目次
はじめに
こんにちは!保育士くらぶ編集部です。
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おたより作成の意義
保育士さんのもう1つのお仕事、「おたより作成」に困った経験はありませんか?
毎月のおたよりやお知らせなど必ず作成しなければならず、言い回しやネタが尽きて悩みもあることかと思います。
今回はそんなおたよりの書き方や文例についてまとめ、紹介していきたいと思います。
新学期となる9月、10月のおたより作成に取り入れていただけたら嬉しいです。
おたよりの意味
保護者に向けたお知らせの意味を持つおたより。
園での行いや事務連絡など、保育園で発行されるおたよりは非常に重要な役割を担っています。
忙しい保護者たちにとって一目でわかるおたよりは、園と家庭をつなぐ欠かせない存在と言えます。コロナ禍になってからは、号外でのお知らせも増えたのではないでしょうか。明るい内容だけでなく、少々堅い内容の場合もあることが特徴です。
そのため、保育園のおたよりは保護者の方々に子どもたちを安心して任せてもらう目的があると言えますね。
おたよりで悩むポイント
上記で説明したおたよりですが、作成する際には悩まれることも少なくないのではないでしょうか。
保護者向けに当てたものであることから、文章や内容が正しいものになっているか不安に思うことも多いと思います。一般的に、おたよりの悩みになりやすいものを下記にまとめました。
☑ 構成方法がいまいちわからない
☑ 季節感の出し方がわからない
☑ 毎回の見出しやテーマに困る
☑ イラスト
☑ おたよりの内容
基本的な構成
ここで紹介するおたよりの構成はあくまで基本的な構成です。ご自身の保育園でこれまで出してきたおたよりも参考にしつつ、構成してみるのがよさそうです。
・今月の行事予定やニュース、最近の流行りや取り組み
・誕生日の子どもたちの紹介
・お知らせやお願い
冒頭のあいさつ部分は、季節ごとに違った味を出さなければならない点や、毎回同じにならないように工夫することが大変ですよね。
あいさつ部分の文章では、クラスで取り組んでいることや子供たちの様子を組み込むケースも多いようです。
【9月】おたよりの書き方と例文
いよいよ8月も終盤!秋の香りをほのかに感じ始める9月は、新学期という認識も強いのではないでしょうか。
ここではそんな9月のおたよりの書き方や例文を紹介していきます。
9月のおたよりの特徴
9月と言えば、季節の変わり目かつイベント事が多いという特徴が挙げられます。真夏が過ぎ寒暖差が出始める他、敬老の日や運動会、十五夜といったイベントも盛りだくさんです。
そうした点からも、イベントのお知らせ系やそれに向けた取り組みなどを載せることが多くなりそうです。また、体調変化も起きやすい季節であることから、保護者や子どもたちを気遣う内容を取り入れてみるのもおすすめです。
季節感漂う文例
秋特有の虫や草木に触れたり、夏を惜しむ文脈がよさそうです。また、秋らしいイベントなどに一生懸命になる子どもたちの様子が思い浮かぶような内容もおすすめです。
〇 子どもたちは運動会に向けて出し物を決めている途中です
〇 秋らしい折り紙や手遊びで遊ぶ子供たちが増えてきました
〇 保育園でもゼミの声が聞こえなくなってきました
〇 スズムシやコオロギの鳴き声で秋を感じ始めています
〇 子どもたちは敬老の日に向けたお手紙の作成に励んでいます
気候に関する文例
夏から秋への移り変わりを感じさせる文脈がおすすめです。季節の変わり目であるということは、気候の変化を大いに感じられるかと思います。年によっては雨が続いたり台風が来たりと天気予報が欠かせない月でもあります。
〇 9月に入っても暑い日が続きますが~
〇 9月に入り、秋のそよ風も感じるようになってきました
〇 朝晩が涼しくなってきましたが保護者の皆さんはいかがお過ごしでしょうか
〇 悪天候が続くので、子どもたちとてるてる坊主を製作し窓際に飾っています
コロナ禍ならではの文例
緊急事態宣言発令などまだまだ拡大中のコロナウイルスにまつわる文脈で、健康意識を高めるのもおすすめです。保育園のコロナ予防に対する意識の高さをアピールできる1文にもなります。
〇 子どもたちは毎日、手洗いうがいに徹底して取り組んでいます
〇 ご家庭でも取り組まれていることと思いますが~
〇 夏が明け、アルコール消毒や手洗いに積極的になってくれる子どもたちが増えました
〇 感染拡大かつ季節の変わり目ということで、保護者の方々もお体には十分注意してお過ごしください
〇 おうち時間のお話をしてくれる子どもたちに日々癒されています
【10月】おたよりの書き方と例文
9月が終わればいよいよ10月です。運動会やハロウィーン、落ち葉や紅葉など自然やイベントを大いに感じられる月となっています。9月よりも秋が深まり、食欲やスポーツ、読書などあらゆる面にスポットを当てやすくなります。
10月のおたよりの特徴
10月と言えば、暑さが残る9月とは異なり日差しが控えられ秋らしさが感じられ始める時期ですよね。
秋の風物詩である食べ物や自然、スポーツに関する内容を取り入れるケースが多くなります。
どんぐりなどの木の実など、子どもたちが好きな自然も多く見られ、気候も穏やかである点からお散歩に出かける機会も増えることかと思います。イベントのお知らせ以外にも、秋の手遊び歌や読み聞かせなど季節感あふれる日常を載せやすいといった特徴が挙げられます。
また、内容だけでなくワンポイントになるデザインやイラストとして取り入れることで、非常に可愛い仕上がりになります。(例:ハロウィーンの絵柄、サツマイモや栗のイラスト、木の実や紅葉)
季節感漂う文例
上記でも述べたように様々なイベントで盛り上がる10月。「○○の秋」「秋らしい○○」という文言を使用してみると書きやすくなります。
〇 「食欲の秋」がやってきました!先生も子どもたちも食欲倍増です
〇 お散歩に行くと子どもたちはどんぐり集めに夢中になっています
〇 秋らしい自然や味覚を感じられるようになってきました
〇 穏やかな風に乗って、トンボが園に遊びに来るようになりました
〇 園のお庭にも素敵な○○が咲いています!「芸術の秋」らしく子どもたちは絵を描いています。
気候に関する文例
基本的に夏のような暑さは過ぎ去り、日中でも過ごしやすい気候になるのが10月です。また、天気に恵まれる日も多く、澄み切った秋空を感じられそうです。
〇 澄み切った青空の日々が続き、過ごしやすくなってきました
〇 日中は少々暑さが落ち着いてきましたが、夕方は肌寒くなってきましたね
〇 涼しい日が増えてきて、少しずつ秋が深まってきたように感じます
〇 青空の日には、子どもたちと外遊びやお散歩に出かける機会が増えてきました
コロナ禍ならではの文例
9月に比べ、寒さが出始める10月は感染症への警戒レベルも増してくる時期です。改めて対策について触れると共に、ご家庭に向けての呼びかけや園としての意気込みにしてみるのもおすすめです。
〇 10月も引き続き感染対策は徹底して取り組んでまいります
〇 イベントごとが増える季節なので、アルコール消毒や手洗いなどより一層強めています
〇 朝夕は冷えるので、コロナ対策も含め免疫力を挙げていきましょう
〇 「スポーツの秋」ということで、みんなで沢山の運動をしてコロナに負けない体力を養っています!
おたよりワンポイント
ここでおたよりのワンポイントを紹介させていただきます!
9月・10月に限定されることではないですが、下記の内容を組み込んでみるとおたよりがより華やかになります。
☑ 子どもたちの園での様子を写真で載せる
☑ 先生の保育に関する豆知識を載せる
☑ 今月の一言を載せる
☑ 先生オリジナルの手書きイラストを載せる
☑ 保護者に向けた感謝/労いの言葉を述べる
また、保育士くらぶでは過去にもおたよりに関する記事をあげているので参考にしてみてください。
最後に
9月・10月のおたより文例を紹介していきましたがいかがでしたでしょうか。季節や気候、コロナ特有の文例まで幅広く扱ってみました。
毎月書いて出していても、悩みが尽きないのがおたよりの特徴です。
今回の記事を読んでいただき、新学期からのおたより作成に少しでも参考にしていただけたら嬉しく思います。