夏の保育にピッタリ!海遊びアイデアを紹介します!【グッズ・大人・子ども・持ち物・製作・必要な物】

外の気温がだいぶ高くなってきて、本格的に夏になりました。夏にしかできない遊びといえば、海遊びですよね。海に行って泳いだり、砂浜で砂遊びをして遊ぶ人も多いのではないでしょうか?保育園・幼稚園の海遊びでは、実際に海水浴を楽しむだけでなく、海にちなんだ遊びをするのも、季節が感じられて楽しいですよ。さて今回は、海遊びのすべてを盛り込んで、海水浴におけるポイントや、海にちなんだ製作等を紹介していきますよ!

保育園・幼稚園の海遊びにはどんなものがある?

海水浴や水遊び(園外保育)

保育園・幼稚園の海遊びとして、まず挙げられるのは海水浴水遊び。実際に近くの海に出かけて、海水浴を楽しんだり、水遊びをして季節を感じたりしてみましょう。初めて海に行くという子供たちも楽しめるように、簡単なレクリエーションを考えておくと良いですよ。海水浴や水遊びには、水着と着替えが必要なので、保護者の方にも事前に伝えておく必要があります。子供たちがしっかり楽しめるように、万全に準備して行いましょう。

海の生き物を作って遊ぶ

2つ目に挙げられるのは、海の生き物を作って遊ぶ製作遊びです。子供たちと、海で泳ぐ生き物を作ると季節感を感じられてとても楽しいです。海には、いろんな形をした生き物がたくさんいますよね。その形や動きをうまく表現できる素材を使って製作を行ってみましょう。様々な色や素材を使って製作を行うと、子供たちの発達に良い刺激となります。子供たちが、海や海の生き物たちに興味を持てるように、導入を少し工夫してみるのもおすすめです。

海のごっこ遊び

3つ目に挙げられるのは、海のごっこ遊び。教室の中に海を作ったり、表現したりして、海の生き物になりきってみましょう。厚紙や画用紙を使って、ヒレや吸盤などを作ってつけるとよりごっこ遊びが楽しくなりますよ。海の生き物たちは、海の中でどんな生活をしているのか等、子供たちと会話しながら、海の生き物ごっこをします。この会話の中で意識的に、【ブクブク】や【スイスイ】といったオノマトペを使うと、子供たちの語彙の発達に役立ちますよ。

海にちなんだ絵本を読んでみよう

海にちなんだ絵本を読むことも、海遊びの1つとして挙げられます。海の絵本を読むことで、海や海の生き物について知る・考える機会になります。それだけでなく、海や浜辺でしか聞くことができない音を、絵本を通して体験することもできます。また、海水浴や海の製作遊びの導入として、絵本を読むのもおすすめです。海にちなんだ絵本を読むときは、子供たちの学年や発達に合わせて、絵本を選ぶと良いでしょう。

保育士くらぶ

海水浴・水遊びのポイント

子供たちをグループに分けて少人数に

海水浴・水遊びをする際は、子供たちをグループに分けて少人数にしましょう。グループ分けは、海水浴・水遊びにおける不慮の事故を防ぐのに効果的です。水遊びに慣れていなかったり、泳ぐのに慣れていない子供たちを様々な危険から守るために、保育士さんがしっかり見ている必要があります。少しでも早く異変に気付けるように、保育士1人に対して3~5人が望ましいでしょう。保育園・幼稚園の海水浴・水遊びでは、少人数にグループ分けし、大人が目を離さないでいることが大切です。

まずは水に慣れることから

子供たちの中には、水に入ることや水に顔を付けることに慣れていない子もいます。そのような場合は、いきなり水につかるのではなく、少しずつ慣れていけるように工夫してみましょう。水慣れには、じょうろがおすすめ。じょうろを使って、少しずつ子供たちの体に水をかけるところから始めます。子供たちは、砂場で遊ぶときにじょうろをつかったりしていることもあり、親しみのある道具として感じている子も多いです。水に恐怖心がある子供たちの緊張を少しずつほぐしていくようなイメージで、水慣れトレーニングをしていきましょう。

海水は刺激が強いので注意

海水は、真水よりも肌に与える刺激が強いです。そのため、海水浴をするときは子供たちに肌荒れや炎症が起きないように気を付けましょう。海水には、塩分だけでなく、プランクトンや微生物、不純物が含まれています。そのため、塩分が刺激となって肌荒れが起きたり、毛穴に不純物が詰まって炎症が起きてしまいます。肌荒れや炎症を防ぐためには、まず海水が体についたまま乾燥させないことが重要。海水がついたまま乾燥してしまうと、肌のバリアが壊れてしまい、肌荒れ・炎症につながります。また、海水をしっかりと洗い流すことも肌荒れ・炎症防止に効果的です。真水をペットボトルに入れて持っていくと、海から上がってすぐに洗い流せますよ。

ペットボトルで作るくらげ

さて、ここからは、海遊びの製作に使えるアイデアをいくつか紹介していきます。まず1つ目は、ペットボトルで作るくらげを紹介。

用意するもの
・ペットボトル
・PEテープ
・カッター
・アイロン
・サインペン

作り方
①ペットボトルを半分でカットする
②切り口をアイロンに当てて丸くする(危ないので、先に準備しておきましょう)
③PEテープの束を上に少し余裕を持たせて束ねる
④PEテープを細かく裂く
⑤ペットボトルを開け、PEテープの余らせた部分が飲み口部分に挟まるようにしてキャップをしめる
⑥サインペンでくらげの顔を描いて完成!


PEテープを裂く作業は、手指を動かす練習に最適。それだけでなく、裂く感触が感触遊びとなって発達に良い影響を与えます。

水切りネットを使ったくらげ

2つ目に紹介するのは、水切りネットを使ったくらげの作り方。水切りネットを使うことによって、くらげのふわふわとした様子を表現できますよ。

用意するもの
・お花紙や色紙(カラーセロファンや毛糸でもOK)
・排水口用水きりネット
・糸
・はさみ
・縫い針

作り方
①水きりネットを裏返す
②①に花紙や色紙を丸めて半分くらいまで詰める
③詰めたところを糸で縛る
④上から手のひらで押さえて軽くつぶし、クラゲの形に整える
⑤針でクラゲの頭部分に糸をつけ、割りばしに結びつけて完成!

粘土でサンゴを作ってみよう

続いて、粘土でサンゴを作る製作遊びを紹介します。

用意するもの
・絵具
・紙粘土
・筆

作り方
①紙粘土を山のような形にする
②①の山をつねったり、つまんだりして自由に形を作る
③紙粘土が乾いたら、絵具で好きな色を塗って完成!


粘土を使った製作遊びは、手先を動かすので脳の発達に役立ちます。それだけでなく、自分の好き形をどんなふうに作ったら良いか等を考えるので、発想力を育むことが期待できます。

ビニール袋と新聞紙を使ったジンベエザメの作り方

4つ目に紹介するのは、ビニール袋と新聞紙を使って作るジンベエザメ。

用意するもの
・ビニール袋(45ℓ)3枚
・画用紙
・輪ゴム
・はさみ
・セロハンテープ
・ビニールテープ
・両面テープ
・ペン

作り方
①1枚のビニール袋の底の両角を10㎝ほど折り、セロハンテープでとめる
②2枚目のビニール袋の底を切り、1枚目のビニール袋とつなげて、セロハンテープでとめる
③上と下の辺を斜めに折ってセロハンテープでとめる
④内側が表になるように裏返し、全体が膨らむまで、袋の口から新聞紙を丸めて入れる
⑤3枚目のビニール袋を三角に切る
⑥切り取った三角に画用紙を入れて、背びれにする
⑦背びれと胸びれをセロハンテープでつける
⑧袋の口を輪ゴムでしばり、しっぽの形に切り取る
⑨画用紙を丸く切って、油性ペンで目を描く
⑩ビニールテープを細かく切って、背中に貼って模様をつける
⑪目を顔の両脇の折り込んだあたりに貼って完成!

拾った貝殻をつかって自分だけの水槽をつくってみよう

5つ目に紹介するのは、実際に拾ってきた貝殻を使って作る、自分だけの水槽の作り方です。

用意するもの
・ペットボトル
・海で拾った貝殻や石
・水
・カッター

作り方
①浜辺で貝殻や石を拾う
②空のペットボトルを寝かせ、上部分をカッターで切り取る
③中に半分ほど水を入れたら、拾ってきた貝殻や石を自由に入れて完成!


海水浴等の園外保育の時に、砂浜で貝殻を集めておくといいですよ。簡単に作れて思い出を残せるので、ぜひ作ってみてください。

海のごっこ遊びとは?

教室に海を作ってあそぶ【海ごっこ】

海のごっこ遊びには、どんな遊びがあるでしょうか?海遊びの一環として、子供たちが海をより一層身近に感じられたり、季節を感じられるように進めたいですよね。まず1つ目に紹介するのは、教室に海を使って遊ぶ方法。教室を海に見立てて、海の生き物になりきったり、船をこいだりして遊びます。子供たちの発想力を最大限にいかせるように、ビニールシートや波の音などを使ってみましょう。この遊びは、海遊びの簡単な導入としてもおすすめですよ。

好きな魚とあそぼう【水族館ごっこ】

続いて、水族館ごっこを紹介します。教室を水族館のように飾り付けたりして、水族館ごっこを楽しみましょう。製作で作ったクラゲやさかなを天井からつるしたり、青いPEテープで作ったカーテンなどを飾ると雰囲気が出ますよ。また、遮光カーテン等を使って教室内を少し暗くしてみるのも、水族館の雰囲気がしっかりと出ておすすめです。水族館ごっこのポイントは、子供たちが海の生き物に興味が湧くような遊びにすること。子供たちと、どんなふうな水族館を作りたいか話しながら進めることで、子供たちの海や生き物への興味を引き出せます。ごっこ遊びは、想像力や発想力を育てるだけではありません。ごっこ遊びには、友達と話したりして遊びを進めるという特徴があります。そのため、コミュニケーション能力を育むことが期待できるでしょう。

【学年別】海にちなんだ絵本を紹介!

【年少さん向け】【うみ、ざざざ】

海遊びの一環として、海がテーマの絵本を読むこともおすすめです。ここからは、学年別に海にちなんだおすすめの絵本を紹介していきます。まず1つ目に紹介するのは、【うみ、ざざざ】。この絵本では、夏の浜辺の様々な表情を、リズミカルな言葉で表現しています。【ざっぱーん】、【ざざーん】といった擬音語を主に、様々な海の様子を絵本から感じることができますよ。簡単な言葉と擬音語でお話が進んでいくため、特に年少さんにおすすめの絵本です。

【年中さん向け】【ぐりとぐらのかいすいよく】

続いて、【ぐりとぐらのかいすいよく】を紹介します。海水浴に来たぐりとぐらが、浜辺に落ちている瓶を拾うところからお話が始まります。海だけじゃなく、海水浴や海の生き物にも興味が湧くようなお話なので、海遊びの導入としてもおすすめ。作中には、海坊主という海の生き物が出てきます。そのため、子供たちと海の生き物について話したりするときに、イメージを膨らませやすいですよ。ストーリーもコミカルで、テンポよく進んでいるお話なので、年中さんも楽しめる絵本です。

【年長さん向け】【チリとチリリうみのはなし】

最後に紹介するのは、【チリとチリリのうみのはなし】。このお話では、主人公のチリとチリリが、海の中を自転車で冒険します。海の中をカラフルに描いていて、子供たちが自分も行ってみたい!と興味を惹かれる絵本といえます。上から眺めている時は、わからなかったカラフルできらきらとした海の中を、絵本を通して体験することができますよ。そのため、海のごっこ遊びや水族館ごっこの導入として読んでみると良いでしょう。少し長く、ストーリー展開も多いため、年長さんにおすすめの絵本です。

海遊びのねらいは?

海や砂浜への関心を育てる

海遊びのねらいとして、まず子供たちの海や砂浜への関心を育てることが挙げられます。実際に海に入ったり、砂遊びをしたりすることで、子供たちの海への関心を育てましょう。海遊びを通して、子供たちが海のすばらしさを理解し、積極的にかかわろうとする姿勢を育むことが大切です。子供たちが、自分で見たり触ったりして感じたことを表現できるよう意識して、声掛けなどが出来ると良いでしょう。

自然保護の心を培う

海遊びを通して、子供たちは、海や海の生き物を身近に感じることができるようになります。海や海の生き物といった自然に多く触れ合うことによって、子供たちの自然保護の心を育てられるようにしましょう。実際に海で遊ぶだけでなく、海の生き物を製作することによっても、自然保護の心を培うことができます。海遊びを通して、子供たちが自然や命の大切さを知れるように、導入からしっかり進めていきましょう。

まとめ

夏を感じられる海遊びをしよう!

ここまで、保育でできる海遊びについて紹介しました。子供たちにとっては、海や海の生き物はまだ触れたことのない、未知のものかもしれません。見たことがなかったり、イメージがわかなかったりすることがあるでしょう。そんな子供たちが、初めて海というものに触れて、もっと知りたいと興味を持てるような海遊びにできるといいですね。夏という季節を、より一層感じられる海遊び。子供たちが楽しく海遊びが出来るように、しっかりと準備して取り組んでいきましょう!

保育士くらぶ

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