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卒園式が近づいてくると考えなければいけないのがお別れ会。毎年出し物のアイデアを考案するのは大変ですよね。この記事では、お別れ会の出し物アイデアを子どもたち向けと職員向けにそれぞれ紹介します。保育園で行うお別れ会には、卒園児にとっては園生活を振り返り自分の成長を感じるというねらいがあり、在園児にとっては卒園児への感謝を伝えるというねらいがあります。出し物を通して、みんなの思い出に残るお別れ会ができると良いですね。
【子どもたち向け】お別れ会の出し物アイデア
歌
子どもたち向けのお別れ会の出し物アイデアとして、まず始めに紹介するのは歌です。発表会などでは歌は定番の出し物ですよね。在園児が歌う歌は、卒園児がその年齢のときに発表した歌を選ぶのがオススメです。卒園児は、過去の自分に似た状況を見ることで自身の成長を感じることができるでしょう。また、卒園児が歌う歌としては以下のようなものがオススメですよ。
- もうすぐりっぱな1年生
- さよならぼくたちのほいくえん
- 思い出のアルバム
- ありがとうさよなら
ダンス

ダンスもお別れ会や発表会の出し物として定番ですよね。歌と同様に、卒園児が今までに踊ったダンスを発表するのがオススメです。卒園児が見て楽しめるだけでなく、在園児からの「ありがとう」の気持ちを伝えるために一生懸命練習することで、在園児の心の成長にもつなげることができるでしょう。自分たちだけで発表をするのがまだ難しい乳児クラスでは、卒園児とペアになって簡単なダンスや行進をするのもオススメ。年上のお兄さんやお姉さんと触れ合う良い機会になりますね。
劇

歌やダンスと同じように、劇で当時の題目を発表すると、卒園児が自身の成長を振り返ることができます。行う劇は、子どもたちが理解しやすいシンプルなストーリーを選びましょう。せっかくのお別れ会なので、子どもたち全員が活躍できるような配役を設定します。人前で話すのが苦手な子でも活躍できるように、セリフよりも動きがメインの役を新たに作っても良いでしょう。また、最後には全員で登場してあいさつするなど、全員が主役であるような演出ができると良いですね。
得意技披露

子どもたちがそれぞれの得意技を披露するのもオススメです。”得意技”といっても、特別なスキルが必要なものでなくて大丈夫。子どもたちが自信を持って披露できるものならなんでもOKです。1人ずつの披露では緊張してうまくできない子もいるかもしれません。その場合、例えば「ダンスが得意な人~!」「跳び箱が得意な人~!」などと呼び掛け、共通の得意技を持つ子どもたちで分けてみましょう。そして、一緒に披露してもらうことで緊張が和らぐかもしれませんね。
卒園児にインタビューごっこ

卒園児を相手にインタビューごっこをすることで、卒園児と在園児が関わる機会を作ることができます。例えば「保育園で一番楽しかったことは何ですか?」「小学校で頑張りたいことは何ですか?」など、在園児からインタビューをして卒園児に答えてもらいましょう。1人ずつ制限時間を決めてローテーションしていくことで、より多くの子どもと関わることができますよ。緊張して話が止まってしまう子どもがいた場合は、様子を見ながら保育士がフォローをしましょう。
係活動や当番の引継ぎ式

動物の飼育係や園舎の掃除当番など、年齢によって係活動や当番が決まっている園では引継ぎ式をすることができます。引継ぎ式は卒園児にとって、今まで頑張ってきた活動を振り返る機会になります。また、在園児にとっては「これからは自分たちが中心となって活動していくんだ!」と、実感するきっかけになります。特に4歳児クラスの子たちにとっては、その園で一番上のお兄さんお姉さんになるという自覚を持つ機会になるでしょう。
お別れ会食

特別メニューやバイキング形式で卒園児と在園児が一緒にごはんを食べる、お別れ会食で親交を深めるのも良いでしょう。乳児クラスでは難しいかもしれませんが、3~5歳児クラスであれば一緒にごはんを食べることができそうですね。普段は緊張して違う年齢の子と話すのが苦手な子でも、食事の場であれば話しやすくなるかもしれません。事前準備や保育士のサポートが必要ですが、みんなで料理をしてみんなで一緒に食べるのも楽しそうですね。保育園のクッキング活動については、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
手作りプレゼント

在園児と卒園児で、それぞれ手作りのプレゼントを贈り合うのも、形に残る良い思い出になりますよ。在園児から卒園児に送るプレゼントはペン立てや写真立てなど、小学校に進学しても使えるような物がオススメです。準備する時間が十分に確保できる場合は、相手に何を送ったら喜んでもらえるか、子どもたちが自分たちで考えてみても良いかもしれません。自分たちで考えた製作物であれば、より心を込めて作ることができそうですね。プレゼント製作のアイデアに関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
ありがとうの手紙

子どもたち一人ひとりが今までの感謝の気持ちを込めて、お手紙を書いてみましょう。お手紙にすることで、保護者や先生、お友達や仲の良かったお兄さんお姉さんなど、各々が感謝を伝えたい人を思い出し、それぞれの言葉で思いを伝えられます。感謝の気持ちを直接言葉で伝えるだけでなく、手紙があれば後から見返して思い出を振り返ることができそうですね。手紙と一緒に折り紙で作った作品やお花など、小さなプレゼントを添えても素敵です。
【職員向け】お別れ会の出し物アイデア
歌

子どもたちだけでなく、職員が出し物をするのもオススメです。歌であれば小道具などの準備が少ないため、お別れ会に取り入れやすいでしょう。大人がやるからには、パートを分けて合唱したりCD音源ではなくピアノの伴奏で歌ったりと、手の込んだ発表にすることで子どもたちはより楽しむことができそうですね。お別れ会のプログラムに歌を取り入れる場合は選曲も大切。プログラムの前半であればアップテンポな曲で子どもたちと一緒に盛り上がり、後半であれば落ち着いた雰囲気の曲で卒園児が思い出を振り返れるようにしましょう。
ダンス

その年に流行した曲を完コピし、ダンスを披露してみましょう。ばっちりと衣装も用意して完璧なダンスを披露すれば、子どもたちは盛り上がること間違いなし!いつもとは違う先生たちの姿に、びっくりしつつも喜んでくれるでしょう。新たに振りを覚えたり衣装を準備したりするのは時間がかかるため、余裕を持ったスケジュールで準備を進めることが必要です。また、子どもたちが今まで踊ったことのある曲にするのもオススメ。子どもたちもダンスを真似して一緒に楽しめそうですね。
劇

先生たちが披露する劇では、卒園児が入園してから今までの生活を劇にしてみるのもオススメですよ。園児役や保育士役、ナレーターなどの役割分担を行い、これまでの出来事を劇で演じます。劇を通して子どもたちは園生活の思い出を振り返ることができそうですね。また、小学校生活の様子を再現した劇をするのもオススメです。ランドセルを背負って登校したり教科書を使って授業を受けたりと、小学校生活ならではの様子を演じます。卒園児がこれからの生活の予習をするとともに、小学校生活への期待を膨らませることもできるでしょう。
楽器演奏

鍵盤ハーモニカやカスタネット、太鼓など、子どもたちも使ったことがある楽器の他に、ギターやピアノなど各々の先生たちが得意な楽器を取り入れて合奏をしてみましょう。ステージに立って演奏をするだけでなく、見ている子どもたちの間を歩きながら演奏すると、よりお別れ会を盛り上げることができそうですね。合奏は、本番当日までに多くの練習と準備が必要です。楽器の経験が豊富な保育士が中心となって、段取りよく練習を進めていけると良いですね。
マジック

先生たちが簡単なマジックを披露すれば、子どもたちが大盛り上がりすること間違いなしでしょう。ペットボトルを振るだけで中の水の色が変わるマジックや針を刺しても風船が割れないマジックであれば、マジック初心者の人でも簡単に挑戦することができますよ。
- ペットボトルに水を入れる
- ペットボトルキャップの裏に絵の具をつけ、キャップを締める
- ペットボトルを振ると…色が変化!
- 風船を膨らませる
- 風船の一方にセロテープを貼る
- ②の反対側にもセロテープを貼る
- セロテープを貼ったところから長い針を刺し、セロテープを貼った反対側に貫通させる
- 針を抜いても…風船は割れない!(空気が抜けて徐々にしぼんでしまうため、開いた穴は指で押さえておく)
- 最後には別の場所を針で刺し、本当に風船を割って終了!
今回紹介したアイデア以外にも保育園で披露できるマジックはたくさんあります。詳しくは、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
思い出ムービー

今までの写真や動画を使って思い出ムービーを作り、子どもたちと一緒に鑑賞して園生活を振り返ってみましょう。写真や動画を見ることで、子どもたちの記憶を一気によみがえらせることができます。ムービーのBGMにはしっとりと落ち着いた曲にすると、より思い出に浸ることができそうです。ムービーを見終わったあとにみんなで思い出を振り返る、思い出トークをしてもより楽しめるでしょう。「今までの行事で1番楽しかったことは?」など、テーマを決めると子どもたちが話しやすくなりそうですね。
小学校クイズ

卒園児が、小学校生活を楽しみに思えるように、小学校に関する〇✕クイズをするのもオススメです。クイズであれば、子どもたちも楽しみながら参加できそうですね。クイズの例として、”ランドセルに入れるものクイズ”が考えられます。ふでばこやおもちゃなどを子どもたちに見せ、「これはランドセルに入れるものかな?」と聞いてみましょう。子どもたちは、入れるか入れないかを〇✕で回答します。また、床にテープで〇と✕のエリアを作り子どもたちが移動する形式にすると、全員が参加しやすくとても盛り上がりますよ。
この先生はだれ?クイズ

最後に紹介するのは、この先生はだれ?クイズです。先生たちの幼少期の写真を用意して、その写真がどの先生の幼少期かを子どもたちに当ててもらいましょう。赤ちゃんの頃から小学生、高校生など徐々に大きくなっていくように写真を見せていきます。子どもたちが答えを出すのが難しそうな場合は、先生が何人か登場して「この中のどの先生でしょう?」とヒントを出し、子どもたちが正解だと思う先生のときに挙手をしてもらうなどの工夫をしましょう。
まとめ
出し物で心に残るお別れ会にしよう!

いかがでしたか?今回は、保育園のお別れ会で楽しめる出し物のアイデアを紹介しました。お別れ会では、子どもたちが出し物をしたり先生たちが出し物をしたりと、さまざまな楽しみ方をすることができます。また、出し物だけでなく、会場を装飾したり先生たちが特別な衣装を着たり、盛り上げる方法はたくさんありますよ。子どもたちが華々しく卒園していけるように、楽しく思い出に残るお別れ会を開催できると良いですね!