保育士のキャリアアップにつながる資格を紹介!【チャイルドマインダー・食育スペシャリスト・社会福祉士・絵本専門士】

保育士がキャリアアップを目指すにはさまざまな方法がありますが、そのうちの1つが資格を取得することです。この記事では、保育士のキャリアアップにつながる資格を17個紹介します。キャリアアップを目指せる資格には、保育や食、医療や健康、福祉に関わるものなど多くあります。キャリアアップを目指す保育士の方は、ぜひこの記事を参考に、自分に合った資格を見つけてみてくださいね。

保育に関わる資格

チャイルドマインダー

まず最初に、保育に関する資格を紹介します。保育に関する資格1つ目は、チャイルドマインダーです。チャイルドマインダーとは、家庭的・少人数保育のスペシャリストのことです。通学や通信で講座を受講し、試験に合格することで資格の取得が可能です。民間資格のため、比較的簡単に取得することができるでしょう。資格認定は複数の団体で行っており、団体によって試験内容や時間が異なるため注意が必要です。待機児童問題などから家庭的保育の需要は高まっています。そのため、家庭的保育に特化した知識やスキルを身に付けることは、保育士にとって大きな武器になるでしょう。

リトミック指導者

2つ目は、リトミック指導者です。リトミックとは、ダンスや歌、リズム体操など、音楽を通して子供たちの協調性や集中力、感受性などを育む教育法のこと。リトミック指導員の資格を取得することで、音楽教育の手法を学ぶことができるでしょう。リトミックを活動に取り入れている園は多く、外部講師としての仕事を探すことも可能です。園に直接雇用されなくても保育園の子供たちと関わる仕事ができるため、自分の生活に適した働き方を選ぶことができるでしょう。リトミック指導員の資格を取得するには、音楽学校やカルチャースクールなどの養成機関でカリキュラムを受講することが必要です。リトミックに関しては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

運動保育士

3つ目は、運動保育士です。運動保育士とは、子供の発達に合わせた運動指導や運動能力向上のために専門的知識を学んだ、運動遊びのプロフェッショナルです。NPO法人運動保育士会が行う認定講座を受講し、資格認定試験に合格することで、運動保育士の資格を取得することができます。最近では運動教育に力を入れている園も多いため、運動保育士の資格を取得することで、採用試験に応募できる園の幅が広がるでしょう。

モンテッソーリ教員

4つ目は、モンテッソーリ教員です。近年、園独自の教育方針やメソッドを取り入れている園が増えていますが、その中でも人気が高いのがモンテッソーリ教育です。モンテッソーリ教育とは、子供に備わっている自己教育力を尊重し、子供の主体性を大切にする教育法です。モンテッソーリ教育ならではの活動も多くあるため、モンテッソーリ教育を取り入れた園にはモンテッソーリ教員が欠かせません。モンテッソーリ教員の資格取得講座にはさまざまなコースがあります。自分の希望や園の方針に合ったコースを探してみてくださいね。モンテッソーリ教育については以下の記事も参考にしてみてください。

ベビーシッター

5つ目は、ベビーシッターです。ベビーシッターとは、保護者の代わりに子供のお世話をする仕事です。ベビーシッターは民間資格のため、資格がなくても仕事自体はできます。しかし、資格を持っていることで信頼度が高まり、仕事の幅も広がるでしょう。保育士としても、より子供に関する知識を深めることができ、キャリアアップにつなげることができます。ベビーシッター認定試験は複数の団体で行われています。中にはベビーシッターとしての実務経験を受験資格としている団体もあるため、受験する際は各団体の試験について確認することが必要です。

保育士くらぶ

食に関わる資格

食育スペシャリスト

食に関する資格も保育士の仕事に生かすことができるでしょう。食に関する資格として1つ目に紹介するのは、食育スペシャリストです。食育スペシャリストとは、食に関する専門知識から商品企画や飲食店プロデュースまで、食について幅広く学ぶ民間資格です。保育士が食について学ぶことで、子供たちに食べる楽しさや食べ物へ感謝する気持ちなどを伝えることができるでしょう。食育スペシャリストの資格を取得するには、食育スペシャリストの講座カリキュラムを受講することが必要です。詳しくは、認定講座を開催している団体のページを確認してみてくださいね。

幼児食ベーシック

2つ目は、幼児食ベーシックです。幼児食ベーシックとは、幼児期の食育や栄養、食物アレルギーや食品添加物についての基礎知識があることを認める資格です。特に保育士にとっては、食物アレルギーについて詳しく知っておくことで、保育園での万が一に備えることができるでしょう。幼児食ベーシックの資格を取得するには、日本幼児食協会認定のベーシッククラスを受講し、レポートを提出する必要があります。提出したレポートが一定水準以上であると認められると資格を取得することができますよ。ベーシッククラスから発展したマスタークラスやクッキングクラスもあります。子供たちの食について特に興味のある人は、よりハイレベルな資格の取得を目指してみてくださいね。

医療や健康に関わる資格

認定病児保育スペシャリスト

保育士のキャリアアップにつながる資格として、医療や健康に関わる資格もたくさんあります。1つ目は、認定病児保育スペシャリストです。認定病児保育スペシャリストとは、体調に不安があり集団保育が難しい子供たちのお世話をする病児保育のプロを認定する資格です。子供の病気に対する基礎的な看病の仕方や感染症への対応方法、体調に無理のない遊び方などについて学びます。保育士が認定病児保育スペシャリストの資格を取得することで、保育園で体調を崩してしまったり、ケガをしてしまったりした子供たちへ迅速な対応ができるでしょう。web講座の受講と24時間以上の病児保育実習を実施することで、認定病児保育スペシャリストの資格を取得することができます。

医療保育士

2つ目は、医療保育士です。医療保育士とは、病院や小児科などの医療機関で働く保育士のことを指し、病棟保育士とも呼ばれています。入院している子供たちの心のケアをしながら、子供たちが楽しく成長していけるようサポートすることが仕事です。医療保育士として働くには保育士資格は必須。1年以上医療保育士として勤務すると、より高度な知識やスキルが必要な医療保育専門士を目指すこともできます。医療保育士については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

臨床発達心理士

3つ目は、臨床発達心理士です。臨床発達心理士とは、発達心理学に観点を置き、メンタルケアの支援を行う専門資格です。似たような資格に臨床心理士もありますが、臨床心理士の主な支援対象が成人なのに対し、臨床発達心理士は子供の教育や発達の支援を中心としています。保育士が臨床発達心理士の資格を取得することで、発達心理学に基づき、子供たちに寄り添ったメンタルケアをすることができるでしょう。臨床発達心理士の資格を取得するには、発達心理学隣接諸科学の修士課程を修了していることや200時間以上の臨床実習を行うことなど、さまざまな条件があります。資格取得を希望する人は、自分が条件を満たしているか確認する必要があるでしょう。

福祉に関わる資格

社会福祉士

福祉に関わる資格も保育士としてのキャリアアップに活かすことができます。福祉に関する資格の1つ目は、社会福祉士です。社会福祉士は、福祉に関する専門的な知識を活用し、障害のある人や高齢者、家庭環境や学校生活に問題を抱える子供たちなど日常生活に困難がある人へ支援を行います。別名ソーシャルワーカーとも呼ばれていますよ。社会福祉士の国家資格取得方法は12通りあるため、自分の状況に適した受験方法を確認すると良いでしょう。社会福祉士に関しては、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

精神保健福祉士

2つ目は、精神保健福祉士です。精神保健福祉士は、精神障害を抱える人が社会復帰できるようにサポートを行います。別名精神科ソーシャルワーカー(PSW)とも呼ばれています。保育士が精神保健福祉士の資格を取得することで、児童福祉施設や発達障害児支援施設などの施設でも勤務することが可能になり、キャリアの幅を広げることができるでしょう。精神保健福祉士については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

放課後児童支援員

3つ目は、放課後児童支援員です。放課後児童支援員は、小学校の敷地内や隣接した学童クラブで放課後の子供たちをサポートします。全国的に共働きの家庭が増加傾向にあり学童クラブの求人も多いことから、需要が高まっている資格の1つと言えます。保育士が放課後児童支援員の資格を取得することで、保育士としての経験をそのまま小学生への支援に活かすことができるでしょう。保育士資格を保有する人は、地方公共団体が開催する研修に参加することで、放課後児童支援員の資格を取得することができます。放課後児童支援員については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

他にも保育士がキャリアアップを目指せる資格はたくさん!

絵本専門士

これまで紹介してきた資格以外にも、保育士がキャリアアップを目指せる資格はたくさんあります。絵本専門士もそのうちの1つです。絵本専門士とは、絵本や子供に関する知識や技能を備えたことを証明する民間資格のこと。資格を取得することで、保育士には欠かせない読み聞かせや絵本選びのスキルを磨くことができます。絵本専門士については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

イングリッシュエキスパート保育士

国際教育や英語教育を多く取り入れた園で働きたい保育士におすすめの資格が、イングリッシュエキスパート保育士です。イングリッシュエキスパート保育士とは、英語教育に関する専門知識があることを証明する資格。幼保英語検定の希望級に合格することで資格が認定されます。英語教育を取り入れている保育園では、英語の歌を歌ったり英語を用いたゲームを行ったりして、自然と英語が身につくような保育活動を提供します。英語教育に力を入れる園は全国的に増加傾向なため、需要が高まっている資格と言えるでしょう。

おもちゃコンサルタント

おもちゃコンサルタントもキャリアアップを目指す保育士におすすめの資格です。おもちゃコンサルタントとは、子供の成長や発達におけるおもちゃの役割や、高齢者のリハビリに使うおもちゃなど、おもちゃについて幅広く学ぶことのできる資格です。保育士がおもちゃコンサルタントの資格を取得することで、子供たちの成長を促すようなおもちゃ選びができるでしょう。資格を取得するには講座の受講が必要です。東京おもちゃ美術館で開催される通学コースと、テキストや映像を使い自宅で受講できるEラーニングコースがあるため、自身の都合に合わせた受講が可能ですよ。

レクリエーション・インストラクター

保育士がキャリアアップを目指せる資格として最後に紹介するのは、レクリエーション・インストラクターです。レクリエーション・インストラクターとは、歌やゲーム、スポーツなど、年齢や目的に適したレクリエーションを提案する、レクリエーションの専門家です。保育士がレクリエーション・インストラクターの資格を取得することで、子供たちがより興味関心を持つ遊びを提供し、子供たちの発達につながる保育ができるでしょう。各都道府県のレクリエーション協会が開催する講座を受講し、審査に合格することで、レクリエーション・インストラクターの資格を取得することができます。

まとめ

資格を取得し保育士としてのキャリアアップを目指そう!

いかがでしたか?今回は、保育士のキャリアアップにつながるさまざまな資格を紹介しました。今回紹介した資格以外にも、保育士のキャリアアップにつながる資格はたくさんあります。関心のある分野の資格を探してみるのも良いでしょう。また、保育士のキャリアアップにはさまざまな方向があります。自分の興味関心やどのような仕事に力を入れたいのかをよく考え、それに適した資格の取得を目指してみてくださいね。

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/