園内研修とは?テーマ例や進め方のポイントを紹介!【ネタ・楽しい・乳児・資料・年間計画・学びたいこと】

保育の質を向上させる良い機会なのが、園内研修。保育士さんのスキルや保育情報をアップデートする場として、積極的に取り入れていきたいですよね。一方で、「園内研修のテーマはどう決めたら良いの?」「具体的にどんな研修を行ったら良いの?」など、悩んでいる保育士さんもいるのではないでしょうか。ここでは、効果的な園内研修の取り組み方法について、テーマ例や進め方について紹介していきます。園内研修の実施方法に悩んでいる保育士さんはぜひ参考にしてみてください。

園内研修とは?

保育士のスキルアップを目的に園内で行う研修

園内研修とは、保育士のスキルアップを目的に園内で行う研修のことです。園内での研修を行うことで、より実践に近い方法で保育を学ぶことができたり、それぞれの園にあった保育の内容を学べたりするのが良い点です。保育の質を高めるためには、保育士さん同士での情報交換や、それぞれが不安に思っていることを解決できる場が必要ですよね。園内研修を行うことで、普段の業務では気が付かない点にも意識を向けることができますよ。

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園内研修の目的

課題を解決して保育の質を上げる

園内研修の目的の1つは、課題を解決して保育の質を上げることです。毎日子供と関わる中では、様々な課題が出てきますよね。「1人1人の子供に合わせた保育内容は?」「事故が起きたらどう対処すれば良いの?」など、園によっても抱える課題は様々でしょう。一方で、忙しい毎日の中で全ての課題をその都度解決できるわけではありません。園内研修を行うことで、普段の業務で抱えている課題に取り組むことができますよ。園全体で課題に取り組むことで、問題意識を共有し、一致した対応策をとることもできますね。

情報共有で新しい知識を取得する

情報共有で新しい知識を取得するのも、園内研修の目的の1つです。保育士さんは、1人で何人もの子供を見ることも多いですよね。保育は絶対の正解がないため、自分の判断が合っているのかどうか、不安に思うこともあるのではないでしょうか。そんな時に園内研修を行うと、保育士さん同士の情報交換で新しい意見を取り入れることができますよ。先輩保育士さんがいる場合は、長年の経験と豊富な知識でアドバイスしてくれることもあるかもしれません。保育スキルを上げるためにも、情報交換の場は大切だと言えるでしょう。

園内研修の方法

講義

ここからは、園内研修の方法について紹介していきます。初めに紹介するのは、講義形式での研修です。最も一般的に行われている研修の方法でもありますね。スライドや講義資料をプリントしたものを配り、テーマについての講義を行うことで研修を進めていきます。網羅的な情報のインプットを行うことができるのがメリットと言えるでしょう。一方で、どうしても一方通行の研修になりがちな点がデメリットです。双方向のコミュニケーションを取り入れるなどの工夫をすることで、充実した研修を行うことができますよ。

ディスカッション

ディスカッションも、園内研修の方法としておすすめです。講義形式とは違って話し合うことができるので、相互のコミュニケーションが取れるのがメリットですね。デメリットとしては、参加人数が多い場合に発言できない人が出てしまう、テーマから話が逸れてしまう可能性がある、という点が挙げられるでしょう。4人〜6人のグループに分けたり、司会役を作ったりする工夫が必要です。互いの意見を交換したいという目的がある場合にはぴったりの方法ですよ。

公開保育

園内研修として、公開保育を行う園もあります。公開保育とは、園での保育の様子を公開して、外部の人からの意見をもらうことです。保育参観とは違い、保護者だけでなく外部の園の保育士さんが見学に来ることもあります。また、公開保育の後には見学者からの意見を聞くことも重要です。客観的な視点で園の保育の問題点を認識できるのが最大のメリットだと言えるでしょう。一方で、保育士さんにとっては精神的なプレッシャーがかかる方法です。準備が大変なことに加え、人がたくさん来ることで、子供達が興奮しやすいのもデメリットと言えるかもしれませんね。

外部講師を呼ぶ

園内研修としては、外部講師を呼ぶのも1つの方法です。テーマに沿った講師を選ぶことで、より深い内容まで踏み込むことができます。外部の専門機関から講師を呼ぶことで、園の保育内容に新しい視点を取り入れることもできますよ。ポイントは、ただの講義形式にするのではなくお互いに意見を交換できる場にすることです。積極的に質問し、機会を無駄にしないようにしましょう。専門知識を持った講師を呼ぶことで、保育情報のアップデートにもつながりますよ。

園内研修のテーマ例

園内の業務改善

ここからは、園内研修のテーマ例を紹介していきます。1つ目に挙げられるのが、園内の業務改善です。保育士の仕事は重労働が多く、長時間働くことも少なくないですよね。保育士さんの負担を減らすためにも、園内の業務改善は意義のあるテーマだと言えるでしょう。園全体の業務の見直しの他、それぞれの保育士さんが困っていること、改善案などについて話し合うのがおすすめです。必要に応じてデジタル技術の導入を検討してみるのも良いですね。

乳児ケア

乳児ケアも、園内研修ではおすすめのテーマの1つです。保育園では0歳から5歳まで、幅広い年齢の子供を預かりますよね。0歳~1歳までの乳児は、意思疎通も歩くこともできません。そのため、特に手厚いケアが必要です。他の年齢の子供と比べても、接し方や保育内容に不安がある保育士さんも多いのではないでしょうか。乳児の保育をするときに気をつけるべきことや、0歳のうちに身に付けさせたいことなどを明確にすることで、保育の質を上げることができますよ。

保護者との関わり方

園内研修のテーマとしては、保護者との関わり方もおすすめです。毎日多くの子供たちを預かっている保育園では、保護者とのやり取りも重要な仕事です。一方で、日々の保護者とのやり取りに悩む保育士さんもいますよね。特に、トラブル発生時の保護者への伝え方や、日々の挨拶での言葉遣いなどを気にする人は多いのではないでしょうか。子供を安心して預けてもらうためには、保護者との信頼関係構築が欠かせません。経験があまりない保育士さんは悩むことも多いテーマなので、研修で取り組むのがおすすめですよ。

事故や災害時の対応

園内で事故や災害が起きたときにどう対応するか、しっかり頭に入っていますか?いざというときの対応方法が曖昧な場合は、園内研修で取り組むのがおすすめです。子供たちをどう誘導するか、自分で歩けない乳児はどうするか、各家庭への連絡方法はどうするか…など、考えることは沢山あります。事故や災害はいつ起こるかわからないものですよね。だからこそ、しっかりとマニュアルを作って全員が対応方法を理解しておくことが大切です。研修で扱うことで、何かあったときも落ち着いて対応できるようになりますよ。

園内研修の進め方

テーマを決める

園内研修を行う場合にまずすることはテーマ決めです。テーマによって、適切な研修方法は異なります。事故や災害時の対応、乳児ケアであれば外部講師を呼んで専門的な話をしてもらうのも良いでしょう。保護者との関わり方がテーマであれば、実際の経験をみんなでシェアしてみるのが良いかもしれません。園によって課題も異なるので、それぞれの園に合った研修テーマを決めましょう。保育士さん達に、園内研修で扱ってほしいテーマを募集するのもおすすめですよ。

研修方法を決める

テーマが決まったら研修方法を決めます。テーマによって、どんな研修方法が良いかは異なると説明しましたよね。じっくり座って考える必要がある場合と、客観的な意見が必要となる場合があります。研修テーマを扱うにあたって、最も効果が高い方法で研修を行うと良いでしょう。ポイントは、どの研修方法を選んだとしても相互のコミュニケーションを忘れないようにすることです。研修を受ける側が受動的な姿勢だと、内容があまり身に付きません。参加型の研修方法を選べると良いですね。

日程を調整、周知する

テーマと研修方法が決まったら、日程を調整して周知しましょう。なるべく多くの保育士さんに参加できる日に行うのが理想です。研修に外部の人を呼ぶ場合は、相手との日程調整も必要ですね。毎日忙しい保育園ですが、時期によってはイベントが重なっているときもあります。なるべくそのような時期は避け、研修に集中できる日取りができると良いですね。研修日を知らなくて参加できなかった、なんてことがないように、研修のお知らせもしっかりと行いましょう。

振り返りを行う

研修を行った後に行うのが、振り返りです。せっかく時間を作って研修を行うのであれば、なるべく実りがあるものにしたいですよね。そのために効果的なのが研修の振り返りです。園内研修は、一度行えば良いものではなく、何度も行うことで保育の質を高めていくものです。そのため、1回の研修が終わったら研修内容の振り返りを行うようにしましょう。研修のテーマはどうだったか、研修方法は効果的だったか、内容はしっかり身についているかなど、振り返りを行うことで次回の研修に生かすことができますよ。

園内研修を行う際のポイント

研修の目的をはっきりさせる

園内研修を行うときには、研修の目的をはっきりさせるようにしましょう。園内研修は、ある程度時間を取って行うものです。そのため、毎日の業務で手一杯の園にとっては負担にもなり得るものですよね。そんなときに、研修の目的が曖昧だと保育士さんたちの参加のモチベーションも上がりません。意味のある園内研修を行うためには、みんなが目的意識を持って研修を行うことが大切です。何のために時間をとって研修するのか、みんなで共有できるようにしましょう。

参加型の研修内容にする

参加型の研修内容にするのも、園内研修を行うときには大切なポイントです。研修と聞くと、長い講義をひたすら聞かなくてはならないと想像する人もいるのではないでしょうか。そのような研修は退屈だし、内容も頭に入ってきませんよね。しっかりと研修内容を身に付けるためには、参加型の研修方法がおすすめです。実際に自分で考えたことを発表する場があったり、外部の人とのコミュニケーションがあったり、実践を行ったりしながら研修を進めていくことで、内容を身に付けることができますよ。

まとめ

園内研修を行って保育士のスキルを向上させよう

ここまで、園内研修についてテーマ例や実施方法を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。園内研修は、保育の質を高めるためにはとても重要です。日々の業務で忙しい中でも、定期的に実施できると良いですね。園によっても、それぞれの保育士さんが抱えている課題や悩みは異なります。保育の悩みや業務上の課題が解決できるように、研修方法も工夫できると良いでしょう。研修の目的をはっきりさせたり、参加型の方法を取ったりすることで、短時間の研修でも内容を身に付けることができます。園内研修を行って保育士のスキル向上を目指しましょう。

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