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こんにちは!保育士くらぶ編集部です。
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保育園でははさみの導入があるかと思います。そのはさみの指導に当たるのが保育士さんですよね。しかし、どのように取り組めば良いのかわからない人が多いのではないでしょうか。今回はそんなはさみの導入から製作まで紹介していきます。
はさみの指導にお悩みの保育士さん必見です!
はさみを使って遊ぼう
はさみの導入はいつから?
意外と難しいはさみの導入時期。一般的には2歳頃~3歳にかけて始めるケースが多いようです。しかし、はさみの種類によっては、1歳半ごろから使えるばね付きはさみなどもあり早くから取り組むことも可能です。年中~年長にかけての成長段階では、小学校に進級しても難なく過ごせる程度にはさみは使いこなせているのがベストですよね。
はさみを使うねらいとは?
はさみがスムーズに使用できるようになると製作や工作で使えるだけでなく、日常のありとあらゆる場面で便利に感じますよね。子どもたちも早いうちからはさみに慣れることで、日常生活を便利にすることが出来ます。また、はさみを使うことで手先の器用さ、考えて切ることで脳の発育にも効果的です。ただ便利なだけでなく、切ることで形を切り取ったり、製作物が完成したりなど ”楽しい” ”わくわくする” といった感情も湧きます。このようにはさみのねらいには様々な要素があるのです。
怪我には注意を!
はさみは非常に便利な一方で大変危険な道具です。特に、乳幼児期の子どもたちが扱うには周囲の大人の十分な配慮と指導が大切です。製作や工作に欠かせない道具として当たり前にするのではなく、鋭利な刃物であることをしっかりと認識させておく必要があります。使い方を誤れば、大怪我に繋がります。そうした注意も含めて指導が出来ると良いですね。
以下、注意事項の例です。保育士さんたちが各自決めておくことと子どもたちとの約束にするのが良いと思います。
・ 全てのはさみにキャップをつける
・ それぞれの子どもたちに合った大きさのはさみを使用する
・ ルールを決める
・ 保育士さんが見ていない時ははさみを使用してはいけない
・ はさみの先を友達や保育士さんの方に向けない
はさみの教え方・指導案
目標を定めよう
はさみを導入し指導する上で大切なことは目標を定めることです。目標を定めることで、流れが明確になり教えやすくなります。子どもたちも段階的なステップを踏み学ぶことが出来るので、無理なく進めることが出来ます。目標を定める際は、達成の段階を年齢別にわけることが望ましいでしょう。
2歳児の目標
・ 自力で幅2㎝ほどを切ることが出来る
・ 縦線に沿って切ることが出来る
3歳児の目標
・ 紙を回しながら切ることが出来る
・ 簡単な図形の切り抜きが出来る
4歳児の目標
・ 厚みのある紙を切ることが出来る
5歳児の目標
・ はさみで好きな形に切ることが出来る
・ 難易度の高い図形を切ることが出来る
使用前の約束
はさみを使う際には危険を伴うため最低限の注意が必要です。子どもたちとはさみを使う際のルールなど約束をし、きちんと守ってもらうようにしましょう。例えば、「先生やお友達の方に向けちゃだめだよ」「はさみを渡すときは持ち手の方を人に向けようね」「先生がいない時は絶対に使ったらいけないよ」「痛いことがあったらすぐに先生を呼ぼうね」などがあるかと思います。他にも、独自のルールを決めてもいいかもしれません。みんなで安心安全の状態ではさみを使えるよう心がけましょう。
使用中の声がけ
使用中に保育士さんが声掛けをすることはとても重要です。子どもたちの作業過程を確認できるほか、安全に進めることが出来ます。「どうかな。難しい?」「こうやってゆっくりと切るんだよ」など動作とセットで話すとより分かりやすいかもしれません。また、「上手に出来たね!」「綺麗に丸が切れたね」などの誉め言葉も大切です。黙々と進めるだけでなく、途中途中で積極的に声掛けをしていきましょう。
段階別切り方
切り方を段階別にわけると指導がしやすいです。突然、難易度の高いものを切ることになってしまっては上手く切れず、子どもたちもはさみを使うことが嫌になってしまいます。また、個人差もあるのでむやみに進めることは危険です。そのため、年齢や出来具合を見て、各個人のレベルに合わせながら切れるようにしましょう。
はさみを使った製作をしよう
ピザ
5:54~はさみで作るピザの紹介があります。ピザの土台から具材まで全て手作りで出来るので本物のようでわくわくすることかと思います。完成したピザを食べる真似することも楽しいです。大きい生地や細かい具材など大小異なる大きさに切ることが出来るので製作にもってこいの作品ですね。
アイスクリーム
こちらは2歳~3歳までの子どもたちが対象であるという点からも、幅広い年齢で楽しむことが出来る製作です。こちらも、完成品が本物のアイスクリームのようなのでわくわくすること間違いなしです。また、丸と三角形を両方試すことが出来るのでとてもいい練習になります。それぞれ色の違うアイスクリームを製作して個性を発揮しましょう。
イチョウスタンプ
こちらは対象年齢が3歳~5歳児となっています。用意する材料が少々多いことが特徴的ですが、はさみを使用するだけでなくペタペタと貼る場面があるので2度楽しめる製作です。イチョウの形をかたどって切っていくのが難しくもあり、良い練習にもなります。この秋おすすめの製作です。
その他
保育士くらぶでははさみを使用して製作できる作品をたくさん紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。
はさみの練習をしよう
持ち方の練習
基本となるのが持ち方の練習です。親指や中指を間に入れて持つことが一般的ですが、子どもたちの指の大きさによっては多少持ちにくさなどがあるかもしれません。そうした場合には臨機応変に入れる指の本数を増やすよう促すなど工夫が必要です。また、はさみを持てたらチョキチョキと安定して動かせているかのチェックも重要です。ぐらぐらしたり、力が入らないとはさみでモノを切れないだけでなく怪我の恐れもあって大変危険です。毎回はさみを持つたびに、正しく持てているかを見てあげるようにしましょう。
切り絵
絵を切り抜くことで知られる切り絵ですが、はさみの練習には効果的です。細かい部分をなぞるように切ることはそう簡単ではありません。しかし、切り絵をすることは、一つの絵を切り取って完成する達成感を得られるだけでなく、手先の器用さにつながることにもなります。最初は、ハートや丸形、三角形など簡単な形から始めて、徐々に花やカニなど難易度の高いものに挑戦していくことがおすすめです。
はさみで切ったらのりでペタペタ
定番ですが、様々な種類の切り貼りプリントなどはネットでも簡単にダウンロードすることが出来ます。かわいいイラストをはさみで切り取って台紙などに張り付けることで切る以外の楽しみも味わうことも出来ます。ハロウィンやクリスマス、ひな祭りなど季節に沿ったテーマで遊ぶこともおすすめです。形がその都度違うため、子どもたちが飽きることなくはさみで切る練習が出来ます。
折り紙をチョキチョキ
折り紙で遊ぶ際にはさみを使用することも多いかと思います。目的がはさみで切ることではなく、折り紙で作品を完成させることなので、子どもたちにとって一石二鳥でもあります。正しく切ってこそ折り紙が完成するため、子どもたちがはさみを扱う上での正確性や手の器用さ、丁寧さなどが磨けるかもしれません。
正しいはさみの使い方で製作を楽しもう
いかがでしたでしょうか。一見、はさみの導入や指導は難しいと思われがちですが、段階を踏むことで正しく教えることが出来ます。
また、乳幼児期にはさみに慣れておくとその後の生活で非常に楽になります。子どもたちのためにも、はさみの使い方や練習の時間をきちんと設け正しく指導し、楽しく製作に取り組めるようにしましょう。
よくある質問
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