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こんにちは!保育士くらぶ編集部です。
保育士くらぶでは、保育現場で明日から使える最新トピックや保育士さんの転職、キャリアをサポートするコンテンツをおとどけしています。
求人情報や転職・キャリアのご相談は同グループが運営する「保育求人ガイド」をご覧ください。
待機児童の増加や認定こども園の増加により、保育教諭の需要が高まっているのをご存知でしょうか?
保育教諭を聞いたことがある方もいれば、ざっくりとしかわからないという方もいるかもしれません。
今回は、保育教諭の概要から保育教諭資格の取得の仕方、保育教諭と保育士や幼稚園教諭との違いについてお話しします。
保育教諭とは?
「幼保連携型認定こども園の先生」のこと
現在、教育と保育を一緒に行う、幼稚園と保育所の両面を併せ持った幼保連携型認定こども園が増加しています。
その幼保連携型認定こども園の先生を保育教諭といいます。
また、幼保連携型認定こども園は教育と保育を一緒に行う施設であることから、保育教諭になるには保育士資格と幼稚園教諭免許の両方が必要です。
保育教諭の資格の取得方法と幼保特例制度
これから保育教諭の資格を取りたいと考えている人もいれば、現在保育所や幼稚園で働いていて将来的には幼保連携型認定こども園で働きたいと思っている方もいるかもしれません。
ここでは保育教諭の資格取得の方法や特例制度の概要、保育教諭を目指せる大学についてお話しします。
保育教諭の資格取得方法
保育教諭になるには、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を取得したうえで登録を受けなければなりません。
保育教諭の特例制度(幼保特例制度)
現在では保育士免許と幼稚園教諭の両方を取得できるカリキュラムの学校も増えていますが、現在保育士や、幼稚園教諭として働いている人の中には「どちらかの免許しかもっていない」と不安にいう人もいるのではないでしょうか。
現在、保育士資格か幼稚園教諭のどちらかの資格しか持っていない方のために、保育教諭になるための特例制度が設けられており、2024年までは片方の資格だけでも保育教諭として働くことができます。
幼保特例制度と言います。
幼稚園教諭の免許を取得する必要あり
対象者:保育士として4320時間以上かつ、3年間以上働いた経験のある人
取得条件:大学などで最低8単位取得する
■ 幼稚園教諭免許だけ持っている人が保育教諭資格を取りたい場合
保育士資格を取得する必要あり
対象者:幼稚園教諭として4320時間以上かつ、3年間以上働いた経験がある人
取得条件:保育士養成施設で最大8単位取得する
参考:認定こども園法改正に伴う幼稚園教諭免許状授与の所要資格の特例について-文部科学省
保育教諭を目指せる大学は?
現在保育士資格や幼稚園教諭免許を持っておらず、大学などで勉強したいと思っている学生さんなどは、幼保連携型認定こども園の増加に伴って、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を取得できる大学や専門学校へ進学することをおすすめします。
●保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を取得できる専門学校✔ 卒業期間:2年制もしくは3年制
✔ 就職:就職率100%
✔ 特徴:全国に開校しており、地方からでも通学しやすい
卒業と同時に保育士・幼稚園教諭免許のW取得が可能なコースあり
学費最大160万円免除の特別奨学生制度など充実したサポート
●保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を取得できる大学・短大
✔ 学費:約240万円
✔ 卒業期間:2年制と3年制
✔ 就職:就職率が98.4%と高く、キャリアサポートが充実
✔ 特徴:歴史ある校風と、自然に囲まれた広大なキャンパスが特徴
✔ 学費:約230万円
✔ 卒業期間:2年
✔ 就職:保育士として就職したうちの約23%が公立保育園に合格
✔ 特徴:偏差値が高く、東京の有名私大のひとつ
大学内にナースリールームと幼稚園あり
保育士・幼稚園教諭と保育教諭の違い
「具体的に保育士・幼稚園教諭と保育教諭の違いが知りたい!」という方のために、保育対象の子どもの年齢や、保育内容の違いについても簡単に比較してみましょう。
保育士と保育教諭 → 0〜5歳児
幼稚園教諭 → 3〜5歳児
■ 保育内容
保育士
→食事や着替えといった日常生活の補助や生活習慣を身に付けるお手伝いをする
幼稚園教諭
→知識や運動や芸術を介した情操教育主体の設定保育
保育教諭
→保育士と幼稚園教諭の両面を持つ
保育対象となる子どもの年齢は、保育士も保育教諭も同じ0歳児から5歳児までです。
幼稚園教諭は3歳児から5歳児までが対象となるので、保育教諭は幅広い年齢の子どもを対応する必要があります。
保育内容の違いについては、保育士は保育対象となる子どもたちに生活習慣などを養わせる目的で保育を行いますが、幼稚園教諭は保育対象となる子どもたちに教育をします。
それに対し、保育教諭は保育士と幼稚園教諭の両面を持つので、保育対象となる子どもたちに生活習慣などを養うための保育を行いながら、教育をすることが仕事内容となるのが特徴です。
保育教諭の給料
保育教諭はどれほど給料をもらえるのかも気になるところですよね。
令和元年度の調査では認定こども園で働く保育教諭の給与の月額は、私立の常勤の場合約28万円、公立の常勤の場合約29万円という結果が出ています。
常勤の場合は私立と公立で比べても、それほど変わらないぐらいの月給のようです。
認定こども園で働く非常勤の保育教諭の場合は、私立の場合は約17万円、公立の場合は15万円と少し差があるようです。
参考・引用:平成29年度 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査
保育教諭の仕事内容
幼保連携型認定こども園は保育園と幼稚園の両方を兼ねていることもあり、子どもの年齢により保育時間が異なります。
0~2歳児で保育を必要とする子ども、3~5歳児で保育を必要とする子ども、3~5歳児で保育の必要がない子どもの3つに区分分けされ、それぞれの保育時間が適応されます。
区分によって子どもの預かり時間にばらつきがあるので、保育教諭の勤務時間はシフト制(早番、遅番、土日出勤)になることが多いようです。
保育士として活躍されていた方はそれほど戸惑いがないかもしれませんが、幼稚園教諭として活躍されていた方はシフト制での勤務時間に少し戸惑うかもしれません。
保育教諭が働く場所は?求人例からご紹介!
実際に幼保連携型認定こども園の求人にはどんなものがあるのか気になりませんか?
ここでは実際の求人例をご紹介します。
手当がたくさんある求人もあるので、お仕事がしやすい環境を選ぶのもポイントかもしれません。
東京の世田谷区にある、『学校法人青葉学園 青葉学園野沢こども園』は月給170100円~239700円となっていますが、賞与が4~5か月分出るのが魅力的です。
交通費も支給され、宿舎の借り上げ制度もあるので新生活にもピッタリですね。午前と午後で担任の先生が変わることもあって負担が少なめなのもおすすめのポイントです!
その他の求人情報や転職・キャリアのご相談は同グループ運営の「保育求人ガイド 」をチェックしてみてください。
保育教諭の免許の取得は今のうちに!
今回は、保育教諭についてご紹介しました。
現在は特例制度が適用されていることもあって、保育士資格、幼稚園教諭免許のどちらかしか持っていない人にとっては、もう一方の資格を取得しやすい状況です。
今後の保育教諭の需要の拡大や、自分のスキルアップのためにも今のうちに保育教諭の資格取得を目指してみませんか?
よくある質問
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