近頃はすっかり涼しくなりましたね。残暑がすぎて、10月になると気温や外の景色が一気に秋らしく変化していきます。10月は、秋の始まりももちろんのこと、ハロウィンを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?最近は日本でも、ハロウィンというイベントが浸透してきました。さて、今回は、そんな10月の壁面に悩む保育士さんのために、10月の壁面アイデアと使える壁面かざりを紹介していきますよ。
10月の壁面テーマのアイデアを紹介!
10月の壁面テーマ【ハロウィン】

10月の壁面のテーマとして、まず1つ目に【ハロウィン】を紹介します。ハロウィンというイベントは、ケルト族に由来しています。古代ケルトでは、11月1日が新年とされていました。そのお祝いとして、前夜の10月31日から、秋の収穫物を集めた盛大なお祭りが開かれていたようです。 またこの日には、死後の世界との扉が開き、先祖の霊が戻ってくるとも信じられていました。そんなハロウィンのイベントをテーマにして、かわいく壁面を飾ってみましょう!ただ飾るだけではなく、ハロウィンの由来や、なぜお祝いするのかも合わせて子供たちに紹介してみるとよいでしょう。
10月の壁面テーマ【秋の森】

2つ目に紹介する10月の壁面テーマは、【秋の森】。10月になると、植物や動物など、自然の景色が秋らしく変化します。その様子を壁面として飾ってみましょう。秋の植物といえば、すすきやどんぐり、まつぼっくりなど。実際にひろいにいったり、見に行く機会があるとより秋を感じることができて、良いですよ。子供たちが壁面を見て、秋をたくさん感じられるように様々な飾りを作って飾ってみましょう!
10月の壁面テーマ【食欲の秋】

3つ目に紹介する10月の壁面テーマは、【食欲の秋】。秋といえば、食欲の秋と答える方も多いのではないでしょうか?日本の秋は、さまざまな食材が旬を迎えることから、【食欲の秋】と形容されることがあります。確かに、秋にしか味わえない特別な食材が本当に多いですよね。そんな食欲の秋を表現した壁面を作ってみましょう!子供たちとどんな秋の食べ物が好きか話してみると、壁面のテーマも理解できて楽しいですよ。
10月壁面【ハロウィン】に使える壁面飾り
トイレットペーパーの芯を使った【ジャックオーランタン】
ここからは、先ほど紹介したテーマごとに、使える壁面かざりの作り方を紹介していきます。
まず1つ目に、トイレットペーパーの芯を使った【ジャックオーラタン】の作り方を紹介します。
半分に切ったトイレットペーパーの芯1本
・折り紙(オレンジ1/2)
・目などのパーツ用、画用紙(黒・緑)
・のり
・はさみ
① おりがみの裏側全体にのりをつける
②半分に切ったトイレットペーパーの芯にのりをつけたおりがみを巻き、端のはみ出した部分は内側に折り込む
③黒の画用紙で、顔のパーツを作る
④緑の画用紙で、ジャックオーランタンの茎の部分を作る
⑤できたパーツを②に貼り付けて完成!
画用紙を使った【ジャックオーランタン】
続いて、画用紙を使った【ジャックオーランタン】の作り方を紹介します。画用紙1枚で作れて、とっても簡単なので、ぜひ作ってみてください。
・画用紙 オレンジ色、黒色
・タコ糸 20cmくらい
・両面テープ
①画用紙に十字の折り目を付ける
②じゃばらになるように折っていく
③細長く折った画用紙の真ん中をタコ糸で縛る
⑤黒の画用紙で顔のパーツを作る
⑥顔のパーツを貼り付けて完成!
製作にも!手形スタンプで作る【こうもり】
3つ目に、製作にも活用できる手形スタンプを使った【こうもり】の作り方を紹介します。
・黒の画用紙
・白の絵具
・はさみ
①黒の画用紙をこうもりの形に切る
②手に白の絵具を付けて①の羽の部分にスタンプを押す
とても簡単にできるので、子供たちと製作してみたものを飾ってみるといいですよ!子供たちと製作する際のポイントとして、肌についても害のない絵具を選ぶようにしましょう。
プリンのカップを使った【おばけ】
続いて紹介するのは、プリンのカップを使った【おばけ】の作り方。
・画用紙(黒・白)
・プリンカップ
・のり
・はさみ
①画用紙を使って、顔と手のパーツを作る
②プリンのカップに、①で作ったパーツを貼り付けて完成!
壁面のかざりとして、プリンカップのおばけを飾ると、立体的に浮き出る飾りになります。画用紙などの紙の素材をたくさん使った壁面の中に1つ取り入れると、子供が触れられる素材を増やすことが出来て良いですよ。
トイレットペーパーの芯を使った【フランケンシュタイン】
最後に、トイレットペーパーの芯を使った【フランケンシュタイン】の作り方を紹介します。
・半分に切ったトイレットペーパーの芯1本
・おりがみ(顔にしたい色1/2に切ったもの)1枚
・おりがみ(髪毛にしたい色1/4に切ったもの)
・おりがみ(顔と同じ色1/4に切ったもの(耳用))
・目などのパーツ用、画用紙(白・水色・赤)
・のり
・はさみ
・(必要なら)鉛筆
①おりがみの裏側全面にのりをつけ、トイレットペーパーの芯に海苔巻きの要領で貼り付け、端のはみ出した部分は内側に折り込む
②四角のどこか1つの辺だけナミナミに切る(髪の毛になるパーツ)
③②で切ったおりがみの裏面全体のりをつけて、顔に貼り付ける
④画像のように、それぞれのパーツを切る(左上(口)・右上(目)・左下(釘)・右下(耳))
⑤全てのパーツをのりで貼り付けたら完成!
10月壁面【秋の森】に使える壁面飾り
割り箸を使った【トンボ】
次に【秋の森】をテーマにした壁面で使える壁面飾りを紹介していきます。まず1つ目は、割り箸を使った【トンボ】の作り方。
・はさみ
・のり
・ボンド
・クレヨン
①割り箸にボタンを貼り付ける(トンボの目の部分)
②折り紙を半分に切り、三つ折りにする
③②の折り紙の角をななめに切り、折った隙間にのりをつけて貼り付ける
④③で作った羽を①に貼り付けて完成!
はぎれと段ボールで作る【ハリネズミ】

2つ目に、はぎれと段ボールを使った【ハリネズミ】の作り方を紹介します。様々な色のはぎれを使うことで、カラフルでかわいいハリネズミを作ることができますよ。
・ダンボール
・はぎれ(複数種類)
・ボンド
・黒マーカー
・鉛筆
・はさみ
①ダンボールをハリネズミの形に切る
②鉛筆ではぎれを貼るライン描く
③はぎれを切る(三角形に近い形に切ると、貼った時にハリネズミのトゲトゲした感じになります)
④②で用意したダンボールに、ボンドを使ってはぎれを貼り付ける
⑤余ったダンボールで鼻と手足を切り、鼻は黒マーカーで黒く塗る
⑥鼻と手足を貼り付けて完成!
折り紙やラップを使った【リンゴの立体リース】
最後に、折り紙やラップを使った【リンゴの立体リース】の作り方を紹介します。
・色画用紙(黄緑・緑・茶色)
・おりがみ(赤×4・黄緑×2)
・ラップ
・柄おりがみ(なくてもOK)
・セロハンテープ
・のり
・はさみ
・鉛筆
①赤のおりがみを2枚用意し、 1枚のおりがみを丸め、もう一枚のおりがみで包むように丸める
②丸めたおりがみをラップで包み、めくれてこないように裏側をセロハンテープでとめる
③同じ方法で、赤を2個・黄緑を1個作る
④黄緑の画用紙を輪の形に切る
⑤緑の画用紙と柄のおりがみで葉っぱを、茶色の画用紙で茎を切る
⑥黄緑の輪に、リンゴの実・茎と葉っぱを貼り付ければ、リンゴのリースのできあがり!
10月壁面【食欲の秋】に使える壁面飾り
紙コップを使った【栗】
ここからは、【食欲の秋】をテーマにした10月の壁面に使える壁面飾りを紹介していきます。まず1つ目に、紙コップを使った【栗】の作り方を紹介します。
・紙コップ(やわらかい素材のもの)
・ハサミ
・クレヨン
・折り紙の栗
・のり
①7.5cm×7.5cm(15cm×15cmの1/4サイズ)の折り紙を用意する
②真ん中に折り線を付ける
③角を折る
④向い合う角を折る
⑤裏返して、左側を折る
⑥裏返して、白い部分の角を折る
⑦向かい合う部分の角を折る
⑧角を折って裏返す
⑨紙コップにハサミで縦に切り込みを入れ、そっと外側に広げる
⑩クレヨンでいがに色を塗り、中心に折り紙の栗をのりで貼って完成!
製作遊びも!画用紙を使った【取って遊べる柿】

続いて、製作遊びにもおすすめの【取って遊べる柿】の作り方を紹介します。
・画用紙(緑・オレンジ)
・キッチンペーパー、新聞紙など(中に詰めるもの)
・輪ゴム
・はさみ
・セロハンテープ
①キッチンペーパーを2枚まとめて丸める
②①で丸めたものをオレンジの画用紙で包み、柿をイメージして形を整える
③②にセロハンテープで輪ゴムを貼り付ける
④輪ゴムに結び目を作る
⑤緑の画用紙を、柿の葉っぱの形に切り、中央に丸い穴を開け、その穴に向けて1本だけ切り込みを入れる
⑥葉っぱの穴に、4で作った柿の輪ゴムを通せば完成
段ボールで柿の木を作って角にひっかけて飾ってみましょう!
折り紙を使った【きのこ】
3つ目に折り紙を使った【きのこ】の作り方を紹介します。
・おりがみ
①おりがみを2/3くらいの位置で折る
②折ると写真のようになるので、ひっくり返す
③点線に沿って半分に折る
④折り線をつけたら元に戻す
⑤先ほど付けた折り線に向かって両端を折る
⑥折った時に色のついているところは袋になっているので、指を入れてふくろ折りする
⑦反対側も同様に折り、ひっくり返す
⑧点線に沿って折る
⑨〇で示した4つの角を後ろに折り込み丸みをつけて完成!
新聞紙と折り紙を使った【やきいも】
最後に新聞紙と折り紙を使った【やきいも】の作り方を紹介します。
・新聞紙
・折り紙
・セロハンテープ
・白のペン又は修正ペン(クレヨンなどでもOK)
①半分に切った新聞紙をふんわりと丸めて、やきいもの形を作る
②黄土色や黄色の折り紙を1にかぶせるように巻いてセロハンテープでとめる
③紫色の折り紙で②のまわりを巻く
④③の端をギュッと握ってしぼる
⑤おいもの切り口になる部分に白色のペンで模様を描き、新聞紙で包んで完成!
10月の壁面のねらいは?
季節感を感じられる壁面にすること

10月の壁面を作成するねらいの1つ目に挙げられるのは、季節感を感じられる壁面にすること。10月は特に、夏から秋へ町の景色が変わっていく季節です。夏の壁面などとは打って変わって、秋らしい色をたくさん使って、季節感あふれる壁面にしましょう。壁面は、子供たちが毎日見ることになります。子供たちの発達には、感覚や音だけでなく、視覚から得られる情報がかなり重要な役割を果たします。そのため、秋とはどんなものかを見てわかる壁面作成を目指しましょう。
色や素材を工夫すること
2つ目に、色や素材を工夫することが挙げられます。明るい色を見たり、変わった素材を触ってみたりすることが、子供たちの発達に良い影響を与えると考えられています。そのため、秋らしいあたたかみのある色使いを意識したり、さまざまな感触の素材を使ってみたりすることがポイントに。10月の壁面作成では、秋らしさを感じさせる色選びや、あたたかみのある雰囲気を演出できる素材選びを意識してみましょう。
まとめ
秋を表現したかわいい壁面を作りましょう!
ここまで、10月の壁面に使える壁面テーマや壁面飾りの作り方を紹介しました。どんな壁面にするか決めかねている保育士さんにとっては、何かヒントになったのではないでしょうか?夏や冬と違い、秋はだんだんと気温や風景がかわっていく季節です。そのため、子供たちが、秋のイメージを掴みやすくなるようにと意識して作成してみると良いですよ。10月のイベントや秋らしいものをあしらって壁面を作って、秋を感じましょう!