保育士の適性とは何があるの?【適性の種類・必要なスキル・働き方】

保育士とは子どものお世話以外にも社交性や教養を養うなど子どもたちの生活をサポートするお仕事です。そのような保育士に求められている適正とは何でしょうか?保育士になる上で最も重要な適性は、子どもと接することが好きという気持ちです。この記事では保育士に求められる適性の種類や逆に保育士に向いていない人の特徴、保育士に必要なスキルなど紹介します。保育士を目指されている方目指すか悩んでいる方にぜひ参考にしていただきたいです。

保育士に求められる適正とは?

子どもと接することが好き

子どもと接することが好きな気持ちは、保育士の適性として必要不可欠な条件です。子どもが好きだからこそ子どもの気持ちに寄り添い、小さな成長もたくさん見つけ一緒に喜ぶことができるでしょう。また保育士はプロとして子どもと向き合うため、子どもが悪いことをした時には注意をしなくてはいけません。そのような時しっかりと注意をし子どもの成長や学びのために何ができるか考えられる人は特に保育士に向いていると言えますね。

コミュニケーション能力が高い

2つ目の適性は、コミュニケーション能力が高いことです。子どもは明るく話しかけてくれる保育士さんを信頼するようになります。子どもは保育士さんから社会生活において必要なコミュニケーションを学ぶため、子どもたちのお手本になることも意識しましょう。また保育士さんは、保護者や職員と連携を組むことが重要です。円滑なコミュニケーションを取ることができると様々なケースに対応しやすいでしょう。

責任感が強い

3つ目の適性は、責任感と忍耐力があることです。保育士は子ども命を預かり守るという責任が伴うお仕事です。自分の行動や判断が子どもの怪我に繋がらないように責任の重さを十分に理解しましょう。また子どもは思いもよらない行動をし、注意をしてもなかなか直らないことも多くあります。そのような時苛立つのではなく、子どもが理解をできるまで待つ時間を持ち何度も指導を行いましょう。

体力に自信がある

4つ目の適性は、体力に自信があることです。保育士は子どもと外で遊ぶときや、重量のある机や道具を運ぶなど多くの体力を消費します。子どもたちと外遊びをする時は、常に危険がないか周りを把握しながら動き、とっさに行動ができるように体力を残しておく必要もあります。体力がないと、業務に支障をきたし、判断力や観察力が鈍ってしまいますよね。体力がある人は、子どもたちの小さなサインに気づくためにアンテナを貼ることができるでしょう。

ポジティブに物事を考える

5つ目の適性は、ポジティブに物事を考えることです。多くの人と関わる保育士の仕事をしている中で、人間関係の問題や子どもと意思疎通が図れないなど様々な問題に直面するでしょう。「ありがとう」や「ごめんね」がまだ言えない子どもも多く、見返りがないことでやるせない気持ちになるかもしれません。そのような時は考えを切り替え、ポジティブに物事を受け止めることが大切です。大人の表情に敏感な子どもに心配をさせないよう、子どもの前では明るく笑顔を見せる努力をしましょう。

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保育士に向いていない人は?

汚れることに苦手意識がある

あまり保育士に向いていない人の傾向は何でしょうか?保育士に向いていない人の特徴として、汚れることが苦手な人が挙げられます。保育士のお仕事には子どもの食事やトイレのお手伝いも含まれます。それ以外にも多くのオムツを交換したり、体調を崩した子どもの吐瀉物の掃除など汚れることから避けることはできません。仕事に慣れていくうちに汚れることへの苦手意識がなくなる場合もあるので、大きな懸念事項ではないかもしれませんね。

人に頼ることが苦手

保育士は保護者や職員など様々な人と連携しながら子どもたちの成長を見守ります。保育士は1人で複数人の子どもを見たり、行事の用意や日々の連絡帳への記入、何か問題が生じた時には保護者への説明など仕事の量は膨大とも言えます。他の職員さんに作業の進捗状況を報告し、仕事の量を見直すことで負担を軽減しましょう。それだけではなく情報共有を行うことは、子どもの危険を事前に回避することに繋がります。

物事を同時に進めることが苦手

保育士は一つの作業をこなすだけではなく、常に複数の作業を並行して進めます。例えば夕方の時間帯には、帰りの会や子どものお見送り、保護者への対応など頭で多くのことを同時に考えながら作業を進めます。保護者のお迎え時間が伸びたなど、臨機応変に対応しなくてはならない日もあります。常に次の作業を頭に入れて動く難しいお仕事といえますが、保育士として経験を重ねると効率よく動けるようになるでしょう。

保育士に必要なスキル

保育に関する能力や知識

保育士に必要なスキルは何でしょうか?1番重要なスキルは、保育に関する能力や知識です。保育士養成所や保育士試験を合格して保育士になるので、十分な保育に関する知識を持つことはできるでしょう。実技面では、ピアノ、歌、工作、絵など普段活躍する技術を高めましょう。また心理的な分野医療の知識をさらに伸ばすことは重要です。保育士は子どもや保護者の心のケアも行うため心理分野を、危険時には医療の知識があると安心できますね。

傾聴力

傾聴とは相手の話を否定することなく、耳と心を傾けて話を聴く会話の力を指します。傾聴力を身につけ、子どもの小さな声をしっかりと受け止めましょう。傾聴力を活用することで、相手の立場に立ちどのようなことに困っているのかが見えてくるようになります。子どもにとって最適なアドバイスができるよう、最後まで話を聞き話の腰を折らないようにしましょう。子どもは自分を受け止めてくれたと安心感を得るだけではなく、大人と対等に話すことができたことが自信に繋がります。

危機管理能力

危機管理能力も保育現場において必須と言われます。子どもたちは毎日活発に動きますが、どこにどのような危険が潜んでいるのか理解できていません。保育士さんは、子どもに安全な場所を提供し、危険を早く察知することで怪我を未然に防ぎましょう。そして子どもたちが自分で危険を理解できるよう、安全教育を行います。「はさみは使い終わったら道具箱にしまおうね」など普段からの声掛けが事故を減らすことに直結します。

健康管理能力

健康管理能力も養いましょう。保育士さんは子どもの安全を守るために、手洗いなどの予防から日頃の様子を見ていつもと違う素振りを見せていないか確認します。保育士さん自身の体調管理も重要です。保育士の仕事は朝番や遅番があることで生活リズムが崩れたり、子どもから風邪をもらう可能性もあるため体調不良に陥りやすいでしょう。自分のシフトを管理し計画を立てることで生活リズムを整えるといった自己管理も大切ですね。

事務作業スキル

保育士は保育業務以外も、保護者に渡す連絡帳や園だより、指導書作成など事務作業が多いです。最近はデジタル化が進んでいたりとパソコンスキルも求められます。WordやExcel、PowerPointなどのOfficeアプリを使用し資料を管理する保育現場もあるので、事前に使用できるようにしておきましょう。難しいと思われがちなOfficeアプリですが、慣れると意外と簡単だったりするので少しずつ始めてみましょう。

保育士の適性を満たす人はどのように働くの?

保育園以外にも活躍できる

保育士の資格を持っている人は、保育園以外にも勤務先があります。乳児院、児童養護施設、障害児入所施設、助産施設、託児所子育て支援センターなど医療機関や障害者支援施設においても保育士さんが活躍しています。保育士は子どもと関わる仕事のプロであり、多くの保育現場で求められています。勤務先によって勤務時間や待遇などが異なるため、自分に合う保育現場を見つけることが大切ですね。

保育補助として働く

保育士資格は取得していないけれど保育現場で働いてみたいという方には、保育補助というお仕事があります。保育士補助とは、保育園内の掃除、おもちゃの準備と片付けや消毒、食事やトイレの補助など保育士さんの業務をサポートするお仕事です。保育士補助として働きながら、保育士試験の受験条件である55年以上7200時間以上という実務実績を積むこともできます。保育士資格の取得を目指している方は、受験資格に該当する施設を調べることが大切です。また地域によって保育士資格取得を支援しているので、お住まいの地域の情報を確認しましょう。別の記事で保育士補助のお仕事について詳しく説明していますので、参考にしてください。

保育士の待遇

保育士になると、正社員、派遣社員、パートまたはアルバイトなどから雇用形態を選ぶことができます。正社員は仕事の幅が広く安定して収入を得ることができ、パートまたはアルバイトは時間に融通が利きやすい働き方です。また厚生労働省の「保育士の現状と主な取組について」によると、保育士さんの平均月収は30.3万円、平均年収は364万円です。地域や公立保育園または私立保育園など条件によってお給料に差が出てきますが、年々平均年収が右肩上がりで増えています。勤務時間については8時間労働時間を基本とし、早番・中番・遅番で構成されています。勤務時間においても公立保育園の方が残業が少ないなど、勤務場所によって差が出ます。

保育士は適性がないとなれない?

適性は日々の経験で培われる

上記の適性に当てはまなかった、もしくは向いていない特徴に当てはまった方でも保育士になることを諦めないでください。子どもが大好きな人は保育士の適性があります。他の適性は自ずと日々の経験を通し身につくので安心してくださいね。保育士を目指す人は、必要な保育に関する知識やノウハウを学び、実技面でも準備を進めることが重要です。保育士になるためには、日々の鍛錬が必要ですが、子どもたちを思う気持ちを大切にして励みましょう。

まとめ

子どもが好きな人は保育士に向いています!

本記事では、保育士の適性として子どもが好きな気持ちやコミュニケーション力が高い、責任感が強いことを挙げました。保育士は子どもの命を預かる責任が伴うお仕事で、様々なスキルが求めれます。それと同時に、子どもの成長を近くで見守り充実感を得ることができます。この記事を読み、向いているかもと思った方、一つでも適性に当てはまった方はぜひ保育士を目指してみませんか?保育士資格を習得するまでの流れを他の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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