”
2歳児におすすめの秋の製作
お月見スタンプ製作
【用意するもの】布(ガーゼがおすすめ)、スポンジ(食器洗い用でOK)、輪ゴム、絵の具(白/団子用)、色画用紙
1色画用紙で台(三方)を作ります
2黒色の背景に貼り付けます
3スポンジを適当な大きさにカットします
4ガーゼでスポンジを包みます
5根元を輪ゴムで留めてスタンプにします
6白の絵の具をスポンジにつけます
7スタンプのようにピラミッド型になるように押していきます
8黄色の画用紙を丸く切り出します
9背景に貼り付けます
10完成です!
秋と言えば、秋の夜空に浮かぶ美しい月を眺めるお月見の時期です。お月見は日本の秋の風物詩ともいえるのではないでしょうか。この動画では、ポンポンとスタンプを押して製作を楽しむことができます。お月見団子は、丸いお団子の形を満月に見立てて供えることで月に収穫の感謝を表しているとされていますよ。”
【年少】3歳児におすすめの秋の製作
ハロウィンで使える!おばけランタン
【事前準備】
① 切れ端と洗濯のりを用意する
② 黒画用紙を用意してかぼちゃの顔を切っていきます
③ 二色のモールを使いくるくると巻いていきます(モールは持ち手になります)
④ 補強するときの 厚紙に両面テープを貼って切ります
⑤ ④を穴あけパンチが切れるぐらいの大きさを二つ用意しておきます
1用意した切れ端をくしゃくしゃにします
2たくさんくしゃくしゃのものを用意します
3このくしゃくしゃのものを適度な大きさで破ります
4くしゃくしゃにして切ったものを液体のりにつけて風船にはります
5全面に張って乾かします
6完璧に乾いたら 風船の上の部分を切っていきます
7穴が空いたら 穴があいたところから風船を剥がして行きます
8上を少し切ります
9さっきほど作ったかぼちゃの顔のパーツを両面テープで貼ります
10 両面テープ貼ったものを 作ったランタンにはります
11先ほど作った厚紙を内側にはって補強をします
12補強したところに穴あけパンチで穴をあけます
13穴を開けたところに 先程作った2本のモールを通して持ち手にします
14ランタンの完成です!
ランプを入れることでランタンにもなりますし、お菓子を入れてもいいですね。
【年中】4歳児におすすめの秋の製作
松ぼっくりけん玉
【用意するもの】松ぼっくり1個、タコ糸70cm1本、紙コップ3個、トイレットペーパーの芯1個、テープ、ハサミ
1集めた松ぼっくりで作ってみましょう
2松ぼっくりにタコ糸を結ぶ
3紙コップ二個用意して紙コップの底を合わせてテープを止める
4合わせたそこの部分にタコ糸を結ぶ
5紙コップ一個を用意して そこをカットする
6カーブを書くようにカットする
7二個つなげた紙コップに合わせてテープで止める
8トイレットペーパーの芯を用意する
93cmの切り込みを入れて6等分できる
10切り込みを入れた部分を広げる
11トイレットペーパーの芯をつけてテープで止める
12装飾したら完成です
秋が深まり冬に近づくころにおすすめの製作です。けん玉の赤い部分をまつぼっくりにすることで、季節感が出てユーモアな作品に仕上がりますね。材料集めから製作まで子どもたちが一貫して取り組めるので、達成感とワクワクを得られそうです。ハサミを使う場面では、子どもが使うのが難しいようであれば保育士さんでやってあげるようにしましょう。
【年長】5歳~6歳児におすすめの秋の製作
トイレットペーパーの芯で作るハロウィン製作
【用意するもの】トイレットペーパーの芯2本、はさみ、15㎝×15㎝の折り紙2枚、両面テープ、モール(6㎝1本、4㎝2本0 )、セロハンテープ
1トイレットペーパーの芯を二本用意します
2はさみで切って9cmにします
315cm✖️15cmの折り紙を二枚をします
49cmに切ります
515✖️9cmのものを二枚用意します
6折り紙に両面テープを端に四箇所はります
7両面テープを剥がしてトイレットペーパーの芯にはります
8同じもの二個作ってください
9芯の上の部分を指でつぶします
10潰した部分が重なるようにします
11反対側も同じように潰します
12本体が完成しました
13顔を折り紙や画用紙で 作って切っておきます
14それぞれのパーツに両面テープを貼ります
15作った本体に張っていきます
16モール6cm一本と4cm二本を用意します
176cmのモールを鉛筆にまきつけます
18モールを作った本体に貼り付けていきます。完成です!
トイレットペーパーの芯という身近な素材で出来ちゃうので、簡単に用意が出来る製作です。後ろにセロハンテープを貼ることで飾ることもできますよ。”
製作を行う時のポイント
安全に作業を行える環境を
子どもはやっていいこととやってダメなことの区別がついていません。刃物類は特に0歳から2歳ごろの乳児が扱うのは難しく、危険を伴います。子どもが使って安全な道具を使うようにしましょう。また、子どもたちに無理をさせてしまうことで怪我のリスクが上がってしまうかもしれません。子どもが難しい又は苦手だと思う作業は無理をさせずに先生たちで行うなどといった工夫を行いましょう。製作を行うときに保育士さんがいくら子どもたちの安全を考えて動いていても怪我や事故は時には避けられないものです。急なトラブルでも保育士さんは迅速に動けるようにしておくことが大切ですよ。
楽しく製作できるように気を配る

保育士さんは、子どもたちがみんなで楽しく製作できているかを気を配ることが大切です。子どもの中には製作遊びが苦手な子もいると思います。子ども一人一人に合わせてどんな遊びをするかということも考慮して遊びを選ぶことが大事ですよ。子どもの発達状況によってハサミを使った器用な製作遊びなどの高度な製作は難しいですし、危険が更に伴います。なるべくどの子も公平に楽しめるような製作ができるようにしましょう。発育に合わせた製作をすることで上記で挙げた製作のねらいが適切に発揮されますよ。
様々な製作を取り入れよう
子どもは、同じ製作ばかりでは飽きてしまいますよね。日替わりで新しい製作遊びを取り入れることで前述で紹介した様々なねらいが発揮されます。いろんな製作を取り入れることで子ども達は様々な能力を身につけることができるのです。また、子どもたちの得意不得意を見つけて制作の仕方に工夫をすることでもっと秋の製作を楽しめるでしょう。いろんな製作を取り入れて子どもたちが飽きない工夫をすることが大事ですよ。
まとめ
製作で秋を盛り上げよう!

今回は秋におすすめの製作について取り上げてみました。いかがでしたでしょうか。製作には子どもの発達に良い点が多いです。製作を保育で日常的に取り入れることで子どもたちの成長に大きな効果を与えるでしょう。年齢やレベル、季節に合う製作を子どもたちに楽しんでもらいながら成長を促せるといいですね。また、秋の製作をすることで子どもたちが四季や文化に興味を持つきっかけにもなるかもしれませんよ。ぜひご家庭や保育で取り入れてみてはいかがでしょうか。
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