保育士の意向調査とは?書き方も解説【いつ・書き方・退職・異動・テンプレート】

保育園で毎年行われる意向調査。来年度も働き続けるのか、異動を希望するのか、退職を考えているのかを園側に伝える大切な機会です。しかし、「どう書けばいいの?」「本音をどこまで伝えていいの?」と迷ってしまう保育士さんも多いでしょう。意向調査は園の人員配置を決めるためだけでなく、自分の働き方や気持ちを整理する大切なタイミングでもあります。今の職場の悩みやワークライフバランス、今後のキャリアを見直すことで、より納得できる選択がしやすくなりますよ。書き方に不安がある人や、何をどう伝えればよいか迷っている人はぜひ参考にしてみてくださいね。

意向調査とは?

来年度も働くかどうかを確認する調査

保育園で行われる意向調査とは、職員が来年度も働き続けるかどうかを園側が確認するための重要な調査です。園は翌年度のクラス編成や職員配置、採用計画を早めに決める必要があるため、多くの場合は秋口の早い時期に実施されます。保育士にとっても、この調査は、今の職場で働き続けたいのか、他の働き方を考えたいのかなど、自分の働き方を見つめ直す大切な機会となりますよ。意向調査は園側の準備のためだけではなく、保育士自身が将来を考えるきっかけにもなるため、落ち着いて自分の状況を整理しながら回答することがポイントです。

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意向調査に答える前に考えるべきポイント

現在の職場での課題があるか

意向調査は異動や退職を希望する人だけでなく、引き続き今の職場で働く人にとっても大切な機会です。普段の業務に追われる中で、自分がどんな悩みを抱えているのか、時間をかけて考えることは難しいですよね。意向調査というタイミングを活かし、仕事の中で感じている不満や気になる点を書き出してみると、自分の働きにくさやモヤモヤの正体が見えてくることがあります。具体的に負担を感じていることから、なんとなくやる気が出にくいといった漠然とした悩みまで、どのような内容でも構いません。まずは思い浮かぶことを整理することで、今後の働き方を冷静に考えるきっかけになりますよ。

ワークライフバランスが整っているか

意向調査のタイミングでは、日頃の悩みだけでなく、自分のワークライフバランスについても改めて見直してみると良いでしょう。普段は忙しさに追われて気づきにくいものですが、仕事と生活のバランスを振り返ってみることで、無意識のうちに負担が積み重なっていたことに気づく場合もありますよ。有給休暇がしっかり取れているか、過度な残業が続いていないか、今の生活リズムが無理なく保てているかなどを一度振り返ってみてください。また、給与が適正だと感じているか、福利厚生が十分に利用できているかも合わせて見直しておくと安心でしょう。こうした点を確認することで、自分にとって納得のいく働き方が見えてきますよ。

今後のキャリアをどうしたいか

意向調査に答える前には、これから自分がどのようなキャリアを築いていきたいのかを考えてみることも大切です。今の職場で経験を積みたいのか、より専門的なスキルを身につけたいのか、あるいは環境を変えて新しいチャレンジをしたいのかによって、選ぶべき働き方は変わります。また、役職に挑戦したい、乳児クラスを希望したい、保育以外の分野にも興味があるなど、将来の目標がある場合は具体的に整理しておくと意向調査にも反映しやすいです。自分のキャリアの方向性を明確にすることで、今後の選択がより納得できるものになるでしょう。

今の職場で働き続けたい気持ちがあるか

意向調査に回答する前には、今の職場でこの先も働き続けたい気持ちが自分の中にどれだけあるのかを改めて考えてみることが大切です。日々の業務や職場の雰囲気、人間関係などを振り返り「この環境で頑張りたい!」と感じるのか、「続けるには少し無理がある」と思うのかを冷静に見つめてみましょう。また、働き続けたい理由が明確であれば、今後の働き方について園側との相談もスムーズに進みやすくなります。逆に迷いがある場合は、その原因を書き出すことで自分の気持ちが整理され、意向調査でどう伝えるべきかが見えてきますよ。自分の気持ちを明確にすることが、納得のいく選択につながるでしょう。

意向調査を記入するうえで押さえておきたい点

意向の根拠を明確に伝える

意向調査では、なぜその選択をしたのかという理由をできるだけ分かりやすく伝えることが大切です。異動を希望している、今後も働き続けたい、退職を考えているなど、どの意向であっても背景にある気持ちや状況を簡潔に記載しましょう。理由が明確であれば、園側も意図を正しく理解しやすく、適切な対応につながりますよ。反対に、理由が曖昧なままだと誤解を招くこともあります。「子どもとじっくり関われる環境で働きたい」「体力面で今の働き方が難しくなってきた」など、具体的な思いを率直に伝えることで、双方が納得しやすい形で話し合いが進むでしょう。

希望する時期や条件をはっきり示す

意向調査では、希望する時期や条件をできるだけ具体的に伝えることが大切です。

「〇月から異動を希望している」
「来年度はフルタイムではなく短時間勤務を検討している」

このように、時期や働き方を明確にすると園側も配置や勤務体制を調整しやすくなりますよ。また、希望がある場合は遠慮せずに記載することも重要です。園側は職員の意向を踏まえて体制を整えていくため、曖昧な表現では意図が伝わらないことがあります。「なるべく早い時期に相談したい」「希望があればこのタイミングで伝えたい」といった補足を添えると、より誤解なく意向が伝わりますよ。

ポジティブな理由を明確に伝える

意向調査では、できるだけ前向きな理由を添えて伝えることが大切です。前向きな理由を書くことで、園側もなぜその意向を選んだのかという背景を理解しやすくなり、話し合いがスムーズに進みますよ。「より子どもと関われる環境で働きたい」「新しい経験に挑戦したい」など、前向きな気持ちを示す言葉は相手に良い印象を与えます。またネガティブな内容がある場合でも、感情的にならず冷静に書くことで誤解を避けられますよ。前向きな姿勢を意識して記入することで、自分の意向がより伝わりやすくなるでしょう。

記入内容は感情的にならず冷静にまとめる

意向調査を書くときは、できるだけ感情的な表現を避け、冷静にまとめることが大切です。不満や悩みがある場合でも、強い言い回しを使うと意図が正しく伝わらず、誤解を生む可能性があります。例えば、「忙しすぎて無理」と書くのではなく、「業務量が多く負担を感じている」といった表現にすると、園側も状況を理解しやすくなりますよ。また、感情的な言葉を避けることで、自分の気持ちも整理しやすくなります。落ち着いた文章でまとめることが、円滑な話し合いにつながるポイントです。

退職に関する意向調査の記入例

業務内容が自分に合わなかった場合

業務内容や保育方針が自分に合わないと感じて退職を考える人も少なくありません。その場合でも、マイナスな理由だけを並べるのではなく、前向きな気持ちを添えることで伝わり方が柔らかくなります。書き方に迷うときは、これまでの経験に触れながら次のステップに進みたいという意図を示すと良いでしょう。

<記入例>
「◯年間勤務し、子どもたちと関わる中で多くの学びがありました。この経験を生かし新たな環境へ挑戦したいと考え、退職を希望します。」

次の目標が決まっている場合は、その内容を添えるとより具体的に伝わりますよ。

健康上の理由で退職を考える場合

心身の体調が優れず退職を考える場合は、無理をせず正直に理由を伝えることが大切です。病名を詳しく書く必要はありませんが、業務に支障が出ていることや休養が必要であることを落ち着いて伝えましょう。

<記入例>
「数か月前から体調を崩しており、通常業務を続けることが難しくなってきました。休養に専念するため退職を希望いたします。」

状況によっては、理由をそのまま受け取ってもらえない場合もあります。そのようなときは、診断書など医師の判断を添えるとよりスムーズに理解してもらえるでしょう。

待遇面での不安や不満がある場合

給与が低いなど、待遇面に不満を感じて退職を考える人もいるでしょう。しかし、給料が低いと率直に書くと、給与アップを前提に引き留められる可能性があります。改善されれば働き続けたい場合は問題ありませんが、前向きな退職を望む場合は、将来のキャリアを理由に添えると伝わり方が柔らかくなります。

<記入例>
「◯年間勤務し多くの学びを得ました。今後は成果が評価されやすい環境で責任ある仕事に挑戦したいため、退職を希望します。」

待遇面だけでなく、次のステップを意識していることを示すことで、前向きな意向として受け取ってもらいやすくなります。

異動に関する意向調査の記入例

職場の人間関係に悩みがある場合

保育士という仕事にはやりがいを感じていても、職場の人間関係が負担になり異動を考えることは珍しくありません。その場合は、直接的な表現を避けつつ、前向きな理由と合わせて伝えると良いでしょう。

<記入例>
「◯年間勤務し多くの経験を積むことができました。来年度は新しい環境でさまざまな人間関係や方針に触れ、スキルアップを目指したいと考え異動を希望します。」

人間関係の悩みも背景として示しつつ、前向きな意図を添えることで、誠実な意向として伝わりやすくなります。ただし、職員間のいじめや深刻な問題がある場合は、園長など信頼できる立場の人に必ず相談しましょう。

ワークライフバランスに不満がある場合

ワークライフバランスに不満があり、働き方を見直したいと感じて異動を希望するケースもあります。その際は、不満だけを伝えるのではなく、異動先でどのように力を発揮したいかを合わせて記載すると前向きな印象になりますよ。

<記入例>
「仕事とプライベートにメリハリをつけることで業務のパフォーマンスが高まると考えています。これまでの経験を生かし、保育園運営や職場環境の改善に関わりたいと思い、本社管理部への異動を希望します。」

働き方への不満だけでなく、次の環境での意欲も示すことで、園側にとっても納得しやすい意向調査になりますよ。

職場環境が自分に合わないと感じている場合

引っ越しにより通勤が難しくなる場合や、自宅から近い場所で働きたいと感じる場合は、理由をそのまま素直に伝えることが大切です。

<記入例>
「家庭の事情で◯◯区へ転居することになりました。通勤時間が大幅に長くなるため体力面の負担が心配です。住居近くの△△園への異動をご検討いただけますと幸いです。異動後もこれまで以上に業務に励みたいと考えています。」

異動を希望する理由を明確に伝えつつ、新しい環境で前向きに働きたいという姿勢も添えることで、園側にも納得してもらいやすい意向調査になりますよ。

退職の意向を示した後の対応は?

気持ちを切り替えて次のステップを意識する

退職の意向を伝えたあとは、気まずさを感じてしまうこともあります。しかし、次のステップに進むためには気持ちを切り替えることが大切です。今いる職場では、これまで通り丁寧に保育や業務に向き合い、最後まで誠実に仕事をする姿勢を忘れないようにしましょう。同時に、新しい環境でどのように働きたいのかを考え、前向きに準備を進めていくことで気持ちも整いやすくなります。人間関係が理由で退職する場合でも、今後の自分のために視線を未来に向けることが大切です。気持ちを切り替えることで次のスタートをより良い形で迎えることができますよ。

意向調査で注意しておきたいポイントは?

異動希望が必ずしも反映されるとは限らない

意向調査で異動を希望する際は、必ずしも希望が通るわけではないことを理解しておく必要があります。あくまで希望であり、異動先の園の人員状況や園全体の配置計画によっては受け入れが難しいケースもあります。また、異動を希望する理由が不十分だと納得してもらえない場合もあるため、説得力のある説明を心がけましょう。この記事で紹介している例文を参考にすると意図が整理しやすくなります。さらに、異動を希望しているからといって、今の職場の業務をおろそかにするのは避けたいところですね。勤務態度が悪化すると人間関係に影響が出る可能性があります。異動の希望と日々の業務は切り離して考え、丁寧に仕事に向き合う姿勢を大切にしましょう。

まとめ

意向調査を通して自分の気持ちを丁寧に伝えよう

意向調査は、園側の人員配置を決めるための重要な調査であると同時に、自分の働き方を見つめ直す良い機会でもあります。現在の悩みや働き方、今後のキャリアなどを整理し、自分の気持ちを丁寧に伝えることで、より納得のいく選択につながりますよ。退職や異動を希望する場合でも、前向きな理由を添えることで、園側にも誠実な意向として受け止めてもらいやすくなります。また、希望が必ず反映されるわけではないため、感情的にならず冷静に記入することも大切ですよ。意向調査は自分の未来を考えるきっかけになります。落ち着いて気持ちを整理しながら、自分の思いをしっかり伝えていきましょう。

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/