指しゃぶりとは?【いつから・いつまで・歯並び・なぜ・対策・原因】

子どもの指しゃぶりは、赤ちゃんの頃によく見られる行動です。しかし、子どもの成長とともに「このままで大丈夫かな?」「いつまで続くの?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。指しゃぶりには発達や安心感といった大切な意味がある一方、年齢が上がると影響が気になる場合もありますよね。今回の記事では、赤ちゃんが指しゃぶりをする理由や指しゃぶりをする子どもの特徴、影響や注意点などを紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由

本能的な吸てつ反射によるもの

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由の1つに、本能的な吸てつ反射があります。吸てつ反射とは、生まれつき備わっている原始反射の1つで、口や唇に触れたものを無意識に吸おうとする働き。この反射は母乳やミルクを飲むために欠かせない重要な機能であり、指やこぶしが口元に触れることで自然と指しゃぶりにつながります。また、赤ちゃんにとって指しゃぶりは安心感を得る行動でもあります。成長とともに神経機能が発達し、吸てつ反射が次第に弱まることで指しゃぶりも自然に減っていくでしょう。

安心感を得るため

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由の1つに、安心感を得るためという大きな意味があります。赤ちゃんにとって指しゃぶりは、お母さんのお腹の中にいた頃の感覚を思い出させる行為だといわれています。胎内では常に温かく、心地よい刺激に包まれていたため、指を口に入れて吸う動作は、その安心した状態を再現する手段になります。また、眠いときや不安を感じたとき、周囲の環境が変わったときなどに指しゃぶりをすることで、自分自身を落ち着かせる役割も果たしますよ。これは赤ちゃんなりのセルフコントロールの1つであり、心の安定を保つために自然に身についた行動といえます。

眠気や疲れを感じたときの自己安定の手段

赤ちゃんが眠気や疲れを感じたときに指しゃぶりをするのは、自分の気持ちを落ち着かせるための自己安定の手段としての意味があります。指をしゃぶることで口の中に心地よい刺激が生まれ、安心感を得やすくなります。そのため、不安や緊張がやわらぎ、気持ちを整えることにつながります。特に眠くなる前や、慣れない環境で疲れを感じた場面では、指しゃぶりによって自分自身を安心させようとする様子が見られるでしょう。これは周囲の援助がなくても心を落ち着かせようとする行動であり、赤ちゃんの情緒が育つ過程において大切な役割を果たしていますよ。

口や手の感覚を通して発達を促しているため

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由の1つに、口や手の感覚を通して発達を促していることが挙げられます。赤ちゃんは指しゃぶりを通して、触る感覚や口に入れたときの感触、吸う動きなどを同時に経験しています。これらの刺激は赤ちゃんの脳の発達に深く関わっており、自分の体や周囲の世界を知る大切な学び。特に口は感覚がとても敏感な部位であり、指の形や硬さを確かめることで感覚機能が育まれます。また、手を口へ運ぶ動作は、手と口の協調運動を発達させ、将来的な食事動作や手指の巧緻性の基礎となるでしょう。

歯ぐきの違和感を和らげるため

赤ちゃんが指しゃぶりをする理由の1つに、歯ぐきの違和感を和らげるためであることが挙げられます。乳歯が生え始める時期には、歯ぐきがむずがゆくなったり、腫れぼったさを感じたりすることも。赤ちゃんは言葉で不快感を伝えることができないため、指を口に入れて刺激することで、その違和感を自分なりに軽減しようとします。指しゃぶりによる適度な圧や刺激は、歯ぐきの不快感を落ち着かせ、安心感を得る手段にもなります。そのため、歯の生え始めの時期に指しゃぶりが増えることは、発達上自然な行動といえるでしょう。

保育士くらぶ

【年齢別】指しゃぶりをする子どもの特徴

0歳児

0歳児の指しゃぶりは、生理的で自然な行動として多く見られます。この時期の赤ちゃんは、まだ視覚や言葉による理解が十分ではないため、口を通して周囲の世界を確かめようとします。指しゃぶりをすることで、吸う・触れるといった感覚刺激を得ながら、安心感を得て気持ちを落ち着かせています。また、空腹や眠気、不安を感じたときに指しゃぶりが増えることも特徴。自分の手を発見し、口に運ぶ経験を重ねることは、身体認識や感覚の発達にもつながる大切な成長過程といえるでしょう。

1~3歳児

1~3歳児の指しゃぶりは、安心感を得るための行動として見られることが多いです。この時期の子どもは、活動範囲が広がり自我が芽生える一方で、不安や緊張を感じやすくなります。そのため、眠いときや疲れたとき、環境の変化があった場面で指しゃぶりをすることがあります。また、言葉で気持ちを十分に表現できないため、気持ちを落ち着かせる手段として指しゃぶりに頼ることも。成長とともに他の安心できる方法を身につけていくため、この時期の指しゃぶりは見守る姿勢が大切ですよ。

3歳児~就学前

3歳児から就学前の子どもが指しゃぶりをする場合、赤ちゃんの頃とは異なり、主に精神的な安心感を求めていることが多いです。この時期の子どもは集団生活が本格化し、園での緊張や不安、環境の変化によるストレスを感じやすくなります。そのため、指しゃぶりをすることで気持ちを落ち着かせ、自分なりに心のバランスを保とうとしています。また、眠いときや不安を感じたときなど、特定の場面で指しゃぶりが見られるのも特徴。無理にやめさせるのではなく、安心できる関わりが大切ですね。

6歳頃~小学校入学後

6歳頃から小学校入学後にかけて見られる指しゃぶりは、乳児期とは意味合いが異なる場合が多いです。この時期の子どもは、環境の変化や人間関係、学習への不安や緊張を感じやすく、その気持ちを落ち着かせるために指しゃぶりを行うことがあります。指しゃぶりは安心感を得るための行動として現れ、特に疲れているときや不安を感じた場面で見られやすいのが特徴。無理にやめさせるのではなく、子どもの気持ちに寄り添い、安心できる環境を整えることが大切です。

指しゃぶりによる主な影響

歯並びへの影響

指しゃぶりによる主な影響の1つに、歯並びへの影響が挙げられます。長期間指しゃぶりを続けると、指で前歯を押す力が加わり、前歯が前方に傾いたり、上下の歯がかみ合わなくなる開咬が生じたりすることがあります。特に乳歯から永久歯へ生え替わる時期まで習慣化している場合、歯並びやかみ合わせに影響が残る可能性も。ただし成長とともに自然にやめられれば改善することも多く、年齢や頻度を見ながら様子をみることが大切です。

細菌やウイルスが体内に入りやすくなる

指しゃぶりによる主な影響に、細菌やウイルスが体内に入りやすくなることも挙げられます。子どもの手は遊びや生活の中でさまざまな物に触れており、目に見えない細菌やウイルスが付着しています。そのまま指を口に入れることで、口腔内を通して体内に侵入し、風邪や胃腸炎などの感染症につながる可能性も。特に集団生活を送る園や学校では、感染が広がりやすいため注意が必要です。こまめな手洗いや清潔を心がけることで、感染リスクを軽減することができますよ。

指しゃぶりの注意すべきポイント

無理にやめさせようとしない

指しゃぶりの注意すべきポイントの1つは、無理にやめさせようとしないことです。指しゃぶりは、子どもが不安や緊張を和らげたり、安心感を得たりするための行動である場合が多いです。そのため強く叱ったり急に制限したりすると、かえってストレスを高めてしまうことも。その結果、別の不安行動が現れる可能性もあるでしょう。大切なのは、指しゃぶりの背景にある子どもの気持ちに目を向け、安心して過ごせる環境を整えることです。成長とともに自然に減っていくことも多いため、温かく見守る姿勢が求められますよ。

指や手の清潔を保つ

指しゃぶりは、指や手の清潔を保つことも注意すべきポイントです。指しゃぶりをする子どもは、手に付着した細菌や汚れをそのまま口に入れてしまう可能性があります。特に外遊びの後や食事の前後は、汚れが付きやすいため注意が必要。こまめな手洗いや、爪を短く整えることで汚れがたまりにくくなります。また、清潔を意識することで感染症の予防にもつながり、安心して指しゃぶりを見守ることができるでしょう。

正しい手洗いについてはこちらの記事を参考にしてみてください!

肌トラブルや指のただれに注意する

指しゃぶりをする際の注意すべきポイントとして、肌トラブルや指のただれに注意することが挙げられます。長時間指を口に入れていると、唾液によって皮膚が常に湿った状態となり、乾燥やかぶれ、赤みが生じやすくなります。さらに、皮膚がふやけることで小さな傷ができ、そこから炎症や感染を起こすこともあります。特に寒い時期は乾燥が重なり悪化しやすいため、保湿を行い、清潔な状態を保つことが大切ですよ。

年齢が上がっても続く場合は様子を見る

指しゃぶりの注意すべきポイントとして、年齢が上がっても続く場合は、すぐにやめさせようとせず様子を見ることが大切。成長とともに自然に減っていくことが多く、無理に注意したり叱ったりすると、かえって不安やストレスを強めてしまうことがあります。指しゃぶりが安心感を得るための行動である場合も多いため、まずは子どもの生活環境や気持ちの変化に目を向けることが重要です。安心できる関わりを心がけながら、必要に応じて専門家に相談する姿勢も大切です。

指しゃぶりの卒業の目安は?

3~4歳頃までに自然と減少

指しゃぶりの卒業の目安として、3~4歳頃までに自然と減少していくケースが多く見られます。この時期になると、言葉で気持ちを表現できるようになり、不安や欲求を指しゃぶり以外の方法で伝えられるようになります。また、遊びや友だちとの関わりが増えることで、指しゃぶりをする時間自体が少なくなる傾向です。そのため、3~4歳頃までは無理にやめさせる必要はなく、成長の一過程として見守ることが大切ですよ。

永久歯が生え始める5歳頃までが理想

指しゃぶりの卒業の目安は、永久歯が生え始める5歳頃までが理想とされています。乳歯の時期の指しゃぶりは、心や体の発達過程として自然な行動ですが、長期間続くと歯並びや噛み合わせに影響を及ぼす可能性があります。特に永久歯が生え始める時期以降も続いている場合、前歯が前に出るなどの変化が起こりやすくなります。そのため、5歳頃を1つの目安とし、子どもの成長や気持ちに寄り添いながら、少しずつ卒業を促していくことが必要ですね。

まとめ

指しゃぶりを正しく知り年齢に応じて見守ろう

いかがでしたか?今回の記事では、赤ちゃんが指しゃぶりをする理由や指しゃぶりをする子どもの特徴、影響や注意点などを紹介しました。指しゃぶりは、子どもの発達や心の安定に関わる自然な行動であり、成長の過程で多く見られます。しかし、年齢や状況によっては歯並びや感染症などへの影響にも配慮が必要です。大切なのは、無理にやめさせるのではなく、子どもの気持ちに寄り添いながら成長を見守ること。目安となる時期を意識しつつ、安心できる環境を整え、必要に応じて専門家に相談することも検討していきましょう。

爪噛みについての記事はこちらを参考にしてみてください!

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