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誰もが一度は遊んだことのあるまるばつゲーム。テレビ番組でも活用されていますよね。保育園では、バスレクや遠足、季節のイベントでの出し物として、まるばつゲームを使うことができます。保育園でまるばつゲームを行う際は、自然や人物など身近な問題を出題することをおすすめします。また、防災関連や日常的な問題を取り入れることで、子供たちの学びにつなげることもできますよ。事前の準備が不要で簡単に遊ぶことができるので、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
まるばつゲームとは
大人数で楽しめるゲーム
まるばつゲームとは、出題された問題に対して◯か✖️かで答えるゲームです。「マルかな?」「バツじゃないかな?」と相談したり、よく考えたりして子供たちが盛り上がることのできる遊びです。レクリエーション遊びとしても活用できますね。クラスやグループなど多くの子供たちが一緒に参加することができるので、大人数でも遊ぶことができます。大人数で遊ぶことで、チームワーク力や協力性を育むことができますね。
自然あそびと合わせても楽しめる
まるばつゲームは、自然遊びと組み合わせて楽しむこともできます。園庭や外遊びの中でまるばつゲームを活用することで、子供たちは新鮮な空気や自然の景色を楽しみながら遊ぶことができますよ。例えば、保育園に植えられている植物に関しての問題や、天候に関する問題などがおすすめです。自然遊びとまるばつゲームを組み合わせることで、子供たちは自然とのつながりを感じながら学ぶことができるでしょう。まるばつゲームを通して子供たちの関西や創造性を育み、心身ともに成長できます。
遊びのねらい
1. 協調生を養う
大人数で遊ぶことのできるまるばつゲーム。まるばつゲームを通して、子供たちは協力し合いながら答えを考えますよね。チーム戦として行うと、「僕はこっちが正解だと思うよ。」「私はこっちかな。」などと、お互いに協力し合って取り組むことができます。チームワークや協力の重要性を学ぶことができるでしょう。子供たちはお互いにコミュニケーションをとりながらゲームを進めることで、協調性を養うことができます。
2. ゲームを純粋に楽しむ心を育てる
簡単に遊ぶことができるまるばつゲームには、お互いに競い合ったり勝利を目指す要素があります。子供たちはゲームを通じて、勝つことや答えが正解だったことへの喜びを体験することができるでしょう。負けてしまったり、不正解であっても挑戦する楽しみや、”もう一回やりたい”と意欲を引き出すこともできます。ゲームを純粋に楽しむ心を尊重することで、ポジティブな思考や積極的な態度を保つことができます。
3. ルールや遊び方を通して理解力を得る
まるばつゲームは、”問題の答えが、◯か✖️かを考える”というルールがあります。子供たちはゲームを通してルールを理解する必要があります。ルールや遊び方を通して理解力を養うことで、社会的なルールや規範を理解する基礎を築くことができるでしょう。
例えば、
・他の子が考えている時間は待つ
・相手の意見を尊重する
・発表する順番を守る
などの社会的な行動規範につなげることができます。
4. 論理的思考の発達を促す
出題された問題に対して、正解か不正解か考えて答えを導き出すことで、子供たちの論理的な思考を育てることができます。学んできたことや、知っていることの考えを巡らせ、最適な答えを出すことは発達促進に効果的でしょう。また、誤った答えを選んでしまっても、そこから学び次に活かすことで自己成長を促すこともできます。まるばつゲームは、論理的な考え方で答えを予想するため、子供たちの発達において重要な要素となります。
まるばつゲームのポイント
○と✖️をしっかり区切る
大人数や屋外でまるばつゲームを遊ぶときは、空間を大きく◯と✖️に区切ります。◯のエリアと、✖️のエリアをしっかり離して区切るようにしましょう。子供たちの中には、正解したい気持ちが強く、答えが発表された時に正解のエリアへ移動してしまう子もいますよね。しっかりと区切りを決めておくことで、こういったことを防ぐことができます。また、子供たち同士のぶつかりや喧嘩も予防することができるでしょう。
座ったままでも遊べる
◯と✖️で分けることのできる広いスペースが覚悟できない時や、座ったままでもまるばつゲームは遊ぶことができます。子供たちそれぞれが、手で大きく◯や✖️のジェスチャーをして回答する方法が良いでしょう。また、保育士さんが問題を出題した後に、「マルだと思う人?バツだと思う人?」と声かけをして、子供たちが手をあげる方法で行うこともできますよ。遊びを確保できる時間や、スペース広さによって遊び方を変えることができます。
まるばつゲームの問題アイデア
1. 自然に関するクイズ
出題する問題に、自然に関するものを取り入れることで、季節の行事や変化に触れることができます。
正解
✖️ お正月には、門松や鏡餅などを飾ります。第2問 秋になると、葉っぱは赤色や黄色になります。
正解 ◯ 秋になると赤や黄色に色づきます。
第3問 4月のお花見は、バラの木の下で楽しみます。
正解 ✖️ お花見は桜の木の下で楽しみますね。
第4問 5月の母の日には、おじいちゃんにカーネーションをプレゼントします。
正解 ✖️ 母の日には、”お母さん”にプレゼントする日です。
2. 人物に関するクイズ
身近な家族から、職業に関する人物クイズなど子供たちが楽しめること間違いなしです。
正解
◯ 美容室で髪の毛を切ってくれる人が、美容師さんですね。第2問 先生の名前は〇〇先生です。
正解 ◯/✖️ 子供たちに名前を覚えてもらえるきっかけや、確認として出題してみましょう。
第3問 アンパンマンの中身は、あんこです。
正解 ◯ アンパンマンには、つぶあんが入っています。
第4問 先生が一番好きな食べ物は、オムライスです。
正解 ◯/✖️ 子供たちが考えを巡らせ、楽しむことができます。
3. バスレクに使えるクイズ
バスレクでも、まるばつゲームを使って遊ぶことができます。バスの中でのルール確認などにも使うことができます。
正解
第2問 バスの中では、後ろを向いてお友達をお話ししても良いです。
正解 ✖️ バスが急に止まったりした時に危ないので、後ろを向くことはやめましょう。
第3問 運転中に運転手さんに話しかけても良いです。
正解 ✖️ 運転中に運転手さんに話しかけるのは、とっても危ないのでやめましょう。
第4問 トイレに行きたいときは、手を上げて先生に伝えます。
正解 ◯ トイレに行きたくなったときは、すぐに先生に伝えましょう。
4. 親子遠足で楽しめるクイズ
親子遠足では、親と子供でペアを作ってまるばつゲームを楽しむことができます。
正解
◯/✖️ 保護者の方に協力してもらう時は、子供が離れても大丈夫な方を選びましょう。第2問 〇〇ちゃんのお父さん/お母さんの好きな食べ物は、〇〇です。
正解 ◯/✖️ 前に出てきていただき、好きな食べ物をお聞きしてから出題しましょう。
5. 防災意識を高めるクイズ
避難訓練を行う際などに、まるばつゲームを通して子供たちの防災意識を高めることができます。
正解
◯ 落下物などから頭を守る行動を、子供たちに伝えましょう。第2問 火事を防ぐために、火がついているのを見つけたら水をかけて消す。
正解 ◯ 大きな火事にならないように、火がついているのを見つけた時はすぐに水をかけます。
第3問 雨が強く見通しが悪くても、家に帰ります。
正解 ✖️ 雨の強い日は、おさまるのを待ってからお家に帰ります。
6. 日頃から使えるクイズ
日常生活をまるばつゲームに取り入れることもできます。
正解
✖️ 家に帰ったら、手洗いうがいをしましょう。第2問 信号で渡ってもいいのは、赤です。
正解 ✖️ 信号は、青にならないと渡ってはいけません。渡るときはきちんと、右左を確認しましょう。
第3問 ご飯を食べるときのあいさつは「いただきます。」です。
正解 ◯ ご飯を食べるときは、「いただきます。」と言って食べ始めます。食べ終わったら、「ごちそうさまでした。」と言いましょう。
第4問 食べ物を食べるときに使う道具は、”はし”です。
正解 ◯ 食べ物を食べるときは箸を使います。他にもスプーンやフォークを使って食べますね。
7. 動物に関するクイズ
身近な犬や猫から、ライオンや牛まで動物に関する問題は子供たちが楽しんで取り組むことができるでしょう。
正解
✖️ 牛は「モーモー」と鳴きますね。「メーメー」と鳴くのは羊です。第2問 首が長い動物は”ぞう”です。
正解 ✖️ 首が長い動物は、”きりん”です。”ぞう”は鼻が長いのが特徴ですね。
第3問 シマウマは白黒模様の動物です。
正解 ◯ 白と黒がはっきりした柄が特徴的です。
第4問 パンダは、川で魚をとって生活します。
正解 ✖️ パンダは笹の葉を食べます。野生のクマは、川で魚を取って食べますね。
まるばつゲームのアレンジ
ピコピコテレバシー
まるばつゲームを年齢の低い子供たちと遊ぶ場合は、”ピコピコテレパシー”というゲームにアレンジすることがおすすめです。遊び方は、手遊び歌を歌いながら”おいしいもの”と”食べられないもの”を予想し、カードを裏返して答え合わせをします。カードを使用するので、あらかじめ問題に沿ったイラストカードを準備しておく必要があるでしょう。答えがパッと見て認識できるので子供たちにとって、理解しやすいです。
チーム戦でポイントを競う
子供たちの人数に応じて、いくつかのグループに分かれてポイントを競い合うアレンジ。チームで一つの答えを導き出したり、1人ずつ答えを出して間違った人からチームを抜けて行ったりアレンジの仕方は様々です。親子ペアで一緒になって参加することもできるので、親子遠足やバスレクでも活用できますね。チームで協力してポイントを競い合うので、協調性や社会性を育むことができるでしょう。最後まで残った人数を競い合ったり、問題によって獲得ポイントを変えたりして遊ぶことができます。
まとめ
子供たちと楽しみながら知識を身につけよう
今回は、大人数でも楽しむことのできるまるばつゲームをご紹介しました。協調性を身につけることができ、論理的思考の発達を促すねらいもあるため、ぜひ保育園で取り入れてみてください。バスレクや親子遠足などあらゆる場面において、まるばつゲームを活用して子供たちと一緒に知識を学ぶことができるでしょう。また、防災活動に役立つ問題から日頃から使える問題まで様々です。ピコピコテレパシーやチーム戦などアレンジを加えて、子供たちと楽しみながらまるばつゲームで遊びましょう。