保育園でできる節分の出し物をご紹介!【製作・遊び・ねらい・豆入れ・ゲーム】

お正月の後は節分がやってきます。節分の定番といえば豆まきですが、豆まき以外にも様々な出し物がありますよね。今年の節分はどうしようかな~?と悩んでいる保育士さんも多いかもしれません。そこで今回は、園児たちも楽しめる節分の出し物をいくつか紹介していきます。「節分はどんな出し物にしようかな」「おすすめの製作を知りたいな」と、アイデアに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

保育園で節分の行事を行うねらいは?

節分の伝統的な行事を知り親しむ

保育園で節分の行事を行うねらいは、節分の伝統的な行事を知り親しむことです。節分ならではの行事を通して、季節の変わり目や邪気を払うという節分の意味を学び、伝統的な文化への興味関心を育みます。また、「鬼は外、福は内」と声を出しながら行う豆まきは、園児たちの身体を使った表現や集団行動の力を育む良い機会にもなりますよ。さらに、節分に関する絵本を読んだり、鬼の面をかぶって遊んだりする活動を通して、創造性と豊かな心を育むことができます。

保育士くらぶ

保育園でできる節分の出し物【製作】

鬼のお面

節分といえば、鬼のお面は園児たちに人気の製作ですよね。園児たちがそれぞれ作った個性豊かな鬼のお面を被って遊んで、節分を盛り上げましょう!

必要なもの
・画用紙
・紙皿
・はさみ
・ペン
・ボンド
・輪ゴム
・クレヨン
・花紙
作り方
①紙皿を半分に切る
②半分に切った紙皿を画用紙に当ててペンで型をとる
③黄色い画用紙に角の形を描く
④紙皿の型を描いた画用紙にクレヨンで鬼の顔を描く
⑤角の型にもクレヨンで模様を描く
⑥ペンで描いた線に沿ってハサミで切る
⑦花紙を好きな大きさにちぎって、クシャクシャに丸め鬼の髪を作る
⑧ボンドで花紙を貼る
⑨ボンドで角を貼る
⑩紙皿全体にボンドを塗り鬼の顔を貼る
⑪画用紙を横に半分に折り、切る
⑫横に4等分に折る
⑬園児の頭に合わせて両端を少しずつ降り、帯が輪になるように輪ゴムで止める
⑭輪に鬼の顔を貼り付けて完成!

鬼の折り紙

続いて、壁面装飾などにもなるような鬼の飾りをご紹介します。

必要なもの
折り紙
折り方
①対角線に折り目をつける
②左右の縁を中央の折り目に合わせておる
③裏返して門を中央の折り目に合わせて折り戻し折り目をつける
④折り目に合わせて角を折る
⑤さらにフチに合わせて折る
⑥裏返して下の角を上に折る
⑦左右のフチを三角の辺似合わせて折る
⑧下の角2箇所を斜めに折る
⑨裏返したら鬼の顔の完成!

身体の部分はyoutubeを参考にして折ってみてくださいね♪

豆入れ(升)

続いて、豆を入れるための升をご紹介します。

必要なもの
折り紙
折り方
①横に半分に折って戻す
②下を中央に向けて折る
③折った部分を切る
④縦・横半分に折る
⑤中を開いて折り潰す
⑥反対側も同じように折る
⑦はしから真ん中の線に向かって半分に折る
⑧下側を折り返す
⑨裏返して反対側も同じように折る
⑩左右に開いて完成!

牛乳パックを使えば簡単に作ることができます!牛乳パックをはさみで切って、周りに画用紙を切って貼り、自由に絵を描けば完成です。

鬼の起き上がりこぼし

鬼の起き上がりこぼしの作り方を紹介します。

必要なもの
・水玉風船
・障子紙
・フラワーペーパー(赤、黄色)
・ビー玉
・ボンド
・クラフト多様接着剤
・筆
・毛糸
・ペン
※どれもダイソーなどの100均で売っています
作り方
①水玉風船を膨らませる
②障子紙とフラワーペーパーを細かく千切る
③ボンドを紙コップなどにボンドを入れ、水を加えて筆で混ぜる
④障子紙にボンドをつけて水玉風船に貼る
⑤障子紙の上から3重〜5重にフラワーペーパーを貼る
⑥全体にボンドを筆で塗り、風船の結び目のあたりをめくる
⑦ボンドが乾いてカチカチになったら、中の風船を割る
⑧クラフト多様接着剤を穴の中に入れて、ビー玉を入れて乾かす
⑨丸く切った折り紙で穴を塞ぐ
⑩毛糸で髪の毛を作り、ボンドで貼る
⑪ペンやシールを使い、鬼の顔を作って完成!

参考:https://youtu.be/HWr2lvjpSdo?si=-q7Mhx0YKoVX_38v

保育園でできる節分の出し物【ゲーム】

豆まき

1つ目に紹介するのは、豆まきです。皆さんもおなじみのゲームですよね。鬼のお面を被った先生が走り回って、園児たちが鬼に向かって豆をまく、というルールが定番です。中には鬼の仮装をした先生を怖がる園児もいるかもしれません。その場合には、鬼の顔の的を作って、みんなで的をめがけて豆を投げる、という遊び方もおすすめですよ。このとき、鬼の口を穴のようにして、みんなで穴に豆やボールを投げ入れる、というゲームをしてみるのも面白いと思います。

豆を隠して宝探し

2つ目に紹介するのは、豆を隠して探す宝探しです。園庭やお部屋に豆を隠しておき、園児たちに探してもらう活動です。年齢に合わせて隠す場所や豆の種類を工夫することで、幅広い年齢の園児たちが楽しめるでしょう。事前にみんなで作った宝箱に豆を入れておいたり、隠した場所のヒントを出し合ったりするなど、遊び方も様々なアレンジが可能です。また、探し出した豆だけを使って鬼を退治する豆まきを行うのも、スリルがあって面白いかもしれませんね。

ボーリング

3つ目に紹介するのは、ボーリングです。このゲームは、まずペットボトルの上に鬼の顔を貼り付けて鬼に見立てます。(トイレットペーパーの芯に画用紙を貼って鬼に見立ててもOK!)そして、そのペットボトルをボウリングのように並べたら、丸めた新聞紙やゴムボールなどを転がして倒して遊びます。新聞紙に茶色や黄色の画用紙を巻いて豆に似せると、より雰囲気が出ますね。このゲームは豆まきのときのように広範囲に散らかることがなく、片付けも簡単なのでとてもおすすめです!

輪投げ

4つ目に紹介するのは、輪投げです。このゲームは、画用紙などで作った大きな鬼の顔にトイレットペーパーの芯などを使ってツノをつけます。そして、そのツノに向かって輪っかを投げます。ツノの形を変えてみたり、様々な大きさの鬼を作ってみたり、年齢に合わせて難易度を変えて作ってみるのもおすすめですよ。輪投げゲームは、ツノに輪っかをかける達成感が味わえるので園児たちも大喜びすること間違いなしです。輪投げで使う輪っかを手作りしたりカラフルな紙で飾ったりすると、園児たちと一緒に楽しく準備ができますね。

節分クイズ

5つ目に紹介するのは、節分クイズです。節分にちなんだ知識をクイズ形式で出題しましょう。クイズ形式にすれば、園児たちは楽しみながら節分の由来や風習について学ぶことができます。また、事前準備も専用のスペースもいらないので、ちょっとした空き時間や待ち時間に行うことができますよ。また、クイズに正解した園児にはご褒美として色紙などで装飾した豆をプレゼントするなど、園児たちが盛り上がりそうな工夫をルールに加えると、クイズに参加する意欲が増すかもしれませんね。

保育園でできる節分の出し物【その他】

ペープサート

節分にちなんだペープサートを行うのもおすすめです。ペープサートは、園児たちにわかりやすく行事の由来を教える手段として適しており、保育施設ではよく行われている出し物です。登場キャラクターを動かしたり、ジェスチャーを大きくして感情を込めたりできるので、絵本や紙芝居とは違った臨場感が表現できますよ。そのため、園児たちは集中して観賞してくれるので飽きずに楽しませることができます。以下の動画も参考にして、作成してみてくださいね。

手遊び

「鬼のパンツ」

1つ目に紹介する手遊びは、鬼のパンツです。鬼のお面をつけて、みんなで鬼のパンツを歌ってみましょう。簡単な振り付けもつけて踊れば園児達は盛り上がること間違いなしです!

鬼のパンツ
日本語作詞:田中星児
作曲:ルイジ・デンツァ

鬼のパンツは いいパンツ
つよいぞ つよいぞ
トラの毛皮で できている
つよいぞ つよいぞ
5年はいても やぶれない
つよいぞ つよいぞ
10年はいても やぶれない
つよいぞ つよいぞ
はこう はこう 鬼のパンツ
はこう はこう 鬼のパンツ
あなたも あなたも あなたも あなたも
みんなではこう 鬼のパンツ

「豆まき」

2つ目に紹介する手遊びは、豆まきです。この曲は振り付けも単純でわかりやすいので、幅広い年齢の園児たちが楽しめると思います。

豆まきの歌
作詞:日本教育音楽協会
作曲:日本教育音楽協会

おにはそと ふくはうち
ぱらっ ぱらっ
ぱらっ ぱらっ
まめのおと
おには こっそり
にげていく
おにはそと
ふくはうち
ぱらっ ぱらっ
ぱらっ ぱらっ
まめのおと
はやく おはいり
ふくのかみ

絵本の読み聞かせ

次は、節分にまつわるおすすめの絵本を紹介します。絵本の読み聞かせは園児たちの語彙力を発達させ、想像力を豊かにします。これから紹介する絵本は、どちらも対象年齢が2、3歳~となっており、幅広い年齢の園児がわかりやすいように節分の由来や内容が描かれていますよ。

『ふくはうちおにもうち』
この本は、節分の夜に外で寒がっている鬼と宴会をする男のお話です。

『まめのかぞえうた』
この本は、豆を数えるたびに豆が成長していく数え歌です。

恵方巻きを食べる

節分の出し物として、園児たちと一緒に恵方巻きを作って食べるのもおすすめです。自分たちで恵方巻きを作る体験は食育にもつながりますし、きっと思い出に残る活動になりますよ。きゅうりやカニカマなど好きな具材を選んで巻き簾で巻いたり、可愛い顔を描いたりして、オリジナルの恵方巻きを作ってみましょう。食べる際にはみんなで恵方を向いて、恵方巻を食べる理由などを説明してみるのも良いかもしれませんね。この出し物を準備する際は、各家庭に対して園児に食物アレルギーがないかどうかを必ず確認しましょう。

保育園で節分の出し物をする際のポイント

園児が怖がり過ぎないように配慮する

保育園で節分の出し物をする際の1つ目のポイントは、園児が出し物で怖がり過ぎないように配慮することです。保育園の節分行事は、園児たちにとって楽しい思い出となる一方で、鬼のお面や豆まきを怖がる子もいます。全員が節分を楽しめるように、以下の点に配慮しましょう。

・鬼の怖さ…鬼の顔は、怖すぎない優しい表情にする
・豆まきの代替…大豆アレルギーの子や豆を怖がる子には、紙吹雪やボールなど代替になるアイテムを用意する
・行事前の丁寧な説明…絵本や紙芝居などを使って節分行事について事前に説明し、園児たちの不安を軽減する

園児たちが安心して楽しめるように上記の点に気を配り、楽しい節分行事にしていきましょう。

園児がわかりやすいように説明する

保育園で節分の出し物をする際の2つ目のポイントは、節分行事について園児がわかりやすいように説明をすることです。保育園の節分行事は、園児たちに日本の伝統行事を伝える良い機会です。しかし、低年齢の園児たちにとって節分の意味や由来を、すぐ理解することは困難かもしれません。その場合は以下のような工夫をして、園児たちに対して丁寧に説明することが大切ですよ。

・シンプルな言葉で伝える
・絵本や動画などを活用する
・繰り返し何度も説明する

まとめ

節分を思い出に残る楽しいイベントにしよう!

いかがでしたでしょうか?今回は、保育園で行える節分にまつわるおすすめの出し物を紹介してみました。節分は歴史のある日本の行事です。季節や伝統を感じながら、製作や手遊び、恵方巻作りなどを園児たちと一緒に楽しめたらいいですね!園児たちの中には、鬼を怖がる子もいるかもしれません。保育士は、みんなが安心して参加できるような配慮を欠かさずに行いましょう。ぜひ今回ご紹介した出し物を参考にして、年に1度の節分を思い出に残る楽しいイベントにしてくださいね!

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/