フリーランス保育士の働き方は?メリット・デメリットも解説!【単発・ベビーシッター・ライター・求人・マッチング・収入】

近年、働き方が多様化している中「フリーランス保育士」という言葉を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。保育園から独立してフリーランスとして働く保育士がどんな働き方をしているのか気になりますよね。そこでこの記事では、フリーランス保育士の働き方やフリーランスとして働くメリットとデメリットを詳しく解説していきます。フリーランスという働き方に興味がある保育士さんは是非参考にしてみてください。

フリーランス保育士とは?

個人事業主として収入を得る保育士のこと

フリーランス保育士とは、特定の保育園に属さずに個人事業主として収入を得る保育士のことを言います。保育園に属している保育士さんの中には労働時間の長さや人間関係に悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。フリーランス保育士は、自身でスケジュールを管理して好きな時間に好きな場所で働くことができます。そのため労働時間や人間関係の悩みも解決できるかもしれません。

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フリーランス保育士の働き方は?

①フリー保育士として働く

フリーランス保育士には、保育施設でクラスを担当せずにフリー保育士として働く方法があります。フリー保育士は、人手が足りないときのサポート業務や保育施設の事務作業などを行います。ですので、正社員と比較すると責任が重い仕事を任されることは少ないようです。フリー保育士の中には、スケジュールをうまく調整して複数の保育施設を掛け持ちしている方もいます。職場の人間関係に悩んでいる方におすすめです。

②単発で働く保育士として働く

保育士として単発で働くという方法もあります。単発の保育士は、保育園でイベントや行事が行われる際の手伝いなどを行います。この働き方のメリットは施設と数年間の契約を結ぶのではなく、一時的に1つの施設で仕事をする点です。自分の予定に合わせてピンポイントに仕事を入れることができるのはありがたいですよね。保育士としての経験が豊富な方の場合は、新人保育士研修の講師などを引き受けることもできます。保育園での人間関係に困っているという方にはぴったりな方法ですね。

③ベビーシッターとして働く

ベビーシッターとして働く方法もあります。ベビーシッターの主な仕事内容は、利用者の自宅に赴いて保育を行うことです。そのため、保育士としての経験をそのまま生かすことができるでしょう。普通の保育士と違う点は預かる子供の年齢層です。ベビーシッターが預かる子供の年齢は0歳〜12歳と非常に幅広いです。そのため、小学生以上の子供を預かる際は勉強の面倒を見ることもあるのでその点は注意しましょう。

④保育系のライターとして働く

保育系ジャンルのライターとして活動することもできます。ライターの主な仕事内容は雑誌や情報誌、コラムやwebサイトなどの記事の執筆です。ライターの仕事は、パソコンとネット環境さえあればどこでも働くことができるのが特徴です。例えば、昼間は近所のカフェで作業をすることもできます。特定のジャンルで専門知識を持っているライターは、いきなり高単価で仕事を受けることができる場合もありますのでチャレンジしてみてくださいね。

⑤子供にかかわる事業に携わる

子供にかかわる事業に携わるという働き方もあります。例えば、保育士のための研修講師として仕事を受けたり、保育士としての経験を活かして起業したりするなどです。起業は簡単ではありませんが、今まで保育士として働いてきて「こんなサービスがあったらいいな」などの悩みを解決できる事業を展開してもいいかもしれません。起業するときは、こんなことを仕事にしたいという気持ちやアイデア力が大切でしょう。起業を考えている方は、計画をしっかりと立ててから行動に移すようにしてくださいね。

フリーランス保育士のメリット

スケジュールの調整を自由に行える

フリーランス保育士の1つ目のメリットは、スケジュール調整を自由に行える点です。なぜかと言うと、フリーランスは会社に属さないので、働く曜日や時間はすべて自分で設定することができるからです。しっかりと予定を管理できれば、特定の期間集中して働いて夏休みや冬休みのような長期休暇を作ることもできます。自分の生活に合わせて無理なく仕事を調整することができるので、プライベートの時間を確保しやすくなりますね。

人間関係の悩みが減る

フリーランス保育士の2つ目のメリットは、人間関係の悩みが減る点です。なぜなら、フリーランスは働く場所を自分で決めることができ、同じ職場で働き続けなくても良いからです。もし就職した職場に合わないと思う人がいても、すぐに退職する判断を下すのはむずかしいですよね。一方でフリーランスは自分で関わる人と関わらない人を決めることができるので、仕事上での人間関係のストレスは大幅に減らすことができるでしょう。

たくさんの保育知識や経験を得ることができる

フリーランス保育士の3つ目のメリットは、たくさんの保育知識や経験を得ることができる点です。その理由は、フリーランスは1つの場所で働くのではなく様々な現場で働くからです。例えば、ベビーシッターとして働けば保育園よりも幅広い年齢層の子供の保育を経験することができますよね。他にもライターや講師として働くことで、保育に関連している他の分野に触れる事もできます。このように、フリーランス保育士として様々な業務をこなしていくことで、たくさんの知識や経験を得ることができるのです。

頑張りしだいで収入が上がっていく

フリーランス保育士の4つ目のメリットは、頑張りしだいで収入が上がっていく点です。フリーランスとして働く場合、単価を見て仕事を決めることができます。そのため、より実績を伸ばし高単価な仕事を得ることができれば、平均よりも高い収入を得ることができるのです。ライターやベビーシッター等の組合せ次第では収入アップにつながるかもしれません。しかし、ライターの場合は納期があるので、収入をあげるためだけに仕事を受け過ぎないようにしましょう。

フリーランス保育士のデメリット

普通の保育士として働くより責任が重い

フリーランス保育士の1つ目のデメリットは普通の保育士として働くよりも責任が重いという点です。なぜなら、フリーランス保育士は個人事業主だからです。フリーランスとして仕事を引き受ける場合は、すべての業務の責任を1人で負わないといけません。そのため、急用ができてしまったり体調不良になってしまったりした場合に代わりに誰かに仕事を頼むことができないのです。このような万が一の事態に備えて余裕を持ったスケジュールを組むようにしましょう。

収入が不安定

フリーランス保育士の2つ目のデメリットは、収入が不安定という点です。なぜなら、フリーランスはほとんどの場合が成果報酬型だからです。フリーランスは正社員と違い固定収入がありません。フリーランスになりたての頃は安定して仕事をもらうことも難しいため、常に毎月の収入の心配をしなければいけないこともあります。このようなことを回避するために、スキルを伸ばしたり人脈を広げたりするようにしましょう。

社会的信用が低い

フリーランス保育士の3つ目のデメリットは、社会的信用が低い点です。なぜなら、2つ目のデメリットでも紹介した通りフリーランスは収入が不安定な場合が多いからです。そのため、住宅ローンの審査などが通らなかったりクレジットカードを作れなかったりといったことも多くあります。住宅ローンの審査では以下のようなポイントが審査されると考えられます。

・年収や売り上げ
・継続年数
・個人信用情報
・連帯保証人
・住宅の用途

フリーランス保育士は、メリットも多いですが日常生活に支障をきたすようなデメリットもあるのでその点は注意しておきましょう。

フリーランス保育士の仕事の探し方

人材派遣会社に登録する

フリーランス保育士としてのキャリアを構築する際は、人材派遣会社に登録することをおすすめします。人材派遣会社の中には保育士専門のものがありますので、そのサービスを利用することで効率よくフリーランス保育士としての仕事を見つけることができるかもしれません。人材派遣会社を活用することで、フリーランス保育士としてのキャリアの構築やクライアントとの関係構築、スキルの向上やキャリアの発展につながるかもしれません。

webを中心に仕事を探す

近年では、webを中心に仕事を探す方も増えてきています。SNSなどで自身の保育士としての経験を発信しながら仕事を獲得しているフリーランスの方もたくさんいらっしゃいます。その他にも、クラウドソーシングサイトを活用してライターなどの在宅の仕事を見つけたり、マッチングサイトでベビーシッターの仕事を見つけたりすることができるでしょう。これらの内容を参考に自分に合った方法で仕事を探してみましょう。

フリーランス保育士の将来性は?

需要は高まっている

「フリーランスの保育士って将来性があるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。近年は保育士の人材不足が問題視されているため、フリーランス保育士の需要が高まっていると言えます。また、フリーランス保育士は保育施設の業務以外にもライターやベビーシッター等様々な仕事があるため、将来性も高いといえるでしょう。注意点として、フリーランス保育士になるためには準備を入念に行わないといけません。ですから、フリーランスを検討している方はいきなり仕事を辞めるのではなくほかの職場へ転職することも視野に入れておきましょう。

いきなりフリーランスとして働くのが不安な方は?

派遣保育士として働く

いきなりフリーランス保育士として働くのが不安な方は、派遣保育士として園で働くのも1つの手です。なぜなら、派遣保育士は正社員とは違い時短勤務など、自分のライフスタイルに合わせて働きやすいからです。ですので、フリーランスの収入が安定するまでは、フリーランスと派遣の両立を検討してみるのがいいかもしれません。派遣との両立は、フリーランスになりたてで安定収入を得られない方におすすめですよ。他にも、何かトラブルがあった際には、園との間に派遣会社が仲介に入ってくれるというメリットもあるので、心強いですね。

まとめ

フリーランス保育士になって時間に縛られずに働こう!

ここまで、フリーランス保育士について解説していきました。フリーランスになることで時間的に余裕ができたり、たくさんの保育現場を経験できたりとたくさんのメリットがあります。しかし、デメリットもたくさんありますので自分にあっているかなどをしっかりと確認してから職場を退職するようにしましょう。フリーランス保育士だからこそできる仕事はたくさんあります。フリーランスを検討している方は、この記事を参考に自分に合った働き方を見つけてくださいね。

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保育士くらぶは保育士の転職キャリアサポートを行うアスカが運営しています。保育士くらぶ編集部のメンバーは元保育士や幼稚園教諭出身のメンバーを中心に「保育業界をもっと良くしたい!」という思いがあるメンバーが在籍し、日々執筆しています。保育士くらぶでは現役保育士さんが職場で活かすことが出来る、保育のノウハウやネタ、保育学生にとって必要な知識などを発信しています。 アスカは保育士の就職支援を行う会社です。1994年創業。全国で約10万名の保育士、幼稚園教諭の皆さまが登録しています。年間約1万名がアスカを通じて保育園や幼稚園、学童などの施設への就職を決めています。 保育士の求人情報は 【保育求人ガイド】 https://hoikukyuujin.com/ プロフィール入力で園からスカウトを受ける 【保育士スカウト】 https://www.hoikushiscout.com/