冬は保育園でダンスをしよう!おすすめ曲や服装を紹介【曲・服装・メリット】

寒くてもしっかり運動の時間を取るために、冬は保育園でダンスの時間を作ってみるのはいかがでしょうか。でも、実際に取り入れようと決めても、わからないことは意外にたくさん。どんな曲がおすすめか、ダンスのメリットは何か、子供や保育士の服装も悩みますよね。今回は、冬の運動不足を解決するダンスのメリットや、年齢ごとのおすすめダンス曲、ダンスの時におすすめの服装を紹介します。冬の保育で悩んでいる人や、ダンスの曲選びで悩んでいる方にぜひ読んでほしい記事です。

寒くて外に出られないときの運動はどうする?

冬はダンスで楽しく室内運動しよう

寒い季節や天気が崩れていて、外での運動には抵抗感がある時には、室内でダンスをするのがおすすめです。2011年から小学校の必修授業にもなっているので、保育園の間にダンスに慣れておくことは小学校に上がってからも役立つでしょう。また、ダンスは習い事としても人気の高いスポーツです。保育園でのダンスの体験がきっかけとなり、子供たちのやりたい習い事が見つかるかもしれません。幼児期に様々な体験をすることは子供の可能性を広げることに繋がっていきます。

保育士くらぶ

子供たちがダンスを楽しむためには?

子供たちが喜ぶ選曲をしてやる気を引き出す

初めてのことや慣れないことには抵抗感がある子供もいます。慣れていなくてもダンスを楽しむためには子供たちに合った選曲をすることが必要です。ダンスやリトミックなど、音楽に合わせて体を動かすこと自体が初めてという子供は初めのうちは戸惑ってしまうかもしれません。そんなときも馴染みのある曲や踊りやすい楽しい曲を流してあげると良いです。大人でも好きなものに関する仕事は取り組みやすいですよね。それは子供たちにとっても同じで、ダンスのハードルを下げることができます。

保育に取り入れやすいダンスは?学年別におすすめ紹介

乳児クラス リトミックでリズム感をつけよう

乳児クラスの子供たちは音楽に合わせて体を動かす「リトミック」を楽しむことができます。例えば、保育士が引くピアノに合わせて足踏みをし、ピアノの強弱に合わせ足踏みにも強弱をつけます。途中何度かピアノを止め、それに合わせて動きもストップするなどのアレンジもいいですね音楽を流し体を動かせば思考力や想像力が育ちます。0歳児の子供たちでも、寝かせたまま腕や足など体の一部をリズムに合わせて動かしてあげることでリトミックに参加できます。おすすめのリトミックや簡単なダンスを紹介します。

足ふみのリトミック「あしぶみしよう」

「チャオ!チャオ!チャオ!」

童謡「さんぽ」のリトミック

年少さん向け リズムに乗ってダンスデビュー

年少さんになるとそれ以前より身体能力が向上し、易しいダンスに楽しく取り組めるようになります。楽しんで踊ることが一番なので、難しすぎず気負わないで踊れるものが良いでしょう。また、テンポが速すぎず明るい曲を選べばみんなで盛り上がることができます。特に、みんなで輪になったり手をつなぐ振りがあるとより楽しめるでしょう。年少さんにおすすめのダンス曲をいくつか紹介します。

「バナナなの?」

「くだものカーニバル」

ペアで踊れるダンス「ジャングルぐるぐる」

年中さん向け 人気アニメや特撮ヒーローの曲

年中さんになると、年少クラスの子供たちよりもっと難易度の高いダンスを踊れるようになります。そうなれば踊りやすさだけで曲を選ばなくても、ある程度の難しさまでなら子供たちの趣味に合わせた選曲をしてあげると喜ばれるでしょう。特に子供たちの好きな番組の主題歌に合わせたダンスがおすすめです。年中さんにおすすめのダンス曲をいくつか紹介します。

忍たま乱太郎の主題歌「勇気100%」

人気キャラクターしまじろうといっしょに踊れる「ハッピージャムジャム」

リロアンドスティッチのテーマ曲「アロハエコモマイ」

年長さん向け 流行りの曲で楽しく踊ろう

年長さんは、大人が思っている以上の力を発揮します。踊りやすさを重視せずとも、好きな曲で踊らせてあげてよさそうです。子供用ではない流行の歌でも、子供が躍れる振付がYouTubeに投稿されていることがあります。子供たちが好きな曲をリサーチしてYouTubeで探して、参考にしてみてもいいですね。

流行中!YOASOBIの「アイドル」

ポケットモンスター主題歌「ドキメキダイアリー」

ポンポンを使って踊る緑黄色社会の「Mela!」

冬にダンス保育をする5つのメリット

①寒い冬でも暖かく過ごせる

寒いときは運動をして温まりたいですね。しかし寒い外と温かい室内を行ったり来たりすることによる寒暖差が、自律神経の乱れに繋がることがあるのです。自律神経が乱れると疲れやすくなって、体に様々な不調が起きることがあります。しかし屋外での運動と違って、ダンスは外に出る必要がないので、寒暖差による体調の崩れを気にせず運動できるというメリットがあります。室内で体を温められれば寒暖差に負けず健康でいられるでしょう。

②冬の運動不足解消になる

冬は寒さから意図的に運動をしなくなるだけでなく、ちょっとしたことで外に出るのも億劫になりがち。また、寒さが体の末梢の血流を悪くしてしまいます。血流の悪さを改善するためにも、冬の運動はその他の季節よりもさらに重要です。普段より日常的な運動量も減ってしまっていることを考慮して、意識的に運動をしましょう。室内で手軽にできるダンスは、健康のためにというより楽しむためという感覚でできるのがうれしいですね。

③場所を取らないからみんなでできる

大人数で運動をするとなるとかなり広い場所でやらなければならないように思われますが、ダンスはその点は心配ありません。ダンスは一人一人が十分に腕や足を伸ばせるスペースさえあれば、そこまで広いスペースは必要としないからです。つまり、ダンスは大人数で運動をする難易度が低く、保育に取り入れるのにぴったりです。ダンスの動きは一人一人個別での動きよりみんなで集まってする動きのほうがまとまってできるので、振付を工夫するとより省スペースになります。

④ほぼコストがかからない

ダンスをするのに特別な道具が必要ないことも、保育園でダンスをすることのメリットの一つです。ダンスに合わせる音楽を用意する以外に必要なものがないので、とても気軽に取り入れられます。ピアノで演奏すれば費用がかからない上に自由にアレンジできるので、それも良いかもしれません。特にリトミックなどはピアノを使って強弱や速度に大きく差をつけたほうがより楽しめるので、音源をピアノにするのがおすすめです。

⑤子どもの発育の助けになる

ダンスをすることは体の発育に大きなメリットをもたらします。それはほかの運動と同じように筋肉を鍛えられるのはもちろん、体幹のトレーニングにもなることです。体幹が鍛えられる運動は限られているのでぜひやっておきたいですね。また、幼児期に行うダンスは体の発育にとどまらず子供の脳にも良い影響を与えます。音楽に合わせて体の動きに強弱をつけたり、突然止まったり動いたりといった動きが、脳の瞬発力を育てるからです。また、体全体を使って踊ることは表現力を育てることにも繋がります。

保育の現場でダンスをするときのポイント

子供の服装は吸水性と体温調節のしやすさを重視

冬でも子供は大人よりもたくさん汗をかきます。しかし運動して暑くなるからといってむやみに薄着をさせるのは良くありません。汗が吸収されずに肌に付着したままの状態だと、空気にさらされて蒸発するときに体温を奪ってしまいます。汗を吸収しやすいインナーウエアを着て、汗で体を冷やさないように注意しましょう。また、子供が暑がったり寒がったりしてもすぐに対応できるように、厚くない服を重ね着し、体温調節をしやすくしておくと良いです。

保育士の服装は動きやすさで選択する

保育士さんは子供たちと一緒に踊りながら子供の安全を常に見守らなくてはいけないので、いつも以上に動きやすい運動に適した服装で行動しましょう。また、いつもは室内ではスリッパやナースサンダルを履いているという保育士さんも、ダンスのときは運動用のシューズを履きましょう。ひもがある靴を履いてしまうと子供たちが踏んでしまったり自分で踏んだりしてほどけるおそれがあり、危険です。スリッポンや教育シューズなど、履きやすく脱げにくいひも無しの靴がおすすめです。

ケガ防止のために床の点検をする

ダンスは室内で行う運動ですから、けがを防ぐためには床など周辺環境を整えることが一番です。体育館の床がはがれていたことによる負傷事故が起きたケースがあるので、古い建物の場合は床板をよく確認しましょう。また、新しい建物の場合だとしても、床にワックスを塗ったばかりの時や、前日に何かこぼしてしまった時などは床が滑りやすくなっていることがあります。状況に応じて、その日に行う予定のプログラムが適しているか見直すことも必要です。

冬でもこまめに水分補給を促す

夏場の運動で最も気を遣うのは熱中症や脱水症状にならないようにすることではないでしょうか。しかし意外と冬は水分補給を忘れてしまいがちです。夏と違って涼しくのどが渇きづらいことや、寒いときに冷たいものを飲むと風邪をひくかもしれないと感じることが原因です。子供は大人よりも体温調節の機能が未熟で、体が温まり熱を持つと、体温を下げるためすぐに汗をかきます。また、子供は新陳代謝が活発なので、気づかないうちに皮膚の表面から大人の2.5倍の水分が失われます。気温が低くても油断せずに、水分補給をしっかりと行いましょう。

ダンスの指導時は保育士自身も楽しそうに行う

保育士さん自身が楽しそうにダンスをして、子供たちを盛り上げましょう。保育園でのダンスは上手さより楽しむことが一番重要です。あまり熱血になりすぎず子供たちが楽しんで踊れるような明るい指導を心掛けましょう。また、子供たちに振付を教えるときは、大きな動きでゆっくりと踊るようにしてください。この時に言葉で動きの説明もしてあげるとさらに子供が覚えやすくなります。子供たちにとって難しそうな振付があれば、自分でオリジナルのものに変更してもいいかもしれませんね。

グループワークで子供同士の絆が深まる

ダンスの時間にはグループワークを取り入れるのはどうでしょう。二人一組でも、五人ずつのチーム分けでもよいのですが、グループワークによって子供たちが協力する機会を作ることができます。子供同士のコミュニケーションを促すことが、子供たちの友達づくりのサポートになるでしょう。また、友達と協力して何かに取り組むことは、大人の力を借りずに自分で頑張る力を育てることにも繋がります。グループワークの時間を作れそうなチャンスがあれば、たくさん企画してあげたいですね。

まとめ

冬こそダンスで心も体もぽかぽかに

室内にこもってしまいがちな寒い冬は、室内でできる運動や遊びのバリエーションを少しでも多く持っておきたいですね。ダンス以外にも様々な運動はありますが、音楽さえ用意すれば気軽に取り組めることと、子供たちの能力にあわせてみんなで取り組めるのがダンスの魅力です。部屋で楽しめる運動や遊びが尽きたら、ぜひダンスで盛り上がってみてください。もしよければ今回紹介したダンス指導時のポイントやおすすめの曲も参考にしてみてくださいね。

保育士くらぶ

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