【最新版】ホワイト保育園とブラック保育園の見分け方【口コミ・求人・特徴】

ホワイト保育園とは安定した給料が支給され、福利厚生も手厚く、サービス残業がないなど保育士にとって働きやすい職場を指します。他にも人間関係が良好で、主任や園長などの上司に相談しやすい環境であることも重要ですね。この記事では、ホワイト保育園の特徴やブラック保育園の見抜き方、就職先でのミスマッチを防ぐ方法をご紹介ます。保育士を目指していて就職活動をスタートする方、今の職場に悩んでいて転職を検討している保育士の方はぜひ参考にしてみてくださいね。

ホワイト保育園の7つの特徴とは?

給与・賞与が適正に支払われている

ホワイト保育園の特徴として、給与・賞与が適正に支払われることが挙げられます。業務量・経験・能力に見合った給与体系が構築されていることは、長く働き続けるうえで大切にしたいポイントですね。また評価基準が明確で、成果が適切に給与に反映される仕組みがあると、モチベーションの向上にも繋がるでしょう。内閣府による保育所職員の1人当たり給与月額(賞与込み)は以下の通りです。

私立公立
保育士341,468363,315
主任保育士472,529562,944
保育補助234,395215,192
引用:内閣府 幼稚園・保育所・認定こども園等の経営実態調査集計結果(令和6年度)

サービス残業がなく残業代が支給される

2つ目の特徴は、サービス残業がなく残業代が支給されることです。ホワイト保育園では、時間外労働が発生した場合には1分単位で全額支給されます。行事が重なるとイベントの準備に時間がかかり、どうしても残業や持ち帰り作業が発生してしまうことがあるかもしれません。2025年に厚生労働省が行った調査によると、保育士の平均残業時間は1か月約3時間、つまり1日あたり約10分という情報が出ました。しかし、実際には調査以上に残業をしている保育士さんも少なくありません。サービス残業やみなし残業ではなく、しっかりと残業代が発生することは非常に重要なポイントですね。

福利厚生が手厚い

3つ目に、福利厚生が手厚いこともホワイト保育園の特徴です。金銭的な負担や精神的な負担が減り、仕事を続けやすくなりますね。以下は福利厚生の一例です。

交通費の補助・マイカー通勤の場合はガソリン代の補助
・公共交通機関を使用する場合は定期代の補助
(上限は保育園によって異なり、全額支給の保育園もある)
住宅手当・家賃補助・住宅手当がなく社員寮や社宅が用意されている場合もある
(手当の上限は保育園によって異なる)
給食費無料・給食費費が無料であったり一部負担してくれる保育園がある
特別休暇・有給休暇とは別に保育園が独自で設定している休暇が利用できる
・リフレッシュ休暇や慶弔休暇、バースデー休暇など様々な種類がある
医療・健康に関する補助・健康診断にかかる費用を保育園が負担する
・インフルエンザなどの予防接種にかかる費用を保育園が負担する
資格・研修サポート・保育士補助として勤務している場合、保育士資格の勉強をしながら働くことができる
・保育士資格の勉強をする上でかかる教材費や通信講座費を負担してくれる
退職金・公立保育園の場合、自治体の退職金条例に基づき支給される
・私立保育園の場合、支給の有無は園によって異なる

年間休日数が充実している

金銭的な負担が少ないだけではなく、年間休日数が充実していると仕事にメリハリがつき働きやすい職場と言えますね。労働基準法によって定められている最低ラインの年間休日数は105日です。完全週休2日制を導入している保育園では年間休日数が120日前後であり、カレンダーに記載している休日に休めるという認識です。年間休日が110日~120日以上であればホワイト保育園であると判断できますよ。しかし保育園によっては休日数は多いものの、平日の労働時間が長い場合もあるので入社する前に確認をしましょう。

有給休暇の取得率が高い

正社員の場合、勤務開始から6か月以上の継続勤務と出勤日数が全労働日の8割以上の条件を満たすと、1年間で10日の有給休暇が付与されます。非正社員も上記の条件を満たすと付与されますが、有給付与日数は1週間や年間の労働日数に応じて変わります。有給取得率とは、有給を会社が1年間付与し、労働者が実際にどのくらい有給を取得したか表す数字を指しますよ。つまり有給取得率が高い職場は有給が取りやすい環境にあると言え、ホワイト保育園か調べる上で指標になりますね。

離職率が低く平均勤続年数が長い

厚生労働省による保育士の現状と主な取組によると、保育士の平均勤続年数と離職率は以下の通りです。離職率は下記の数字より低く、平均勤続年数は下記の数字より長い期間だと、ホワイト保育園であると言えるでしょう。また、日本全体の常用労働者の離職率が約15%前後であるのに比べ、保育士の離職率はやや低いことが分かります。保育士は極端に離職率が高いという一般的なイメージとは少し異なる結果ですね。

私立公立日本全体
平均勤続年数11.4年10.6年11〜13年
離職率10.7〜10.8%5.9〜6.3%約15%前後

保育士の最低配置基準を満たしている

保育士の最低配置基準とは、子どもの安全を確保するため、保育士1人あたりが担当できる子どもの最大数を定めた国の基準です。最低配置基準を満たしている保育園は、保育士の人員を充分に確保できていると読み取ることができます。実務負担に大きく関わってくるため、しっかり確認しましょう。2024年度からは、保育士不足と保育の質の確保を目的として、3・4・5歳児の基準緩和が行われました。具体的には以下の通りです。

<保育士1人あたりがみる子どもの人数>

年齢変更前変更後
0歳児3人3人
1・2歳児6人6人
3歳児20人15人
4・5歳児30人25人

保育園や幼稚園の失敗しない選び方については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

保育士くらぶ

ブラック保育園を見抜くポイント[求人情報編]

求人掲載の頻度が高いと危険

常に求人が出ていたり求人募集期間が長い保育園は応募を避けましょう。長期に渡って募集をしている保育園は、常に人手不足に陥っている可能性があります。例えば、募集要項と実際の勤務条件が異なり応募を辞退する人が後を立たないこともあります。他にも、働き始めたところ、不適切な新人教育や職場環境が悪く辞職をする人が多いなど様々な要因が考えられますよ。人員が定着していない職場は、業務量が増えるだけではなく業務内容が頻繁に変わり不安定な保育に繋がりますね。

給与・賞与が極端に高いと危険

仕事内容や勤務条件が同じである中で、極端に高額な給料を記載している保育園は応募を避けましょう。この金額は基本給ではなく、残業代や休日出勤代、その他各種手当、ボーナスなどを含めて記載している可能性がありますよ。ボーナスの支払い義務がないことを利用し、実際は受け取った給料が低いということもあります。反対に基本給とは別に、資格手当や施設手当、その他福利厚生など手当の詳細が書いてあると安心ですね。

具体的な業務内容の記載がないのは危険

求人情報に載っている業務内容が曖昧で具体的に書かれていない場合、ブラック保育園の可能性があります。入社を促すためにネガティブな情報を隠したい意図があり、入社後に初めて実態を知るというケースも少なくありません。また具体的な保育方針ではなく、やりがい・情熱・成長など精神論のみ記載されている求人も注意が必要です。求人情報を読んだだけで仕事内容を明確にイメージできるかどうかを目安にして、慎重に見極めていくことが大切ですね。

ブラック保育園を見抜くポイント[園見学編]

施設内の安全や衛生管理が保たれているか

気になる求人を見つけたら、実際に園を見学してみましょう。ホワイト保育園かどうかを判断するためには非常に重要です。まず確認することとして、施設内の安全や衛生管理が保たれているかを確認しましょう。清掃が隅々まで行き届いているか、絵本やおもちゃが整理整頓されているか、換気や消毒などの感染症への予防対策をしているかをしっかり確認しましょう。一見当たり前とも思える事柄だからこそ、働く保育士や子どもたちが安心して過ごせる環境づくりを徹底して行なっている保育園は信頼できますね。

働く保育士や子どもたちが笑顔で過ごしているか

次に、働く保育士や子どもたちの様子を見てみることです。挨拶や接し方が穏やかか、コミュニケーションが円滑で連携が取れているかなど、保育士同士の協調性を感じ取れるかどうかが大切です。また、子どもたちが生き生き・のびのびと過ごせているかを確認できると安心ですね。これらの内容と反対の状況であれば、ブラック保育園である可能性が高いです。見学の時点で完全に見抜くことは難しいかもしれませんが、違和感を覚えた場合はしっかりと検討しましょう。

園長の人柄や保育方針が独裁的でないか

園長の人柄や保育方針は、その園での働きやすさに大きく関わってきます。園長が独裁的で保育士たちの意見を取り入れない姿勢だと、社内の問題はなかなか解決されません。そのような環境下では保育士がやりがいを失ってしまいます。また、自分自身が思い描く保育方針と合致するかどうかを確認することが重要です。園見学の際に積極的に質問をして、入社後のミスマッチを防ぎましょう。このとき、質問に対して園長が具体的かつ誠実に答えてくれるかどうかも、ブラック保育園を見抜くポイントになります。

保育方針・保育観については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

ブラック保育園を見抜くポイント[面接編]

質問に対して明確な返答をもらえるか

面接を受ける時もホワイト保育園とブラック保育園を見分ける方法があります。面接中に残業時間や詳しい業務内容、職場の特徴などを質問する際に、面接官の答え方と態度を見ましょう。質問に対して明確な数字を出さずに濁したり、個人差があることを強調する場合は、残業時間が長く休みが少ない可能性があります。入社後保育の現場に出たら、募集要項と話が違っていたとならないためにも、面接で改めて質問しても良いですね。

就職先のミスマッチを防ぐためには?

WEB上の口コミをチェックする

就職後のミスマッチを防ぐためには、WEB上の企業評価サイトで口コミをチェックすることが有効です。サイトを調べる際は、投稿数の多さや投稿日時が最新(直近1年以内など)だと口コミの信頼性が高いです。また、残業時間や給与などの数字や具体的なエピソードを含めた投稿があると、非常に参考になります。ただし、ポジティブな面とネガティブな面の両方の視点で書かれていることを確認し、一部の情報を鵜呑みにせずあくまで参考程度に留めましょう。また保育園に特化した評価サイトもあるため、保育士からの投稿と保護者からの投稿の両方から実態を探ってみるのもおすすめです。

友人・知人に話を聞いてみる

口コミだけでなく、保育士として働いている友人や知人に話を聞いてみることもおすすめです。実際に働いたうえでの体験談や価値観を聞くことができるため、求人情報や園見学では知ることができない、より実用的な情報が得られるでしょう。また友人・知人同士であれば、自身の性格や特性を熟知したうえでアドバイスをくれるため、非常に参考になりそうですね。悩んだ時は1人で抱え込まず、信頼できる身近な人に相談してみましょう。

人材紹介サービスや転職サイトを活用する

人材紹介サービスや転職サイトを活用してホワイト保育園を探しましょう。福利厚生の充実さや土日休み、賞与ありなど自分のこだわり条件で絞ることができるので、転職に最適ですね。求人サイトは多くありますが、特に保育士の求人に特化したサイトをおすすめします。本サイトの運営元である「保育士スカウト」もぜひ活用してみてください。保育士スカウトでは完全無料で気になる園に応募するだけではなく、スカウトメールを受け取ることが出来ます。改めて自分にとって重要な職場条件を挙げて整理しましょう。

まとめ

自分に合った職場を見つけよう

人生の大きなイベントのひとつ、就職活動。事前に情報を集めることはもちろん、気になる園があったら実際に足を運んでみるといいですね。施設や働く人たちの雰囲気が自分自身に合うかどうか、肌で感じることはとても重要です。そこで感じた少しの違和感は無視せず、自分が働いている姿をできる限り具体的にイメージして、就職後のミスマッチを減らしましょう。焦らずゆっくり時間をかけて、自分に合った職場を見つけてくださいね。

保育士くらぶ

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/