保育園でできるスキンシップ遊びを紹介!【ハグ・効果・過剰・年齢別】

スキンシップは、肌と肌の触れ合いを通じたコミュニケーションの一つ。子供たちに安心感を与えたり、気持ちを伝えたりするために保育園において頻繁に行われています。加えてスキンシップには、子供の脳や感覚の発達を促進するといった嬉しい効果もあります。今回の記事では保育に欠かせないスキンシップについて、効果や注意点を詳しく解説していきますよ。また保育に簡単に取り入れられるスキンシップ遊びを年齢別に紹介していますので、保育士の方はぜひチェックしてくださいね。

保育園で大切なスキンシップとは

肌と肌の触れ合い

スキンシップとは、主に肌と肌の触れ合いを指す言葉。代表的なスキンシップとして握手やハグ、抱っこなどが挙げられます。また、スキンシップは触れ合いを通じた感情の交流を意味することもあります。例えば嬉しい時にハイタッチをしたり、悲しい時にハグをしたりすることで、感情を共有することがありますよね。また保育園では意識せずとも行われることが多いスキンシップですが、意識的に取り入れることもできます。次の段落で年齢別におすすめのスキンシップ遊びを紹介しますよ。

保育士くらぶ

保育園でのスキンシップ遊び

【0歳児】あたまかたひざぽん

0歳の子供とのスキンシップには、『あたまかたひざぽん』がおすすめ。『あたまかたひざぽん』は、保育士さんがリズムに合わせて子供にタッチする歌遊びです。子供を寝かせた状態でできる歌遊びなので、まだ座るのが難しい子供とも楽しむことができますよ。他にも0歳児におすすめの歌遊びを4つ紹介します。


【1歳児】バスにのって

『バスにのって』は、活発になってきた1歳の子供におすすめのスキンシップ遊び。『あたまかたひざぽん』と同じ歌遊びですが、より大きな動きが取り入れられています。以下で1歳児におすすめの歌遊びをさらに5つ紹介しますよ。

【2歳児】ぴったんこ

2歳の子供におすすめのスキンシップ遊びは、子供同士で楽しめる『ぴったんこ』です。向かい合った相手と両手を合わせる手遊びで、子供が主体となって楽しむことができますよ。他にもスキンシップがとれる手遊びを4つ紹介します。どれも2歳の子供にぴったりの難易度になっていますよ。

【3歳児】ひっつきもっつき

3歳の子供には、全身を使う歌遊びの『ひっつきもっつき』がおすすめ。『ひっつきもっつき』では、「ぴったんこ~」の歌詞に合わせて手や頭、おなかなどを友達とくっつけて遊びます。立って楽しむ歌遊びなので、歩きが安定してきた3歳の子供たちにぴったりですよ。以下で『ひっつきもっつき』のように全身で楽しめる歌遊びをさらに3つ紹介します!

【4歳児】電子レンジ鬼

 4歳児におすすめの電子レンジ鬼は、鬼ごっこをアレンジしたゲーム。鬼にタッチされて固まった人を、他の2人で手をつないで囲むと助けられるという鬼ごっこです。助ける際には「レンジで~チン!」といいながらつないだ手を離します。ルールを理解できる4歳児にぴったりの、ユニークなスキンシップ遊びですね!他にもスキンシップをたくさんとれる鬼ごっことして、氷鬼やバナナ鬼、がっちゃんなどがありますよ。

【5歳児】人間知恵の輪

5歳の子供たちにおすすめのスキンシップ遊びは、人間知恵の輪。人間知恵の輪では5人以上のグループになり、全員で手をつないで知恵の輪を作ります。その後作った知恵の輪をほどくことを目標にして、お互いに体をくぐらせて遊びますよ。人間知恵の輪はコミュニケーションが欠かせない、5歳の子供たちにぴったりなゲーム。難易度が高いゲームですので、簡単にできるなべなべ底抜けで練習してから取り組むのがおすすめですよ。

保育園で行うスキンシップの効果

子供に安心感を与える

スキンシップをとることで子供に安心感を与えることができます。保育園は多くの子供にとってアットホームな環境ですが、中には家の外で過ごすことに強い不安を抱く子供もいますね。保育士に受け入れられているという感覚や、守られているという感覚を持ってもらうために、積極的にスキンシップを行いましょう。特に2~3歳の時期は親と離れることに対する不安が強い時期ですので、不安を取り除く目的でのスキンシップが効果的ですよ。

子供の発達を促す

スキンシップを行うことによって、子供の感覚器官や脳の発達を促進することができます。私たちは当たり前のように自分自身の体を動かしていますが、乳児期の子供は自分自身の体について十分に把握できていません。保育士から子供にスキンシップを行うことで、足や手、お腹といった自分自身の体ついての理解を促すことができますよ。またスキンシップによって感覚器官から様々な刺激が脳に伝達されるため、脳の発達にも効果的です。

子供との信頼関係を構築する

スキンシップによって、子供と保育士との間に信頼関係を構築することができます。そもそもスキンシップは、体の触れ合いを通じたコミュニケーション手段の一つ。タッチやハグ、手つなぎなどのスキンシップを通して、子供に対する肯定的な気持ちや愛情を伝えることができます。スキンシップを用いたコミュニケーションは子供にとって言葉よりも理解しやすいため、保育士との信頼関係を築く方法として最適ですよ。

スキンシップの効果を高める方法

子供の年齢にあったスキンシップを行う

保育園でのスキンシップに年齢制限はありませんが、子供の年齢に合わせてスキンシップの形式や頻度を変えていくことが求められます。例えば乳児期の子供たちは多くの時間をスキンシップに充てる必要がありますが、幼児期の子供にはその必要はありません。また子供の年齢が上がるとおんぶやハグを主体としたスキンシップから、手つなぎやハイタッチを主体としたスキンシップに変わっていきます。ただしスキンシップの形態や頻度の変化は、子供の成長によって自然に起こることがほとんど。基本的に保育士の方が特別な配慮を行う必要はありません。もし保育士の方から働きかけたい場合は、上記で紹介した年齢別のスキンシップ遊びを取り入れてみるのがおすすめです。

スキンシップに表情を交える

スキンシップに表情を交えることで、子供とのコミュニケーションをより豊かなものにすることができます。子供とスキンシップをとる際には、ぜひ場面にあった表情を添えてみましょう。表情が加わることで、子供は保育士の方がどのような気持ちでスキンシップをとっているのかを把握しやすくなります。子供は保育士の感情を理解することで、安心してコミュニケーションを進めることができますよ。

定期的にスキンシップを行う

保育園における保育士からの定期的なスキンシップは、子供の精神安定を促進します。帰り際にはハイタッチ、室内遊びの時間にはスキンシップ遊びといったように、習慣としてスキンシップを取り入れるのがおすすめです。反対に毎日行われていたスキンシップが急に行われなくなると、子供の混乱を招いてしまいます。スキンシップを行う際はできるだけ頻度を固定して、子供の精神安定を促しましょう。

保育園でスキンシップをとる際の注意点

過剰に行わないようにする

保育園で行われるスキンシップが子供にとって過剰なふれあいにならないように注意しましょう。中でも子供同士のスキンシップは、保育士の見ていないところでエスカレートしてしまう場合もありますので、注意深く見守る必要があります。一般的には、子供同士のスキンシップはキスからが過剰であると考えられることが多いようです。また、保育士からのスキンシップにも注意が必要です。特定の子供に対してスキンシップが多くなっていないかなどを、定期的にを振り返るようにしましょう。

保護者の受け止め方に配慮する

保育士と子供の間で行われるスキンシップについて、過剰ではないかと心配する保護者の方もいるようです。一般的に保育に必要であると考えられるスキンシップも、保護者の方の目には好ましくない行動として映る場合もあります。実際に帰り際に保育士が行ったハグが、トラブルの原因となったことも。このため保護者の前でスキンシップを積極的に行うことは避けるのが無難であるといえます。

子供の感情を優先する

保育園においては、子供の感情を無視したスキンシップが行われないように配慮しましょう。特に自我が芽生えた、2歳以降の子供たちとスキンシップをとる際には注意が必要です。少しでも子供が嫌がっていると感じた場合には無理やりスキンシップを行わないようにしましょう。また特定の保育士にスキンシップを求める子供もいますよね。そのような子供の気持ちも一度は受け止め、遊びなどを通じて徐々に他の保育士に慣れてもらうといいでしょう。一方で子供からスキンシップを求められた場合には、できるだけ素早く応答してあげてくださいね。

安全を確保する

特に子供同士のスキンシップは事故につながりやすいため、安全を確保するための配慮が必要です。子供同士でのスキンシップが多くとられるスキンシップ遊びの前には、以下の呼びかけを行うといいでしょう。友達が「痛い」と言ったらゲーム終了といった特別ルールを定めるのもおすすめですよ。

  • 友達の顔を触らない
  • 友達を叩いたり、強く引っ張ったりしない
  • 保育士がストップと言ったら必ず一度動きをとめる

まとめ

年齢にあったスキンシップで子供の発達を促進しよう!

保育園においてスキンシップは、子供に安心感を与えたり、子供の発達を促したりするためになくてはならないものです。スキンシップをとる際の注意点を意識しながら、積極的にスキンシップを活用しましょう。また年齢にあったスキンシップを行うことより、スキンシップの効果をより高めることができます。今回の記事で紹介した年齢別のスキンシップ遊びはすぐに実践できるものばかりですので、ぜひ明日からの保育に取り入れてみてくださいね!

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