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感触遊びを保育活動に取り入れた経験はありますか?感触遊びは、寒天や小麦粉粘土、新聞紙や水など、身近な素材に触れることで、子どもが「つめたい」「ふわふわする」「びりびり音がする」といった感覚を楽しめる遊びです。実は、感触遊びは発達面でもたくさんの良さがあります。この記事では、感触遊びのねらいをはじめ、12種類の具体的な感触遊びの作り方や、安心して遊ぶための注意点をわかりやすく紹介しています。日々の保育に無理なく取り入れられる内容ですので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
感触遊びとは?
素材の感触を楽しむ遊び

感触遊びとは、身近な素材に触れ、その感触の違いを楽しむ遊びのことです。例えば、片栗粉に水を加えてドロドロした感触を味わったり、寒天を崩してぐにゃっとした感覚を楽しみます。遊びの中で「冷たいね」「不思議だね」と子どもたちの会話が自然と広がりますよ。食材や素材に少し工夫を加えるだけで変化を感じられたり、一つの素材でも握ったり伸ばしたりなど、遊び方がぐっと広がるのも感触遊びの魅力です。手や足でじっくり確かめながら遊ぶことで、視覚・触覚・聴覚などの五感に心地よい刺激を与えます。また、子どもの想像力も育まれるでしょう。
感触遊びのねらい
身近な素材に興味をもつ

感触遊びの1つ目のねらいは、身近な素材に興味をもつことです。日常の中にある砂や水、新聞紙やスポンジ、野菜などに実際に触れることで、子どもは「これなんだろう」「触るとどんな感じかな」と自然に関心を広げていきます。例えば、新聞紙をくしゃっと丸めて音を楽しんだり、水を手ですくって冷たさを感じたりするだけでも、素材への気づきは十分に育まれますよ。このような経験を積み重ねることが、探究心や「やってみたい」という好奇心につながっていくのです。
手指を動かし感触を楽しむ
感触遊びの2つ目のねらいは、手指を使って楽しむことで、さまざまな力を育てていくことです。指先でつまむ、握る、丸めるといった動きを繰り返す中で、手指の巧緻性が高まり、鉛筆やはさみなど今後の生活や学びにつながる基礎が育まれていきます。例えば、粘土をこねて丸めたり、寒天を指で崩したりする遊びは、指先に力を入れる感覚や調整する力を自然に身につけることができますよ。感触を楽しみながら無理なく発達を促せる点は、保育の現場でも大切にしたいポイントですね。
感触を伝えることで語彙力を高める

感触遊びの3つ目のねらいは、感じた感触を言葉で伝える経験を通して、語彙力を高めていくことです。実際に触れたとき「つるつる」「べたべた」「つめたい」といった感触を、保育者や友だちに伝えようとする中で、子どもの語彙は少しずつ増えていきます。例えば、寒天に触れながら「ぷるぷるしているね」と声をかけることで、子どもは感覚と言葉を結びつけやすくなりますよ。うまく言葉にできない場合でも、大人が気持ちを代弁してあげることで安心感が生まれ、伝える楽しさを感じられるようになります。
身近な食材を使った感触遊び
小麦粉粘土
身近な食材を使った1つ目の感触遊びは、小麦粉粘土です。
・水
・油
・塩
・食紅(または絵の具)
②塩を少量入れる(傷みにくくなる。なくても大丈夫)
③油を少量入れてこねる(触り心地が良くなる。なくても大丈夫)
④水を少量入れてこねる
⑤小麦粉を足したり水を足したりして好みの固さにしていく
⑥色をつける場合は食紅をつけてこねる
小麦粉粘土はこねたりちぎったりと、さまざまな感触を楽しむことができます。また、素材が小麦粉なので万が一口に入れてしまっても、安心です。食紅の色の種類を多く用意しておくことで色とりどりの粘土ができ、子どもも喜んでくれるでしょう。
小麦粉風船
身近な食材を使った2つ目の感触遊びは、小麦粉風船です。
・風船
・ロート(ペットボトルをカットしたものでも代用可能)
・先の尖っていない細い棒(割り箸など)
・サインペン
②風船の口をロートにセットする
③ロートから小麦粉を少しずつ入れる
④細い棒などを使い、少しずつ小麦粉を風船の中へ押し込んでいきます
⑤風船がぷくぷくになるまで小麦粉を入れる
⑥風船の口をしっかり結ぶ
⑦油性ペンで好きな顔や模様を描く
⑧お好みでリボンを結んでおしゃれに装飾すれば完成
小麦粉を入れるときに量が少ないと触り心地があまりよくありません。小麦粉の量を確かめながらしっかり詰めていきましょう。小麦粉風船は握った時にもちもちしていて繰り返し触りたくなるような感触を楽しめます。
パン粉粘土
身近な食材を使った3つ目の感触遊びは、パン粉粘土です。
・水(霧吹きに入れておく)
・ボウル
②まずはそのまま触って、パン粉の感触を楽しむ
③霧吹きで少しずつ水を含ませる
④水を含ませながら、手でこねていく
⑤お好みの硬さになるまで水を調整し、一つにまとまったら完成
水の量を変えることで、粘土の固さを調整できます。 パンの良い香りがしますが、口に入れないように注意してくださいね。
ゼラチンゼリー
身近な食材を使った4つ目の感触遊びは、ゼラチンゼリーです。
・タッパー
・ボウル
・計量カップ
・スプーン
・食紅
・ゼラチン
②ゼラチンをボウルに入れる
③ダマにならないようにスプーンで混ぜる
④タッパーに移す
⑤食紅を入れてよく混ぜる
⑥冷蔵庫で様子を見ながら冷やして完成
食紅の用意がなければ、絵の具でも代用できます。今回紹介しているゼラチンゼリーは、すべて食用可能な材料で作っていますが、子どもが口に入れてしまわないように注意してくださいね。
片栗粉スライム
身近な食材を使った5つ目の感触遊びは、片栗粉スライムです。
・水(150ml〜適量)
・食紅または絵の具
・ボウルまたはカップ
②水を少しずつ加えながら混ぜる
③力を入れると固まり、力を抜くとドロドロに溶ける硬さになるまで調整する
④食紅や絵の具を加えて色を付ける
⑤赤、黄、青など複数の色を作ると、混ぜて色の変化を楽しむこともできます
ギュッと握ると粘土のようになり、手を広げると水のように流れ落ちます。 0〜1歳児が遊ぶ場合は、誤飲や汚れ防止のため、完成したスライムを二重にしたビニール袋に入れて、袋越しに触って遊ぶのもおすすめです。
春雨遊び
身近な食材を使った6つ目の感触遊びは、春雨遊びです。
・水(お湯)
・食紅
・お鍋
・ボウル、コップ、お皿などの容器(遊び用)
・ペットボトル、フライパンのおもちゃ、まな板、ヘラなど(遊びのバリエーション用)
②はるさめをお湯で茹でる:硬さの違う2種類(柔らかめ:約6〜7分、硬め:約1分)を作ると感触の違いを楽しめます
③食紅で色を付ける:お湯に食紅を溶かし、その中にはるさめを入れて色を染める
④容器に移して遊ぶ:盛り付けたり、色を混ぜたり、道具を使ってお料理ごっこをしたりして遊びます
春雨と食紅を使用しているため、万が一お子様が口に入れても安心な遊びとなっています。
氷ペイント
身近な食材を使った7つ目の感触遊びは、氷ペイントです。
・ボウル
・製氷容器
・画用紙
・水性ペン
・ビニール袋
・絵の具(食紅も可)
ボウルの中の氷を触ったり回したりして、冷たさや音を感じる
氷をビニール袋に入れて、腕や顔に当てて冷たさを感じる
②氷でにじみ絵を作る
画用紙に水性ペンで自由に絵や線を描く
描いた絵の上に氷をのせる
氷をすべらせて、色がにじんだり混ざったりする様子を楽しむ
③色氷で遊ぶ
製氷容器に絵の具(または食紅)と水を入れて混ぜ、凍らせて「色氷」を作る
真っ白な画用紙の上で色氷をすべらせて、氷から出てくる色を楽しむ
氷による様々な変化を感触や感覚で楽しむことができる遊びです。
身近な素材を使った感触遊び
泡スライム
身近な素材を使った1つ目の感触遊びは、泡スライムです。
・木工ボンド
・泡ハンドソープ
・ホウ砂水(ホウ砂小さじ1+ぬるま湯300ml)
・着色料
・ボウル
②木工用ボンドを入れる(約大さじ2)
③よく混ぜ合わせる
④泡ハンドソープを入れる(約20プッシュ)
⑤好きな色の着色料を入れる
⑥よく混ぜ合わせる
⑦ホウ砂水を少量ずつ入れる
⑧手につかなくなるまでホウ砂水を混ぜて完成
触ったときの感触や音を楽しむことができます。1つ作る際に泡ハンドソープをかなり使用するので、沢山作るのは難しいかもしれません。
ぷにぷにスクイーズ
身近な素材を使った2つ目の感触遊びは、ぷにぷにスクイーズです。
・ディスプレイフレーム
・マスキングテープ
②ディスプレイフレームをしっかりと閉じる
③周りをマスキングテープで止めて完成
材料があればとても簡単で5分程度で作ることができます。消臭ビーズを使用しているため、必ず大人が見守れる場所で遊ぶようにしてください。また、ディスプレイフレームが開かないよう固定し、誤飲や事故等にご注意くださいね。
洗濯のりスクイーズ
身近な素材を使った3つ目の感触遊びは、洗濯のりスクイーズです。
・チャック付きポリ袋
・洗濯糊
②洗濯糊を薄く流し入れる
③蓋をしっかりと締めて完成
ジップロックの上から洗濯のりと絵の具を触って遊びましょう。複数の色の絵の具を入れて、色が混ざり合う様子を楽しむ事で、色彩感覚が育まれるためおすすめですよ。
緩衝材ぷちぷち

身近な素材を使った4つ目の感触遊びは、緩衝材ぷちぷちです。緩衝材はそのままでも楽しいのですが箱やボールに貼り付けて遊ぶのもおすすめですよ。
・テープ
・箱やボール
②用意しておいた箱やボールに貼る
緩衝材のプチプチとした感触は大人でも好きな人が多いのではないでしょうか。手でつぶすだけで楽しめるため、0歳児から遊ぶことができます。足で踏んだり、緩衝材の上で寝っ転がったりして癖になる感触に子ども達もきっと夢中になりますよ。
新聞紙遊び
身近な素材を使った5つ目の感触遊びは、新聞紙遊びです。
丸める:手足を使ってギュッと丸め、形が変化する様子や感触を味わいます。
降らせる:ちぎった破片を上から降らせて、ヒラヒラ舞う様子を視覚的に楽しみます。
身にまとう:洋服やリボンに見立てて体に付け、見立て遊びへ発展させます。
年齢に合わせて、指先を使う細かい動作やダイナミックな全身遊びを取り入れるのがおすすめです。
絵の具フィンガーペイント
身近な素材を使った6つ目の感触遊びは、絵の具フィンガーペイント遊びです。
・画用紙(袋に入る大きさに切ったもの)
・絵の具(同系色でまとめると色が綺麗になります)
・洗濯のり(絵の具を伸ばしやすくする場合に使用)
・ハサミと糊(作品を切り絵にする場合に使用)
②取り出しやすいように、少し隙間ができる大きさにする
③画用紙に絵の具を配置し、袋に入れて封をする
②絵の具が全体に行き渡るように、広げながら混ぜていく
③全体に色が広がったら袋から出し、1日ほど置いて乾かす
乾いた作品を短冊切りやブツ切りにして、クリスマスツリーの飾りや切り花などを作って遊ぶのがおすすめですよ。
感触遊びをする際の注意点
誤飲やアレルギーに気をつける

感触遊びを行う際の1つ目の注意点は、誤飲やアレルギーへの配慮をしっかり行うことです。子どもには、安心で安全な環境の中でのびのびと遊んでほしいですよね。感触遊びは手を使って楽しむ活動が多いため、興味をもったものを思わず口に入れてしまう姿も見られます。特に0~1歳の乳児期は何でも確かめようと口に運ぶ時期ですので、小さな素材や柔らかい食材には十分な注意が必要です。また、活動前にはアレルギーのある子どもがいないかを事前に確認することも欠かせません。触れただけでアレルギー反応が出てしまう場合もあるため、子どもたち一人ひとりの様子に気を配りながら、安全に感触遊びを楽しめるよう心がけていきたいですね。
無理やりさせない
感触遊びを行う際の2つ目の注意点は、無理やりさせないことです。子どもたちの中には特定の音や感触を苦手と感じる子がいるかもしれません。そういう子には無理をさせない配慮が必要です。まずは保育士自ら遊んでみせたり、少しずつ触らせたりして慣れてもらえる工夫をしましょう。どうしても嫌がっていたら、他の遊びを取り入れます。子どもの目線に立って子ども一人ひとりのペースに合わせることで、みんなが楽しく過ごせるようになりますよ。
スムーズに遊べるように事前準備しておく

感触遊びを行う際の3つ目の注意点は、子どもたちが落ち着いて楽しめるよう、事前準備を丁寧にしておくことです。感触遊びは、寒天を固める時間が必要だったり、絵の具や小麦粉など材料をあらかじめそろえておく必要があったりと、準備に少し手間がかかる場合があります。いざ始めようとしたときに材料が足りなかったり、準備に時間がかかってしまうと、子どもの「早くやりたい」という気持ちが途切れてしまうこともありますよね。そのため、使う道具や分量を事前に確認し、すぐに遊びに入れる環境を整えておくことが大切です。
まとめ
いかがでしょうか。今回は感触遊びについて解説していきました。感触遊びは、身近にある素材を使って手軽に楽しめるだけでなく、子どもたちの五感を豊かに育む素晴らしい活動です。今回ご紹介した遊び方の他にも、感触遊びは工夫次第でどんどん広がります。実際に子どもと関わる中で「こうするともっと楽しいかも」「別の素材でも試してみようかな」と感じたアイディアは、ぜひそのまま感触遊びに取り入れてみてください。今回の記事を参考にして、子どもの小さな反応に寄り添いながら、一緒に楽しむ時間を大切にしていきたいですね。























